デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 明日、ハロウィン……番外編書かなきゃ(使命感)
 ところで、ハロウィンのネタ無いんだけどどうすんの。リア充って何してんだよ分かんねぇよ! お菓子貰ったら終わりなんじゃ無いのかよぉ!?
 そんなわけでハロウィンなぞろくに祝わない私にどこまで書けるかって話ですがね。

 まあともかく今回は本編。深夜執筆開始寝落ちしないようにガンバります。ちょっとお出かけ端折ったせいで元の世界の折紙の変態的要素()を書けていないからそのへん出したいなーと思いつつもそろそろ後半戦に入ってる気がします。さてどうするか。二人っきりで出かけてもらうかなー?


愛恋

 

 折紙とのお出かけは、とても良い形で終われたと思う。狂三や十香、四糸乃とすら親睦を深め、また彼女らも楽しそうにしていたからである。

 ただ一つ。そこに問題があるとすれば

 

 「で、キミ。鳶一折紙の攻略はどうするのよ」

 

 折紙と仲良くはなれたが、決してそれはキスを許すとかそういうものではなく、あくまでお友達としてという事だ。

 鞠亜、鞠奈という恋人がいる以上恋愛感情を抱かれても断るつもりなのだがしかし、琴里が言うには精霊の力を封印するには少なくともキスを許されるだけの好感度は必要らしい。その辺りはもう仕方のないことだと割り切っているが。

 しかし、キスを許されるということはつまり、それなりに異性として意識してもらわねばならない。そこからほかの異性にでも上手く気を移してくれれば一番だがそんな後のことはともかくとして、どうやって彼女にこちらのことを意識してもらうかだ。

 

 「士道がこれまでに出会ってきた精霊は皆さん社会に適応していませんでしたからね。唯一狂三は学校にも来ましたが、人と人との関係をあまり深く理解していたとは思えませんし、そうして見ると恋愛感情などに詳しい鳶一折紙は強敵とも言えますね」

 「それもそうよね。ほかの人との交流を持たず士道しか見る相手のいなかった私達とは違って、鳶一折紙には他人との繋がりを自らの作ることもできれば恋愛だって理解してるわけだしね」

 

 となれば、楽しいことを教えるとかそれだけではなく、本当に意識してもらう必要があるわけで。

 

 「これ、どうすればいいんだ……?」

 「相談してくれるのは嬉しいけど、こういう時に頼れる相談先があるんじゃないの?」

 「え……?」

 

 そんな丁度いい人がいただろうか。

 

 「〈ラタトスク〉のメンバーですよ。彼らは精霊を攻略するためにそういった人の感情に関してもそれなりに詳しいはずです。実際、私には人の精神状態から選択肢を生み出す、というシステムが与えられる予定でしたから、きっと今の〈フラクシナス〉に完成して搭載されていることでしょう」

 「選択肢って、それもうギャルゲーってやつじゃないの?」

 「まあ、そのようなものですね」

 

 真面目なのかふざけているのか。なんとも言えない気分だ。

 

 「恋愛はこうするものだと教え込むよりも選択肢を絞った方が下手な発言をせずにすみますし、安全でしょうからね。まあ確かに、それをやられているとわかった方はそれほど良い気分ではないでしょうが、まあ知らなければ良いことでしょう」

 「なるほど、琴里達の力を借りるのか」

 

 確かに自分たちが考え込んでもわからない問題であることは間違いないし、向こうがそういったことを得意としているのなら任せるのも良いかもしれない。

 

 「そうしろ、とは言いませんが選択肢の一つとして考えておくといいと思いますよ」

 「というか手詰まりなんだし、嫌だったら採用しないってことで一先ず相談してみなさいよ」

 「それもそうですね。やる前から決めつけるのではなく、実際に試してみるのが良いと思います」

 

 鞠亜達の方でも意見は纏まったみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「と、言うわけで相談しに来たんだけど」

 「なるほど、事情は分かったわ。士道達が勝手にやってるし、結果も出してたから何も言わなかっただけでちゃんと毎回準備はあったのよ?」

 「そ、そうだったのか。それはスマン……」

 

 それは本当に申し訳ない。というか、話しておいて貰えれば――それでもここぞという時は無視したかもしれないが――ちゃんと活用しただろうに。する……よな?

 勝手な行動の原因になっている気がするのだけど、と鞠奈に視線を向けると、別にいいじゃないのと返された。アイコンタクトでここまで正確な会話が出来るのはやはり精霊達のものとは異なる経路(パス)がなにかしでかしてるんじゃないだろうか。

 

 「それじゃあ、こっちでも鳶一折紙は観測してあるからデートに行く時はこれ、つけて行きなさい。なるべく壊さないでよね」

 

 手渡されたのは小型のインカムだ。四糸乃の時など、以前にもなんどか身につけたことがあるが大体壊れてしまっているのでこの忠告は自業自得かもしれない。

 

 「ああ、もう一つあったわ士道」

 「なんだ?」

 「今日の夜ご飯はハンバーグがいいわね」

 「おう、わかった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ど、どうもこんばんは、五河くん……」

 「こ、こんばんは、折紙……」

 

 鞠亜達が家にある食材で先に調理を勧めている間に一人挽き肉を買いに来たら、偶然にも折紙と遭遇した。引っ越した先も高校の近くなわけだし、大型のスーパーはここが最寄りだったということだろう。ということはこれから何度も顔を合わすことになるのだろうか。

 ああ、そうだ

 

 「その、折紙……?」

 「な、何かな五河くん」

 「また来週出かけないか?」

 「うん、構わないよ? 皆で出かけて楽しかったし……」

 「ああ、いや、そうじゃなくて、その、二人で出かけないか?」

 「へ…………?」

 

 折紙の動きが止まり、耳が真赤に染まる。

 

 「だ……」

 「だ?」

 「ダメだよ五河くん! 鞠亜さん達に浮気しちゃ! その、私を選んでくれたのは嬉しいし、別に良いかなーってそうじゃなくて、その、えっと」

 「お、折紙?」

 

 慌てていてこっちの話を聞けそうな雰囲気ではない。

 

 「よろしくお願いする、じゃなくて行き先は何処にする? って聞きたいわけじゃないの! えっと、あの」

 

 ところどころ、まるで意識が切り替わったかのように(・・・・・・・・・・・・・・・)口調やアクセントを変えつつも困惑することを止めない折紙。やばい、周囲の目がこっちに向き始めた。まあ、騒いでいればそれも当然な気はするが。

 

 「だ、大丈夫だ折紙。鞠亜達から出かけてこいって言われてるから」

 

 攻略のためだし一応了承は出ている。

 

 「へ? そうなの?」

 「あ、ああ。詳しいことは追ってメールで説明するから! またな!」

 

 挽き肉を手に、周囲から集まる視線より逃げるように店を出た。




 唐突に思い出した。折紙さんの家って学校出てから士道の家の方面と真逆じゃなかったけ。どっかで読んだような気のせいなような。まあ、改変後の世界だしいいよね別に!
 困惑してる時にちょっとだけ元折紙っぽいのを混ぜたが分かりにくいので意識が切り替わったかのようにって書き足してみた。

 よし、書き終えました。ではまた明日だな。ほんと何書けばいいんだろう……?
 サブタイは愛恋。恋愛をひっくり返しただけなんだけどね。なんか以前のサブタイと被りそうだから反転させてみた。

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