蒼の彼方のボッチズム   作:サラリーマン

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今更ですがタイトルをつけていきたいと思います。(これから変更していくんですが)
さっき11話見返してみたんですがあの終わり方はひどいですね
まあ、あんな終わり方しか思いつかなかったんですけどね


と思うじゃん?

秋の大会が終わり、土日には部活が休みの日がもらえるようになってきた。そういう日には俺は今まで買ったけど時間がなくて読めなかった本を読むようにしている。大会後初めての休日にいざ読もうと思ってためていた本を見ると驚いた。俺の伸長より少し高いくらいの本の山が四つも並んでいたのだ。その本の山も休日のたびに読んでいたら今では、二つの山と半分くらいの山が一つとなった。今日もリビングのソファーで本を読んでいると、lineの通知が来た。Lineを開かずに通知だけを見るとみさきから「遊びに行こう」というlineが来ていた。そしてそのまま、スマホをテーブルの上に置いた。Lineは開いていないので既読はついていない。なので、もう少ししてから「寝てて気づかなかった」などとlineをしておけば文句を言われることはないだろう。え?なんで俺がlineをしてるかだって?そんなもん勝手に入れられたに決まってんだろ。まあそんな話は置いておいて、俺は本を読み続ける。10分くらいしたら小町がリビングに入ってきた。

小町 「お兄ちゃん。小町はお兄ちゃんが休日も部活で遊びに行けなくてさびしかったです。なので、お兄ちゃんはこれから小町と遊びに行かないといけないのです」

八幡 「いやだ。小町お前休日って漢字知ってるか?」

小町 「?もちろん知ってるよ。それが何?」

八幡 「休日は休む日って書くんだぞ。なんでそんな日に遊びに行かにゃあならんのだ。休日に休まなくていつ休めというのだ。だから俺はいかん」

小町 「そんなこと言っていいのごみぃちゃん。小町が男の人から声かけられても知らないよ」

八幡 「よし小町どこに行くんだ?」

小町に寄り付く悪い虫は俺が払わなくてはならない

小町 「これだからごみぃちゃんは・・・場所はまだ秘密だよ!もう少しで行くから準備しといて」

八幡 「はいよ」

俺は準備をするために動き出した

 

みさき 「さてハチ君 lineの返信をしなかった理由を聞こうか」

小町に連れられて行った場所はやはりというべきかショッピングモールだった。ショッピングモールに着くとそこにはみさき・明日香・ましろの三人がいた。そして会ってそうそうみさきにこう尋ねられた

