機動戦士ガンダム Mirrors   作:ウルトラゼロNEO

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ネクスト─Silent Trigger─

 ガンダムブレイカー隊が道を切り開いたお陰で前に進む事が出来た翔のブレイカーネクストは銃身を折りたたみ連射性能に優れた3連バルカンモードでウィルスを次々に撃破し前に進んでいると、異世界の仲間達と合流する事が出来た。

 

「待っていたぞ、翔!」

「皆……大丈夫か?」

 

 真っ先に気づいたのはトールギスⅢを駆るエイナルであった。エイナルが声をかけるのと同時に合流した翔は今回、初めてガンプラでの戦いをする事となったアークエンジェル隊にその操作性など不都合はないか問う。

 

「まっ……最初は不便でもそこはゲームよね。慣れちゃえばどうにでもなるわ」

「心強いな」

 

 それに答えたのはドラゴンガンダムを操るリンであった。

 フェイロンフラッグでウィルスを突き刺すと、そのままそのウィルスを足場にして蹴り飛ばし、勢いをつけて軽やかに別のウィルスを撃破する。

 

 爆散するウィルスを背に答えたリンに、微笑を浮かべる。

 MSやMFでの戦闘経験などもあるのだろうが初めてでここまでやれるのであれば申し分なかった。

 

≪皆さん、前方から更にウィルスが接近! 警戒を!≫

≪例えゲームでもウィルスを何とかしなくては現実での騒動は収まらん! 気は抜くなよ!≫

 

 するとオペレーターに代わって今度はルルとマドックからの通信が入る。

 二人の言葉通り、前方数km先にはウィルスの大群がこちらに接近してきていた。

 

「よっし! アークエンジェル隊再結成だッ!!」

「「「「「了解ッ!!」」」」」

 

 コキッと小気味良く拳を鳴らしたショウマは迫るウィルスを見据え好戦的な笑みを浮かべると高らかにアークエンジェル隊の再結成の言葉を放つ。翔達が声を上げたのを皮切りに全機、ウィルスを迎え撃つ。

 

「翔、男の意地見せてやろう作戦だ!」

「……もう好きにしろ」

 

 迫りくるウィルスに対してショウマはすぐさま翔に声をかけると、頭が痛そうな様子で眉間に皺を寄せながら翔は彼の提案に乗る。

 以前は戦法の名前を一々訂正していたが、一向に直す気のないショウマに訂正するのも止め、翔自身が折れたようだ。

 

 ゴッドとブレイカーネクストは先陣を切るようにへ飛び出すとブレイカーネクストの背後にゴッドが隠れる。接近する二機のガンプラにウィルスは迎撃をしかけるが、シールドとフィンファンネルによるバリアによって防ぎ続けるとゴッドがブレイカーネクストの背後から飛び上がって前に出る。

 

「ゴッドスラッシュタイッフウウゥゥゥゥゥーーーーーーンンッッッッッ!!!!!!!」

 

 素早くウィルス群の間に飛び込むとゴッドスラッシュを引き抜いたゴッドはそのまま高速回転を起こす。その勢いは竜巻のように周囲のウィルスを巻き込んで破壊する。

 そのままブレイカーネクストはゴッドと並ぶと背を預けて回転し、ゴッドのゴッドフィンガーの照射と共に二つのドッズキャノンを発射して残ったウィルスを掃討した。

 

「やっぱ俺達、最高のコンビだよな。男と女なら結婚してる」

「お前、既婚者だろ」

 

 久しぶりではあるが息の合ったコンビネーションを行えた事に満足げに頷くショウマにすかさず翔がツッコむ。

 

「はっ!? 違う、リン! 違うぞ!」

「はんっ! どうせアタシは翔の代わりよ!」

 

 ハッとしたショウマは今の会話を聞いて、拗ねたリンに弁明を始めるが、中々許してもらえそうにはないようだ。

 

「まったくなにをやっているのだか……」

「……でも……凄く懐かしい……。こうやって翔とまた一緒に戦えるなんて思わなかったな……」

 

