デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 メリークリスマスですね。まあ、これ、イヴにあげる分だったんですがね。なので今日中にクリスマス特別編上げたいところ。遅刻したらごめんなさ……ああ、いや、今からそっち書こうか。本編は遅刻してもいつもの事だよね()
 平日だったら普段上げに追加して特別編してただろうけど休日なのでサボろう。投稿が遅れたのは塾ってやつの仕業です。六時間も拘束されるとは。
 思いつきで決めたけど今日に二本あげようそうしよう。鞠亜、鞠奈のそれぞれとデート編。思いつきだから本編以上にビジョン無いけどね。

 話変わってFGOですが魔神柱狩られてますねぇ。バルバトス狩る前に死んでしまって心臓足りない私涙目。憂さ晴らしにフォルネウスワンパンキル繰り返してました。78回。お陰で金欠で上げられなった剣式のスキルが全てマックスに。やったぜ。ついでに術魔石が79と一人分位は用意できたかな?というところ。
 配布石でさり気なくマーリン当てたけど頁足りないから再臨すら出来ないという。ロンドン……回る?



 そんな感じでクリスマス特別編です。ところで、クリスマスって何するんでしょうね? ずっとクリぼっち勢なのでビジョンわかないんですが、まあ、やってみます。うん、甘いのを書いてればきっとどうにかなる(ならない)。



【番外編】クリスマス 前編

 

 今日はキリストの降誕を祝う日。いわゆるクリスマスだ。まだ夏だったような気も修学旅行の途中だったような気もするが、全ては幻想なのだ。クリスマスは英語で綴ると「Christmas」で、これはキリスト「Christ」のミサ「mass」という意味。この日にプレゼントを交換するのは、一説には、それはキリストへの誕生日プレゼントであって、「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」(『マタイによる福音書』25章40節)という言葉に由来するらしい。

 なんて、何年前に調べたのかも覚えていない微かな知識を調べ直している自分がいるのは、家ではなく外。

 

 折角のクリスマスだからと鞠亜、鞠奈の二人からデートにさそわれたのだ。たまにある三人デートとなるのか? と思いきや、午前中に鞠奈と、午後に鞠亜とデートをすることになった。それだと鞠奈の分が短いのでは? と思ったが、どうやら夜からは精霊たちみんなで集まってパーティーとなるそうだ。料理経験のない十香や四糸乃、狂三さえも折紙に教わりながらケーキを作るんだとか。

 

 なんて、全く気づくことなく進められていた計画を打ち明けられたのはつい昨日。そして、そのデートのために外で鞠奈を待っていたのだった。ここへ着いたのはほんの五分前。集合時間までには後十分ほどある。

 

 「ごめーん、待たせちゃったかな?」

 

 なんて思いながら時間を確認していたところにありきたりなセリフと共にやって来た鞠奈。その衣服は全体的に黒く、暖色がほとんど見えないのにそれでも彼女らしく美しいと思える。黒のコートの正面からは灰色がかった白のニットが覗き、コートと同色のスカート、タイツ、ハイソックスが足元を黒くしてすっきりとした印象にしている。ここまで黒づくしだと少し単調なのではとも思うのだが、不思議と彼女にぴったりと当てはまっている。

 

 「いいや、大丈夫だよ。……うん、その服装、鞠奈に凄く似合ってる」

 「それなら良かったわ。それじゃ、行きましょう!」

 

 二人、自然と手を繋いで歩き出した。

 

 

 

 「ところで、今日はどこへ行くんだ?」

 「あら、もう聞いちゃうの? まあ、すぐ分かるんだけど……ここよ!」

 「ここって、普通のデパートじゃないか」

 「うん、まあね。あたし達って普段から欲しい物は贈りあってるし、今なにか特別欲しいって物も無いでしょ? だから、キミと二人でここを見て回って、お互いのプレゼントと鞠亜へのプレゼントを用意するのよ」

 

 両親から渡されるものではなく鞠亜達から少し情けないながらも渡されているお金はデートや贈り物に使われることが殆どだし、確かに振り返ってみれば何か必要そうだと言われる前に察しては贈りあったりしている。確かに言う通りであった。

 

 「それじゃあ、まずは服かしら?」

 「ん、了解。でも、冬服は十分に無かったか?」

 「あるわよ。でもいいじゃないの、デートなんだから、二人で話しながら見て回って、良さそうなものがあったらそれを買う。無かったらそのまま次へ。それでいいのよ」

 「まあ、それもそうだな」

 

 目的こそあれ、不明瞭なものなんだし、マイペースに見て回るのも悪くない、か。「ん」と最低限の合図をして、繋いだ手を絡ませる。体がより密着し、距離が縮まる。

 

 「ねえ、士道?」

 「なんだ?」

 「そ、そのね……その……」

 「愛してるよ、鞠奈」

 

 そのセリフを先読みして返す。

 

