うろ覚えで書くか……? オリジナル話でも挿入するか。悩みどころじゃな。
てわけで導入くらいにしてさっさと切ると思われます。
覚えてないからちょっとずつ文字数稼ぐかな……^^;
オーシャンパークは天宮駅から5駅先の栄部駅にある。ウォータースライダーや屋外内の巨大プール、大浴場などのプールメインのウォーターエリアと各種アトラクションの揃うアミューズエリアの2つがあり、その1日では回りきれない豊富な量で絶大な人気を誇るのが、オーシャンパークである。
士道がいるのは、その中の屋内プールだ。
絶大な人気がある、といえどしかし今はまだオフシーズンの6月、目玉である野外プールもオープンしてない上に、祝日でもない平日であるためか、思っていたよりも人が少ない。まあ、こっちもそれなりに人数が多いわけだし、空いていて困ることは無い。むしろありがたいと言うべきだろう。
「こっち見てどうしたのよ、士道。何? まさか妹の水着姿に欲情でもした?」
「いや、それは無い。いや、というか……」
なぜ自然に加わっているんだ。いや、別にダメだとは言わないけども。オーシャンパークにやってきたメンバーは水着選びに行った六人――に加えて何故か琴里が参入している。オーシャンパークについたところ、何故か琴里がいたのだ。インカムに話しかけても反応は無く、しかし時折司令がどうとかと聞こえて不気味だったためにインカムは着替えと共にロッカーに置いてきた。謎の声の理由は不明である。
現時点で着替えを終えているのは先に待っていた琴里と着替えの早い士道だけ。兄弟二人並び、プールサイドに座って残りの五人を待つ。
「ねぇ、士道」
「……? どうした?」
わずかながら人がいるとはいえ、少なくとも知り合いはおらず二人きりとも言える状況。琴里は、ココ最近彼女を悩ませていたその疑問を伝える。
「士道は狂三を封印……したのよね?」
「? まあな」
「その……今の狂三をはそうじゃないけど、昔の狂三は、その……」
言葉に詰まる琴里に、助け舟の如く士道が
「人殺しだった、か?」
「っ、ええ。そんな狂三をどう説得したの」
それが、琴里を悩ませていたことだ。モニターしている限り、狂三の好感度は上場であったがそれは彼女の分体。ASTの崇宮真那や鳶一折紙が戦闘を行ったものの敗北し、絶体絶命の状況であった。そこで何故か〈フラクシナス〉のシステムが学校の方面のみを観測できなくなり、状況がつかめなくなったのだ。
そんな状況から、どう脱出してみせたのか。彼女を封印した後も普段の士道と変わりなく、何事も無かったかのように振る舞う士道に、どこか無茶をしているのではないかと心配になったのだ。
「どうするも何も俺は戦っただけだからな。説得なんかは二人がやってくれたんだ」
士道としては、知っていて当然のこと。現に、解析官たる令音など知っていて、しかし琴里だけはたまたま知らなかったそのことに、琴里の表情が驚きに染まる。
「は……?」
ぽかんと口を開ける琴里。
「ちょ、ちょっと待ちなさい、士道」
「お、おう。どうした?」
「今、戦ったって言ったのかしら」
「ええ、そうよ。霊力を封印している士道がその身に持つ霊力を扱えないわけがないでしょう?」
「その通りです。というより、令音などは知っている様でしたが琴里はどうしてそれを把握していないのですか?」
やってきた二人。一度見た姿とはいえ、やはりついつい目を奪われる。他のみんなが後ろについてきている様にも見えないので、二人だけ早かったのだろう。単純に水着に着替えた経験の差か?