 ウィルスを一刀両断しながら必死にリンに謝るショウマ達の会話を聞きながら苦笑するエイナルに、その近くで大型のウィルスにツインバスターライフルを突き刺し、そのまま引き金を引いて破壊したリーナは今まで翔がいた頃の皆で過ごしたアークエンジェルでの思い出を思い出してクスリと笑う。

 

(翔がいるだけで……こんなに違うのね)

 

 初めてのガンプラバトルではあるが、それを感じさせない怒涛の勢いでソードピットと共にウィルスを切り裂いていくのはレーアだった。そんな中でふと自分の気分が不思議と高揚している事に気づく。

 

(翔……やっぱり貴方は紛れもなく私にとっての英雄(ヒーロー)よ)

 

 彼がいるだけで士気が上がる。

 彼に英雄なんて言えば否定するだろうが紛れもなく今、自分達は持てるポテンシャルの全てを発揮出来ている筈だ。

 

「翔、行って! ここは私達が引き受けるわ!」

「……すまない」

 

 しかしここで更にウィルスが接近してくる。

 ならばここは自分達が引き受ける。

 それぐらいしなければ心を壊しかけてでも戦った彼に申し訳がない。レーアの言葉に頷いた翔はアークエンジェル隊が切り開いた道を更に突き進む。

 

(……最初は守らなきゃいけない弟みたいに思ってたのに……)

 

 ブレイカーネクストの背はどんどん遠くなっていく。

 それを見ながらレーアはふと寂しそうな笑みを浮かべる。

 

 最初は弱く泣いていた印象のあった翔であったが、いつの間にか翔に守られてばかりだった。今では一人の男性としてみる事しかできない。そんな事を思いながら戦闘を再開するのであった。

 

 ・・・

 

「二人とも、まだ行けるかの?」

「はい! エネルギーにはまだ余裕がありますしまだ戦えます!」

「こんな所でへまするようじゃジャパンカップで通用しないわよ!」

 

 クロス・フライルーがすれ違いざまにウィルスを撃破し、爆炎を背に厳也は咲と文華に通信を入れる。何だかんだで援軍に来てからそれなりの時間が経っている。しかしそれでも咲や文華は苦にする様子もなく厳也はそんな二人を心強く思う。

 

「っ……!?」

「影二さん、大丈夫ですか!?」

 

 しかしその周辺にいた影二のMK-Ⅵ改は直撃を受けてしまう。

 すぐさまMK-Ⅵ改の近くに寄り、追撃をさせない為、FAヒュプノスがMK-Ⅵ改の前に出て迫るウィルスを撃破しながら心配する。

 

「限界なら一回下がった方が……。足手纏いになられても困るし」

「心配するな……。まだ行けるさ」

 

 ダンタリオンもMK-Ⅵ改を庇うように近づきながら、陽太なりに影二を気遣うが影二は引くどころかまだ戦う意思を見せる。

 

(……相棒……。皐月達やライバル達に無様な姿……見せられ無いよな……!)

 

 別に影二の体力の問題ではない。

 既に影二の操縦技術にMk‐Ⅴ改が付いていけてないのだ。

 だがそれでもここには皐月達やジャパンカップでぶつかるであろうライバル達がいるのだ。不甲斐ない姿など死んでも見せたくない。

 

「夕香、大分強くなったね」

「そんなにやってないんだけどね」

 

 レンチメイスで挟み込み、ウィルスを真っ二つにしたバルバトス第六形態。

 以前、ガンプラバトルロワイヤルで知り合った時よりもその腕は見違えるほど成長している。その事に気づいた龍騎が褒めると、一息つきながら夕香は答える。

 

「夕香、これが終わったら俺とバトルしようぜ! 今ならタイマンでも楽しめそうだ!」

「暑っ苦しいなー。ガツガツして来なけりゃやってやっても良いけどさ」

 

