ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は穂乃果ちゃん視点に
なります。
内容が少し短いかもしれません。

それではどうぞ。


第90話 その日の放課後 その3

穂乃果は今、

花怜ちゃんと2人で

先に帰ってしまった

ゆうちゃんを捜してる。

 

「ゆうちゃん、ここにもいないね・・・」

『うーん、ハズレみたいだね』

「じゃあ無駄足だったのかな?」

『そんな事ないよ、逆に考えれば海未ちゃんと

ことりちゃんが捜してる場所にいるかもしれないでしょ?』

 

確かに花怜ちゃんの言う通り、

ゆうちゃんが行きそうな場所を捜して

みたけど、いないという事は海未ちゃんと

ことりちゃんが捜してる場所を頼りにするしか

ないんだね・・・

 

「昔は、ゆうちゃん笑ってたよね・・・」

『そうだね。あの頃みたいに笑ってほしいけど・・・』

「中学1年の時の12月って、ゆうちゃんは何してたの?」

『・・・大雪が降る中、墓場で過ごしてたよ』

 

花怜ちゃんの口から

衝撃の言葉を穂乃果は聞いてしまった。

 

「寒い中1人で・・・?」

『・・・うん。

防寒具もなしで雪まみれだったのは、

今でも覚えてるよ。』

「今でもそうなの・・・?」

『今は流石にないね。去年までの12月が軽く思えるよ』

 

やっぱり穂乃果達のせいだよね・・・

中学の時に覚えているのは、

高校受験の時に、ゆうちゃんから勉強を教わった事だけは

おぼろげだけど覚えてる・・・

 

「花怜ちゃん、ゆうちゃんって誕生日は?」

『今年は何するか分からないけど、ただ・・・』

 

もし12月に自殺未遂をするなら

ゆうちゃんは誕生日とかは一体何をしてるのか

逆に気になった・・・

しかし花怜ちゃんから放たれた言葉は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『誕生日どころかクリスマスでさえも

ずっと1人で過ごしてたから・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ・・・?」

 

じゃあ、ゆうちゃんは

ずっと1人で・・・?

 

『クリスマスの時なんか、私達3人の事を

気遣って「僕の事はいいから家族と過ごしなよ」

の一点張り。ゆうり君の言いたい事は多分、

自分がいても邪魔だからって意味だと思う・・・』

「それで花怜ちゃん達は、どうしたの?」

『何とか誘えたけど、本当の意味で

ゆうり君は笑わなかったよ・・・』

 

思えば練習が終わった後も、

ゆうちゃんが自分から話しかける事なんて

数える程しかなかった気がする。

 

『きっと今でも考えてるよ。

自分なんかがμ'sのような眩しい場所で

手伝いをしてもいいのかって。

本当は嫌われてるんじゃないかってね・・・』

 

そんな事ない。

ゆうちゃんはどうして・・・

 

『穂乃果ちゃん達3人の事だってそう。

高校入学した時にゆうり君ね?

「何の価値も無い僕でも思い出くらいは作っていいよね?」

って言ってたの。

私なりに考えたんだけど、あの意味は多分、ゆうり君に

とっての大切な人への言葉だったと思うよ』

 

穂乃果バカだなぁ・・・

せっかく、ゆうちゃんの事を

思い出せて昔みたいに笑えるかなって

思ってたのに、これっぽっちも・・・

 

「ゆうちゃんの事、これっぽっち考えてない・・・」

『穂乃果ちゃん、とりあえず別の場所を捜そう?

ってあれ?。ティアちゃんから念話・・・?』

 

えっ・・・?

ティアちゃんから?

花怜ちゃんの表情を見ると

真っ青になっていた・・・

 

『わ、私は異変はないけど・・・

とりあえずティアちゃんは瑠菜ちゃんに連絡して!

私達もすぐに行くから!

念のために治療できる場所とかも押さえといて!』

 

ティアちゃんと話してる花怜ちゃんは

穂乃果でも聞かない怒鳴り声をしていた。

 

「花怜ちゃん、ゆうちゃんが見つかったの?」

『海未ちゃんが見つけたみたいだけど・・・』

「本当!?。見つかったなら何で慌ててるの・・・?」

『穂乃果ちゃん、落ち着いて聞いてね・・・』

「えっ?。う、うん・・・」

 

何だろう・・・

凄く嫌な予感がする・・・

そして花怜ちゃんの口から・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゆうり君が()()()()()()したみたいなの・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりに連続投稿したので
内容が短くなってしまい
申し訳ありません・・・
次回は、ことりちゃん視点になります。

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