宿屋部屋内
キリトはユウキに強化詐欺の内容について説明した。
「え~と?纏めると武器スキルのクイックチェンジmodを使って、ぼくのアニールブレードとあのシヴァって、いう人のエンド品になったアニールブレードとすり替えたってこと?」
「まぁ、纏めるとそうだな。クイックチェンジを使う為に、おれたちの視線をなにかに誘導し、一瞬で入れ替えたって、ことだな。」
鼠のアルゴによって教えて貰った、強化による武器破壊はエンド品の強化のみ、そう教えて貰った時にβテストで相手の武器を奪う、スナッチャーmobのことを思い出し、一時間以内なら、奪われたプレイヤーにも所有権が残っていて、ALL DLOPSを使うと足元に全てのアイテムもでるが、一時間以内の内に使えば、奪われたアイテムを取り返すことができる裏技だ。
「なんでそんなことをしたのか、直接聞きたいけど、多分聞けないだろうな。」
「なんで?」
「一時間たてば所有権が向こうに移り、売却しようとしたけど、アイテムストレージの中にある筈のアニールブレードがなくなってるから、違う村に移動してるだろうな。」
「そっか~、ぼくのアニールブレードが無くなってるなら、当然ぼくたちの事を避ける筈だからね。」
「そう言うことだな、さ、もう今日は遅いから寝ようか。」
「うん♪」
ユウキは無くなった剣が戻ってきたからか、機嫌が良くなったていた、
(寝るときは同じベッドだから寝るときは気をつけないといけないな。)と意識しているキリトだった。
翌日
「さ、次の村に行くか!」
「お~う!!」
(やっぱり、ユウキはこうじゃないとな。)キリトはそう考えているとあることを疑問に思ってしまった。
(なんでおれはこんなにもユウキの事をこんなにも意識するんだ?クラインやエギルと会ったら相談してみよう。)
そしてユウキも
(なんでぼくはキリトの事をいつも考えるんだろう?アスナやアルゴと話をしているキリトを見てると何だか、む~、と来ちゃうしアスナかアルゴに会ったら聞いてみよ。)
二人はそう考えながら次の村に向かった。
迷宮区の近くに村を拠点にすることにした。
「キリト、あれを見て。」
肩を叩たかれユウキが指を指した方向を見た。
「アイツは!!」
キリトの見つけたのはNezhaと書かれているプレイヤーだった、
今聞いてみても意味がない可能性がある。
「ユウキ、おれに考えがある。あそこの武器屋に入るぞ。」
「え?どん、うわ!?」
キリトはユウキの話を聞かずにユウキの手を引っ張った。
4分後、
キリトは中世の騎士のような姿で出てきた。
「こんな変装で大丈夫なの?キリト。」
「なんだ?」
ユウキも一応変装はしたが、フードを被っただけだった。
「もし嫌なら外で待機してて良いぞ、店主が逃げ出す可能性があるからな。」
「じゃあそうしようかな。」
ピロン、メッセージが届いた、アルゴからだ、
内容は「キー棒に頼まれタ、Nezhaってやつの名前だガ、ネズハと読むんじゃなくーーーと読むんダ。」
「な!?」
「嘘!?」
次いでもうひとつメッセージが届いた。
「コイツのこともついでに調べといタ、こいつはレジェンドブレイブスの一人ダ。」
レジェンドブレイブス、キリトは聞いたことがないみたいだが、ユウキはアスナからメッセージで知っていた。
その内容は「最近攻略組でディアベルさんと、キバオウの主張が合わなくなって、二つのチームに別れたの。そのときにレジェンドブレイブスっていう、チームから攻略組に入りたいって、言ってきて半ば強引に入った。」との内容だった。確かメンバーの名前は、
「クーフリン、ベオウルフ、オルランド、ギルガメシュ、エルキドゥこの五人がレジェンドブレイブスのメンバーの名前だよ!!」
「知ってる理由は後で聞く、とりあえず確かめるぞ。」
「了解!」
そう言いユウキは向かいの建物の屋根に登り、ハイドした。
「すまない、この剣を鍛えてくれないか?」
そう言いキリトはモンスターからドロップした剣を出した。
アニールブレードに近い攻撃力があるため、エンド品を持っている可能性が高いと踏んで出したんだろう。
「はい、わかりました。」