 相当数のウィルスを撃破しながらでもブレイブカイザーを操る炎に疲労の色は見えない。それどころか成長している夕香にバトルの約束を取り付けようとしてるくらいだ。しかしそんな炎の熱気は夕香には合わないのか、しんどそうに答える。

 

「夕香がガンプラやってるなんて私、知らなかったんだけど」

「いや、そんなに熱中するほどやってないし……」

 

 ウィルスを蹴り飛ばし、そのままビームライフルで撃ち抜くとG-リレーションはバルバトス第六形態を見る。すると教えてくれなかったことに拗ねているのか、真実はジトッとした目を通信越しに夕香に向けるとバツが悪そうに答える。

 

「少なくとも全塗装するほどはやってんでしょ」

「うちの部に来るか? 雨宮と一緒に歓迎するぜ!」

「いや、アタシ部活に精を出すタイプじゃないし。高田○次的な感じで生きたいから」

 

 すると近くにいたバアルとBD.the BLADEも通信を入れてくる。

 バルバトス第六形態を見て、それが手を込んで作った物であるのを感じた勇は口を開くと、拓也も一緒になって夕香を勧誘し始める。しかし夕香はその気はないのか即答で断った。

 

「ん……? ねぇ、レンあれって……」

 

 ジェスタ・キラウエアとストレイドは背を預け合いウィルスの様子を伺っていると、センサーに反応があり気付いたジ-ナがレンに通信を入れる。

 

「ああ、翔さんのガンダムブレイカーだ! あれが新しいブレイカー……」

 

 レンも確認すれば後方からウィルスを次々に撃ち落としながら、そのスピードを全く落とさず、一気に自分達を超えて前に進むブレイカーネクストを見つめる。

 

 ・・・

 

「バアアアァァァァーーーニングゥゥゥッッフィンガアアアァァァァァァーーーーァアアッッッ!!!!!!」

 

 コアプログラムと激闘を繰り広げているのは彩渡商店街ガンプラチームとシュウジ達だ。今、バーニングブレイカーのバーニングフィンガーがコアプログラムの胴体を突き破る。

 

 しかし突き破った矢先に胴体は瞬時に自己修復を始め、触手による攻撃を仕掛けようとした所をバーニングフィンガーは蹴り飛ばし、その反動を利用して後方に避ける。

 

「くそっ……キリがねぇ……ッ!!」

「自己増殖に自己修復……。私達はその手の敵に縁でもあるのかな……」

「全く嬉しくないわ」

 

 もうかれこれコアプログラムとの戦闘は続き、回数で言えば十を超える程撃破しただろう。しかしすぐに自己修復を行うため、いつまで経っても戦闘は終わらない。舌打ちをしながら苛立ち始めるシュウジにヴェルもカガミも厄介そうに呟く。

 

 《……っ……!? このウィルス……やはり他とは比べ物にならん……!》

「コアプログラムだけでも厄介なのに……ッ!!」

 

 コアプログラムの近くでコアプログラムが生み出した通常のガンプラとは一回り大きな強化ウィルス2体と戦闘を繰り広げるのはゲネシス、アザレアP、騎士ガンダムだ。

 この2体は今までのウィルスとはその性能は段違いであり、直撃を与えるのも困難であった。その事を口にするロボ太と限界が近いのか、息を荒くさせ汗を拭いながらミサが歯を食いしばる。

 

「エネルギーが……ッ!!」

 

 強化ウィルスの一体とぶつかり合うゲネシスだが、流石に長時間のバトルを行っているだけあってエネルギーも消耗しているのか、押し合いに負けてそのまま地面に激突する。

 地面に叩きつけられたゲネシスに気を取られたロックダウンを始めとするエクリプスや騎士ガンダムやアザレアPも強化ウィルスの横降りの一撃に地面に叩き落とされた。

 

「お前ら下がれ!!」

「貴方達は……もう十分にやってくれたわ……ッ!」

「後は私達が何とかするから……ッ!!」

 

