デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 最近なにかと手を出してみたいものが多すぎる……。SAOに魔法科高校の劣等生、このすばに問題児と、書いてみたいものがいっぱい。でも、手を出しすぎたら書けないのも分かってる。どうしたものか。


 執筆開始がまた0時過ぎなので投稿遅かったら(ry


愛情

 

 

 

 「え、ええと、その、よろしく……頼む」

 「は、はい。士道。よろしくお願いします」

 「よ、よろしく……」

 

 ベッドに並び、緊張する三人。

 最初に一度言葉が詰まるような話し方になっているのは、仕方の無いことだろうか。

 

 どうしてこうなったのやら……

 

 士道は、家に帰ってから起こった出来事を思い出すのであった。

 

 

 

 雨でびしょ濡れになりながら家に帰った士道は、ひとまず濡れた服を着替えようと風呂場へ向かった……のだが、誰か、聞いたことのある無邪気な精霊の少女の声が聞こえたためにそれを断念。自宅なのだし、と思い濡れた服を脱ぎ、タオルを手に取って自室へ。そこで着替えを済ませ、リビングに降りた。

 

 そして、そこにいたのは妹の琴里(白リボン)に〈ラタトスク〉の解析官兼士道のクラスの副担任、村雨令音。そして封印した精霊の少女、十香だった。

 

 

 で、甘甘で血糖値が心配になるレベルのコーヒーを飲む令音さん(何故か名前を間違えたまま愛称をつけられてしまった)と琴里の説明によれば、十香のアフターケアと俺自身の訓練のためだとか。

 

 そして、そのことを聞きつけた鞠亜、鞠奈もうちへと転移してきた。安易に転移なんてことを――それも障害物も何も無視して行う二人に頭を抱えた司令官がいたとかなんだとか。

 

 そして、いつもより三人多い中での生活が始まった。

 

 しかし、女の子と同居というイベントを使った実践訓練らしいが、それってお付き合いとか済ませてからの話なんじゃ無いだろうか、というツッコミはしないでおいた。

 

 

 で、様々なことがあったわけだ。

 例えば――

 

 「士道、お手洗いに行きたいのだけど」

 「? 行けばいいだろ」

 「さっき見たところ、電球が切れていたのよ。先に交換してくれないかしら?」

 

 何の疑いもせずに信じたのが悪かったのだろうか。

 

 作業用の丸椅子を床においてから扉を開けるとそこには――先客がいた。

 

 「し、士道!?」

 「鞠亜!!?」

 

 困惑する二人。

 

 「し、士道が見たいというなら、別に……構いませんよ?」

 

 鞠亜に手を引かれ――

 

 「す、ストォォォップ!」

 

 琴里が止めに入ってきた。

 

 なんでも、こういっはシチュエーションでの対応力を見るためにモニタリングされているのだとか。今のは琴里が止めに入ったので例外としてセーフになった。

 

 また、他には――

 

 「士道。お風呂沸いたみたいだから先に入っちゃって」

 

 鞠亜とのさっきの出来事が脳裏に浮かんで、警戒する……も、裏をかけそうな手も思いつかないので素直に従うことに。

 

 先に誰かが入っているのを巧妙に隠している――と思いきや、何も無かったので拍子抜けする。

 しかしまあ、何も仕掛けられないなんてことはなく。

 浴室と脱衣場を隔てる曇りガラスの向こうに見えたのは、恋人の二人。すぐに念話で止めようとしたが、気づくのが遅かった。

 

 「き、キミっ、どうして入ってるのよ!?」

 「士道ですか? ま、鞠奈、どうしましょう」

 「あ、あたしに聴かないで頂戴。し、知らないわよ」

 

 二人の肢体を直視できず、視線を逸らしていると、なにやら話がついたようで。

 

 「士道、その、一緒に入りませんか?」

 「あ、あたし達と一緒に入るのは……その、どうかしら」

 「え、えっと、その、よ、よろしく……」

 

 三人が風呂場から出てきたのはおよそ二時間後のことであった。歩きにくそうにしていたことや、三人の赤いままの表情から、何があったのかは察してしかるべきである。恋人と裸で密室にいて、我慢しろという方が無理な話であった。

 

 「どうして鍵がしまってるのよ!」と、ドアを開けようとして開けれず、止めに入るに入れなかった司令官がいたんだとか。

 どうやら、電子機器は謎の電波により故障し、その時の事をモニタリングできなかったようで、事実を知っているのは三人だけである。

 

 

 なんてことがあり、冒頭、三人並んでいた所へとつながる。

 これまでも三人で一緒にねることまではあったが、先ほどの出来事が出来事だ。いわゆる、ハジメテを終えたあととなれば、お互いに恥ずかしいものである。

 

 「そ、そろそろ寝るか」

 「寝る!?」

 

 鞠奈がオーバーリアクションで驚く。

 

 「鞠奈? ナニを想像したのですか?」

 

 ナニ、のところのアクセントからして、確信犯だ。しかし、そういう鞠亜も顔が赤い。

 

 「え、その、あたしは……その……」

 

 軽い助け舟のつもりで、話を切り出す。

 

 「二人とも」

 「な、何でしょうか、士道」「な、何よ……」

 

 ――一呼吸おいて。

 

 

 「その……さ、今日二人と繋がって、改めて思ったんだ。二人がいてくれて良かった。二人が大好きで、愛してるんだって。だからさ、改めて伝えさせてくれ。鞠亜、鞠奈。愛してる」

 

 「っ、士道。私も、あなたを――愛しています」

 「士道。あたしも、キミを……愛してる」

 

 

 少年は、誓いを新たにする。




 士道が精霊が複数いることを知ってたために消えた〈ラタトスク〉の話。司令官モードの琴里を鞠奈に言い負かして欲しかったけど割と深い事情とか琴里が灼爛殲鬼ってこともわかってるのでなしってことにしました。
 今回は駆け足気味だったね。
 十香の出番が食われた…でも作者的に満足な内容でした。

 士道少年、ついに……卒業か。ちなみに私は彼女いたことすらありません。彼女いない歴=年齢です。

 友人から…←これは二つ並べて使えって言われましたので今回からなるべく心がけてたりします。

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