ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回から、2期第6話『ハッピーハロウィーン』の回です。
"ハロウィン"という事なので、オリジナル要素も入れて
みようかなと思ってますので
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第75話 ハロウィン

「・・・はぁ」

 

11月になると、

僕は複雑な気分になる。

理由は後で説明するけど・・・

 

「ハロウィンかぁ・・・」

 

放課後に用事を済ませ僕は、

ほのちゃん達が待っている場所に

向かってるんだけど、

秋葉は今、ハロウィン一色だ。

僕も忘れてたんだけどね・・・

 

「梨子ちゃんに言われるまで忘れてたとは・・・」

 

あの時は確か・・・

修学旅行から帰って来た後に、

お土産を渡しに梨子ちゃんの家に行った時である・・・

 

 

 

 

 

ーー回想ーー

 

 

 

 

 

『悠里お兄ちゃん、そろそろハロウィンの時期だね』

『・・・そうだっけ?』

『もう11月だよ?』

『・・・時の流れが早く感じるよ』

『そ、そういえば今年も例のイベントやるの?』

『まだ分からないけど、僕はやりたいなぁって・・・』

『決まったら教えてね。私、絶対に観に行くから!』

『うん。分かった・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、こんな感じのやりとりがあったんだ。

あ、千歌ちゃん達の分は郵便局に行って

届けてもらうように手続きはしたよ?

でもどうしよう・・・

梨子ちゃん、凄く楽しみにしてるみたいだし・・・

 

「・・・南先生に相談してみようかな」

 

僕が考えていると・・・

 

「悠里君?」

 

誰かに呼ばれた気がしたので

声がした方を見ると、

みーちゃん、ことちゃんだった。

 

「・・・ほのちゃんと一緒じゃないの?」

「それがね・・・」

 

ことちゃん曰く、

今日も生徒会の仕事があったんだけど、

ほのちゃんが来なくて

結局2人だけで今日の分を終わらせて

今に至るとの事・・・

ほのちゃん、忘れてたの?

 

「あの、悠里君は何してたんですか?」

「・・・ハロウィンだから色々ね」

「ゆーくん、色々って?」

「・・・着いたら話すよ。」

 

で僕達3人は、

ほのちゃん達がいるハンバーガー店に着き

中に入ると、ほのちゃん達を見つけた。

すると・・・

 

「真姫ちゃん、これからはインパクトだよ!」

「ところで穂乃果、こんなとこにいていいの?」

「生徒会長の仕事は?」

「・・・あっ!?」

 

真姫ちゃんと花陽ちゃんの言葉に、

ほのちゃんは「ど、どうしよう!?」という

表情をしていた・・・

 

「ごきげんよう」

「さ、捜したんだよ・・・」

 

すると、みーちゃんは

笑顔になった・・・

あ、これは怒ってるよ・・・

 

「へぇ~・・・。これからは"インパクト"なんですね?」

「あ、あはは・・・。こ、こんなインパクトいらない・・・」

 

この後、ほのちゃんは

みーちゃんから、お説教をされた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未ちゃんが穂乃果ちゃんを

お説教している間、

私は、ゆーくんと2人で

絵里ちゃんからハロウィンイベントの

内容を聞いてました。

なんでも、私達μ'sに出演依頼がきたとの事・・・

すると、ゆーくんが・・・

 

「・・・絵里さん、そのチラシ見てもいいですか?」

「ええ。いいわよ、はい。」

「・・・どうもです」

 

絵里ちゃんからチラシを受け取ると

ゆーくんは真剣な表情で見ていました。

 

「・・・これって、最終日に歌うって事?」

「そ、うみたいだね・・・」

 

ことりも隣で見ていたのですが

イベントの最終日にμ'sだけじゃなく

A-RISEも歌うとの事・・・

 

「ま、最終日の前日にすればいいか・・・」

「ゆーくん?」

「練習は昼休みと、放課後にすれば・・・」

 

ゆーくんがイベントのチラシを見ながら

何かを呟き始めました・・・

穂乃果ちゃんと海未ちゃんも気になったのか・・・

 

「ゆうちゃん?」

「悠里君どうしたんですか?」

「・・・えっ、何が?」

「ゆーくん、何か呟いてたから・・・」

「えっとね・・・」

 

ゆーくんは自分の鞄の中から

1枚のチラシを取り出し、

ことり達に見えるように広げました。

そこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月ノ丘高等学院(つきのおかこうとうがくいん)ハロウィン祭』

 

 

 

 

 

 

 

 

と書かれてました。

 

「・・・僕が音ノ木坂に転入する前の高校だよ」

 

えっ!?、そうなの!?

じゃあこの学校が瑠菜ちゃんとティアちゃんが

通ってる高校なんだね・・・

 

「これと何の関係があるんですか?」

 

海未ちゃんの疑問に

ゆーくんは・・・

 

「毎年、色んな人が来るんだけど各クラス何か催しをするんだ・・・」

「ゆうちゃん、催しって?」

「・・・簡単に言えば、屋台を出したりする事だよ」

「ほぇ~。なんか凄いね・・・」

「話を戻すと、去年もなんだけど瑠花さんに頼まれたんだ・・・」

 

瑠菜ちゃんのお母さんって理事長だよね・・・

でも一体・・・

 

「ゆーくん、何を頼まれたの?」

「その、ね・・・」

 

ゆーくんは言いづらそうに

渋っていました。

どうしたんだろう・・・?

ゆーくんは深呼吸をしたあと・・・

 

()()()をして欲しいって頼まれたんだ・・・」

 

・・・えっ?