八幡 「スマホの電源が切れてて・・・」

みさき 「本当は?」

八幡 「なんかめんどくさ・・・っておい誘導尋問やめろよ。」

みさき 「いやこんな簡単なのにひっかかる方もどうかと思うけど・・・ちゃんと来たことだしまあいいかな」

さっきから前にも同じことがあったような気がしているのだがなぜだろうか。そんなことを思っていると小町が

小町 「お兄ちゃん覚えてる?去年の夏にも同じようなことがあったんだよ」

小町のこの言葉を聞いて思い出した。

八幡 「だから前にも似たようなことがあったと思ったのか。千葉村だろ」

小町 「そうだよお兄ちゃん。あの時も連絡に出なかったお兄ちゃんを小町が連れ出したんだよ」

八幡 「そうだったな。ってか、こんなとこでしゃべってないで早く遊ぼうぜ」

ましろ 「ハッチ先輩がそんなこと言うのは珍しいですね」

八幡 「俺は早く帰りたいんだよ」

みさき 「うわ!ハチ君らしい。けどもうちょい待っててね。もう一人来るから」

八幡 「もう一人?誰だよ?」

みさき 「まだ内緒だよ」

俺はスマホをいじりながらもう一人が来るのを待った。しばらくすると

明日香 「あっ!あの人じゃないですか?」

みさき 「そうだね。おーい沙希ー!」

待っていたやつが来たようだが沙希という名前に聞き覚えがないので顔をあげてみると、そこには海凌学園の乾の姿があった。

八幡 「なぜ乾がここに?」

俺がそう言うと俺に気付いたのか一瞬驚いてから頬を赤く染めた

みさき 「スペシャルゲストの乾沙希さんです!と言ってもいつもからしたらゲストなのはハチ君なんだけどね」

八幡 「いつも?」

小町 「そうだよ。お休みが重なったときにしか遊べないけど今いる人に窓果さんや高藤の莉佳さん、あとイリーナさんと遊んだりしてるよ。」

八幡 「そういえば昌也は誘わなかったのか?」

明日香 「お誘いしたんですが、予定が入っているらしく無理だと」

八幡 「そうか」

すると乾が俺の前に来た。

八幡 「なんだ?」

乾 「自己紹介。乾沙希、よろしく」

俺は乾のことをしているが乾は俺の名前を知らないのかと思い俺も自己紹介をする。

八幡 「比企谷八幡だ。よろしく」

小町 「それじゃあ全員そろったことだし行きましょう」

 

八幡 「おい小町今どこにいる」

はぐれた。今この場には俺と乾しかいない。今俺は合流するために小町に電話している。

小町 「それが私はよくわからないんだけど、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』っていうラノベを書いている渡航って人のサイン会があってその行列に巻き込まれて動けないの。だから二人で遊んでて!動けるようになったら連絡するから」

八幡 「了解だ。それからその人のサインもできたらもらってくれないか。俺その人の作品好きだから」

小町 「オッケーじゃあサインもらったら連絡するから合流しよ!」

八幡 「ああ じゃあまた」

小町 「じゃあね~」

小町との電話を切り、乾に電話の内容をかいつまんで説明した。それからどこか行きたい場所がないか聞いてみる。

八幡 「乾どこか行きたい場所はないか?」

乾 「・・・服屋。行きたい。」

八幡 「わかった。じゃあ服屋に行くぞ。」

いつもは感情をあまり表には出さないが、こいつも女の子らしいところもあるんだな。と失礼なことを考えながら俺は乾について服屋に向かった。

 

つかれた。俺は服屋の近くのベンチに座っているのだが、つかれた。服屋での乾は女の子は総じて買い物に時間がかかるというが乾も同じだったようで時間がかかった。途中でベンチで待ってていいかと聞いたら「他の人の意見も聞きたいからだめ」と言われ、いろいろ見て回る乾の後ろを歩いていた。会計になりやっと解放されて、ベンチで乾が会計を終わるを待っている。

乾 「お待たせ」

八幡 「次はどうする?」

乾は周囲を見回し、指をさす

乾 「・・・ん」

指をさした先にはゲームセンターがあった。

八幡 「いくか」

 

乾はUFOキャッチャーと格闘していた。景品の猫のストラップがほしいのか何度も挑戦しては失敗していた。さすがに見ていられなくなり乾に声を書けば場所を変わってもらい、挑戦してみる。1回目は失敗したが感覚はつかみ、2回目で成功した。取った景品は乾に渡す。

八幡 「ほらよ」

乾 「いいの?」

八幡 「ああ。俺は興味ないしな」

乾 「・・・ありがとう」

乾はそう言って笑った。その笑顔に少しドキドキしたのは内緒だ。

それから俺たちはゲームセンター内をぶらぶらと歩いていたのだが、乾がある一角で足を止め俺の服の裾を引っ張った。

八幡 「どうした?」

乾 「あれやりたい」

そう言って乾はプリクラを指さした。俺がどう断ろうか考えていると乾が俺を上目遣いで見て

乾 「だめ?」

と言ってきた。はい落ちました。あれをやられて断れる男なんているわけないじゃないですか。そんなわけで乾は落書きをしている。撮るときに乾がくっつかないと映らないとか言って俺の腕にくっついてきたときには乾の笑顔を見た時よりドキドキして緊張しました。

