今回で『新しいわたし』の回は
最後になります。
少し短いかもしれませんが
よろしくお願いします。
それではどうぞ。
太陽の光が部屋に差し込み
自然と目が覚める・・・
「もう朝なのか・・・」
未だに頭がボーっとするので
眠気が覚めるまで思考を落ち着かせてると・・・
『ゆうり君、おっはよー♪』
「・・・うん。おはよ」
あれ・・・?
花怜ちゃん、朝は苦手なんじゃなかったっけ?
僕の言いたい事が顔に出ていたのか・・・
『今日は最終日だから、昨日は早めに寝てたの』
「だからなんだ・・・」
昨日の夜・・・
時間は確か、21時だったかな・・・
その時間になった途端、珍しく花怜ちゃんが
寝ちゃったんだよね・・・
みーちゃんですら驚いてた・・・
「・・・今日は晴れて良かったね」
『穂乃果ちゃんと2人で、てるてる坊主を作って正解だったよ♪』
「・・・作ってたんだね」
『ちなみに、あそこに吊るしてあるよ?』
花怜ちゃんが指差す方を見てみると
そこには、てるてる坊主が5体くらい
吊るしてあった・・・
「・・・今、何時?」
『そうだねー、だいたいねー・・・』
「・・・あ、7時30分みたいだね?」
『朝食の時間は、8時30分みたいだね』
「・・・そうだっけ?」
『修学旅行の最終日、"あるある"ってやつだよ』
「・・・それなら分かる」
ちなみに今日は、
修学旅行最終日だから
せめて今日くらいは
楽しもうかなぁと考えている・・・
『穂乃果ちゃん達まだ寝てるね・・・』
「・・・起こす?」
『海未ちゃんですら起きる気配がないしね・・・』
「・・・どんな夢見てるんだろうね?」
『表情を見る限り、幸せそうな夢なのは確かだね』
「・・・確かに」
花怜ちゃんの言う通り、
ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんの表情は
凄く幸せそうだった・・・
3人共、「えへへ~」とか言ってるしね・・・
「とりあえず起こそうか・・・」
『誰から起こすの?』
「位置的な問題で、ことちゃんからかな・・・」
2つ設置してある2段ベットの内の片方・・・
つまり僕が寝ていた上の段では
ことちゃんが寝ているので起こす事にした・・・
sideことり
ことりは今凄く幸せな夢を見てます。
それは・・・
『ただいまー・・・』
声が聞こえたので
ことりは玄関に向かってました。
ドアが開き帰ってきたのは
大人になった、ゆーくんでした。
こ、これってもしかして・・・
(ゆ、ゆーくんの、お、お嫁さんになってる!?)
夢とはいえ、
ことりのドキドキは止まりません・・・
『ことちゃん、どうしたの?』
『な、なんでもないよぉ・・・///』
大人になってる
ゆーくんは、前髪が少し伸びていて
より大人っぽくて凄くカッコイイ・・・///
『パパー♪、お帰りー♪』
『ただいま、ゆとり』
今度は、あの日に出会った
ゆとりちゃんが、駆け寄ってきた。
『ママね?、パパが早く帰って来ないか待ってたんだよ?』
『・・・そうなの?』
『う~///、だって寂しかったんだもん・・・』
ことり、何を言ってるんだろ・・・///
見てて恥ずかしいよぉ・・・///
『ことちゃん、目を閉じて?』
『う、うん///』
ちょ、ちょっと待って!?
こ、このパターンってもしかして・・・///
(あれ?、なんか急に眠く・・・)
夢の時間が終わりを告げ、
再び目を開けると・・・
「・・・あ、起きた?」
「ちゅん!?///」
ゆーくんが目の前にいました。
急だったのでビックリしちゃった・・・
「・・・起きたみたいだし、みーちゃんを起こしてくるね?」
「う、うん・・・///」
そう言うと
ゆーくんは海未ちゃんが寝てるベットに
向かいました・・・
(ま、また同じ夢が見れるといいな・・・///)
sideout
side海未
私は今幸せな夢を見てます。
それは・・・
『この服でいいのでしょうか・・・』
どうやら鏡に映っていたのは、
大人になった自分でした・・・
これから何処かに出かけるのでしょうか?
『でも似合わないって言われたら・・・』
自分を褒めるのもどうかと思うのですけど
大人の私が今着ている服は
私らしさが凄く輝いてるように見えた・・・
(卑屈になってますね。大人の私・・・)
『お母様、入ってもいいですか?』
え?、この声って・・・
『は、はい。入っていいですよ、里海』
部屋に入ってきたのは
あの時に出会った里海ちゃんでした・・・
『お母様、綺麗・・・』
『あ、ありがとう///。里海も似合ってますよ?』
『そ、そんなことないですぅ・・・///』
やっぱり里海ちゃんの仕草は
可愛いです・・・
『2人共、似合ってるよ?』
『ゆ、悠里君!?///』
『お父様!』
里海ちゃんに続いて部屋に入ってきたのは
大人になった悠里君でした。
あ、あの。この夢はも、もしかして・・・
(ゆ、悠里君の、お嫁さんになってます!?)
