デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 ま、いつもの時間帯に執筆開始だわな。友人から誘われたワクサガが原因だったり。玉藻出るまでリセマラした結果☆5キャラが三十連して一体だけだが悔いはない……! ……確定ガチャ引けばよかった(やっぱり後悔)

 ここから話は動き出す……! けども原作手元にないしそもそも世界線が違うわけでまあうろ覚えでやっていきます。オリジナリティに溢れる独創的で人に伝わりにくい文書になるんだな!(自虐)


照合

 元の世界にて、一度招かれた鳶一折紙の家と同じ場所。

 世界改変の影響が出ているかもしれない、とそれほど期待も持たずそこへやってきた。

 そこに鳶一折紙はいた。

 

 引っ越しをしていたのか、はたまた荷物が届いたのか。たたんだダンボールを大量に持ち、ごみ捨て場なのだろう場所へと投下し、また家の方へと戻ってゆく。

 

 そしてこちらをちらりと見て、動きを止めた。

 

 「……? どうしたんだ……?」

 「私達を見ていますわね……? 士道さんとこちらの世界でも知り合いだったのでしょうか?」

 「知り合いでしたら、声をかけるのではないでしょうか?」

 「じっと見てるから気になっただけじゃないの?」

 

 確かに、真昼間から何をするわけでもない同学年くらいの四人組から見られてたら気にもするかな? と思い、しかし

 

 「狂三の方を見てないか?」

 「ええ、そのようですわね」

 

 何か言いたげな表情でこちらを見る折紙。すぐに視線は移り変わり、俺や鞠亜、鞠奈を順に見ていく。心なしか、目がキラキラと――漫画であれば星マークにすらなっていそうなほど輝かせているように思える。一○メートルと少しの距離を空けて言葉もなく見つめ合う、シュールな光景が広がった。

 そこで何かを思い出したのか、折紙は足早に立ち去っていった。

 

 「一体なんだったんだ……?」

 「士道、急いでここを離れましょう」

 「え? あ、ああ……」

 

 鞠亜がそう言うからには、何か理由があるのだろう。手段の提案ではなく、これをするべきだ、と言ってくるのだから。

 

 

 

 

 

 

 「で、士道。これはどういう訳なの?」

 「どういう訳って言われてもなぁ……」

 

 鞠亜が〈フラクシナス〉を呼び出し、回収してもらったところ、不機嫌そうな妹様がいたわけだ。

 

 「わざわざ平日に〈フラクシナス〉を呼び出して、何がしたかったの、っていう意味よ」

 「ああ、今日は平日だったのか」

 

 どうりで折紙もこちらを見つめてくるわけだ。用事もない学生が平日の昼間からうろついてたら、それは何なんだと思うわけだ。

 

 「士道、そうではありませんよ」

 「ま、今から説明するから、少し待ってなさい」

 「琴里。今から様々な事情を――信じられないようなことを話します。ただその前に、私たちも知っていることでいいので精霊を封印した時のことを十香から、順に話していってください」

 「…………? ええ、まあ構わないけど……」

 

 一息ついて

 

 「まずは十香ね。おにい――士道があなた達と出会っていたり、精霊のことを知っていてこちらとしては予想外の事も多かったんだけど特に想定外だったのはあと少しって言う時に〈デビル〉が現れてピンチになったことね。でもなんとか十香を封印した直後にどこかへ消え去って一件落着。

次の四糸乃は私が鞠奈に怒られたり――って、これは関係なかったわね。えっと、〈デビル〉のせいで四糸乃のパペット、よしのんが何処かへ行っちゃったり、四糸乃が二重人格だったりしたけど十香が四糸乃と仲良くして、士道も落ちてたパペットを見つけ出してこれも一件落着。

最後の狂三はやばかったわね。〈デビル〉に襲われて、封印も不可能。そこで士道が私達の力を使って〈デビル〉を撃退して、その後狂三と和解して封印にも成功、そんな感じだったわね。それがどうかしたのかしら?」

 

 

 俺達の知るものとはまた違う話と、頻出する〈デビル〉という謎の単語。一体それは――

 

 「琴里。私達は、違う未来から来ました」

 

 ひたすら簡潔に、鞠亜はそう言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……なるほどね。未来で起きる災厄を止めるために狂三の力を使って時間遡行。そうしてなんとかそれを回避した結果、過去が変わって知らない未来に来てしまった、と?」

 「ま、だいたいそんな感じね。だから私達は〈デビル〉なんて精霊、知らないわよ」

 「信じ難い話だけど……嘘をつく意味もないものね。それに、四人ともに断定されちゃ信じないわけにもいかない、か。うん、分かったわ」

 

