ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回から、2期第7話『なんとかしなきゃ』の回
になります。
花陽ちゃんのおにぎり、一体お米何合
炊いたら、あの大きさになるんでしょうね・・・?

それではどうぞ。



第81話 ダイエット・・・?

母さんが還るべき場所に

行ってしまってから3日が過ぎた・・・

 

「今日は身体測定だっけ・・・」

 

音ノ木坂で男子は

僕だけなので、身体測定を

やる場所は転入前の月ノ丘高で

測るんだ・・・

 

「ことちゃんにメールしておこう・・・」

 

南先生の娘でもある

ことちゃんに学校に着く時間が昼休み近くに

なりそうなので遅れるとメールを

送る事にした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side穂乃果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっほー。

穂乃果だよ!

私は今、生徒会室の片隅で

ランニングマシンを使ってるんだ。

なんでかって言うとね・・・

 

「たるみすぎです‼」

「雪穂にも言われたよー、『そんなアイドル見た事ない』って・・・」

 

海未ちゃんに怒られてる理由は

身体測定の結果で体重が増えちゃって・・・

 

「全く。普段から怠けてるからですよ!」

「でもさ、あんなに体とか動かしてるんだよ?」

「身長は変わらないの?」

「うん。ゆうちゃんって今日は来てないの?」

「ゆーくんなら、月ノ丘高で身体測定があるから

遅れて来るって今朝メールがきたよ?」

 

もしかして、

音ノ木坂が女子高だから

転入前の高校で測るって意味なのかな?

でも私は、心配な事がある・・・

 

「ゆうちゃん、泣いてたよね・・・」

「悠里君、私達の前では笑ってましたし・・・」

「あの時、見ちゃったもんね・・・」

 

ゆうちゃん本人は、

気づいてないと思うけど、

私達3人はハロウィンイベントが終わった時に

神田明神に向かう、ゆうちゃんが気になったので

追いかけてみたら、藍里さんと別れるところを

目撃してしまった・・・

藍里さんは涙を浮かべながらも笑顔で、

ゆうちゃんに別れを告げて消えてしまった。

そして誰もいない境内で、

ゆうちゃんは、ずっと泣いていた・・・

 

「藍里さんが悠里君に言ってた事って

私達3人も含まれてた言い方に

聞こえたんですが・・・」

「藍里さん、ことり達が居たの気づいてたよね」

 

ゆうちゃんに別れを告げる際に、

藍里さんは穂乃果達が隠れてた方を一瞬だけ

見てきたのは今でも覚えてる。

だから藍里さんが言った意味は、穂乃果達3人に

向けてのメッセージなんだと思う・・・

 

「今のゆーくん、見てて痛々しいよ・・・」

「私達がしてあげれる事って何でしょうね・・・」

 

海未ちゃん、ことりちゃんが沈んだ声を

しながら呟いた・・・

ゆうちゃんを今の性格にしてしまったのは

他でもない、穂乃果達3人のせい

なのだから・・・

 

 

 

――ガチャ‼――

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、生徒会室の扉が開き

誰が入ってきたのかと思い

振り返ると・・・

 

「おはよう・・・」

「「「あっ・・・」」」

 

入ってきたのは、

ゆうちゃんだった。

 

「・・・ほのちゃん。何でジャージ着てるの?」

「えっ?、えぇと・・・」

 

どうしよう・・・

体重が増えちゃったから

なんて言えないし・・・

 

「やっぱりいいよ。言わなくても・・・」

「う、うん・・・///」

 

ゆうちゃんは、それ以上の事を

聞くのは禁句と察したのか、

言わなくていいよと穂乃果に言ってくれた。

 

「とりあえず穂乃果、これを着てください!」

 

海未ちゃんが溜息を吐きながらも

渡してきたのは、ファーストライブの衣装だった。

 

「なんで、この衣装を?」

「いいから。黙って着てください!」

「えぇー!?」

 

海未ちゃんが言ってる意味が

分からないけど、とりあえず着る事に・・・

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side海未

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果が着替えるので

私達3人は、生徒会室から一旦出る事に

しました。

 

「みーちゃん、今の行動の意味が分かったよ・・・」

「悠里君は分かりました?」

「・・・流れで分かったよ。」

 

悠里君、穂乃果を傷つけないように

ずっと黙ってたんですね・・・

そう言えば・・・

 

「悠里君は身体測定は、どうだったんですか?」

「・・・身長、体重変化なし。そして心配された」

「ゆーくん、誰に?」

「ティアちゃん達・・・」

 

ティア達というと、

瑠菜や花怜、未柚ちゃんもですよね・・・

でも一体・・・?