『里海は玄関で待ってますね?』
『転ばないように気をつけるんだよ?』
『はい!』
里海ちゃんは笑顔で
部屋から出て行きました・・・
『あ、あの悠里君・・・///』
『みーちゃん、どうしたの?』
大人になった悠里君は
凄く凛々しくて素敵でした・・・///
『ちょっとだけ目を閉じててください・・・///』
『これでいい?』
『はい///。そのまま・・・///』
ま、待ってください!?
わ、私は一体、悠里君に何をする気なんですか!?///
(なんでしょう?。急に眠く・・・)
夢の時間が終わりを告げ、
私は再び目を開けると・・・
「・・・おはよ。みーちゃん」
「えっ!?///」
悠里君が目の前にいました。
いきなりだったので驚いてしまいました・・・
「・・・あ。ほのちゃんを起こしてくるから」
「は、はい・・・///」
そう言うと悠里君は
穂乃果が寝ているベットに向かいました・・・
(また同じ夢を見てみたいです・・・///)
sideout
side穂乃果
穂乃果は今凄く幸せな夢を見ている。
それは・・・
『あ。ゆうちゃん・・・』
『ほのちゃん、起きたんだ?』
夢の中だけど
まず最初に目が合ったのは
大人になった、ゆうちゃんだった。
『昨日まで、お店の手伝いをした疲労がきたんだよ』
『そっか、穂乃果それで・・・』
『全く、ほのちゃんは無理するんだから・・・』
『それは、ゆうちゃんもでしょ・・・』
穂乃果は、ゆうちゃんに
膝枕をされてたみたい・・・
あれ?。てことは・・・
『お母さんー!』
穂乃果の部屋に入ってきたのは、
あの日に出会った悠乃果ちゃんだった。
『もう!!。悠乃果、心配したんだよ!?』
『ほのちゃんが起きるまで一緒にいるって言ってたんだよ?』
『ご、ごめんなさい・・・』
でも穂乃果が見てる夢って
もしかして・・・
(ゆ、ゆうちゃんの、お、お嫁さんに!?///)
『お父さん、お母さん顔が真っ赤だよ?』
『ほのちゃん熱があるんじゃ・・・』
ゆうちゃんが心配そうな顔になりながら
穂乃果の額に手を当ててきた・・・
ち、近い・・・///
『悠乃果、体温計を下から持ってきてもらってもいい?』
『うん、分かったー』
悠乃果ちゃんは
トテトテと部屋から出て
下に降りて行った・・・
『ほのちゃん、何かして欲しい事ある?』
ど、どうしよう・・・///
夢とはいえ、大人になった
ゆうちゃんは凄くカッコイイ・・・///
『あ、あのね・・・///』
穂乃果は一体、な、何を・・・!?
『ゆうちゃん、目を閉じて?』
ちょっ!?、ちょっと待ってよ!?///
ほ、穂乃果、心の準備が・・・!?///
(あ、あれ?。また眠くなって・・・)
夢の時間が終わりを告げて、
再び目を開けると・・・
「・・・お目覚め?」
「ゆ、ゆうちゃん!?///」
ゆうちゃんが穂乃果の
目の前にいたから驚いちゃった・・・
「・・・みんな起きたみたいだし朝ご飯食べに行こ?」
「う、うん・・・///」
そう言うと、
ゆうちゃんは部屋から
出て行った・・・
(えへへ///、また同じ夢が見れると嬉しいな・・・///)
sideout
そして僕達は、
海に行ってバナナボートみたいのに
乗ったり、
沖縄の水族館に行ったりした。
「ゆうちゃん、早く早く!」
『置いてくよー?』
ほのちゃん、花怜ちゃんは
僕達3人に早く来るように
はしゃいでいた・・・
(楽しいって思えたの何年ぶりだろう・・・)
僕にとって修学旅行は
嫌な思い出しかなかったけど・・・
今は・・・
「悠里君、早く行きましょう♪」
「ゆーくん、時間は有限なんだから♪」
凄く・・・
「うん。行こうか・・・」
楽しい一生の思い出・・・
今回で2期第5話は終了です。
ちょっと強引な終わり方になって
しまいました・・・
次回は、2期第6話『ハッピーハロウィーン』の回
を執筆したいと思います。
次回もよろしくお願いします。