 どうやら、琴里はそれを信じてくれたみたいだ。

 

 「そうだ、琴里。お前、折紙――鳶一折紙のことを知らないか?」

 「鳶一折紙(・・・・)!? どうして士道がそんな……そっか、士道の知る過去は違ったものだったわね」

 

 手元のコンソールを操作して

 

 「鳶一折紙。年は士道と同じで、成績等は高いほうね。両親はおらず、血縁者の元で育てられたみたい。ASTに所属していたんだけど、十香が現れて少し――士道が封印する前にはもう辞めてるの。私たちもそれ以降の事は知らないわよ。ただ、その戦いぶりが少し変わってて、私も印象に残っているのだけど……」

 「少し変わってる?」

 

 オウム返しにそう尋ねる。

 

 「ええ。精霊とそれなりに戦える程度には腕がたつんだけど、いざ攻撃するとなると躊躇うような動きを見せるの。もちろん、ぱっと見てわかるようなものでも無いんだけど、違和感はあってね。それで、封印した後の十香に聞いたら、十香も印象に残ってたみたい。それによるとどうやら彼女、十香にも敵意を向けなかったらしいわ。そのあたりが理由でASTをやめたんじゃないのかしらね」

 

 敵意を持たない、ということは、やはり世界を変えることには成功したのだろう。折紙は、精霊に対して並々ならぬ憎悪を向けていたのだから。

 しかしその一方で、両親がいない――死んでいたり、ASTに入隊していた事もあったりと、不可解に思える点もある。

 やはりそこは、本人に聞く必要があるのだろうか。

 

 「そうだ、琴里。その〈デビル〉の写真か何かはあるか?」

 「見ても意味が無いと思うけどね。一応あるわよ」

 

 そう言って見せられたのは、戦闘中なのであろう一枚の写真。黒い霊装を身にまとい、黒い羽を周囲に持ち、顔を暗い闇で隠すその姿はまさしく〈デビル〉だろう。顔が隠れているせいで誰なのかもわからない。

 

 「折……紙…………?」

 

 しかしその姿は、元の世界にて彼等が目にしたものだった。

 

 

 

 

 

 

 「元の世界で見た、か。なるほどね」

 

 再度説明を済ませ、〈デビル〉が鳶一折紙と同一であると話したところ、確かに彼女がASTを辞めた時期と重なると確認が取れた。

 

 「まあ、こちらの世界でもそうなのかは分からないわけだし、今考えてもしょうがないことよ」

 「まあ、それもそうか。そう言えば、どうして〈フラクシナス〉を呼んでまでここに来たんだ……?」

 

 いずれ説明する、とは言われていたがつい今思い出した。

 

 「鳶一折紙に見つかったからです。狂三はきっと、こちらの世界でも同様にASTに顔が知られているでしょうからね。鳶一折紙が部屋に戻ったのも、そのせいだと思います」

 

 なるほど、それなら納得だ。だが、その後俺達を見ていたのは一体……?

 

 「少し、構わないかい?」

 

 そこで口を挟んだのは、これまでひたすら話をまとめ、書記に徹していた令音さんだ。

 

 「今君たちは鳶一折紙に会ってきたのかい?」

 「ええ、話しただけですけど」

 「その鳶一折紙は、君たちのことを知らなかったんだね?」

 「ええ、そうよ。それがどうかしたのかしら」

 「少し気になることがあってね。世界改変の後に記憶が残っている原因についてなのだが、鞠亜、鞠奈はAIだから基本的に記憶が消去されない、狂三は能力の持ち主だから大丈夫、シンはそれを封印したんだから平気でもおかしくはないだろう。だが、鳶一折紙は? もし彼女だけで世界を変えていたのだとしたら、彼女の記憶も書き変わることになるのかね?」

 

 そんなはずは無い。自らが掌握したその能力ならば――まさか!!

 

 「いいえ。 【十二の弾(ユッド・ベート)】を撃たれたのですから、同時期に行われたことに対して記憶が多少は残るはずですわ」

 

 一体どうなっているのか。

 それは、その場にいた全員が思い浮かべた疑問だったのだろう――




 そういえば最新刊で狂三がまた学校に来たようですね。街にいる精霊は避難追いつかないとかで見逃されてるのかってくらいざるに思えてきたよ……。まあ、狂三を学校に行かせても良さそうって分かったしいいんだけど。

 サブタイは記憶の照らし合わせとかそんなイメージで。

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