黒と紫のソードアートオンライン   作:壺井 遼太郎

8 / 57
宿屋にて

攻略会議終了後にて

 

「さて、会議も終わったことだし、そろそろ宿屋に帰るか。」

 

「そうしようか、はやく戻って明日のボス攻略の準備しないとね♪」

 

帰ろうとした時に。

 

「あなた達、同じ宿屋に泊まってるの?」

 

「あってるって、言ったらあってる。」

 

アスナが?マークを出したような顔をしている。そこにユウキが追い討ちをかけた。

 

「ぼくとキリトは一緒の部屋に泊まってるんだよ♪」

 

「「!?」」

 

ユウキは笑顔に言っていたが、実際に恥ずかしいことをさりげなく言っていた。

 

「あ、あ、あなたこの子なにをしてるの!?」

 

「い、いや、なにもやっていないよ!ユウキが代金が勿体無いからって、ベッドが2つある部屋に止まってるんだ!だから、そのレイピアしまって!!」

 

アスナはキリトに細剣の初期技《リニアー》をあてようと剣を抜いていた、ユウキ本人はと言うと、意味が解らないらしく首をかしげていた、ユウキはこう言うことに関する知識がないようだ。

 

「本当にユウキにはなにもやってないんでしょうね!」

 

「やってません、システム、いえ、神に誓っても!!」

 

そこまで説明してからレイピアをしまい、ユウキはキリトを起こし、宿屋の帰路に向かった。

 

道中にて

 

「ねぇ、今日キリトはお風呂入るの?」

 

「う~ん、今日は」

 

キリトが喋っている最中に、風を切るような速さで、アスナがキリトの胸ぐらをつかんだ。

 

「お風呂ですって!」

 

アスナがいきなり掴んで来たため困惑したキリトとユウキだったが、先に我に帰った、ユウキが説明した。

 

「キリトがさっきの会議の時に、βテスターって、言ったよね。」

 

「ええ、言っていたわね。」

 

「そのキリトの情報でぼくが、お風呂のある宿屋ある?、って聞いたんだそしたらあったから、その宿屋で泊まってるんだ♪」

 

「楽しく会話するのは良いけど、そろそろ離してくれない、苦しい。」

 

アスナの手を叩きながらキリトは訴えた。

 

「あぁ、ごめんなさい。」

 

と、アスナは離した、キリトは喉を抑えながら宿屋に向かった。

 

宿屋にて

 

宿屋は風呂とベッドの2部屋しかない部屋だった。

 

「じゃあ、先に入る?」

 

と、アスナにユウキは聞いた。

 

「ならお言葉に甘えさせて貰うわ。」

 

と言い、アスナは風呂に入っていった、キリトはと言うと。

 

(平常心、平常心)

 

キリトは冷静を保つ為に、自分に暗示をかけながら、アイテム整理をしていた。

 

「じゃあ、ロックはかからないけどゆっくりと。」

 

「ええ、そうさせて貰うわ。」

 

と、アスナが風呂に入って間も無く。

 

こんこんこここーん、とドアがなった、おれとユウキが決めたノックの仕方だ。

ガチャとユウキがドアを開けて入って来たのは、鼠のアルゴだ。

 

「やぁ、ユーちゃん、キー坊いるカ?」

 

「あぁ、いるよ。」

 

と、アルゴが入って来ておれを見つけて、おれに話があるらしい。

 

「やぁ、キー坊」

 

「どうした、アルゴ。」

 

おれは面倒臭そうに言った、アルゴがおれに話があるのは、決まって酷いことがあった。

 

「で、なんだアルゴ話って?こっちもちょうどお前に話があるからな。」

 

「そいつは奇遇だナ、おれっちから、先に言うゾ。キー坊の持ってる「アニールブレード+6」がほしいという、クライアントがいてナ、その事で来たんだ。」

 

これを聞いて、ユウキが言い出す前に

 

「で、料金はいくらだ?」

 

「え~と、39800コルだそうダ。」

 

なに!?なぜそれだけの代金を出すんだ、それだけあったら通常のアニールブレードと+6までにする、代金は余裕で足りるはずだ。

 

「そのクライアントってのは、誰だ?」

 

「ちょっと待テ、今メッセージを送って名前を出していいか許可を貰うヨ。」

 

そう言うと、キリトはホロウキーボードでメッセージを送った。

 

「良いそうダ、クライアントの名前はキバオウ、知ってるだロ。」

 

今日の攻略会議で暴れた奴だ、名前はいやでも覚えている。

 

「で、どうすル?キー坊?」

 

「キリト!!渡さなくても良いよ!!」

 

と、ユウキが言ったが、

 

「ならそのキバオウに伝えてくれ、このアニールブレードと引き換えにそこまでこだわる理由をな、だが、アルゴこのアニールブレードは渡して来てくれ。」

 

「「いいの(か)!?」」

 

「あぁ、渡して来てくれ。」

 

「わかっタ、じゃあ、持っていくゾ。」

 

と、トレード画面を開きアニールブレードを渡した。

 

「なんで!なんで渡しちゃうのキリト!?」

 

「それは後で教える、が、その前にアルゴ、なんでおれとユウキの攻略本は有料なんだ?」

 

キリトはそう言いながら怒りのオーラを出していた。言葉の意味を理解したのかユウキも、

 

「そういえばそうだねぇ~」

 

と顔は笑っているがユウキも怒りのオーラを出していた。

 

「え~ト、なんのことかナ~」

 

アルゴは目を全力で逸らしている。

 

「とぼけるな!!攻略会議の時に攻略本が無料配布されていたって、聞いたぞ!!」

 

「そ、それハ~」

 

と言い、アルゴが部屋の外に走っていった。

 

「「待て(~)!!」」

 

と、ユウキとおれは走っていった、アルゴは難を逃れる為に別の部屋に入っていた、だが、部屋は2つしかないだから、アルゴが入ったのは、風呂場、しかもアスナは下着を着け装備する前のアスナがいた。

 

「きゃあ!」

 

「わぁあ!」

 

と、叫んだのでユウキとキリトはちょうど部屋の前にいた、キリトは目の前の光景を見ると、アスナがレイピアを出し、リニアーを放った、キリトはその後の記憶がない。




SAO100層クリアまで書いて次の話はこの作品の評価次第です。
たぶん、第一層でここまで書いていたら200話越えるので、プログレッシブの内容が無くなったら、74層まで飛ばします。
一層ずつやると見て楽しみにしていた方々には申し訳ございません。
最後に質問です。
もうちょっと1話1話長くした方がいいですか?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。