サクラの月、十八時二十七分
「どこを探しても居ないとなると厄介だな。」
キリトは槍を自分のアイテムストレージ内に入れて、教会の中に入っていた。
「だよね、ウィナー表示を探しても見つからないってどう言うことなのかな?」
「とりあえず、目撃情報を探しましょう。」
アスナの言葉を聞いて二人共頷き、教会から外に出た。
「さっきの事件見た人は居ないか?」
キリトは目撃者を探すために大声で呼んだら、一人のプレイヤーが手をあげた。
「君が目撃者?」
「はい、私は《ヨルコ》と言います。」
声に聞き覚えがあったので、確認の為にもう一度聞いてみた。
「さっきの悲鳴は君が?」
「はい、さっきの人は《カインズ》と言います。私達前に一緒のギルドで一緒だったので、一緒にごはん食べに来たんです。そしたら、彼が急に居なくなったので、周りを探してみたら、さっきのようになってたんです。」
「わかった、念の為にフレンドになっておこう。あと、彼の名前の綴りを教えてくれ。」
「はい、彼の名前の綴りは、Kainsです。」
その後は、一通り聞いた情報によると、以前は《黄金林檎》という、ギルドに入っており、とある問題による意見の食い違いでギルドは崩壊した。その内の一人に《シュミット》というプレイヤーが居たことが解った、シュミットは昔のDKB、現在は《聖竜連合》のギルドのタンク隊のリーダーを勤めている男だ。
ひとまず、一通りの情報を聞き終わった後に、ヨルコさんをホームまで送った。
「とりあえず、槍を鑑定しようぜ。誰か心辺りはないか?」
「う~ん、ぼくの友達に鍛冶屋の女の子がいるんだけど、今の時間帯じゃ大忙しだろうから無理だね。」
「私も。」
「じゃあ、中途半端だろうがエギルに頼むか。」
そう言い、エギルにメッセージを送り、50層の《アルケード》のエギルの店に向かった。
「おーす、来たぞ。」
「客じゃないやつに、いらっしゃいなんて言わん。」
「悪ぃな。」
エギルは店を閉店し、2階の部屋に上がり込み事の事情を説明した。
「圏内で人が死んだだと!本当か!?」
「なんで嘘をつく必要があるんだよ。それよりこの槍を鑑定してくれ。」
「あぁ、」
エギルは鑑定スキルを使い、槍の名前を見た。
「名前は《ギルティーソーン》、日本語だと罪の茨だな、作ったのは《グリムロック》綴りは、Grimlock、だな。」
「罪の茨ねぇ。」
キリトはエギルから槍を取り返した。
「じゃあ、そのグリムロックさんが生きてるか、確認しにいこう。」
ユウキが喋ってる間に、キリトは槍を逆手にとって、手に刺そうとしていた。
「ストップ。」
キリトが槍を下ろそうとした瞬間、後ろからアスナが槍を掴んでいた。
「何をしようとしてたのかな?キリト君。」
顔は笑っているが、とてつもない殺気を放ちながら聞いているアスナと、怒りのオーラが見えている、ユウキが静かにこちらを見えている。
「ごめんなさい、もう二度としません」
「次やったら、す巻きにして川に投げるわよ。」
「キリトー、後で話があるからね♪」
「はい。」
キリトは二人に怒られて小さくなっていた。
第一層、始まりの街
「名前が見つかったら呼べよ。おれとエギルがKの行に行くから、ユウキとアスナでGの行に言ってくれ。」
「「わかった。」」
ふたつの組に別れて探し会うことにした。
キリトの方では、
「お前、まだ気持ちをユウキちゃんに言ってないんだな。」
「まぁな、中々言い出せなくてな。」
「まぁ、良いが、クリアまでには伝えろよ。」
ユウキの方では、
「やっぱり、まだ気持ちを言ってないのね。」
「やっぱりバレた。言おうと思っても恥ずかしくて。」
「ま、応援するから頑張りなさい。」
そうこうしている間に、お互い名前を見つけた。
「見つけたよー!」
「こっちもだ。」
合流して、結果を言ってみた。
「グリムロックさんの方は生きてるね。そっちは?」
「カインズは死んでる、時刻と死因が一緒だ。」
「とりあえず、今日の所はここで解散だ。」
「なぁ、キリト、オレは商人なんだが、」
「今日で探偵の助手役はクビにしといてやる。」
「悪ぃな。」
「私は終わるまで手伝うわよ。」
「じゃあ、聖竜連合にメッセージを送って今日は寝ようか。」
聖竜連合にメッセージを送り、一日目は幕を閉じた。
自分の作品見直したら、次回作の作る条件を間違えていました。
80人、ではなく、50人です。