そんなわけで勉強しなくちゃ積むので(赤点的な意味で)明日、及び来週の土日の計三回の更新はお休みさせてもらいます。ごめんね。
テストあとには修学旅行なんだけど……そこはなんとか予約投稿してでも上げたいところ。ガンバリマス。
圧倒的に十香の出番がねぇ……。鞠亜と鞠奈が主題というか、メインだから間違えてはないんだろうけど一個も出番がないのはなにか間違ってるよ! ほんとどーしましょ。
『士道。ちょっと確認したいことがあるのだけど?』
「なんだ?」
『四糸乃とよしのんってどういう意味だったのかしら?』
「ああ、鞠亜が言うには…………」
『なるほど、そういうことだったのね。こっちのデータを見直しておくわ』
「おう……」
「おお、シドー! 昨日はどこへ言っていたのだ?」
四糸乃が
「昨日……?」
「うむ、空間震とやらが起きていた頃だ」
「うん? 説明されてないのか。話していいのかわからないから、琴里を呼んでくる。ちょっと待っててくれ」
果たして十香は他にも精霊がいるということを理解しているのだろうか? 琴里が教えていないというのは気になるところだが、別に問題がないようにも思えるんだよなぁ。
なんて思いつつ、寝ている琴里に申し訳なく思いつつも起こさせてもらう。聞くまで十香が動きそうにないしな。
「で、十香がどうかしたのかしら?」
起きて事情を説明するなり、黒のリボンをつけ一口サイズの棒付きキャンディを食べて体を震わせ、やっと意識が覚醒したようだ。
「ああ、十香に教えていいのかわからないことがあってな」
そんなわけで軽く事情を説明すると、別に話してもいいわよ、と返される。どうして教えておかなかったんだ。
「おはようだ! 琴里」
「ええ、おはよう十香」
[士道! 緊急事態です!]
唐突に入ってきた念話に、体をびくりとさせる。
[どうしたんだ?]
二人は買い物に向かってくれていたはずなのだが。
[――四糸乃がいたわ]
少しのタメの後に鞠奈が言い放つ。って、四糸乃!?
[静粛現界……か?]
[はい、おそらくは]
「ちょっと、どうしたのよ、士道」
念話に集中し過ぎていたようで、十香と琴里がこちらを見ていた。
「鞠亜達が四糸乃を見つけたらしい。急いで向かうから、十香に説明しといてやってくれ」
言い放ち、駆け出す。傘をひっつかみ、万が一にも霊力を観測されないようにと力の調整に意識を傾けつつ鞠亜達がいる方へと全力で走った。
「士道!」
数分と立たずに到着する。
「どうやら、四糸乃はよしのんを無くしてしまったみたいです」
そういえばすっぽ抜けてたか。しかし、ここに落ちていないということは――
「誰かが持っていった……?」
『士道、こっちで確認が取れたわ。映像を洗ってみたところ、どうやら――』
クラスメイトはASTだったようです。
パペットのことは琴里達〈フラクシナス〉に任せるとして、こっちだ。
「四糸乃、俺達もパペット――よしのんを探すのを手伝うよ」
数秒の後、ぱぁっと顔を明るくし、ありがとうと言うように何度も頭を下げる。
そんな四糸乃の姿に、俺達は苦笑するばかりだった。
「で、士道。キミってば、何処にあるのか検討はついてるのかしら?」
「ああ、それなんだが……」
四糸乃に傘を貸し与えて、鞠奈と相合い傘をしながら話していると、きゅるるるる、という間の抜けた音が聞こえた。
精霊って、生命維持に必要なことをすべて霊力でまかなえるって聞いたんだけどな……。でも、よく考えたら十香も食べるのが好きだったし、精霊も食事は好きなのだろうか。
「休憩がてら、ご飯にでもしましょうか」
鞠亜の提案に、反対する者などいなかった。
時間が無いので短いですがここまで。再来週をお待ちください。
タイトルは四糸乃を発見したから。そのままですな。
ではでは、また見てくださいねぇ!