ソードアート・オンライン 黒と紫の軌跡   作:藤崎葵

25 / 109
書き上がったので投稿!

いよいよクライマックスへ突入です!!

今月中には仕上げたい!!

ではどうぞご覧あれ!


第二十一話 奈落の淵

2024年11月7日 第55層 グランザム

 

 

「偵察隊が……全滅!?」

 

血盟騎士団本部の最上階、その会議室。

ここに団長であるヒースクリフと副団長のソラ、そして幹部クラスが全員そこに居た。

緊急招集に応じたキリト達は彼らと向かい合ってる。

着いて早々にヒースクリフから事の起こりを聞かされたキリトは驚きが隠せない様子だ。

隣のユウキも同じように動揺しており、目の前の幹部達も険しい表情を見せている。

対してヒースクリフは表情は険しい感じだが落ち着いていた。

流石は最強ギルドの団長といったところか。

 

「昨日の事だ。来るボス戦の為に、我々は5ギルド合同、約20名を偵察に送り込んだ。だが、最初の10人が部屋の中央に辿り着いてボスが出現した時、扉が完全に閉じてしまったのだ」

 

それを聞いたキリト達の脳裏にあの日の出来事がよぎる。

キリトは険しい顔つきで

 

結晶(クリスタル)無効化空間(エリア)……だな?」

 

そう尋ねた。

ヒースクリフは頷いて

 

「5分ほど経過し、ようやく扉が開いた時、中には誰もいなかった。先に入った10人も、ボスも消えていた」

 

そう告げる。

キリトとユウキは驚きを隠せず、互いに顔を見合わせている。

それに構わずに

 

「だからと言って、攻略を諦める訳にはいかない。可能な限り大部隊をもって当たるしかないだろう」

 

ヒースクリフはそう言った。

 

「協力はしますよ。けど、俺にとっての最優先はユウキの安全だ。彼女が危なくなったら他の誰よりも彼女を護る」

 

キリトがヒースクリフを真直ぐ見据えながら言うと、彼は意味深な笑みを浮かべて

 

「何かを護ろうとするものは強いものだよ。作戦決行は3時間後だ、勇戦を期待しているよ」

 

そう言って立ち上がり、会議室を後にした。

ソラを除く他の幹部も次々に退出していく。

残された彼らの表情は険しい。

 

「キリト、ユウキ、すまなかった。折角の休暇を……」

 

申し訳なさそうにソラは言う。

するとユウキは苦笑いで

 

「気にしないでよ。ソラは悪くないって、ねぇ、キリト?」

 

そう言ってキリトを見る。

声をかけられたキリトは険しい表情のまま俯いている。

 

「キリト?」

 

ユウキが疑問符を浮かべて問いかけた。

「なぁ、ユウキ……今回のボス戦─────」

 

顔を上げてそう言いかけると

 

「いやだよ」

 

遮る様にそう言って両手でキリトの頬を抑えた。

突然の事にキリトは驚く。

脇に居るソラも同様だ。

ユウキは両手を離して

 

「今回のボス戦、留守番してろって言う気だったんでしょ? ソラにもね」

 

そう言って指摘した。

キリトはバツが悪そうに眼を逸らす。

そんな彼に

 

「ユウキはともかく……僕にも残れって言う気だったのか?」

 

ソラが訪ねた。

 

「……今回は75層……クォーターポイントでのボス戦だ……なにが起こるかわからない……俺は、2人に死んでほしくないんだ」

 

キリトは目を逸らしたままそう言った、

そんな彼の手をユウキは取って

 

「それで、ボク達だけ呑気に待ってる間にキリトが死んだら……ボク、自殺するよ!」

 

そう告げた。

キリトは驚いてユウキの顔を見る。

彼女の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。

 

「言ったよね? ずっと一緒に居ようって、ボクはいやだよ? どうせなら最後の瞬間まで一緒に居たいんだ」

 

「……キリト、ユウキの気持ちも考えてやらないと。もちろん、僕の気持ちもね。僕達も君に死んでほしくない。だから、一緒に戦うんだ」

 

2人はキリトを見据えてそう言った。

彼は首を横に振って

 

「悪い……ちょっと弱気になってた」

 

そう言って笑った。

その姿を見て、ソラは安心したように息を吐いて

 

「わかってくれたならいいさ。さて、僕もいくよ。2人は時間までゆっくりしてるといい」

 

そう言って会議室を後にした。

残されたキリト達に沈黙が訪れる。

それを破るようにユウキがキリトに抱きついた。

突然の行動にキリトは少し驚く。

けれどユウキは構わずに

 

「……キリト、現実でのボク達がどうなってるか……考えた事ある?」

 