落書きが終わったのか乾がプリクラを差し出してくる。それを受け取り見てみると俺は言葉を失った。俺と俺の腕にくっついている乾がハートで囲まれていたのだ。

八幡 「乾これは『prrrr』

乾に文句を言おうとしたときに電話がかかってきた。

八幡 「もしもし」

小町 「あ!お兄ちゃん?もうすぐサインもらえるから30分後に広場に集合でどう?」

八幡 「了解だ。じゃあ30分後に」

小町 「うん!」

電話が切れ乾に今決まったことを説明しこれからの行動について提案する

八幡 「30分後に広場に集合になったんだがお前に他に行きたいところがなければ先に行って待ってようと思うのだが他に行きたいところあるか?」

乾 「・・・ない」

八幡 「それじゃあ広場に向かうぞ」

乾 「うん」

 

広場に着くと何かイベントをしているらしくカップルが大量にいた。心の中で「爆発しろ!」と思いながら小町たちがいるか確認する。周囲を見渡してみてもいなかったところを見るとまだ着いていないのだろう。ふと乾を見ると何かを見つめていた。俺も乾の目線の先を見るとイベントの景品と思われる猫のぬいぐるみを発見した。それを見ていると裾を引っ張られる。俺の裾を引っ張った乾を見ると乾もこちらを見ていて目が合う。それから乾が口を開いた。

乾 「これからは沙希って呼んで。行くよ 八幡」

乾が言ったことに動転していると乾が裾を引っ張っりながら歩きだした。俺は状況が理解できぬまま進んでいく。少し進んだところで乾がこのイベントの係員であろう女性と話している。その女性との話が終わるとまた俺の裾を引っ張りながら今度はステージの上に上がっていく。そこで俺はやっと再起動した。俺は乾の耳に口を近づけて乾に質問する。

八幡 「おい乾

乾 「沙希」

八幡 「い

乾 「沙希」

八幡 「・・・沙希。これはどういうことなんだ説明してくれ。」

乾 「カップル限定イベントの音ゲー大会。その賞品の猫のぬいぐるみがほしい。だから協力してほしい。」

八幡 「なんで俺なんだよ」

乾 「ここには男はあなたしかいない。それに

乾が続きを言おうとしたところで係員の声に妨げられる

係員 「新しい挑戦者の登場です!では初めにカップルの証明をしてもらいたいと思います。彼氏さんからの告白らしいので彼氏さんはその時の言葉を!彼女さんは彼氏さんのほっぺたにキスをしてください!」

八幡・乾 「「!?」」

乾も驚いているところを見ると乾も知らなかったらしい。乾にどうするのか相談しようと顔を近づけると、

 

乾が俺のほっぺたにキスしてきた。そのまま俺の耳に口を近づけ

乾 「これでもう後には引けなくなった。」

とつぶやき離れて行った。係員の人が俺にマイクを渡す。

係員 「さあどうぞ!」

俺は覚悟を決め、一つ大きく息を吸った。

八幡 「『ずっと前から好きでした!俺と付き合ってください!』です」

係員 「シンプルですけどいい言葉ですね。じゃあ改めてルールの説明をしたいと思います。これから音ゲーを順番に挑戦していただきスコアの合計に応じて賞品があります。以上です。」

係員からのルールの説明が終わった。

八幡 「い・・・じゃなかった、沙希。どっちが先にやる?」

乾 「私がやるわ」

八幡 「わかった。あとお前って音ゲーやったことあるのか?」

乾 「何回かは」

八幡 「わかった。頑張れよ」

乾 「うん」

乾が挑戦する。経験があるというだけあってできている。が、曲が難しすぎる。途中から落ちてくる鍵盤の数が多くなった。乾のスコアは60点だった。乾がほしい猫のぬいぐるみはスコア合計で150点ないともらえない。なので、俺は90点取らないといけない。あーはいこれはお詰みになられましたね。はい。おわった

 

 

 

 

 

