FGOは最初から飛ばしたせいかもうA、B、C終わってます。あとは交換だけだぜ。
ルーラー欲しいのでガチャはとっておいてます。まあ、15回程度しか引けないし多分当たらないけど。でも水着キャラ一人は出て欲しいなぁ。臨時収入一万は貯蓄ですね。
トリプルブッキングはやってみたかったけどなぁ。今作の士道くんには強力な味方、鞠亜と鞠奈がついてますからね。厳しいか。無理やりやるのもいいけど今回は安全なデートにしまそ。
帰りのホームルームが終わった途端、狂三のもとへと赴いた。二方向からそれぞれ違った視線を浴びた直後に鞠亜達が動く気配がしたので、まあ用事でも上手くさばいてくれるだろう。
「狂三、ちょっといいか」
言って、廊下を指させばその意図を理解してもらえたようで、先を歩く士道についてくる。
人気のない場所歩いてから、狂三に向き直る。
「士道さん、いかがいたしましたの?」
「突然で悪いんだが……明日暇か?」
「? ええ、大丈夫ですけれど」
大丈夫か。それは良かった。
「良かったらこの辺りを案内しようか……?」
「それって……デート、ということですの」
「鞠亜に鞠奈も来るって言って聞かなくてな。四人で行くつもりなんだけどどうだ」
「よ、四人……?」
「そうだけど」
「え、ええと、二人きりが良かったですわ……なんて」
「それに関しては鞠亜達に言ってくれ。別に良いって言ったんだけどな」
襲われたとしても多少なら持ちこたえられるし、簡単に死ぬこともないから連絡するまでは自由にしてくれていても構わないのだが。正直、狂三のことを気にかけながら二人を楽しませられる自信もないからな。
「そ、そうでしたか」
「明日一○時半に、天宮駅の改札前で待ち合わせな」
「え、ええ。楽しみにしておりますわ……」
別れ際の狂三の顔が随分と微妙そうだったのは気のせいだったんだろうか。というか、二人きりなら女の子同士の方が気が楽だろうに。
『――いい? 午前一○時に十香と落ち合って、東天宮の水族館へ。そうしたら何か途中で理由を付けて抜け出してちょうだい。外に出たら〈フラクシナス〉で…………』
「――――はっ!」
何か恐ろしい夢を見ていた。狂三、十香、折紙の三人とデートをする
「おはようございます、士道――もう起きていたのですか」
「あ、ああ。変な夢を見てな」
「夢の事はもういいから、支度するわよ」
「二人とも来たのか」
普段は一人だけ、ランダムにやってきていたのだが。
というか、どうして鞠亜は俺の上に乗っかっているんだ。顔が目の前にあり、呼吸をするだけで何かいい匂いが……。
「ええ、今日は士道のそばを離れずにちゃんと守りますからね」
「はは、ありがとう。でも、危なくなったら任せてくれよ」
そのために力を求めたんだから。
「士道。準備しなさい……って、あなた達、何してるのよ!」
朝から黒モードの琴里もやってきて、朝から騒がしくなる。
混沌としているそんな日常が、やはり大事なものだと再認識できた。
――だから。
狂三がそれを破壊すると言うなら、死力を尽くしてでも止めてみせる。そして、どうやってでも説得してみせる。それが俺のエゴなんだから。
『士道、狂三が来るわよ』
既に士道は、天宮駅東口を出てすぐのところにある犬の銅像、『パチ公』の前に立っている。正式名称こそ別にあるものの、あまりにも有名な忠犬と類似点が多すぎるためにつけられた嘲りと親しみのこもった名である。
まあ、それでも配置の都合が良いために待ち合わせ場所としてよく使われるのだが。
そして、駅前の人ごみの隙間を抜けるようにして狂三がやってきた。高級そうなブラウスにロングスカートを全て黒で統一した、妙でもあり同時にどこか狂三と似合った服だった。
その後のデートは、なんというか。とにかくすごかった。混沌とか、そう言う意味で。
特にアイデアが出るわけでもなかったために琴里の指示に従い、はじめに向かったのはなんとランジェリーショップ。鞠亜達が止めてくれないかと期待したのだが、むしろノリノリで鞠亜が着替え始め、恥ずかしそうにした鞠奈ですら着替え始める始末。周囲の目は〈ラタトスク〉がどうにかしてくれたようで、店員は令音さんであった。最初は〈フラクシナス〉の指示任せに下着を選んでいたが、結局鞠亜達の参入で恥ずかしいながらも自ら選ばざるを得なかった。
