今回は八舞姉妹と海辺で遊ぶ所ですか。原作と大きく変えるつもりないしダイジェストにするか悩みますねぇ(眠たい&ちょっとだけ変えるのがめんどい)。ま、気が向くようにやります。
IFストーリーの方はノート2ページ分ほど(5000字)に少し届かないかなぁ? という程度には下書きできてますんで一月中に……上げれるといいなぁ(願望)
では、本編どうぞ。
生徒達のいる海岸からこちらのプライベートビーチを肉眼で確認し、泳いできたらしい十香と、それに捕まってやってきた折紙を加え、一行が行うことになったのはビーチバレー。
令音の計らいにより士道、夕弦、耶倶矢のAチームと折紙、十香、令音のBチームに分かれて試合は行われた。
試合はルールを把握していなかった十香に折紙が解説をするという出オチに始まり、二人の対抗心を煽って連携をとらせ、お互いの存在を意識させることに成功し――簡潔にいえば、令音の計画どうりに作戦は進んでいた。それと同時に、士道はある疑問を抱いていた。
先程から、プロ顔負けのコンビネーションを見せ、お互いを褒めあっては敵対していたことを思い出したかのようにお互いを非難し合う二人を横目に、鞠亜達と念話をしつつ、そしてビーチバレーを続けるのであった。
「行くよ! 十香ちゃん!」
「うむ! 任せろ折紙!」
折紙の繊細な技によって絶妙な位置にボールが上がり、パワータイプの十香が全力でスマッシュを決める。封印されていると言えど精霊。そのボールを一般人(少し怪しいが)の士道が止められるわけもなく、点数を取られる。
「やっぱり私たちに敵はないね! さっさとやっつけるよ!」
「了解したぞ、折紙!」
「……決意。やっちゃいましょう、耶倶矢」
「うん、そうしよう、夕弦」
そう言葉を交わし、敵対することを忘れて手を取り合う二人。
この流れ、もう五回目である。お互いのセリフこそいくらか違えど、大まかなところは全く同じ。折紙も無理があるんじゃないかなと視線で訴えてくるが、実際成功してしまっているので彼女には頑張ってもらうしかない。こんな時、純粋にその状況を楽しんでしまえる十香が羨ましいのだろうなと人事のように思いつつ、念話に意識を集中させる。
[またやってるわね、その二人……鳥頭なのかしら。空飛んでるし]
[無理に嫌いな演技をしているように見えても仕方がありませんね……と、士道。解析できました。遠距離からの観測で時間こそかかりましたが、その分精度は高いでしょう]
霊力によって自分の視界にだけ表示されるのは、〈フラクシナス〉で目にしたことがあるような感情値のグラフ。先程からの非難し合う様子があれどお互いの友好度は全く変わらず上限値から動かずで、やはりと一人納得する。
[やっぱり二人は、お互いを嫌ってなんかいない。むしろその逆だ]
[データを見れば確かにそうだけど、キミから見てそれはどうなのよ]
[見た限りだとやっぱり、お互いに嫌ってなんかいないと思う]
[ま、こっちから確認した限りでもそうよね。となると、別に原因があるということよね]
[訂正しますと、嫌いどころか彼女達はお互いが大好きな様ですね。別の原因の方はやはり、いずれ消えてしまうことではないでしょうか?]
[十中八九そうね。お互いをそこまで思い合えるのならばそれは――]
[もう一人が生きて、この世界を見て、楽しく暮らして欲しい……ってか?]
[それならば互いに嫌いなフリをしている事にも説明がつきますね。嫌いな相手だったのならば、死んでしまっても重荷にはなりませんから]
[感情のすれ違いというか、まあそういった所で結局無駄どころかマイナスに働いてるんだけどね、その気遣い]
嫌いになるどころか大好きなんだから死んでしまったらそれはそれは悲しむだろうことくらい容易に予想がつく。
[二人同時もしくは別々にでも、二人共を封印できたならばきっと二人は仲良くなれるでしょう]
[だけど、相方を勝たせようといる相手にこっちの事を見てもらうって……]
[まあ、そこん所は諦めなさい。とりあえず、いくらかシミュレーションもしておくから、作戦、考えるわよ。あ、前、ボール来てるわ]
令音とは別で動く三人の作戦は果たして――
眠くて無理だわ。原作よりも鋭くて色々と調べられる士道が二人のホントの心を把握し始めました。はてさて、どんな攻略(デート)になるものか。
サブタイは並行して動いていた鞠亜達の会話がメインな気がするので「分析」。ではまた次回。短くてほんとゴメンなさい!