 「もう! どうして私が言いたいことを先に言っちゃうのよ。……ふふふ、ごめんね、おかげで言いやすくなったわ。あたしも愛してるわよ、士道」

 

 甘い言葉が交わされ、作り出される桃色の雰囲気に当てられて最寄りのスタ〇に駆け込む人が大量にいたとかなんだとか。

 

 

 

 「ねえ、この服とかどうかしら?」

 「鞠奈の今日の服とは真逆の印象だけど……いいんじゃないか? 一度試してみろよ」

 「ええ、そうしてみるわ」

 

 そう言って試着室へと入る鞠奈。先ほどの「愛してる」で頭がぼーっとしているのか、その手を絡めたまま。「お、おい?」と呼びかけてみるもどうも耳に入っていないご様子。ええと、どうしよう。

 

 「じゃあ、士道も待っている事だし早く試着して……」

 

 目が、あった。続いて、絡められたままの左腕――自分の方は右腕である――に目がいった。そして最後に、鞠奈が無意識に閉めたのであろう試着室のカーテンに目がいった。

 

 「こ、これ、あたしが引っ張ってきちゃったみたいね」

 「ご、ごめん。無理矢理にでも離れとけば良かったよな」

 

 嬉しそうに顔をニマニマさせて歩く鞠奈を止めるのは忍びなかったんだ……!

 

 「えーと、そ、そうよ! せっかくここにいるんだし、その、着替え手伝って頂戴!」

 「えっえむぐっ!?」

 

 驚きの声を上げようとしたら口を塞がれた。

 

 「外に聞こえたら大変でしょ?だから、静かに」

 「わ、わかった。でも、本気なのか?」

 「え、ええ。別に決心が揺らぎかけてなんていないわよ」

 

 完全に自爆しているが、こういう時はそれを指摘しても確実に意地を張ってくるため諦めるしかないのだ。鞠亜がいたらまた変わるんだけどなぁ。

 

 「む。今鞠亜の事考えたでしょ」

 「待ってどうして分かったんだ」

 「顔に書いてあるわよ。それより、ダメよ?そりゃあ鞠亜のことも気にかけてあげて欲しいけど、今は別。あたし以外の女の子のこと考えちゃ、ダメなんだから」

 

 そう言って優しくキスをされた。触れるだけの、優しいキス。

 

 「っっっ!!?」

 「それじゃ、その、手伝って」

 

 服を脱がせ、そして試着の服の袖を通すのは召使いのような気分にさせられる。服を脱いだ姿にまあ恋人として確かに色々湧き上がってくるものこそあれ、基本的に善良であり、相手を優先しようとする士道の我慢が効かなくなるなんてことは起こらず、お互いに緊張をもたらしながら行われた小さな試着会は終わった。

 

 

 「その、あんまりにあわなかったわ、ね」

 「あ、ああ、そうだったな」

 「うー、もーさっきのはおしまい! 今は忘れる! さあ、次行くわよ!」

 

 そうした後になってから羞恥心に押された鞠奈と、裸とまでは行かないもののそれなりにいろいろ気になってしまったそれらを思い出し羞恥した士道では、前者の方が気持ちの切り替えが上手かったようだ。

 

 

 

 

 「試着で時間とっちゃって時間もないし何かプレゼントで思いつくものって無いかしら?」

 「三人ペアのコップとかどうだ?日用品はそれなりにあっただけだし少し増えてもまだ丁度いいくらいだろうし」

 「いいアイデア出してくるわね、キミ。それじゃあ……これがいいわ!」

 

 そう言って鞠奈が手に取ったのは、赤、緑、黄色の三色のコップのセット。それぞれに可愛らしくデフォルメされたリス、兎、猫が描かれている。

 

 「うん、これはいいな。それじゃあ、買ってくるよ」

 「ありがとうね、士道」

 「別にこの位気にしなくていいさ」

 「ううん、それだけじゃない。これまでのことずっと。あたし達をあの世界から救ってくれて。愛をくれて。そばにいてくれて、愛することを。愛されることにその喜び、想いを教えてくれて。あたしに全てを与えてくれて。――ありがとう」

 「それくらい、鞠奈が好きなんだから出来たんだよ。俺も返すよ。――これからも一緒にいて下さい」

 「ええ、当たり前よ。あたし達を手放したりなんてしたら許さないんだから!」

 

 そうして、クリスマスの午前は過ぎていった。




 思ったより長くなった。いやぁ、鞠奈と鞠亜まとめて一話くらいかと思ってたら鞠奈単体で3000字いってビックリ。
 鞠奈はいざ二人きりになったり、少し大胆な事になると急にテンパるイメージがありますね。決めてたらそんなことは無いんだけど、こう急なことに弱いようなそんな。今日中に今度は鞠亜のも上げるけど精霊全員でパーティーはざっくりと様子だけ書いて終わるかもね。時間なかったら。

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