ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回で『なんとかしなきゃ』の回は
最後になります。
ここ最近、サブタイが浮かばず
悩んでます・・・
話の構成とかは浮かぶのに・・・(遠い目)

それではどうぞ。



第85話 なんとかなるよ。

こんにちは。

南ことりです。

私達は今、部室にいるんだけど・・・

 

「それではダイエットの結果を発表します」

「「はい・・・」」

 

ゆーくんから聞いたんだけど、

穂乃果ちゃんと花陽ちゃんが落ち込んでる

理由は、ダイエット中にも関わらず

ランニングの時に『ごはん屋』に行って

たんだって・・・

 

「まずは花陽。運動の成果もあってか

何とか元に戻りました。」

「本当!?」

 

海未ちゃんの言葉に、

花陽ちゃんは嬉しそうだった。

もしかして穂乃果ちゃんも!?

 

「次に穂乃果・・・」

「はい!」

「あなたは変化なしです。」

「えぇ~!?。そんなぁー・・・」

 

・・・あれ?

 

「こっちの台詞です!、本当にメニュー通りに

やっているんですか?」

「してるよ!、ランニングだって腕立てだって!」

 

穂乃果ちゃんの言う事も

分かるけどなぁ・・・

 

「昨日ことりから、お菓子を貰ったという目撃情報

がありましたが・・・?」

「あ、あれは一口だけ・・・」

 

こ、ことりも同罪なのかな・・・?

この場合・・・

 

「雪穂の話だと昨日、お団子を食べていたとか?」

「あれは、お父さんが試作品だからって・・・」

「では、その後のケーキは・・・?」

「あれは、ほら!。早く食べないと

腐っちゃうじゃない?」

 

穂乃果ちゃん。

ケーキは、そう簡単には・・・

 

「『腐らないよ!?、そんなケーキ見た事ないよ!?』」

 

ゆーくんと花怜ちゃんの声が

同時にシンクロしていた・・・

あ、花怜ちゃんが部室にいるのは

穂乃果ちゃんが心配だったからなの。

 

「何やってるんですか!?、あなたは

μ’sのリーダーなんですよ!?」

「そ、それは分かってるけど・・・」

「本当にラブライブに出たいと思ってるんですか!?」

「当たり前だよ!」

「とてもそうは見えません!」

 

穂乃果ちゃんと海未ちゃんが

いつもの言い争いを始めちゃった。

海未ちゃんが、あんなに厳しいのは

穂乃果ちゃんの為なんだよね~

 

「・・・花怜ちゃんとティアちゃんみたい」

『ゆうり君、それどういう意味?』

「いや、何となく同じ光景を・・・」

『ひ、否定できない・・・』

 

花怜ちゃん、ごめんね?

私も同じ事思ってた・・・

 

「穂乃果ちゃん、かわいそう・・・」

「海未は穂乃果の事になると人が変わるわよね」

「穂乃果ちゃんの事、嫌いなのかな?」

 

凛ちゃんと真姫ちゃんが

遠目から見て言ってたので・・・

私は、すかさず2人に・・・

 

「ううん。大好きだよ」

「・・・みーちゃんの優しさなんだよ?」

『厳しさと優しさってやつだよ?』

 

ゆーくんと花怜ちゃんも

私と同じ事を言ってくれた。

 

「穂乃果!、私だってこんなにガミガミ言いたくは

ないんですよ!?。これじゃ私が鬼軍曹みたい

じゃないですか!」

 

その様子を見た真姫ちゃんが・・・

 

「そうは見えないけど・・・」

「「『・・・あはは』」」

 

すると部室のドアが開くと

ヒデコちゃんが入ってきた。

 

「あの~」

「どうしたの?」

「ちょっとまずい事になってるよ・・・」

 

まずい事って一体

何なんだろう・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えぇ!?、承認された!?」

「うん。美術部の人達、喜んでたよ?」

「予算会議前なのに予算が通ったって・・・」

 

ヒデコさん達3人曰く、予算会議の前なのにも

関わらず、美術部の予算の申請が通ってしまった

らしい・・・

 

