期末テスト当日になった。A組との賭けで士気が高まるE組だったが、ぼくは逆に気分が重い。
というのもいつの間にかこの前の賭けの話が広まっていることが原因だ。
「俺A組に1万賭けた」
「おいおいそこはE組一択だろ〜」
「あえて他の奴らが賭けない方に賭けた方が後々儲かるよな」
と勝敗を賭ける生徒たち。
「五英傑が勝つに決まってるって!」
「あんな堕天使大したことないよ。それにしても今日の榊原様神々しい」
とあからさまな五英傑ファンによるぼくを卑下した発言。
本校舎の廊下を歩けば、流行りなのかワザとぶつかって「邪魔」と言って舌打ちをする女子が大勢居て中村さんと喧嘩になりかけていた。逆に後輩女子は好意的で「先輩応援しています!」なんてキラキラの目を向けられることが多数。数人から「天使ちゃんに賭けたから頑張れ」なんて声も聞こえて本校舎の空気が早くも変化しているように思える。しかし、テスト前なのに廊下を歩いて教室に行くのだけで力を使い果たしてしまいそうだというのはどうなんだろう。
「テストなんかどーとでもなれって思えばどうとでもなるよ」
中村さんがおちゃらけた調子でそう言う。そういう彼女はもともと頭が良い方なので本当にどうとでもなってしまいそうだ。
「俺寝不足。てか渚ちゃん昨日のあれ何なのさ。数学の問題大量に送ってくるとか」
解いたけどさとカルマ君は疲れ気味に言った。
「ごめんごめん。分からない問題があったからカルマ君に聞こうと思ったんだけど、そのまま寝ちゃって」
「渚ちゃんにも分からない問題なんてあるんだね〜」
「あんたら両方数学成績良いじゃん」
中村さんが羨ましいわとばかりに言った。そういう彼女も後のテストでは学年3位まで上り詰めたのだが、それを知るのはぼくだけである。
「中村さんは英語得意だったよね」
「この前英語満点取った人が何言ってんの」
「ああ、英語学年1位だと喜んでたら学秀が満点超えてたやつ」
「なんだっけ、問題文のミスを指摘して加点したんだって?ほんとあんたの嫁規格外だわ」
最後の文に首を傾げながらも無かったことにする。横でカルマ君が拗ねたのかフンとそっぽを向いていた。
「でもやっぱりちょっと不安かな」
「へーきへーき。E組のテスト会場ってここだよね?みんな来るの早い_______あの子、誰?!」
「あの髪型ひょっとして……」
カルマ君が苦笑い気味に言った。
「ああ、偽律さん」
久しぶりと呼びかけるように名前を呟き、僕はぎこちなく席に座る少女を見つめた。律そっくりのヘアスタイルをした彼女は緊張しているのか、椅子に座る間1ミリも動かない。
「自 律ダス」
特徴的な話し方で彼女が自分の偽の名前を名乗った。
「私が教えたので総合で30位以内には入ると思いますよ。渚さんも中村さんも試験頑張ってくださいね!」
スマホから律がチアガールコスプレで踊りだす。中村さんも僕も少し呆れ気味だった。ただ、いつものテンション高い律に安心感をもらった。いや、これはいつもよりテンション高いな律。何かあったのかもしれない。
「集会でまた会うのでよろしくダス」
「うん、よろしく〜。あ、律がL1NEID送ってきてる」
中村さんがスマホを取り出したので、ぼくも少し躊躇ったが、わざわざ1周目と同じにする必要はないかと考えながらアプリ画面を開く。
「とまあ、人工知能の律が試験を受けるのに当然許可は下りなくてな。替え玉を使うことで納得してもらった」
ドアの前で待ち受けていた烏間先生はそれまでの苦悩を思い出し、苦々しい表情をしていた。そういう風にいつもぼくらの為に陰で支えてくれるのが烏間先生だ。感謝しか出てこない。
「お疲れ様です」
「俺は試験を受けないが、陰ながらに応援している。きっとあのタコも同じだろう。頑張れよ」
烏間先生と別れて教室に入り、皆の顔を見渡す。1学期で随分表情が変わったE組のクラスメイトに自然と口角が上がった。磯貝君と前原君は互いに問題を出し合っていて、奥田さんは神崎さんに国語を教わっている。速水さんは数学の得意な千葉君と問題を解いているようだ。寺坂君と愉快な仲間たちは
