ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
穂乃果ちゃん、誕生日おめでとう。
今回の内容ですが、穂乃果の回想に
なっています。
時系列は、1期の第9話と第10話の間、
つまり、1期の9.5話だと思っていただけば
幸いです。
内容が少し短いかもしれませんが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


特別編 太陽の少女の誕生日

ゆうちゃんが、

情緒不安定になって

ことりちゃんに保健室に

連れられたあと、

穂乃果達は唖然とするしかなかった。

 

「ゆうちゃん、なんで・・・」

『ことりちゃんがいるから大丈夫だと

思うけど、ゆうり君まだ隠し武器とか

持ってそう・・・』

「悠里君、まだ何か持ってるんですか!?」

『小型の刃物2個くらいはあり得そう・・・』

 

海未ちゃんの問いかけに

花怜ちゃんは言うけど、

冗談には聞こえなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーカツンカツンーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ・・・」

「穂乃果、何か落としましたよ?」

「ありがと海未ちゃん・・・」

 

海未ちゃんが拾ってくれたのは

穂乃果にとっては大事な宝物だった・・・

 

「キーホルダーかにゃ?」

「でも普通のキーホルダーと何か違うわね・・・」

 

凛ちゃんと真姫ちゃんが疑問に

思うのも無理ないよ・・・

だって、このキーホルダーは・・・

 

「ゆうちゃんが穂乃果の誕生日にくれたの」

 

あれは確か、

夏にμ'sのみんなで合宿が

終わって、1週間くらいあとの

出来事・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー合宿が終わってから1週間後ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~ん!、夏休みの宿題が終わらないよ~!」

 

この時の穂乃果は、

夏休みの宿題が半分も終わってなくて

困っていた・・・

うぅ、これでやらなかったら海未ちゃんに

怒られるよ~・・・

すると穂乃果の携帯が鳴った・・・

 

「誰だろう・・・?」

 

画面を見ると、

ゆうちゃんからの着信だった。

穂乃果はすぐに通話ボタンを押した。

 

「もしもし?」

『ほのかちゃん、こんにちは・・・』

「ゆうちゃん、どうしたの?」

『今日は暇かな・・・?』

「うん!、暇だ、よ・・・」

 

ゆうちゃんが誘ってくれたから

予定はないよと伝えようとしたら

海未ちゃんの怒った顔が頭によぎったので

ほんの一瞬、渋っちゃった・・・

 

『もしかして宿題終わってないの・・・?』

「う、うん・・・」

『僕でよければ教えようか・・・?』

「いいの!?」

『うん。ほのかちゃんがよければ・・・』

「じゃあ穂乃果、待ってるね!」

『分かった。用意できたら行くよ』

 

穂乃果は通話ボタンを切ると

少し浮かれた気分になってた。

 

「えへへ///、ゆうちゃんが穂乃果の家に・・・」

 

って、こうしちゃいられないよ‼

ゆうちゃんが来る前に少しでも宿題を

進めとかなきゃ!

 

「穂乃果~?、悠里くんが来たわよ~」

 

って早っ!?

だって、電話してから10分しか

経ってないよ!?

穂乃果は、お母さんに・・・

 

「そのまま穂乃果の部屋に通して~!」

 

すると、

ゆうちゃんが穂乃果の部屋に

入って来た・・・

 

「ほのかちゃん、お邪魔します・・・」

「ゆうちゃん、いらっしゃいー」

「・・・宿題どう?」

「数学の宿題だけ、全然やってない・・・」

「真っ白に近いね。ノートを見る限り・・・」

「うぅ・・・」

 

ゆうちゃんの言葉に

返す言葉も出なかった・・・

 

「早く終わらせて、2人で出かける・・・?」

 

ゆうちゃんは何気なく言ったつもり

だったんだと思うけど、

穂乃果からしたら、やる気が出るには

充分の一言だった・・・

 

「ゆうちゃん、早く宿題教えて!」

「ほのかちゃんのやる気がボルテージ・・・」

「ボル、テー・・・?」

「なんでもないよ。じゃあやろうか・・・」

「うん!」

 

ゆうちゃんの教え方は

凄く分かりやすかった・・・

ゆうちゃん本人は、下手な方だって

言ってたけど、そんな事ない・・・

 

「や、やっと半分終わった~・・・」

「ほのかちゃん、お疲れ様。」

「あ、ありがと・・・///」

 

ゆうちゃんが労いの言葉を

かけてくれた。

それだけなのに穂乃果は凄く

嬉しかった・・・

多分、顔も赤くなってると思う・・・

あ、暑さのせいだよ!