「れ、令音も知ってるの!?」
「ああ、この間どの程度まで扱えるのかとか聞かれたぞ? 琴里の目の前でも使ったことあっただろ?」
「はあ!?」
「ほら、琴里が急に謝ってきたときだ。琴里が精霊だって教えてもらうちょっと前だな」
まあ、あの時の琴里は何かと精神が不安定でもあったので、仕方ないと言えるが。
「あの時だったのね……。ま、まあ、事情はなんとなくわかったわ」
「ん、そうか」
――でも。
「ぐふっ」
唐突に脇腹を殴られる。それも結構強く。
「無茶しないでよね、お兄ちゃん」
「……ああ。できるだけな」
「そこは確約しなさいよね」
なんて言って、笑い合う。
「まあ、それが士道らしいですからね」
「ま、そうね。私たちがいる限り、それ以上の無茶はさせないわよ」
なんて言ってくれる
「ありがとう」
そう素直に感謝の気持ちを伝えた。
「遅れて申し訳ありませんわ」
『ごーめんねぇー?』
遅れてやってきた狂三、四糸乃、十香が合流し、みんなが揃う。
「じゃあ、行こうか」
「シドー! すごいぞ!」
「とても、上手、です」
「ずいぶんと上手ですのねぇ」
久しぶりのプールだとちょっと張り切って泳いだところ、賞賛の声をもらった。これまで娯楽なんてろくに体験してこなかった精霊達にとっては泳ぎなんて無縁だったってことか。
それなら――
「任せてください」
「おう」
鞠亜が察してくれたようだ。
「おお、凄いぞ! 見てくれシドー!」
「……! …すごい……です!」
「ずいぶんと楽ですわね、これ」
泳げないだろうという判断のもと、それを察した鞠亜が持ってきたのはレンタルの浮き輪だ。
「それじゃあ、俺達も泳ぐか、琴里?」
「おにーちゃん、しょーぶなのだー!」
いつの間にか白リボンになっていた琴里や鞠亜、鞠奈と競争したりとずいぶん泳ぎに泳いだ。
と、遊んではいたのだが。
まだシーズンでも無いのに行われていた催し物に興味をしるした十香に、珍しく十香と同じように興味を持った四糸乃がそちらへ向かい。
いつの間にか仲良くなっていたのか、四糸乃が手を握った狂三もそこについていくことになり。
それが心配だと――気を利かせてくれたのかもしれないが――言って琴里もそちらについて行った。いや、もしかしたら琴里もそれに興味があったのかもしれないけど。
まあつまり、結果として。
三人だけになりました。
「じゃあ、一緒に見て回ろうか?」
「そうですね」「そうね」
まあ、その後は特に何事も起きなかった。三人でウォータースライダーに乗り、泳ぐというよりもアミューズメントエリアを見て回っただけだ。もう十分だったからな。
狂三達の方はよしのんが流れるプールに流されかけるという事態が起きたそうだが狂三が対応してくれたそうだ。
俺達が合流したその後。それは起きた。
いつもの(オーシャンパークにて)
「ところで、士道?」
「……? どうしたんだ?」
「どうしてさっきからあたし達の方を見てくれないのかしら?」
「確かにそれはそうですね」
「え、えっとだな、その――――えっと……」
「えっと、どうしたのかしら?」
「うっ、にやにやしながら言うなんてもう分かってるだろ……」
「あたしは士道の口から聞きたいのよ」
「私にもお願いしますね、士道」
「二人がその、可愛らしくて直視出来なくて」
「――っ!! 士道、それは卑怯です」
「卑怯って――って、顔真っ赤だぞ!? 大丈夫か?」
「これは士道のせいです。だから責任を取ってください」
「せ、責任?」
「そうです。それに鞠奈の分もです」
「…………! ……!」
「鞠奈、口をぱくぱくさせているだけでは伝わりませんよ。
責任は責任です。責任をとって、私たちを楽しませてくださいね、士道」
「っ、ああ。精いっぱい楽しませてやるよ」
こんなやり取りがあったとかなんとか。ちょっと強気に攻めようとした鞠奈が正直に話した士道が恥ずかしそうにしててそれで自分たちも恥ずかしくなったお二人。むしろやり返されて恥ずかしくて声も出なくなる鞠奈と照れっ照れで顔真っ赤の鞠亜。すごく見てみたい。
直視できなくて、のあたりはもっと躊躇というか、「これをいう士道もはずかしがってるんだよー」感を出したかったけど私の技量とセリフのみの縛りだとこれが限界。ちょっと投稿前に書き直したからまだましか?
オーシャンパーク、こんな感じになりました。優しい狂三なので何かと心配なことがある四糸乃に優しくて仲がいいです。
さあて次は原作どうり折紙さんの襲撃だー。(メンバーからして原作どうりじゃない)
サブタイの遊泳は泳ぐことって意味だそうです。作者は遠くに泳ぎに出るとかそんな意味だと勘違いしてたから調べてびっくり。
ちなみにいうと泳ぐことっていうよりも「遊んで泳ぐ」を略したイメージ。まあ、そういう内容だしね。
ちなみに書いてなかったしどうするか正直決めかねてた観測不可の間の琴里ですが、士道を助けに行こうとしてしかし霊装が限定的にしか展開できず、どうにかしようとして、それを諦めてそのまま地上に降りようとした辺りで観測できるようになって無事解決した、ってところです。ちゃんと助けようとはしてたのよ? 霊装展開できなかったのは士道がその霊力を(能力としてだけでなく身体強化などにも)使っていたから。
結構誤字多そうな気がするので見過ごせない方は報告よろしくです。