そう観察しながら席に着くと、茅野がぼくに数学の質問をする。それにつられるように矢田さん、倉橋さん、不破さんらが集まって、スイーツ同好会のグループはぼくの説明に耳を傾けた。
みんな成長したな、なんて上から目線だろうか。
ぼくはこの1学期で何か変われただろうか。
教室のドアを開け、その人は現れた。緊張した雰囲気をがらりと変え、周りのみんなを驚かせて、彼はぼくの前に立つ。
ぼくが机から目線を上げると、目の前にいる浅野学秀は彼の父親そっくりな微笑みを浮かべていた。
「3分だけでいい。話せないかな?」
*
試験科目:英語
巨大なのに素早いどっかのタコ教師を連想させるような問スターが生徒たちに襲い掛かる。傷だらけになる生徒が多い英語の問題はいつもより数倍はえぐい。
「何だあれ!!!あんなの倒せるかよ?!?!」
「見るだけでもう吐きそう……」
本校舎の普通の生徒たちが次々と殺られていく中、A組の生徒は余裕そうに攻撃を続けていた。
それはE組の生徒も同様で。
「『ライ麦畑でつかまえて』かあ〜。やっぱ出ると思ったんだよねー」
武器を軽々と操り、中村さんはReadingの読解問スターを次々と倒していく。攻略法を熟知しているからこその早打ちだ。
「まあ、天下の生徒会長がskimmingとscanningなんて小技教えてくんなきゃこんなに速読出来ないんだけどね」
E組で殺せんせーが英文の読解対策をしていた時、その対策にもう1段階上の攻略法が付け加えられた。
速さ自慢の殺せんせーは速読以前に動き全てが速いので、真似する上では非常に当てにならない。そこで頼りになるのはE組監視役、生徒会長兼学年トップの浅野学秀だ。
学秀の読書量の多さは速読が理由として挙げられる。読むのが速いから短時間で幾つもの本を読める。
しかし、その武器をくれたのが浅野学秀だからこそ、A組だってE組に劣ってはいないのだ。
「はっ、こっちはその浅野が教師やってたんだぜ?A組だってそれが出来るに決まってるだろ!!」
A組生徒の攻撃が超高速で問スターを襲う。五英傑に至ってはE組と互角どころかそれを上回っている。
続いて国語。これ程の生徒の力も似たり寄ったりで甲乙つけ難い教科となった。国語教師に癖はあっても、授業からの応用を求める問題ばかりであるため普段とさほど変わらない。古典の難易度が少し上がったのは皆が認める事実であるにしろだ。
社会のマニアックな問題は生徒たちを散々苦しめた。そんなの誰が知っているんだとテスト用紙を丸めたくなる衝動に駆られる。
暗記に頼っていた生徒が殺られていったのが理科だ。これまでの記憶力を使う範囲とは違い、理解力を問う問題が数多く見られた。奥田さんの満足気な表情からすると彼女はそこの問題をクリアしたのだろう。
気がつくと生徒たちの思考は教室に引き戻された。昼休みだ。
椚ヶ丘ではテストを2日に分けて行われ、3日後に採点結果が返される。
「結構えぐかったよね」
茅野が筆記用具を片付けながらため息を吐く。個人的にはそこまででは無かったとは思ったが、今回のテストは大勢の生徒にダメージを与えたのは確かだ。
「帰りスタバでも行かない?気分転換になると思うよ」
と誘うと、茅野は乗り気で「うん!」と返事をした。
「あそこのプリン美味しいよね」
「そうなんだ。
茅野は一瞬固まり、顔に貼り付けた笑みがペラリと剥がれ落ちた。今まで一定の速度を保っていた意識の波長がぐらりと揺れる。
「茅野?」
「ううん、何でもない」
彼女は見定めるように
「何だか苗字で呼ばれるのちょっと距離感じるなぁ。良かったら名前で呼んで?」
「? うん、分かった。それじゃあカエデ」
「女の子に苗字呼び捨てで呼ばれるのも変だし、ね」
茅野________いや、カエデはわたしが聞き取れないほどに微かな呟きを漏らした。