と思うじゃん?俺は中学時代に「ゲームは競うものじゃなくて極めるもの」という考えのもとひたすらいろんなゲームをやり、極めた。はいそこ、「競う相手が居なかっただけじゃね」とか言わない。その通りだから傷ついちゃうよ俺。まあそんなわけで極めた中に音ゲーも含まれていた。そんなわけで俺はちょうど90点を出した。というより90点になったらやめた。(下手にこれ以上やって賞品が変わってもあれなので)そして俺たちは商品の猫のねいぐるみをもらい、ステージを降りようとしたが係員に呼び止められた。

係員 「あのもう一回挑戦していただけないでしょうか?」

八幡 「へ?なんで?」

係員 「あのまま最後までやっていたらどうなってたのか見ていた皆さんが気になっていたので。もちろんお礼はします。」

俺は乾を見る。乾はうなずいてくれた。

八幡 「わかりました。」

そして俺はもう一度挑戦し、満点である100点を出した。終わった瞬間、歓声が聞こえて俺はかなりビビった。俺は追加の賞品をもらい乾とともにステージを降りた。

 

ステージを降りるといつの間にか来ていたのかみさきたちが駆け寄ってきた。

ましろ 「ハッチ先輩!音ゲーもできたんですか!」

八幡 「まあな。中学時代は対戦ゲームよりあんな感じの極める系統のゲームばっかやってたからな」

小町 「お兄ちゃんは対戦する相手が居なかっただけでしょ」

八幡 「あの小町ちゃんそれわざわざ言う必要あった?なかったよね。お兄ちゃん傷ついて泣いちゃうよ」

俺がそう言うとみんなが笑った。一通り笑うと

みさき 「さて改めてみんなが集まったことだし、遊ぼうよ!」

 

みんなで遊んでいるとすぐに夕方になった。

乾以外は同じ方向だが乾は方向が違うので、ショッピングモールの前で別れる。

八幡 「乾今日は俺みたいな邪魔なやつがいて悪かったな」

乾 「八幡そんなことない。八幡がいて楽しかった。それに・・・乾じゃない沙希」

八幡 「さっきのイベントだけじゃないのか?」

乾 「違う。これからもそう呼んでほしい」

八幡 「・・・わかったよ。沙希」

大会が終わった後乾と話していた時と同じ視線を感じそちらを向くと、あの時の昌也たちと同じ目を小町以外の全員がしていた。小町は遠くで「お義姉ちゃん候補キターーー!!」と叫んでいた。なんだよお義姉ちゃん候補って。

八幡 「お前らなんだその目は。あと小町うるさい。周りの迷惑考えろ」

小町 「ごめんねお兄ちゃん。ちょっとうれしくなっちゃって。」

乾 「ごめんそろそろ帰らないと」

みさき 「そっか。もうそんな時間か。」

明日香 「また遊びましょうね沙希ちゃん!」

ましろ 「そうですね。また遊びましょう」

乾 「うん」

八幡 「気を付けて帰れよ。じゃあな」

乾 「うん。八幡、みんなまたね」

乾は帰っていった。

八幡 「さて俺たちも帰りますか」

俺たちも久那島に向かて飛んで行った。

 

翌日の部活で告白シーンの動画が流れ、それをからかってきた昌也をアイアンクローで沈め、動画を流したみさきにfcでトラウマを植え付けたのはまた後日にでも

 




これでほんとに完結となります。今まで読んでくださりありがとうございました。
私がこれを書いてみて思ったことは、ノリと勢いで投稿すると後悔するですかね。
学校が始まってあまり書く時間が取れなくなることを想定しておけばよかったです。
まあ文才がないことも後悔の原因ですかね。
次になんか書くときは余裕がありそうな夏休みですかね。とか言いつつもテスト勉強の合間に短編でちょっと考えたりもしてるんですけど。その短編が『絶対ナル孤独者』やつなんですけど、もし知ってる方がいてこんなのが見たいなどの希望がありましたら活動報告かなんかにお願いします。それが反映されるかどうかはわかりませんが。
そんなわけで今までありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう

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