デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 艦これ用アンドロイドで投稿しようと試してみましたがキーボードの調子は違うわ勝手に別の行に飛ぶわで使い物になりませんでした。くそぅ。
 英検どうなったかって? 無理だったさ……。英作80文字以上って私には厳しい……

 正史よりも早くに二人の真実を知った士道と付き従う二人の少女達が選ぶ答えとは――!?
 こんな感じで始まります()


暗躍

 「へぶしっ」

 「シドー!?」 「士道くん!?」

 

 鞠奈の忠告が一歩遅く、ビーチボールが顔面に直撃した。普通のビーチバレーならばまあ大したことのない事故だっただろう。しかし相手は封印状態とはいえ人を大きく超えた力を持つ精霊であり、その威力は野球のデッドボール程には痛いものであった。

 

 「カカカッ! 隙を見せたな!」

 「支援。今です、耶倶矢」

 

 そうして倒れ込む士道を横目に、耶倶矢と夕弦は士道の顔面ではねあげられたボールを思い切り打っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボールの顔面ヒットを理由に、少しその場を離れる。灼爛殲鬼(カマエル)が傷を癒したため、ダメージは残っていない。

 そして士道は一人、考え込む。二人共を救うこと。それが士道の願いだ。

 それと同時に、二人はお互いに生き残ってほしいと思っている。しかしその方法は、相棒のために自らが殺されるというもの。それは受け入れられない。

 二人共を封印することが勝利条件で、しかし二人はそれぞれがもう一人に生き残ってほしいと考えるために自らが助かることを良しとはしない。

 

 「手詰まりじゃないか、それ……?」

 

 一応、手がないとはいえない。士道の目的と夕弦、耶倶矢の目的は重なるものだ。つまり、それの達成方法――義務感とか、手段としてではない親愛のキスを士道にすれば、助かるというそれ――を伝えるもしくは言葉巧みにそうさせる。しかし、ここで問題となるのが自分は助かろうとしない二人のすれ違う思い。

 

 「選べる答えは一つだけ、か……」

 

 言葉巧みに操るなど士道に出来るはずもない。ならば、二人を説得するしかない。それに失敗してしまえば、待っているのは二人の凄惨な殺し合い(生かし合い)。それだけは何としても止めねばならない。

 

 「何が一つだけ、何ですの?」

 「うおわっ!?」

 

 地面に広がる影からぬぅと出てきたのは霊装ではなく制服姿の狂三だ。

 

 「って、狂三……?」

 「私、士道さんのためにたぁくさん働いてきたんですの。頭、なでなでしてくださる?」

 「ん? あ、ああ……」

 

 よくよく思い出してみれば夕弦と耶倶矢が現れた時から居なかったっけ。違和感に全く気づけなかっただと……!?

 

 「そんな……士道さんに気づいてもらえていなかったなんて、私悲しいですわ、泣いてしまいますわ」

 「わ、悪かったって。復学したばかりでイマイチ飲み込めてなかったんだよ」

 

 というか、ナチュラルに心を読まれたっ!? ……いつものことか。

 

 「そういえば働いてきたってなんだ、働いてきたって」

 「私、あのエレンとかいう人が何をしに来たのか気になりましたので、尾行してそのついでに向こうの航空艦に私達をこっそりと忍ばせても来たんですの。今は潜んでおりますけど、士道さんの指示一つで今すぐ落とすことも出来ますのよ?」

 

 こちらの想像をはるかに上回ることをしてきたらしい。ま、まあ、これならいつ襲われても返り討ちに出来るだろうし、良いこと、なんだよな。うん。よーくやった。

 わしゃわしゃと少し乱雑に頭を撫でてやれば、猫のように目を細める狂三。フリフリと動く尻尾を幻視した。

 

 体をスリスリと擦り付けて来たりと、猫そのものになってしまったかのように甘えて十分に満足したのだろう狂三が話を切り出す。

 

 「ところで、なにが一つだけ何ですの?」

 「あ、それはだな……」

 

 八舞姉妹の現状やこれまでの事を簡潔に話す。

 

 「なるほど、それなら簡単でしょう?」

 「私を救ったように、全力でぶつかればいい。二人共助かるなんて都合のいいことが信じられないのならば、二人の戦いを無理やり止めてでも救う。人殺しの私を倒し、助け、手を取って。生きる意味を下さったように」

 

 その言葉は、すんなりと士道に受け入れられた。小難しいことなど、感情のぶつかりあいの前では不要で、結局のところ大事なのは心なのだと。そう言われているようにも思えた。

 

 「ありがとう、狂三。あいつらを助けてみせる」

 「ええ、私が助けになれたのなら幸いですわ。ただまあ、埋め合わせをと考えるなら……そうですわね、またいずれ、デートに連れて行ってくださいまし。二人っきりで」

 「不貞にならない程度なら、別に構わないよ」

 「きひひ、善処させていただきますわね。とりあえず、耶倶矢さんと夕弦さん、でしたか? そのお二人を救う時、なにか私に出来ることがあれば呼んでくださいまし。すぐに向かいますわ」

 

 やることは決まった。ならば後は――

 その時、機械の駆動音が耳に届いた。




 寝落ちしてた……。短いのはそのせいです。
 いやぁ、終わりも見えてきたね。
 サブタイは狂三に注目して「暗躍」
 ではまた次回

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