わたしはそういえば、何故カエデを茅野なんて苗字で呼んでいたのだろうと不思議に思うのだった。
*
「さて皆さん、全教科の採点が届きました」
殺せんせーが持つ茶封筒を皆はゴクリと唾を呑みこんで見守った。学年順位は紙を見れば一目瞭然、本校舎では総合順位が廊下に提示されるため全校生徒に勝敗がはっきり分かってしまうのだという。
「今日学秀君は?」
カルマ君が後ろの席からわたしに尋ねた。
「A組。何だか落ち着かない様子だったよ」
「意外と心配してんだ、驚き」
「そこの2人静かに!先生早く発表したいんですよ」
殺せんせーがぷんすか怒りながら注意をする。カルマ君とわたしにはみんなみたいな緊張感があまり無いからだ。
「「は〜い」」
「では発表します。まずは英語。E組の1位__________中村莉桜と大石渚。そして……」
「素晴らしい!!学年でもトップです」
満点のテスト用紙がわたしと中村さんに渡された。中村さんは下敷きを仰いで当然と言わんばかりの顔だった。
「非の打ち所がない完璧な答案でした。まあ、それは浅野君も同じなんですが」
英語の学年順位の1番上に名を刻んだのは学秀だった。同点の場合はA組の生徒を先に載せるルールでもあるのだろう。
「あーやっぱり。学秀も満点なんだ」
「これで触手2本予約済みと。A組との勝負がありますからまだまだですね」
賭けの決まりによると五教科で多く1位を取った方という話だった。ならば、今E組は一歩リードしている。
「続いて国語。E組1位は大石渚!_______がしかし、学年1位は浅野学秀と榊原蓮!」
瞬時に差は引き戻された。それにしても榊原君がわたしを抜かして1位とは。学秀のことだろうからやっぱりA組強化もしていたのか。
「やっぱ点取るな〜浅野の奴。英語も国語も満点って」
「語学は得意分野だからね……」
それにしてもこの勝負。もはや他の生徒の出る出番は無いようにも思える。1位を取るのは学秀かわたし。狙ったかのように1点、2点と僅かな差をつけてどちらかが勝るのだから、どちらが学年1位を取ってもおかしくない。もう1人の生徒が居なければ、の話だが。
「さあ盛り上がってまいりました!!社会________E組1位は赤羽カルマ!学年でも1位です!」
えっ。学年順位の紙を受け取り、わたしが1点カルマ君より下の点数を取っていることに気がつく。よくよく他の紙を見ればカルマ君がいるポジションはわたしたちの1つ後ろ。つまり他の教科で勝てば総合で追いつくことも可能。
「理科のE組1位は赤羽カルマ、と奥田愛美!しかし残念______________学年1位は浅野学秀!!」
残る教科は数学のみ。
全員が固唾を呑んで先生を見守る中、遂に数学の学年トップの名が呼ばれる。
「数学のE組1位は大石渚と赤羽カルマ。そして______________」
「学年でも1位です」
「「「「やった……!!!」」」」
全員が顔を見合わせて飛び跳ねたり、叫んだりしている。それほど嬉しかったのだろう。
「以上を持ちまして、A組との勝負は______________」
「E組がA組に勝った……!!!」
生徒たちの喜びをかき消すように、殺せんせーは一拍置いてから告げる。
「引き分けとなります」
それは生徒たちの予想外の言葉だった。あり得ないの一言に尽きる。何故って、E組全員が勝利を手にしたと思った瞬間、殺せんせーが突然そんなことを言い出したのだから。
「「「はあああああ?!?!」」」
「お、おい殺せんせー。計算できてるか?今ので天使とカルマが1位取ったから、E組の勝ちだろ?なっ?」
前原君が殺せんせーに訝しげに確認すると、殺せんせーは数学の順位表を取り出して虫眼鏡で覗く。
「そうですねぇ。確かに2人は満点で1位を取ったんですが、浅野君も全く同じ点を取っていると言いますか……」
