ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回から、2期第5話『新しいわたし』の回です。
内容は暗い感じの要素も取り入れようと
思っています。
なので長くなるかもしれません。
あと、凛ちゃんがメインの回の話なのに
あまり出てこないかもしれません(割とマジです)
凛ちゃんゴメンよ・・・(涙目)

それではどうぞ。


第66話 修学旅行 1日目

僕達2年生は空港にいます。

どこの空港かと言うと・・・

 

「わーい!、沖縄だー!」

 

はい。ほのちゃんが説明してくれた通り、

たった今、沖縄に着いたばかりなんだ・・・

 

「・・・暑い」

「実際に来てみると気温が全然違いますね」

「そうだね~」

 

いや、本当に暑い。

僕らは今、夏服を着ているんだけど

それでも暑い。

今の季節は秋であってるよね?

 

「・・・ほのちゃん、元気だねー」

「穂乃果ちゃん、楽しみにしてたみたいだしね♪」

 

ここに着くまでの間、

ほのちゃんは、かなり機嫌が良かった。

きっと遊びまくるんだろうなぁ・・・

 

「悠里君の荷物多くないですか?」

「・・・なんで?」

「いえ、バックが膨らんでいたので・・・」

「ことりも気になってた、何が入ってるの?」

「・・・そんな大したものは、入れてない筈だけど」

 

とはいえ

僕もバックを持っている間、

少し重いなと思っていたので

その場で開けて確認する事にした。

すると・・・

 

「・・・」

『あっ・・・』

「・・・何してるの?」

『テヘッ☆』

「・・・舌を可愛く出してもダメだよ?」

 

開けてみたらビックリ。

なんと花怜ちゃんが僕のバックの中に

隠れていたんだ。

 

「か、花怜!?」

「花怜ちゃん!?」

『いえーい♪、ついてきちゃった♪』

「あ、花怜ちゃんだー」

『やほー♪、穂乃果ちゃん♪』

 

みーちゃん、ことちゃんが

驚いてるのにも関わらず、

いつものペースを崩さずに、

ほのちゃんに手を振る花怜ちゃん。

 

「・・・それで花怜ちゃん、どうしたの?」

『えっとね、かくかくしかじか・・・』

「・・・まるまるうまうまね」

 

あー、要約すると

僕の事が心配でバレないように

ついてきたってところかぁ・・・

 

「・・・まぁ、そういう事にしとくね?」

『流石、ゆうり君♪』

「・・・で、本音は?」

『えっと、花怜も行きたいなぁって・・・』

「・・・あはは」

 

僕はいいけどさ。

正直ビックリしたんだよ?

 

「ゆうちゃんと花怜ちゃんのやり取りが・・・」

「意思疎通みたいで・・・」

「なんか凄い・・・」

 

ほのちゃん達が何か言ってるような気が

したんだけど気のせいかな?

そんなこんなで花怜ちゃんも加わり

僕達が宿泊する宿に移動する事になった。

 

(あれ、僕って部屋割どうなってるんだろう?)

 

まあ、着いてからでいいか

と思っていた僕が甘かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー宿ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着いた宿は凄く豪華な場所だった。

例えるなら、まさに沖縄!って感じかな。

 

「それじゃ各自、部屋に着いたら自由時間な~」

 

そういえば、夕飯の時間まで

自由時間なんだっけ・・・

僕は、修学旅行の予定表を取り出し

確認すると・・・

 

「・・・え?」

『ゆうり君、どうしたの?』

「・・・ほのちゃん達と部屋が一緒って」

『ゆうり君は嬉しくないの?』

「・・・それ以前の問題だよ」

 

部屋割には、こう書かれていた。

 

 

 

 

 

25号室・部屋割

 

 

高坂穂乃果、園田海未

 

南ことり、水無月悠里

 

 

 

 

 

 

 

 

何コレってしか言いようがない・・・

 

「わあ、ゆうちゃんと一緒だ!」

「ゆ、悠里君と・・・///」

「ゆーくんと一緒だ~///」

 