「そんな筈ありません!、会議前なのに予算が

通るなんて・・・」

 

みーちゃんの意見は、もっともだった。

余程の見落としがない限り、あり得ない筈・・・

 

「あぁ・・・!?」

「ことちゃん・・・?」

 

ことちゃんの様子が変だったので

近くに行くと予算案の申請の紙を持っていた。

そこに僕が目にしたのは、『承認』の判子が

押されていた・・・

 

「どうして承認されてるんですか!?」

「私、多分あの時・・・」

 

どうやら予算案の整理をしていた日。

つまり、美術部の人が予算案の申請の紙を

持ってきた時に、ことちゃんが間違って承認の

箱に置いてしまったらしい・・・

 

「とにかく美術部の人に話をつけに行こう!」

「ほのちゃん、一応お願いね・・・」

 

ほのちゃん達3人は、

生徒会室から出て行った。

 

「・・・どうしようかな?」

『承認されたって事は、あの流れだと美術部の人は

他の部員にも話ちゃったって事だよね・・・』

「高確率でね・・・」

『ゆうり君、どうするの・・・?』

「・・・とりあえず、ほのちゃん達を待つよ」

 

僕と花怜ちゃんは、

ほのちゃん達が戻ってくるのを待つ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side穂乃果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後に生徒会室に戻って、

絵里ちゃんと希ちゃんに話した。

 

「面倒な事になったね・・・」

「すみません、注意はしていたんですが・・・」

「海未ちゃんのせいじゃないよ。私が・・・」

 

違うよ。

本当は・・・

 

「ううん、私が悪いよ。海未ちゃんと

ことりちゃんに任せきりにしちゃったから・・・」

「その話は後や。今は予算の事どうにかせんと」

「3年生に美術部の知りあいがいるから、私から

掛け合ってみるわ・・・」

「そうやね。元生徒会長の言う事なら聞いてくれる

かもしれへんし・・・」

 

そう言うと、絵里ちゃんと希ちゃんは

生徒会室から出ようとした。

でも・・・

 

「私達でなんとかしなきゃダメなんじゃないかな」

『穂乃果ちゃんは、そう思うの?』

「うん。だって今の生徒会は私達なんだよ?

自分達のミスは自分達でやらなきゃダメなんじゃ

ないかな・・・」

『って言ってるけど、ゆうり君?』

 

花怜ちゃんの言葉に

ゆうちゃんは・・・

 

「・・・じゃ作業しようか」

「「「「「えっ?」」」」」

 

穂乃果達3人だけじゃなく

絵里ちゃんと希ちゃんも驚いていた。

すると花怜ちゃんが・・・

 

『絵里ちゃん、希ちゃん。練習のほうとかは

予算会議までの間、お願いしてもいいかな?』

「それはいいけど・・・」

「一体何する気なん?」

『まぁ、なんとかするから。ね?』

 

そう言うと、

渋々だが絵里ちゃんと希ちゃんは

生徒会室をあとにした・・・

 

「さてと、去年の予算案のデータっと・・・」

「ゆうちゃん、今から何するの?」

 

すると、ゆうちゃんは

穂乃果達3人を見て・・・

 

「・・・()()()を僕らで作るんだよ?」

「悠里君、それってできるんですか?」

「去年の予算案のデータを分析すれば、

一応可能だよ?。予算案会議までに間に合わせなきゃいけないけどね・・・」

『ゆうり君、万が一の時に考えてたんだよ?』

 

じゃあ・・・

 

「・・・頑張れば、なんとかなるよ」

「「「うん!」」」

 

ゆうちゃんは、

いつも穂乃果達の事を考えくれて・・・

 

(ありがと・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆーくんの提案で私達5人で作った

予算案で無事に予算会議も

終わった・・・

その事をみんなに話すと・・・

 

「それで予算通しちゃったの!?」

 

花陽ちゃんが驚きの声を

上げていた。

他のみんなも同じ反応だった。

 

「いや~、ゆうちゃんが提案してくれなかったら

危なかったよ・・・」

「私も正直、心臓が止まるかと・・・」

『まあまあ♪、無事に終わったんだから♪』

「・・・そうそう」

 

穂乃果ちゃんと海未ちゃんは

終わったのにも関わらず不安そう・・・

正直、ことりも・・・

 

「それより穂乃果、ダイエットです!」

「それがね?、さっき測ったら戻ってたの!」

「「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」」

 

穂乃果ちゃんそうなの?