わたしは成績順位表を見比べ、これは面倒くさいことになったと思った。この賭けでは同点1位に関してのルールが曖昧だったが、1位を取った数というルール上ではA組とE組の同時1位は両者得点を得ることを意味するはず。E組が1位を取ったのは英語でE組の中村さんとわたし、社会のカルマ君、数学のカルマ君とわたし、合計して5回。対してA組は英語、国語、理科、数学で学秀、国語で榊原君も1位を取ったので合計5回。どちらも3教科で1位を取ったことになる。回数も教科数も完全に一致。
これはどうやってもA組もE組も勝てない。引き分けにするしかないのである。
「「「じゃあ賭けは???」」」
「先生ノータッチですので」
殺せんせーが真顔で言う。
「引き分けって。こんな盛り上がりのない展開……ジャンプには要らない!」
不破さんはいつも通り少しズレたメタ発言をした。
「総合トップは?!」
1人がヤケクソになってクラスメイトに尋ねる。
「浅野と天使だ」
「仲良しだな!」
仲良しなのは別に良いがこういう時はどちらかの点数が上であって欲しかったと彼らは思っているようだった。E組生徒の点数が上なら尚良かった。
「触手5本……これなら何とかなりますかねぇ」
殺せんせーは1人ぶつぶつ呟いていた。それに寺坂君が合わせたかのようにニヤリと笑う。
「おい、殺せんせーよお。大事な教科忘れてねーか?」
「はい?もう五教科全て発表しましたよね?」
「五教科?何の五教科と勘違いしたか知らねーが、五教科といったら……英数理社あと家だろ」
「家……家庭科?!?!?!」
寺坂グループ全員がテスト用紙を見せた。全て満点である。
わたしはよく考えたなと感心していた。国語を抜いたのはそれがE組が1位を取っていない科目だからだったし、思えば確かに殺せんせーはどの五教科とは言っていなかった。
「あ、そういえばわたしも家庭科満点だった」
ふと思い出して言うと、殺せんせーの顔が真っ青になる。寺坂君、イトナ君、狭間さん、村松君、吉田君、そしてわたしの6人が追加で触手ゲット。ということは合計11本ということになる。
「しょ、しょ、触手11本?!?!何君らそんなのに時間割いてるんですか!!家庭科なんてついででしょう!」
「ついでって何よ。今度から殺せんせーに調理実習の後食べ物あげなくてもいいってことかな?」
憤慨した原さんの言葉に殺せんせーは慌てて「家庭科大事ですよね!」と無理やり感のある笑顔で取り繕う。原さんは分かればよろしいとまるで母親のような顔をしている。まるで殺せんせーのオカンか何かみたいだ。
「くっくっ、クラス全員でやりゃ良かったわ」
狭間さんが魔女のような笑い声をあげる。僕は彼女の反応に少し苦笑い気味だった。
クラス中が触手コールを行う中、ドアを開けてもう1人の生徒が現れる。騒音に顔をしかめ、テスト用紙を手に席についた。
「騒がしいな」
「来たか学年1位」
磯貝君が学秀の背中をポンと叩いた。あれはよくやったという意味だろう。
「賭けの話聞いたか?あれどう収拾つけようか」
「A組の生徒たちが不満でな。賭けは両方の勝ちということにして、どちらも1つ命令し合わないかってことになった」
A組生徒たちのアイデアにE組全員は少し考えて頷いた。命令の交換ということはどちらも得をする。問題は相手が自分たちより大きな要求をする場合だが、アレを上回る要求なんてないだろう。
「おーそれ、あいつらにしてはいいアイデアじゃん」
「採用!」
「だろうな。そちらの要求から先に聞こう」
学秀の表情がE組監視役からA組代表に一変する。それに従って、E組も代表である磯貝君が答えることにした。
「A組の特別夏季講習だけど文句ないよな?」
「わざわざ言うような文句はないね。強いていえば、A組の要求のが小さい気もするが」
「そりゃ意外だ。A組の要求って?」
「僕がE組監視役を止めること。これの1つだけだよ」
騒がしかった教室の音がピタリと止んだ。学秀が監視役を止めるということ、それはつまり__________
彼が暗殺を止めることを示していた。
*