 地面に落ちた三機に強化ウィルスとコアプログラムは銃撃を仕掛ける。

 何とか撃破はさせまいとバーニングブレイカー達がゲネシス達とウィルスの間に入って身代わりに防ぎながらシュウジ、カガミ、ヴェルは彼らを労い、これ以上の戦闘を止めさせようとする。

 

 彼らはまだ子供なのだ。これ以上の負担はかけられない。

 

 だがそんなシュウジ達の思いとは裏腹にこれで終わりにしようとでも言うのか、強化ウィルスに攻撃を続けさせながらコアプログラムは右腕を水平に降ると砲台型のウィルスを2門生み出した。

 

(これで終わりか……!?)

 

 チャージはもうすぐに完了し、二つのビームが放たれる。

 まっすぐこちらに向かってくるビームに回避はもう間に合わない。疲労を滲ませながら一矢は眼を瞑った。

 

 

 だがその二つのビームもバーニングブレイカー達に直撃する前に間に放たれたビームによって相殺されてしまう。

 

「あれ……は……」

 

 ビームが放たれた方向を見やる一矢。するとキラリと何かが光ったと思ったら、こちらに向かってくるガンダムブレイカーネクストの姿が見えるではないか。

 

「皆……本当に……よく頑張ってくれたな」

 

 間に入ってコアプログラムの一挙手一投足を見逃さないと言わんばかりにジッと見据えながら、背後の一矢達を労う。

 

 翔が新型に乗って助けに戻ってきてくれた。

 そして彼からの労いの言葉を聞いて一矢達の表情にも少しは和らぐ。

 

 しかしコアプログラムにとって敵が増えただけに過ぎないのか、再び強化ウィルスに攻撃を任せながら再び砲台にエネルギーを貯めすぐに発射する。それは二つのビームが合わさり、先程の比ではない程の極太のビームであった。

 

 すぐさまブレイカーネクストも両肩のドッズキャノンとGNスナイパーライフルⅡを発射してビームを受け止める。互いの威力はほぼ互角なのか拮抗した。

 

(まだだ……まだ……ッ!!)

 

 高エネルギー同士のぶつかり合いは周囲に影響を齎し、その衝撃によって周囲が崩れる程の勢いを見せる。

 だがそれでもぶつかり合いは終わらない、いやそれどころかブレイカーネクストから放たれる出力はどんどん上がっていくではないか。

 

(約束した……っ……! 誓ったんだ……っ!)

 

 例えエヴェイユの力に悩まされ、かつての血で血を洗う戦争に巻き込まれ後遺症に苦しみながらでも決して如月翔の心が折れなかったのには何より彼の胸にはある誓いがあったからだ。

 

「俺は……最後まで……諦めるわけにはいかない……ッ!!!」

 

 それはかつて自分達に為に閃光の中に散っていった友が最後に遺した言葉。

 

 この言葉が、この誓いがあったからこそ自分は発狂を起こして壊れる事もなく今まで苦しみながらでも“如月翔”としている事が出来たのだ。

 

 ここで負けるわけにはいかない。

 諦めるわけにはいかない。

 

 友は自分達の未来を掴み取る為に閃光の彼方に散った。

 自分は彼の様な強い人間にはなれない。だがせめて彼のようにこの閃光の果てに未来があるのならば掴み取って見せる。

 

「届け……ッ!!」

 

 ガンダムブレイカーネクストが光に包まれていく。

 

 翔は選んだのだ。

 今まで抑えていたエヴェイユの力を使う事を。

 

 その光はどんどん輝きを増していき、思わずシュウジ達も目が眩んだのか顔を背ける。

 

 

「届けええええェェェェェェェェェェーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

 

 

 ブレイカーネクストを包んでいた光は虹色となって広がる。

 それはかつて復讐に囚われた悪魔を打ち倒すために見せた散っていった者達から受け継いだ輝き。

 今まで抑えられていたエヴェイユの力は極限にまで引き出される。翔は抗うのではなく受け入れたのだ、エヴェイユの全てを。

 

