ホルンカの村の宿屋 午前7時
設定した起床アラームによって、ユウキは目が覚めた。
「ふぁ~、んにゅ?え!?なんでキリトが一緒に寝てるの!?」
ユウキは昨日のことを思い返してみた、
(昨日宿屋で部屋を頼んだら、キリトがいきなり倒れたから、アルゴと二人で運んだんだった。)
そのアルゴは昨晩、ユウキの部屋に運んでユウキと別れた。
別れる前に、アルゴは出ていく前にこう呟いていた。
「はやく戻っテ、攻略本を作らないとナ。」
という経緯で、今部屋にはユウキとキリトの二人しかいないのだ。
ユウキは出来る限りの平常心を保ち、キリトを起こすことにした。
「キリト~、朝だよ今日からビギナー助けるんでしょ♪」
声をかけても起きないので、ユウキはキリトを力一杯揺すった、
だが、揺すりすぎたのか、キリトはベッドから落ちた。
「大丈夫キリト!?」
「痛てて。」
「ごめんね、キリト」
「いいよ、おれを起こしてくれたんだし、昨日は怒ってごめんな。」
「いいよ♪じゃあ、今日はどうする?」
キリトはユウキに聞かれ、どうするかを決めた。
「じゃあ、昼は次の村に移動で、朝はフィールドでビギナーの手助けに行くか。」
そう言いユウキとおれはフィールドに出た。
「やっぱりいないね~。」
「まぁ、今は死んだら本当に死んでしまう世界だ、ろくにフィールドに出てる人はいないだろう。」
と言い、キリトとユウキはレベル上げをしながら、フィールドを探索していた。
結局、午前中誰とも遭遇せずに過ぎていった。
「もう午後だね、次の村に行こうか♪」
「そうするか。」
と言い、キリトはユウキと一緒に次の村に行くことにした。
村に移動する前のホルンカの村では、プレイヤーが何人かいた。
おそらくβテスターだ、ここまでの道のりをビギナーを見捨てていったのだ。
キリトはユウキがいたので気付かなかったが、クラインを見捨てたことを痛感した。
その事に気付いたユウキは、
「大丈夫だよ、クラインはキリトの事を恨んでないよ♪ぼくもクラインもキリトには、言い切れない感謝があるんだ、キリトがスキルのモーションを教えてくれなかったら、ぼくもクラインも始まりの街から出なかったかもしれないし、モンスター相手に殺られてかもしれないんだ、だからキリトには感謝しても、しきれないよ♪」
キリトはユウキに慰められて自分が泣きそうなことに気付いた。
「ありがとうユウキ。」
「それじゃあ張り切って、次の村に行っくぞ~♪」
キリトはこの時に、ユウキを絶対に命に替えて守ることを決心した。
ユウキは、(キリトが落ち込むのは似合わないからね♪元気になってよかった♪)
どうでしょうか?
次回はユウキとキリトで迷宮区にむかいます。