放課後、学秀に話があると言われたので茅野の誘いを断って彼と帰ることになった。学秀がE組監視役を止めるという話で予想はついていたが、改めて言われるとどれほど彼が用意周到なのか思い知らされる。
「渚、A組に戻って僕の代わりにE組監視役をやってくれないか?」
E組の中で総合50位を上回ったのは3分の1程度。その中でダントツの成績を取り、かつ学秀と同点を取ってしまったからこそ彼はわたしがE組にいては困るのだろう。そう考えると彼がE組監視役という職を作ったこと自体、後でわたしと交代するためのようにも思える。
「最初から狙っていたんだね」
「正直なところ、今回の要求を決めたのは僕じゃない。五英傑の連中が口うるさくてね。僕も生徒会長とE組監視役を兼任するのもそろそろ疲れてきた頃だ。渚なら成績も素行もE組監視役としては申し分ないだろう。籍はA組だから、わざわざ外を受験する必要もない。だからと言って暗殺を止める必要もない。ああ、監視役になるにあたって生徒会に入らなければならなくなるが。そのぐらい大したことないだろう?」
恐ろしいことにこの話にはデメリットらしいデメリットが無かった。というか、E組監視役だった本人がデメリットを全て無にしているのだ。E組にいるのにA組に籍を置き高校への進学を可能にし、E組監視役だからという理由で暗殺には参加、でも籍はA組なので差別されることはない。メリットのオンパレードだ。
強いて言えば学秀が「今回の要求を決めたのは僕じゃない」と嘘を吐いたことが気になる程度だ。まあ誰が決めたとしても構わないけど。そのことを指摘しつつ、わたしはその誘いを了承することを伝えた。
「学秀らしい交渉の仕方だよ。そんな良い条件、むしろ断る方がどうにかしてる」
「嘘吐いたと何故分かったんだ?」
学秀はいきなりおかしなことを尋ねた。確か意識の波長の話は知っているはずなんだけどとわたしは疑問に思いながらも答える。
「意識の波長が嘘を吐いてる時のだったから。って、前に言ったよ?」
「なるほど…………1周目の記憶が無くなっても使えるのか」
学秀がふうんと興味深げに漏らす。わたしは彼の言った発言にまた首を捻る。
「
「そんなところかな」
学秀はわたしの頭を撫でた。あまり触られると髪がくしゃくしゃになって嫌だけど、嫌いじゃない。でもちょっとだけ気になったのでもしかしてと尋ねることにした。
「背が高いアピール?」
「渚はもう大丈夫だってことだ」
何が大丈夫なのかは分からなかった。でも、学秀の言葉にとてつもない安心感を覚える。
本当に?
本当にわたしは大丈夫なのだろうか。
妙に胸騒ぎがする。これから何か悪いことが起こるような、そんな予感がした。
原作からの変更点
・偽律さんのL1NEを手に入れた!
・学秀君による洗脳。どうやったかは企業秘密
・渚ちゃんが女になった(変な方の意味ではない)
・成績順位が大幅に変更。賭けも引き分けに。
・学秀君の代わりに渚ちゃんがE組監視役に
テストの点数は頑張って計算してたんですが、学校でも数学をやるのに趣味でまでやる必要ないかなーと思ってギブアップしました。一応大体は考えているから矛盾はないはずです……多分。
洗脳で1周目の記憶が消えた渚ちゃんですが、意識の波長は二周目で日常的に使っていたこともあり使えます。それに対してクラップスタナーやディープキスは日常的に使うものではないので覚えているかも怪しいです。多分原理を説明されたらできるでしょう。
渚ちゃん目線なので忘れがちですが、カルマは学秀君に賭けで負けました。裏で殺せんせーにはっずかしいですねぇと言われてます(まあ原作と大体同じ)
だから需要があれば渚ちゃんの誕生日回とかを出すかもしれません。
次話はロヴロさん登場の予定。
どうでも良い裏設定↓
家庭科で最下位を取り周りに気を遣わせた生徒会長。
イトナは律の告白のせいでクラス最下位を取ってしまった。なお、保健体育だけ満点でみんなにちょっと引かれた。