そして、狂三とはぐれた。
ランジェリーショップを出て、トイレに向かった時の事だ。トイレにまで――冗談ではあったのだが――付いてこようとした鞠亜のお茶目な嘘の為に目を離した隙に、ということのようだ。
「狂三のやつ、どこへ…………っ!」
「「士道!?」」
霊力を感知して、慌てて走り出す。まさか、また昼間からASTが――。
赤。アカ。あか。
目の前いっぱいに広がる、夥しい量の赤。
歪な形をした大きな塊。
あまりにも――一般人ならば――馴染みのないその光景。
街中で――人が死んでいるなんて。
かつての士道であれば、この光景を見て硬直してしまったのだろうか。少なくとも、今の士道はそうではなかった。
霊力を開放。同時に周囲にジャミングの霊力を張り巡らせる。
続いて鞠亜と鞠奈を転移して自らのそばへと連れてきた上で、二人に霊力を回して顕現装置を創り出す。
辺りに残った霊力の残滓は、これをしたのが精霊だとはっきり物語っていた。
そして、狂三を探知。霊力のした方を向けば、そこには赤と黒の霊装を纏った時崎狂三の姿。細緻な装飾が施された古式の短銃が指し示す先には、物言わぬ男の死体。
「もう来てしまいましたの」
士道はそこでやっと、確信する。覚悟は出来ていた筈なのに、それでもここまで理解出来なかったというのは、どこかでやはりそれを恐れていたのだろうか。
この精霊が、正しく世界を殺す災厄として。人類の天敵として存在しているということを。
これまでの精霊などとはモノが違う。仕方なく人を死なせてしまう、そんな災厄ではない。自らヒトを殺す災厄なのだから。
「ふふ、捕まえましたわ」
気づけば、狂三の影から生えた――そうとしか言えない白い手が、士道の足を捕まえていた。
鞠亜と鞠奈がまるで視界に入っていないかの如くこちらに無防備に近づいた狂三は、士道に近づいた途端、何かに轢かれたかのように吹き飛ばされる。
そして、そこに降り注ぐ、十条の光。
「――大丈夫ですか、兄様。それに後ろの女性がた。なぜ狂三が倒れていたのかは謎でいやがりますが、まあいいでしょう」
狂三を吹き飛ばしたのは鞠亜だ。その着前、近くに生成魔力があることを鞠亜が検知し、ジャミングの力を解除、そして狂三を弾いた時点で顕現装置も霊力に戻し、何事も無かったかのように偽装したのだ。
そして、少し、真那と話をした。
どうやら、殺しても現れ続ける狂三を殺し続けているらしい。本体を倒さなければ無駄だと教えるべきか、知らないふりをしておくべきかを悩んでいるうちに次の話題に移り、結局教えられなかったが。
「ところで、そちらの二人は兄様とはどんなご関係で……?」
「恋人です」「恋人よ」
「……は?」
「まあ、普通はそうなるよなぁ」
自分でもそんな人が目の前に現れたらまず驚いて硬直してしまうだろう。
「お二人とも……でいやがりますか」
「ええ、そうよ」「ちょっとした事情もありますからね」
「そ、そうでいやがりましたか、義姉様方」
「いや待て! どうしてそんなに聞き分けがいいんだ!」
「いえ、兄様がこんなにジゴロになってもう矯正が必要かとも思いやがりましたが、こう、手遅れ感というか、この二人ならきっと大丈夫じゃないかという安心感みたいなものがありやがりましてですね」
「はあ」
「ともかく、もうすぐ増援も来やがりますから、早く兄様達は何処かへ行ってください」
「あ、ああ」
なにか色々と解せない所もあるが、あの狂三が殺されてしまった以上何もできることはない。
「まあ、せっかく天宮クインテットの辺りにいるんだし、このまま辺りを見て回るか」
人死にを見た後で、これだけ平常心であり続けられる少年も、やはりどこかおかしいのかもしれない。
――戦いの日は、近い。
本格戦闘は学校のとこでやりますよー。ダイジェストにできるとこはダイジェストにして(ある程度)ざっとやりました。
この人死にを見た後で平然とデートを続ける三人もどうかと思うけどまあ、原作士道も一歩間違えれば軽く死ぬ場所に何度も足を踏み入れてそれでもエゴを以て立ち上がるんだからやっぱりなんかズレてる気がする。そうは思わんかね。
サブタイはまたまたシンプルに。