そう問いかけた。

キリトは頷いて

 

「あぁ……わかってる。俺達は今、きっと病院でどうにか生かされた状態なんだろうな……けど、それだっていつか限界が来る……ゲームのクリア以前にタイムリミットがあるって、ユウキは言いたいんだろ?」

問い返した。

優しく彼女を抱き返すと、その肩が小さく震えている事に気付いた。

 

「ボク……キリトと一緒に現実に帰りたい! 現実の君にちゃんと会って、恋をして、結婚して、一緒に年をとりたいよ!」

 

涙声になりながらユウキは訴える。

キリトは彼女を抱く腕に力を込めて

 

「……俺も……ユウキと一緒に帰りたい……だから、今は戦うしかないんだな」

 

そう言葉を呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

====================

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第75層 コリニア 転移門広場

 

 

3時間が経過し、キリト達は75層に訪れる。

転移門広場には今回のボス戦に参加するだろうプレイヤー達が集まっていた。

彼らはキリト達に気付くと一礼してくる。

中には敬礼までしているプレイヤーもいた。

その光景は第1層の頃、彼が『ビーター』と呼ばれ始めたころには考えられなかった光景だ。

キリトは何処か気恥しそうに頬を掻いている。

隣のユウキは嬉しそうに笑っていた。

そんな彼らに

 

「よぉ! 待ってたぜ!」

 

声をかけてきたプレイヤーがいた。

2人が振り返った視線の先には悪趣味なバンダナをした侍と、褐色肌の重戦士がいた。

 

「エギルにクラインか」

 

「2人も参加するんだね!」

 

言われたクラインとエギルは

 

「ったりめぇだろ!」

 

「こちとら商売を投げ出して加勢すんだぜ? この無私無欲の精神を理解出来ねぇか?」

 

とそれぞれに言う。

するとキリトは両手を腰に当てて

 

「クラインはともかく、無私無欲ねぇ? なら、エギルは戦利品の分配からは除外な?」

 

ニヤリと笑ってそう告げる。

言われたエギルは

 

「いや! それはだなぁ……」

 

慌てたように言い淀んだ。

その姿を見てクラインとユウキは思わず吹き出してしまう。

釣られてキリトも笑いだした。

しかし、そんな穏やかな時は終わりを告げた。

転移門から5人のプレイヤーが姿を現したからだ。

紅の甲冑に大きな盾を装備したヒースクリフだ。

右隣りにはソラがいる。

その後には幹部が3人付いて出た。

キリト達を始め、そこに居る全プレイヤーに緊張が奔る。

ヒースクリフは回廊結晶を取り出して

 

「コリドーオープン」

 

コリドーを開く。

振り返り、全プレイヤーを見渡して

 

「では、行こうか」

 

そう言って、コリドーの中に入っていった。

他のプレイヤー達もその後に続いていく。

一番最後に入ったのはキリトとユウキ。

転移した場所は迷宮区の最奥、つまりはボス部屋の目の前だ。

透明感のある黒曜石のような石で組みあげられている空間は彼らに寒気を覚えさせた。

 

「何か……いやな感じするね?」

 

「あぁ……」

 

ユウキに呟きにキリトが答えた。

他のプレイヤー達は装備やアイテムの確認を行っている。

やがて、ヒースクリフが扉の前に立ち、プレイヤー達に向かい合った。

 

「皆、準備はいいかな? 基本的には我々、血盟騎士団が前衛で攻撃を食い止める。その間、可能な限り攻撃パターンを見極めて、柔軟に対応してほしい。では行こう。解放の日の為に!!」

 

そう告げた瞬間、プレイヤー達から気合の入った雄叫びが上がる。

そんな中、ユウキはキリトの手を握り

キリト……最後まで一緒に戦おうね。約束だよ?」

 

耳元でそう告げてくる。

キリトは手を握り返し

 

「あぁ、最後まで一緒だ。俺がユウキを護るよ、絶対に」

 

そう言って彼女の手を離す。

互いに頷いて愛剣を抜き放った。

 

「死ぬなよ?」

 

視線を向けずにキリトはクラインにエギル、ソラに言った。

3人は頷いて

 

「お前こそな」

 

「今日の戦利品でひと儲けするまで、死ねねぇよ」

 

「必ず勝とう。そして、生き残るんだ」

 

そう返してきた。

ボス部屋への扉が開かれる。

完全に解放された瞬間。

 

「戦闘開始!!」

 

ヒースクリフの号令と共に、全プレイヤーがボス部屋へと突入した。

全員が部屋に突入し終えると扉は閉じられた。

薄暗い中、全プレイヤーが神経を集中させて辺りを警戒する。

 

「なにも……いねぇぞ?」

 