もう諦めよう・・・

そう悟った僕だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー25号室ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋は広かった。

しかも四段ベットがある。

僕達は荷物を置くと

これからどうするか話した・・・

 

「・・・これからどうするの?」

「『海に泳ぎに行こうよ!』」

「・・・息ピッタリだね」

 

流石、花怜ちゃん、ほのちゃん。

早押しクイズでも出れる早さだった・・・

 

「私は構いませんが・・・」

「ことりも~」

 

みーちゃん、ことちゃんも

ほのちゃん達の意見に賛成みたい。

という訳で今から海に行く事になった。

 

「ゆうちゃん早くー!」

「・・・ロビーで待っててくれる?」

『ちょっと準備してから行くから』

「うん、分かった!」

「花怜、悠里君、先に行ってますね?」

「ゆーくん達も早めに来てね?」

「・・・なるべく早く行くよ」

『ゆうり君と2人ですぐ行くからー』

 

ほのちゃん達3人は部屋を

あとにした・・・

残ったのは僕と花怜ちゃんだけだった。

 

「・・・まさか本当に泳ぐ事になるなんて」

『傷、大丈夫なの?』

「・・・正直言うと大丈夫じゃない」

『そ、うだよね・・・』

 

あの夢の話を花怜ちゃんに言おうかな。

何でか分からないけど、

今言わないとダメな気がしたから・・・

 

「・・・ねぇ、花怜ちゃん」

『どうしたの?』

「・・・僕ね、ここ最近同じ夢を見るんだ」

『どんな夢?』

「僕が高校3年生になってる夢なんだけど・・・」

『けど・・・?』

「夏休みに入った数日後に倒れるんだ・・・」

『それで・・・?』

 

そう、僕が不安に

なっている事は今から言う一言・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこから先、()()()()()()()()・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それって・・・』

「夢の割にはリアル過ぎてさ・・・」

 

未来予知とまではいかないけど

そういう錯覚に陥る夢だった・・・

 

「・・・まぁ、そういう事かな」

『ただの夢だといいね・・・』

「・・・うん」

 

暗い雰囲気を察したのか

花怜ちゃんが・・・

 

『そういえば、お土産は誰に買うの?』

「・・・ルーちゃん、ティアちゃんと」

 

あと梨子ちゃんと・・・

 

『千歌ちゃん達にも買ってあげるんでしょ?』

「・・・そうだね。柑橘系の物があったら、それにしようかな」

『みかん大好きだもんねー♪』

「確かに・・・」

 

あ、そういえば

ダイヤちゃんとルビィちゃんには

何がいいかな・・・?

 

(2人共、好きな食べ物が違うしなぁ・・・)

 

僕の考えてる事が

分かったのか

花怜ちゃんは・・・

 

『ゆうり君が選んだ物なら何でも喜ぶと思うけど?』

「・・・何で言い切れるのさ?」

『あれだけ、ゆうり君の事を慕ってるんだもの♪』

「・・・それ、理由になるかなぁ?」

『だって男の人と話すのが苦手なルビィちゃんが懐いてる程だもん』

「・・・なるべく2人が好きそうなの買うよ」

 

さてと、

必要な物は持ったし・・・

 

「・・・そろそろ行こっか?」

『そうだね。穂乃果ちゃん達も待ってるだろうし』

 

準備を終えた僕は

花怜ちゃんと一緒に

ほのちゃん達が待つロビーに向かった。

 

 

 

(この修学旅行、何事もないといいけど・・・)

 

 

ロビーに向かう途中、

僕は不安になりながらも

そう思った・・・

 

『大丈夫だよ・・・』

「・・・え?」

 

花怜ちゃんを見ると

微笑みながら・・・

 

 

 

 

『私が守ってあげるから・・・』

「・・・いつも励ましてくれて、ありがと」

『うん♪』

 

 

僕の隣では

上機嫌に微笑む幼馴染みが

寄り添っていた・・・

 

 

 

 




今回は宿に着くまでの話でした。
次回は少し暗い内容になるかも
しれません。
頑張りますので
よろしくお願いします。

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