 

「「「「「「「「「ええええっっっ!?」」」」」」」」」

 

ゆーくんの衝撃的な一言に

ことり達は大声を上げてしまいました・・・

 

「ゆうちゃんが歌うの!?」

「歌ったり踊ったりもするけど・・・」

「悠里君が1人でやるんですか!?」

「・・・僕1人だけじゃないよ?」

「じゃあ誰と?」

 

ことりが聞くと・・・

 

「花怜ちゃん、ルーちゃん、ティアちゃん、未柚ちゃんの5人でだよ?」

「未柚ちゃんも!?」

 

み、未柚ちゃんって中学2年生の筈だよね・・・

 

「そろそろ4人共、ここに来る筈だけど・・・」

 

ゆーくんが言った瞬間・・・

 

「ゆうくん~、来たよ~」

「ユーリ、お疲れ様」

「悠里お兄様、遅れてすみません・・・」

 

瑠菜ちゃん、ティアちゃん、未柚ちゃんが

やって来ました。

 

「そちらの皆さんは初めてですね。神無月未柚です」

 

未柚ちゃんが絵里ちゃん達3年生と

凛ちゃん達1年生に挨拶をすると・・・

 

「「「「「「は、初めまして・・・」」」」」」

 

未柚ちゃんの特有のオーラにやられたのか

畏まって挨拶をしてました・・・

 

「な、なんか大人っぽいにゃ・・・」

「う、うん・・・」

「何故か敬語を使ってしまうわ・・・」

「ウチ、この子からスピリチュアルなオーラを感じるわ・・・」

「ハ、ハラショー・・・」

「なんでかしらね・・・」

 

あはは・・・

初めて未柚ちゃんに会う人は

そうなるよね・・・

実際、私と穂乃果ちゃんも

同じ反応してたし・・・

 

「ルーちゃん、花怜ちゃんは?」

「花怜ちゃんならジュース頼んでるよ~」

 

あれ?

花怜ちゃんって思念体の筈じゃあ・・・

穂乃果ちゃんと海未ちゃんも疑問に

思いながら考えてると・・・

 

「ゆうり君、お待たせー♪」

 

花怜ちゃんが()()のまま

こっちにやって来た。

・・・えっ!?

 

「か、花怜ちゃん!?」

「穂乃果ちゃん、どうしたの?」

「花怜あなた、思念体じゃなかったんですか!?」

 

穂乃果ちゃん、海未ちゃんは困惑しながら

花怜ちゃんに問いかけていた。

正直、ことりもビックリしてます・・・

 

「私が実体でいられる理由は、ハロウィンだからね♪」

「花怜お姉さま、説明がアバウト過ぎます・・・」

「カレン、そこに座りなさい」

「なんでー!?」

「まあまあ、ティアちゃん・・・」

「ルナはカレンに甘すぎよ!!」

「えへへ・・・」

「ゆうり君、助けてー・・・」

「ユーリに助けを求めないの!!」

 

すると未柚ちゃんが・・・

 

「すみません。未柚から説明しますので・・・」

「えっと、花怜ちゃんの事は・・・」

「穂乃果先輩、スルーしていいですよ」

「しかも放置かにゃ!?」

「凛先輩、いつもの事なので気にしないでください」

 

未柚ちゃんが言うと

何か説得力がある・・・

 

「では花怜お姉さまが実体を保ってる事についてですが・・・」

 

そう言うと未柚ちゃんは説明を始めた・・・

簡単に言うと、ハロウィンとは亡くなった人と

再び出会えるものらしい・・・

 

「未柚が知ってるのは、これくらいですね」

「カレンの家族もハロウィンの期間だけ思念体として生きてるわよ」

 

未柚ちゃんの説明にティアちゃんが

補足説明をしてくれた。

でもある事に気づいた・・・

 

「瑠菜ちゃん。もしかして、ゆーくんの家族も・・・」

「うん~。ハロウィン限定だけど思念体として生きてるよ~」

「母さん、明日あたりに南先生に会いに行くって言ってた・・・」

「お母さんに?」

「うん・・・」

 

ゆーくんのお母さんを見たのは

小さい頃以来だからなぁ・・・

明日、もしかしたら会えるかな?

 

「あ、ライブの件なんだけど・・・」

「私は、ゆうり君に合わせるよ?」

「わたしも~、ゆうくんに合わせるよ~」

「私もユーリに合わせるわよ」

「未柚も悠里お兄様に合わせます」

「じゃあ、秋葉のハロウィンイベント最終日の前日に

ライブをする形にしようか・・・」

 

話が終わると、

ゆーくんは、ことり達を見て・・・

 

「・・・良ければ、ライブ観に来る?」

 

ことりは、穂乃果ちゃんと海未ちゃんの

顔を見ると2人も同じだった。

 

「「「観に行きたい!!」」」

 

他のみんなも

同じく観に行きたいという反応だった。

するとティアちゃんが・・・

 

「ユーリ、衣装はどうするの?」

「早めに考えるよ・・・」

「悠里お兄様。練習する場所はどうしますか?」

「神田明神か、南先生の許可を貰って音ノ木坂の屋上かな・・・」

 

ゆーくんの表情は、

楽しそうな顔だった。

だけど・・・

 

(作り笑顔に見えるのは、なんでだろう・・・)

 

寂しさだけが

ことりの中では残っていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は悠里達オリキャラ5人が
ライブを計画するという内容でした。
次回は悠里の母親を出そうと考えてます。
頑張って執筆しますので、
よろしくお願いします。

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