一人のプレイヤーが呟いた。

その時、ソラの耳に微かに何かが擦れる音が聞こえた。

全神経を集中させて音の発信源を探るソラ。

瞬間、目を見開き

 

「上だ!!!」

 

天井を見上げ叫んだ。

全プレイヤーが同じように天井に目を向けた。

視線の先、天井部にそれはいた。

一言で言うならば異形。

円筒形の体節から夥しい鋭い足が蠢いている。

その頭は縦長の髑髏。

両腕は禍々しい巨大な鎌が備わっていた。

 

「ギュォォォォァァァアァァァァァ!!!!」

 

咆哮が響き渡ると同時に髑髏の頭上にネームと5段のHPバーが表示される。

 

The Skull Reaper(ザ・スカルリーパー)

 

名の通りの骸骨の狩手が夥しい無数の足を蠢かせて彼らの真下に降下を開始した。

同時に

 

「固まるな! 距離を取れ!」

 

ヒースクリフが叫び、キリト達を始めとしたプレイヤー達は全速で中央から離れる。

しかし、恐怖に呑まれたのだろう、幾人かのプレイヤー達は上を見上げたまま動かない。

 

「こっちだ! 走れ!!」

 

そんな彼らにキリトは叫んだ。

彼の叫びにようやく我に返ったようにプレイヤー達は走りはじめた。

直後、狩手は地面に着地した。

その衝撃が床全体を揺らし、走っていたプレイヤー達を停めさせる。

そこへすかさず巨大な鎌が横薙ぎで振られてきた。

2人のプレイヤーがそれに直撃し、宙へと投げ出された。

ソラとユウキが剣を逆手に持ち、彼らを受け止めようと手を伸ばす。

だが、そのすんでのところで2人はポリゴン片となって四散した。

 

「一撃……だとぉ!?」

 

「無茶苦茶なっ……!」

 

擦れた声でエギルとクラインが口を開く。

彼らがそう呟くのは無理もない事だ。

元来、LV制MMOというのはLVさえ上げていれば死ににくくなる。

そして、このボス戦に参加しているプレイヤーは少なくとも安全マージンである+10はクリアしている筈だ。

そんな彼らが只の一撃で、その命を呆気なく散らしたのだ。

驚愕しているキリト達だが、狩手はそんな事に構う筈もない。

上体を持ち上げて、次なる獲物に向けて突撃する。

 

「わぁぁぁぁ!!」

 

振り上げられた鎌が一人のプレイヤーへと襲いかかった。

だが、それは阻まれた。

彼と狩手の間にヒースクリフが割って入り、盾で受け止めたのだ。

しかし、それをものともせずにもう片方の鎌で後ろのプレイヤーを叩き斬る。

またも一撃でHPが全損させられ、プレイヤーは悲鳴を上げる間もなく四散した。

そのまま、巨体とは思えないスピードで動きまわる狩手。

 

「まともに近づく事も出来ねぇ!!」

 

エギルが叫ぶ。

そんな中、狩手は新たな標的に向かい鎌を振り上げた。

 

「くそ!!」

 

それを見たキリトは全力で彼のもとに走り出した。

間に飛び込み

 

「下がれ!!!」

 

振り下ろされた鎌を黒と翡翠の剣を交差させて受け止めた。

だが、鎌は止ろうとはせずにジリジリとキリトの右肩に迫っていく。

 

(重すぎるっ……このままじゃっ……!!)

 

そう思考を巡らせた時、右側の鎌が振り下ろされてきた。

キリトに直撃するかと思いきや、それをヒースクリフが盾で受け止めた。

直後、青い一閃がキリトの右肩に迫っていた鎌を弾き返した。

衝撃で狩手は呻き声を上げながら後退する。

 

「2人同時ならいける! ボク達ならやれるよ!!」

 

鎌を弾いたのはユウキだった。

片手剣上位ソードスキル『ヴォーパルストライク』で一気に加速して鎌を突き返したのだ。

ユウキを見てキリトは立ちあがり

 

「いくぞ、ユウキ!」

二刀を構えてユウキと共に駆けだした。

 

「鎌は俺達とヒースクリフで食い止める!! 皆は側面から攻撃してくれ!!」

 

「ソラ君! 攻撃の指揮は君に一任しよう!」

 

鎌を受け、弾きながらキリトとヒースクリフは叫んだ。

ソラは頷いて

 

「了解しました! 全員、側面からソードスキルで攻撃! 正面には決して立つな!!」

 

大声で指示を出す。

応えるように

 

「いくぞぉぉ!!」

 

「暴れんじゃねぇ!!」

 