「翔さん……なにするつもり……?」

 

 近くにいるエヴェイユである風香は翔の異変に気付いていた。

 とてつもない力を感じる。自分の持つエヴェイユの力など霞んで見える程に。

 

 ・・・

 

「この光は……? 翔……?」

「ダメだよ、翔……。それ以上は……!」

 

 そしてハイゼンベルグ姉妹もまた翔の異変に気付いていた。

 ブレイカーネクストが向かった方角から伸びてくる虹色の光はレーアにとってもっとも覚えのあるものであった。

 その近くでリーナはこの異変に何か危険な物を感じたのだろう。まるでこのままだと後戻りが出来ない、そんな風に感じるのだ。

 

 ・・・

 

「あアあああァアアアあああぁァアアアあああアアアアァァァァーーーーーッッッ!!!!?」

 

 まるで如月翔と言う人間が何かに上書きされていくような感覚を味わう。

 その苦しみによって翔は発狂したかのような悲鳴を上げる。

 

 しかし、だがそれでも翔の心は壊れない。

 その胸にある誓いが彼の背中を押すからだ。やがて拮抗していたビームは押し始めてコアプログラムが生み出したビーム砲台を完全に飲み込んで破壊する。

 

「翔さん……神様みたい……」

「違うよ……風香……」

 

 虹色の光は収まることなくこの電脳空間全体にまるで翔の命その物を現すかのように色鮮やかに輝いて広がる。その美しい光景を見て思わず風香が口にすると、優しさを含んだ翔の言葉によって否定される。

 

「俺は神じゃない……。だからこそ……この手の届く範囲は絶対に俺が守り抜く……ッ!」

 

 光を放っている翔自身にも変化が起きていた。

 今まで不安定に変わっていた瞳の色も完全にオーロラ色に輝いているではないか。しかし如何に変化しようと彼は“如月翔”のままなのだ。

 

「待ってろ、あやこッ!!!」

 

 残ったのは2体のウィルスの強化体とコアプログラムだけだ。

 コアプログラムは今のブレイカーネクストは危険だと判断したのか、強化ウィルスに任せて逃亡するとブレイカーネクストはその後をすぐに追う。

 

「おっと、これ以上先は行かせないぜ……!」

「……翔さんの邪魔はさせない……」

 

 ブレイカーネクストの後を追おうとする強化ウィルスの前に割り込んだのはバーニングブレイカーとゲネシスであった。これが最後だ。決して翔の邪魔はさせない。

 

(翔さん……アンタは俺達よりもずっと……ずっと前にいんだな……)

(でも……それで良い……。だってその背中を目指しているんだから……!)

 

 コアプログラムを捉えたのか遠巻きに二つの流星がぶつかり合うのが確認できる。

 それはきっとブレイカーネクストとコアプログラムだろう。

 改めて自分達と翔の間の距離を感じるシュウジと一矢だが、決して悲観している訳ではない。

 

(アンタはただ前を見て進んでくれ……!)

(そうでなきゃやりがいがない……!)

 

 そう、その背中が遠ければ遠いほど目指し甲斐があるというものだ。

 

「だって、アンタは……!」

「俺達の……ッ!!」

 

 いつか胸を張って如月翔の横に並べるようになりたい、いや彼を超えたいのだ。何故なら如月翔とは──。

 

「「憧れだからッ!!」」

 

 翔への思いを胸にシュウジと一矢は互いに感じている事を口にしながら強化ウィルスとの戦闘を再開する、まず目の前の相手を倒さなくては始まらないからだ。





最後の翔に関しては実は前作のEX編の最終決戦にでも入れようと考えてたんですけど、結局、それやっちゃうと翔が必要以上に目立つと思って止めたんですよね、前作のEX編はあくまでシュウジ達を主役に翔を脇役にしておきたかったので。

だから半ば没にしてたんですけど、こうして書けて無駄にせずに済んで良かったです。

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