 

「・・・水とクッキーがあれば生きてけるのに」

「ゆ、悠里君?」

 

今呟いた意味を

聞こうとした瞬間・・・

 

「きゃわぁぁぁー!?」

 

穂乃果の悲痛な叫び声が聞こえました。

どうやら現実を知ったみたいですね。

 

「う、ううぅ・・・」

「穂乃果ちゃん大丈夫?」

「ごめん、今日は1人にさせて・・・」

 

中に入ると、穂乃果は完全に

鬱になってました。

すると、ことりが・・・

 

「き、気にしないで?。体重は増えたかもしれない

けど見た目はそんなに・・・」

「本当!?」

「へっ!?、えっと・・・」

「みーちゃん、今のは流石に、ね・・・?」

 

悠里君が言いたいのは、

気休めは本人の為にならないと

言いたいんだと思います・・・

なので私は・・・

 

「さっき鏡で見たんでしょう?」

「ひぃ・・・!?」

 

私は手鏡を出して

穂乃果に自分の顔を突き付けました。

 

「見たんでしょう!」

「やーめーて‼」

「穂乃果はリーダーなのですから、ラブライブに

向けてダイエットをしてもらいます‼」

「うぅ・・・」

 

穂乃果自身も自覚して

いるのか、渋々ですが納得しました。

すると穂乃果は・・・

 

「ゆうちゃん、身体測定どうだったの?」

「・・・ん。」

 

悠里君は穂乃果に

身体測定の結果と思われる紙を

渡しました。

ですが・・・

 

「悠里君、見てもいいんですか?」

「身体測定の結果くらい、

別に誰かに見られても気にしないし・・・」

 

悠里君だって

他人に見られたら嫌なんじゃ・・・

私は穂乃果の右側に行くと、

ことりは左側に行き、私達3人は

悠里君の身体測定の結果を見て驚愕しました。

身長は、まだいいんです。

だけど問題は体重の方でした。

身体測定の結果に書かれてた悠里君の体重は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『体重:33㎏』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、普通の一般の男子高校生

とは思えない数値でした。

 

「中学1年の時から変化ないんだよね・・・」

「ゆーくん、本当に食べてるの!?」

「気分が悪くて食べない時もあるよ・・・」

 

ティア達が悠里君を心配する理由が

私達でも分かりました・・・

悠里君は本当に食生活とかを

してるのか不安になってきました・・・

 

「部室行こ?、僕、軽食作ってきたから・・・」

 

そう言うと悠里君は

部室に向かって行ったので

私達も慌てて追いかけました。

 

(悠里君に、お弁当を作ってあげた方が

いいでしょうか・・・?)

 

部室に向かう途中、

私は悠里君を見ながら、

そんな事を考えていました・・・

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――部室――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「収穫の秋!、秋といえば新米の季節です♪」

 

花陽ちゃんが巨大な

おにぎりを持ちながら言った。

お米、何合炊いたんだろ・・・?

 

「いつにも増して大きいにゃー」

「まさかそれ、全部食べる気?」

 

真姫ちゃんが言いたいのは分かるよ。

僕も、あの大きさは食べきれるか

不安だ・・・

 

「あ~・・・、ん?」

「うう~・・・」

 

ほのちゃんが唸り声を

上げながら、花陽ちゃんを見ていた。

 

「美味しそう・・・」

「食べる?」

「わぁ、いいの!?」

「いけません‼、あれだけの炭水化物を取ると

燃焼にどれだけかかると思ってるんですか!?」

 

みーちゃんが止めた。

ほのちゃん、ダイエット中だもんね・・・

 

「どうしたの?」

 

凛ちゃんが、

ほのちゃんに聞くと

真姫ちゃんは察したのか・・・

 

「もしかしてダイエット?」

「うん。最終予選までに減らさなきゃ

いけなくて・・・」

 

ダイエットって苦行なんだなぁ・・・

 

「さっ、ダイエットに戻りますよ」

「酷いよ、海未ちゃん‼」

「仕方ないでしょう・・・」

 

みーちゃんが厳しく見えるのは、

ほのちゃんの為だからだと思う・・・

 

「・・・僕も食べない方がいいんじゃ?」

 

ほのちゃんが可哀想に思えてきたので

僕が、呟いた瞬間・・・

 

「悠里君は食べてください!?。倒れちゃいますよ!?」

「海未。それどういう意味なの?」

「真姫、悠里君の身体測定の結果を見てください」

「悠里さんの・・・?」

 

みーちゃんが僕の身体測定の結果の紙を

真姫ちゃんに渡す。

それにつられて凛ちゃんも隣で見た。

最初は2人共、表情は普通だったのだが

『体重』の部分を見た瞬間、目を見開きながら

僕の方を見ると・・・

 

「「お願いですから食べてください‼」」

 

声を揃えて

言われた・・・

すると、凛ちゃんと真姫ちゃんは

花陽ちゃんの方を見て・・・

 

「かよちん・・・?」

「あなた、最近・・・」

「ん・・・?」

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぴやあああぁぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

お分かりの方もいるかも知れないが

花陽ちゃんの叫び声が部室内に響いた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回に続きます。
頑張って執筆しますので
よろしくお願いします。

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