エギルとクラインも得物を構えて走り出した。

それに続き、残った全プレイヤーも武器を構えて走り出す。

キリト達が鎌を止め、残りの全プレイヤーが側面からの全力攻撃。

しかし、狩手のHPは僅かに減少しただけだ。

 

「ギュァァァァ!!」

 

雄叫びを上げながら狩手は骨尾を勢いよく振り回した。

何人かのプレイヤーに直撃する。

それはまたしてもプレイヤー達のHPを呆気なく刈り取った。

 

「っ……」

 

その光景を見たキリトは下唇を噛んだ。

次々と出る犠牲者。

しかし、悲しんでいる暇はない。

 

「キリト!」

 

「わかってる!!!」

 

ユウキの呼びかけにキリトは答え、共に走り出した。

咆哮しながら鎌を連続で繰り出す狩手。

それを2人は躱しながら駆けていく。

互いにアイコンタクトを送り、同時に剣を振る。

エフェクトを纏った三つの剣閃が狩手へと繰り出されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

======================

 

 

 

 

 

 

 

 

激闘は1時間以上にも及んだ。

ついに5段目のHPバーが残り数ドットになった時

 

「全員、突撃!」

 

ヒースクリフの号令と共に全プレイヤーが一斉攻撃を仕掛ける。

狩手は既に地に伏して鎌を振り上げる余力はない。

しかし、プレイヤー達の攻撃は止まない。

次々と斬撃、刺突が繰り返される。

その果てに、狩手のHPはついにゼロになった。

 

「ギョァァァァァァ!!!」

 

禍々しい断末魔の咆哮を上げる狩手。

同時にその体躯は光に包まれ、次の瞬間大きく爆散した。

長い長い死闘がようやく終わりを告げたのだ。

プレイヤー達は皆、その場に倒れ込むように膝をつく。

中には本当に仰向けになって倒れている者もいた。

全員の息は完全に上がっている。

キリトとユウキも背中合わせになって座り込んでいた。

全員が疲労感で黙り込んでいる中

 

「何人……死んだ?」

 

クラインが低い声で誰ともなく尋ねてきた。

キリトはメニューを操作してプレイヤー人数を確認する。

一度言い淀むが

 

「14人……死んだ」

 

低い声でそう告げた。

それを聞いたプレイヤー達に大きな動揺が奔る。

無理もない。

トップレベルの集団がこれだけの犠牲を出したのだから。

 

「後……25層もあるんだぞ……」

 

「俺達は本当に……てっぺんに辿り着けるのか……?」

 

乾いた声でクラインとエギルが呟いた。

周りのプレイヤー達もざわついている。

流石のキリト達もなにも言えずに辺りを見回していた。

そんな時、キリトの視界にヒースクリフが映った。

視線の先のヒースクリフのHPバーを見てみるとイエローゾーンの手前ギリギリで止まっていた。

しかし、キリトが気にしたのはそこだけではなかった。

再び彼の表情を見るキリト。

視界に映った彼の表情はとても穏やかだ。

それはとても傷ついた仲間達を気遣うものではない。

もっと別な何か───────。

その瞬間、キリトの脳裏に彼とのデュエルの事がよぎった。

最後のあの一瞬、ヒースクリフが見せた、時が停まったと錯覚させられる程の異常な速さ。

そして、今見せている穏やかな─────まるで檻の中にいる小動物を眺めるかのような表情。

そこでキリトはある仮説を思いつく。

 

(……もし、俺の読み通りなら……)

 

思考を巡らせて床に置いたエリュシデータを静かに握る。

ヒースクリフの視線は今、キリトには向けられてない。

千載一遇のチャンス、それを逃さない為にキリトはゆっくりと動いた。

それに気付いたユウキは視線をキリトに向けて

 

「キリト?」

 

小さな声で呼びかけた。

その刹那、キリトは地を蹴り駆けだす。

突然の事にヒースクリフを始め、皆が驚いた。

姿勢を低くしながら勢いよく走り、ソードスキルを発動させた。

発動したのは片手剣ソードスキル『レイジスパイク』。

勢いよく突き出された剣先を防ぐために、ヒースクリフは咄嗟に盾を構えた。

しかし、キリトは上体を起こして軌道を盾から逸らす。

剣先は盾を抜けて、彼の喉元に──────突き刺さらなかった。

寸でのところで紫色の小さなシステム障壁に阻まれたのだ。

直後、彼の頭上にシステムメッセージが表示される。

 

『Immortal Object』

 

すなわち不死属性。

それを見たキリトは確信を得て後退する。

ユウキやソラ、そこに居る全プレイヤーがヒースクリフを凝視した。

 

 

 

 




明かされる紅の騎士の正体

再び交差する黒と紅の剣閃

死闘の果てに待つ結末は

次回「血戦」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。