 

「じゃあ今から何処か行く・・・?」

「でも穂乃果、全部終わってないよ?」

「半分終わっただけでも、ほのかちゃんは

頑張ってたんだよ?。僕が保証します・・・」

 

ゆうちゃんは微笑みながら

穂乃果が頑張っているのを認めてくれた。

 

「ほのかちゃん、何処か行きたい場所ある?」

「本当にいいの?」

「うん。近場でもいいし、少し遠くでも・・・」

 

じゃ、じゃあ・・・

 

「ゆうちゃんと、お祭りに行きたい・・・///」

「昼間しかやってない場所の・・・?」

「ダ、ダメ・・・?」

「行きたいんでしょ?、行こうか・・・」

「うん///」

 

穂乃果達2人は

出かける事にした。

行くときに、お母さんに

からかわれたけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー少年少女移動中ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうちゃんと2人で来た場所は、

神田明神の近くの路地にある出店。

穂乃果は初めて来たから

あまり詳しくないけど・・・

 

「ほのかちゃん初めてなの?」

「うん。お母さんに聞いただけなんだ・・・」

「そうなんだ・・・」

「ゆうちゃんは?」

「僕は、毎年来てるよ・・・」

 

えっ!?

そうだったの!?

ゆうちゃん。道理で迷いそうな地形とかを

慣れてそうな感じで穂乃果を

誘導してくれたなぁと思ったよ・・・

 

「ほのかちゃん。最初は、どこに行きたい?」

「じゃあ穂乃果、あそこ行きたい!」

 

こうして私達2人は

時間の許す限り遊んだ・・・

そして夕方になり、

ゆうちゃんが穂乃果の家まで送ってくれた。

 

「ほのかちゃん。今日は楽しめた?」

「うん!。ゆうちゃんと一緒で楽しかった!」

「宿題も頑張りなよ・・・?」

「もぅ!、穂乃果だってちゃんとやるもん!」

 

とは言ってみたものの

ちゃんと出来るかな・・・?

 

「あ、そうだ・・・」

 

すると、ゆうちゃんは

腰に付けていたポーチから

何かを取り出した。

そして穂乃果に・・・

 

「ほのかちゃん、誕生日おめでとう!」

「えっ・・・?」

 

あ、そうだ・・・。

今日は穂乃果の誕生日だった・・・

でもなんで・・・

 

「あ、開けてもいい?」

「うん、いいよー」

 

ゆうちゃんから

貰った箱を開けてみると、

入っていたのは・・・

 

「キー、ホルダー・・・?」

「ほのかちゃんをイメージして

作ってみたんだけど・・・」

 

えっ!?

こ、これ、ゆうちゃんが作ったの!?

そのキーホルダー特徴は、太陽に輝くような

オレンジ色。そして装飾の形状は、

太陽の形をしていた・・・

 

「こんな物でゴメンね・・・?」

 

うぅん。そんな事ない・・・

嬉しくて泣きそうだった・・・

 

「ゆうちゃん、ありがとう!」

 

その時見た、

ゆうちゃんの表情は

嬉しそうな笑顔だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから、これは穂乃果にとって宝物なの・・・」

 

穂乃果がみんなに話すと

花怜ちゃんが・・・

 

『ゆうり君、穂乃果ちゃん達の誕生日は

ずっと覚えてるから・・・』

 

今なら分かる。

あの時、ゆうちゃんが

穂乃果の誕生日を覚えてくれた理由は・・・

 

(小さい頃にも、ゆうちゃんが祝ってくれたから)

 

穂乃果は、

ゆうちゃんに貰ったキーホルダーを

見ながら・・・

 

(これは穂乃果だけの大切な思い出・・・)

 

 

 

 

 

 

 




このような形にしてしまい、
申し訳ありません・・・
自分なりに穂乃果ちゃんを可愛く表現した
つもりなんですが・・・
悠里が穂乃果に渡したキーホルダーは
今後、大事な役目をします。
次回は本編に戻ります。

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