おどおどしい口調でそう言い、剣を受け取りハンマーで叩いた。
バサァ、とぼくのアニールブレードの時同様に砕けた。
「す、すいません!!」
「嫌、謝らなくてもいいよ、ネズハ嫌、ナタク。」
「!!」
Nezhaはアルゴからの話によると、ナタクと読むらしい。
おれは鎧を外した、
「あ!あなたは!?」
「なんでこんなことをした。」
「ぼくはSAOが正式サービスの開始時にログインしたときに、フルダイブ不適合だったんです。」
フルダイブ不適合、それは五感のうちの部分が正常に作動しない、等の内容がある。
「ぼくのは視覚が正常に作動しないというものでした。片手にハンマーを持って、武器を叩くことも、ぼくにとってはものすごく困難なんです。皆さんを騙していたことを謝って、武器を返すこともしたいのですが、武器は売ってしまって、ぼく達の食費や宿屋代にしてしまいました。ぼくにできる償いはもう、」
そう言い、店を飛び出した、だが、外にはユウキがハイドしていたので、すぐに止められてしまった。
「退いてください!!ぼくにできる償いをさせてください!!」
「いまのアインクラッドじゃ、死ぬことも罪だよ。他のプレイヤーの期待を裏切るようなことなんだから。それにそんなことをしたって、罪は消えないよ。」
「でも、ぼくなんか死ぬのが遅いか、速いかだけなんです。」
泣きながらナタクがそう言ったが、おれとユウキは吹き出してしまった。
「すまない、きみの事を笑った訳じゃない。君の言った台詞に聞いたことがあってね。」
「うん、どこかのフェンサーさんがね♪」
場所が変わりどこかのフェンサーさん、
「くしゅん!!風邪かな?」
よもや自分が言ったことが笑いの種にされてるとは思うまい。
戻り、ユウキとキリトがナタクに今回のことを思い付いた理由を聞いていた。
「ナタク、今回のことを考え付いたのは、君か、君のチームのメンバーなのか?」
「ネズハで良いですよ、そう読んで貰う覚悟でつけた名前です。さっきの質問の答えはNOです、思い付いたのは酒場でのことです。ぼくたちのチームはいつも通り酒場で飲んでいたときです。ずっとNPCだと思っていた、黒ポンチョの男性がぼくが鍛冶屋と聞いて、言ったんです。「もし、武器スキルを持っている鍛冶屋なら最高にクールなことができるぜ」っと言ってきて、今回の方法を教え、その後は名前もなにも教えずにどこかに行ってしまいました。」
黒ポンチョの男性プレイヤー、今回の強化詐欺のことを喋った、元凶。
そう考えていると、横から殺気を感じた。
「ユ、ユウキ、さん?」
ユウキは尋常では無いくらいに、殺気を醸し出していた。
これ以上は危険だと思い、ネズハにある提案をした。
「ネズハ、君は片手武器作製スキルを捨てられるか?」
「え?」
「おれの持っている武器には投擲スキルともうひとつのスキルが必要な武器がある。そのスキルを身に付ければ、君も戦えるがどうだ?」
「ぼくにも、戦えるようになるんだったら、片手武器作製を捨てます!!投擲スキルは持っているので、もうひとつのスキルを教えてください。」
「わかった、今からそのスキルを覚えることができる、マップの場所と武器を渡す。」
マップ?ってもしかして!?ユウキはこれを聞いてあのむちゃくちゃな修行を思い出した。
「ちょっ!!キリトそれは」
「ありがとうございます!では今から行きます。」
そう言いネズハは、ぼくとキリトがスキルを身に付けた場所に向かった。
あの体術スキルを覚えた小屋の方向に。
森の秘鍵のクエストはやりません。
原作のプログレッシブではまだ終わっていないので、曖昧な終わらせ方をしたくないので、原作のプログレッシブの森の秘鍵が終わったら、リメイク版としてプログレッシブを出します。
森の秘鍵のクエストをやらない時点で、三層からの話のつじつまが合わなくなるので、第二層のボスを倒したら、時間枠に合わせて一巻と二巻の内容をやっていこうと思います。
ユニークスキルの出現した話は上げます。25層、50層のクォーターボスが出すかは検証中です。
100層攻略までにお気に入り登録が80を越えていたら、次回作を出します。