今回は、学校のいいところを
見つける回です。
実際、学校のいいところを
見つけるのって難しいですよね・・・
自分も高校の時は、今年で最後の入学生って形でした。
先輩が卒業した後、後輩もいない
2クラスしかないクラスで残りの高校生活を楽しみました。
今では、いい思い出です。
それではどうぞ。
ほのちゃんを保健室に
運び終えた後、僕とことちゃんは
教室に戻り授業を受けた。
・・・と言っても途中参加だけどね。
授業が終わり、みーちゃんが来て
「穂乃果は大丈夫でしょうか・・・」
「大丈夫だよ。一応ほのかちゃんが起きた時に
分かるように、書き置きも残しておいたから」
「そうですか。ありがとうございます。」
「うぅん。うみちゃんも先生に伝えてくれて
ありがとね。」
「い、いぇ。そんな・・・///」
顔・・・赤いけど、
みーちゃん大丈夫かな?
「ことりちゃんも案内してくれて
ありがとね?」
「え?。うぅん!!
気にしないで。もし怪我とかしたら、
ことりに言ってね?」
「あはは・・・。その時はお願いね?」
僕が苦笑い気味に言うと・・・
『あああぁぁぁー』
叫び声が聞こえた。
・・・な、何事?
悠里達が叫び声を聞く数分前・・・
side穂乃果
「ここは・・・保健室?」
穂乃果が目を覚ますと、そこは保健室だった。
なんで保健室にいるんだろうと辺りを見回してると
穂乃果の隣にメモ用紙が置いてありました。
それを取ると、そこには。
『ほのかちゃんへ。
この手紙を読んでるということは起きたのかな?
気絶してしまったので、僕とことりちゃんで
保健室に運びました。戻ってくる時は気をつけてね。
追伸、授業は遅れるって伝えてあるからね。
悠里より。』
と書いてあった。
ゆうちゃん、穂乃果の為に書き置きしてくれたんだ///
ゆうちゃんのさりげない優しさが嬉しかった・・・
「それにしてもさっきのは夢かー!!」
とりあえず穂乃果は教室に戻る。
「あ、ヒデコ、フミコ、ミカ!。おっはよー♪」
「穂乃果・・・」
「とうとう、おかしくなっちゃったのかな?」
「絶対なんか勘違いしてるよね・・・」
3人がなんて言ったか聞こえなかったけど
まぁいいや♪
そうだよ。急に廃校になるなんて・・・
「あああぁぁぁー」
sideout
僕は一瞬、何事かと思いドアを見ると・・・
ーーガラガラーー
「あ、穂乃果・・・ちゃん?」
「・・・・・・。」
ことちゃんが声をかけても返事が無い。
それどころか、自分の机に座るなり・・・
「学校が無くなる・・・、学校が無くなる・・・」
と、落ち込みながら呟き始めた。
でも、なんか違う理由で落ち込んでる気がする・・・
すると、ことちゃんが
「穂乃果ちゃん・・・そんなに学校が好きなんだね。」
「でも僕は違う理由で落ち込んでるように見えるけど・・・」
「えぇ。悠里君の言う通り、どちらかと言うより穂乃果は
勘違いしていると思います。」
みーちゃんがそう言うと・・・
「どぉーしよー!。
穂乃果、全然勉強してないよー!」
「・・・え?」
・・・そう言う事ね。
みーちゃんが言ってた『勘違い』って。
隣で、みーちゃんがやっぱりと言うばかり
溜息をついていた。
「学校が無くなるなら勉強しなきゃいけないじゃん!!。
編入試験とか~!」
「穂乃果、一回落ち・・・」
「海未ちゃんとことりちゃんはいいよー!!勉強できるしぃ・・・」
「ほのかちゃん、落ち着いて・・・」
とりあえず話を聞かせるため、僕も声をかけるが
なかなか落ち着かない、ほのちゃん。
「でも穂乃果は~」
「落ち着きなさい!。穂乃果!!」
みーちゃんの声でなんとか落ち着いた
ほのちゃんだった・・・
ーー昼休みーー
「なぁんだ。そういうこと。」
そう言いながらランチパックなる物を頬張る
ほのちゃん。
現在、僕達は中庭のベンチの木の下で昼食を食べてます。
「・・・中庭でお昼ご飯って風情があっていいよね。」
と食べながら呟くと、みーちゃんが・・・
「ふふ♪。そうですね♪」
笑いながら僕に言った。
「ゆーくんってロマンチストだね♪」
「・・・いや、そんな事ないけど。」
しまいには、ことちゃんにも言われる始末。
なんか恥ずかしい・・・
「ちょっといいかしら?」
声がしたので振り返るとそこには。
金髪の人がいた。見た感じハーフかクォーターかな?
更にその隣には、紫髪の人がいた。
一言で言うなら『神秘的で謎が多い』って感じだった。
・・・説明下手でごめんなさい。
「・・・うみちゃん、あの人達って?」
「金髪の人が生徒会長で、その隣の人が副会長ですよ。」
と小声で聞くと、みーちゃんはそう教えてくれた。
すると生徒会長は、ことちゃんのほうを向き・・・
「あなた、理事長の娘さんよね?」
「は、はい!!」
ことちゃんはびっくりしていた。
「理事長、なにか言ってなかった?」
「いえ、私も今日知ったので・・・」
「そう、ならいいわ。」
「ほな~」
なんか厳しい人だなぁ・・・
そう思っていると、ほのちゃんが、
「あ、あの!」
「その、本当に学校無くなっちゃうんですか?」
「・・・あなた達には関係ないわ」
そう言って去ってしまった。
「「「・・・。」」」
ほのちゃん達は落ち込んでいた。
そりゃそうだ。『あなた達には関係ない』って
言われたら普通の人はショックを受けるだろう。
でも・・・
(・・・普通の人なら・・・ね。)
僕は生徒会長の言った事が違う意味に
聞こえたので黙っていた。
春なのに、少し寒いなと思ってしまう
そんな転入初日の昼休みだった・・・。
すみません。
上手く纏められなかったので
その2に続きます。
絵里と希の表現が難しい・・・