 

「作業とかしてたら、食べるの忘れちゃって・・・」

「分かりやすいにゃ~」

 

すると真姫ちゃんが

こっちに来て・・・

 

「ことりの言う通りね。」

『真姫ちゃんも何となく分かった?』

「はい・・・」

 

私と花怜ちゃんは

穂乃果ちゃんの方を見ると・・・

 

「いや~、今日もパンがうまい!」

「っ!?、またそんな物!。こら~!」

「食べてもいいでしょ?、元に戻ったんだし」

「いけません!」

 

あはは・・・

いつも通りだね・・・

私は、ゆーくんの方を見ると・・・

 

「・・・」

 

ことりが見た、

ゆーくんの表情はこれまでにないくらい

暗かった・・・

すると穂乃果ちゃんと

海未ちゃんも私の表情を見て・・・

 

「ことりちゃん?」

「ことり?」

『穂乃果ちゃん、海未ちゃん。あれ見て・・・』

 

花怜ちゃんが2人に

ゆーくんの方を見るように促すと・・・

 

「「えっ・・・?」」

『3人共。明日から1()2()()に入るから、

ゆうり君を見ててあげてね?。

そろそろ情緒不安定になるから・・・』

 

花怜ちゃんが小声で

私達3人に言ってきた。

 

「・・・っ」

 

今、ゆーくんが何か言ってた気が・・・

 

『ゆうり君。去年よりかなり病んでる・・・』

「花怜ちゃん、ゆーくん今何て言ってたの?」

「私も聞き取れなかったです・・・」

「穂乃果も・・・」

『・・・聞きたい?』

 

花怜ちゃんの表情は

一度聞いたら逃げれないよと

言ってるように見えた・・・

だけど私達の気持ちが伝わったのか

溜息を吐きながら・・・

 

『本当にいいんだね?』

「「「うん・・・」」」

 

すると花怜ちゃんは

左手を、ゆーくんに向け、

右手で指を鳴らす動作をし・・・

 

『聴覚強化、付加(エンチャント)・・・』

 

すると、

ゆーくんが何か言ってるのが

聞こえてきた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・何が楽しい12月だ。

僕なんて死ねばいい、クズ以下で

ゲロカス以下、僕の存在意義って何?

あぁメンドクサイ、生きてれば楽しい事がある?

ゲロカスな事言うよね、人間ってさ?

明日からどうしようかな?、かな?

あぁそうだ、手っ取り早い方法があるじゃないか。

自分の首の頸動脈をメッタ刺しすればいいか・・・

アハハハハハハハハハハ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「えっ・・・」」」

 

私達3人が聞いたのは

恐怖でしかなかった・・・

だ、だって、ゆーくんが・・・

 

『私も明日、ゆうり君と一緒に来るけど

3人は何があっても、ゆうり君の傍にいて

あげてね?。』

 

花怜ちゃんが言ってくれるけど

私達3人は、戸惑いを隠せなかった。

 

「未柚ちゃんが言ってた事って・・・」

『海未ちゃんの考えてる通りだよ』

「ゆうちゃんは、聞こえてないの・・・?」

『あの状態だと、私が声をかけない限りは・・・』

 

私は、前に3人で

未柚ちゃんが言ってた事を思いだす・・・

 

『12月になったら、悠里お兄様を見てあげて

ください。悠里お兄様の本音が聞けますから』

 

ゆーくんの本音が聞けると言っていたけど

いくら何でも酷すぎるよ・・・

 

(ゆーくん・・・)

 

私達3人は、

今にも壊れていきそうな

ゆーくんを呆然と見てる事しか

できなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 




今回で、2期第7話は終了です。
ダイエットの回は難しかったです・・・
次回は、2期第8話『私の望み』の回です。
頑張って執筆しますので、
よろしくお願いします

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