デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 原作を手に取らずに布団にダイブしてしまった。番外編にするかオリ展開で切り抜けるか。どうしまそ。一時半からの執筆開始。読者さんももう慣れてきたデショ?


真那

 一旦話を整理するべく、先ほどの少女と共に家へ向かう。俺の自称妹の名前は崇宮真那と言うらしい。

 

 「おお、ここが兄様の今のお家でいやがりますか!」

 

 泣いていた先程までとは違い、ずいぶんと元気そうな様子の真那。

 

 「む、しかし驚いたぞ。シドーにもう一人妹がいるとは……」

 「いや……そんな記憶はないんだが……」

 「そうなのか?シドーによく似てるいると思うのだが……」

 「当然です!妹でいやがりますから!」

 

 やけに自信満々なところ悪いのだが、こちらは覚えていないのだ。真偽の程がわからない。

 

 [鞠亜、鞠奈。この子(真那)の言ってることは本当なのか?]

 [すみません、士道。それに関してなのですが]

 [――?]

 

 二人と話しつつ、更に二人と念話をこなす。聖徳太子になれる日も近いかもしれない。

 

 [私が説明するわ。あの子はDEM本社からやってきたの。それもナンバー2ね。直接霊力を当ててしまえば、AST隊員の持つようなセンサーに引っかかるかもしれないから、解析が出来ないのよ]

 [あの子が――DEMに?]

 [ええ。私が作られた頃の話だから多少変わってるかもしれないけど、昔から相当な実力があったらしいわ]

 [そういう訳ですので、士道……]

 [ああ、わかってる。無理なものはまあ仕方ないだろう]

 

 「ほら、そろそろ家に入るぞ――」

 

 家の外で話し続けるのもと思い、扉に手をかける。

 

 「おかえり、おにーちゃん(・・・・・・)

 

 玄関で待ち構えていたのは琴里がいた。それも黒いリボンの状態の。なんで『おにーちゃん』だけイントネーションが違ったのかは聞かない方が良いというヤツなんだろうか。

 

 「お、おう。ただいま」

 

 得体の知れない威圧感を感じ、ひるみながらも手を上げる。理不尽に怒られている気分だ。

 琴里はわざとらしく俺の左隣の真那に視線をやってから声を上げる。

 

 「あら、そちらはどなた?」

 

 定型文での質問。しかし、未だに威圧感は健在であるが、小動物が必死に威嚇している様子を幻視して目をこする。

 

 「お家の方でいらっしゃいやがりますか!?うちの兄様がお世話になっていやがります!」 

 

 満面の笑みとなった真那が、半ば無理やり琴里の手を取ってブンブン!と握手を交わす。

 司令官モードの琴里が辟易気味に汗を垂らす。

 

 「兄様?士道が?」

 「はい!私、崇宮真那と申します!兄様の妹です!」

 「まあ、とりあえず入って。詳しい話を聞かせてちょうだい」

 「はい!」

 

 真那が元気よく返事をして琴里の後についていく。

 

 「士道……」

 「どうしたんだ、鞠亜?」

 

 ついていこうとするその手を鞠亜が握る。

 

 「士道……お兄ちゃん?」

 「――――っ!!」

 

 ぼそりと呟かれたその声で、心拍数が一気に上昇し、体が熱く感じられてしまう。擬音でいうなら、ズッキューン、とか、そういう感じだった。

 

 「ま、鞠亜?」

 「キ、キミ、どうしたのよ急に」

 

 鞠奈までもがパニック状態だ。

 

 「士道が――士道お兄ちゃんはそういったものがお好きなのかと思いまして」

 

 そうなの? と純粋な瞳を向けられ、慌てて首をふる。

 そして、ぽつりと鞠奈が呟く。

 

 「し、士道……おにい、ちゃん……。や、やっぱり今のは無し! 無しだから!」

 「士道、どうしたの? 早くしなさい」

 「おう、今行く」

 

 早くもリビングへと向かった琴里から急かされる。

 

 「全く、鞠亜も鞠奈も、俺がそんなことで好きを決めるわけじゃないって知ってるだろ?」

 「ええ、そうでしたね。士道は、私たちが大好きなんですから」

 「え、ええ、そうに決まってるわよね!」

 

 愛情表現として。証として。二人にそっと口付ける。

 

 「にゃっ!?」

 「――っっ!」

 

 普段から行われているキスではあるが、こうして不意打ちとしてすれば、今でも初めての頃とそう変わらぬ初々しい反応を見せてくれる二人。そんな当たり前な日常が嬉しく、愛しいものなんだ。

 

 「士道、早くしなさい」

 「おう」

 

 恥ずかしい余りか顔を真っ赤に染めて動けなくなった鞠亜と鞠奈をそっと抱きしめながらに、俺達はリビングへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 リビングのテーブルの上にはお茶とお菓子があり、俺は鞠亜と鞠奈の隣に座りその横に真那が座る。四人横並びになるには少々手狭なために、鞠奈は俺の膝の上である。恥ずかしそうにしながらも嫌ではないのか一切の抵抗をしない鞠奈が可愛い。琴里は真那の正面の席に座っている。

 

 「さて、と。じゃあ話を聞きたいんだけど……」

 

 琴里が話を切り出した。取り敢えず、黙って聞いてみよう。ここでこそ、<ラタトスク>のリーダー的立場としての訓練の成果を見せる時だ。

 

 「真那、って言ったかしら。あなたは……自分が士道の妹だっていうのよね?」

 「はい、その通りです…………」

 

 

 

 その後、黒モードの琴里にしてた珍しく、何事もなく話は進み、就職先の話題となったところでにげるように帰っていったのだった。もう、バレてるんだけどね。とまあ、騒がしい訪問者は、こうして帰ることとなった。




 眠い。一時間ほど書き上げるのに使いましたが眠い。そして展開あってるのか不安。改変ポイントわからないから後半は飛ばしたぜ(眠いのもあった。)

 鞠亜、鞠奈からのお兄ちゃん呼び……これはイイっすね。是非とも聴いてみたいところ。

 そんなわけでまた次回。

 サブタイは初め兄妹でしたがのちのち思い直して(のちのち使いそう)真那に。シンプルイズベストってやつだぜ。

 追記的なヤツ

 なんとなーくランキング見てたら7位になってた。お気に入りも結構(三十人ちょい)増えてた。びっくりだよ! 読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

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