ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は、2期第4話『宇宙No.1アイドル』の回です。
至らないところもありますが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第64話 宇宙No.1アイドル

「い、いよいよです・・・」

「緊張するね」

「心臓が飛び出しそうだよ~・・・」

 

なんでみんな緊張してるかと

いうとラブライブの地区予選の発表日だからなんだ。

 

「終わりましたか?、終わりましたか?」

「・・・みーちゃん、まだだよ」

「誰か答えてください!」

「・・・落ち着いて」

 

何とか、みーちゃんを宥めるが

結果が気になって仕方ないんだろうなぁ・・・

 

「そそ、そうよ!。予選で何緊張し、してんのよ・・・」

 

にこさん、手が震えて

ますけど・・・?

 

「そうやね、カードによると・・・」

「よると?」

「・・・・」

 

ほのちゃんの問いかけに

希さんは黙ってしまった。

何か嫌な予感が・・・

 

「来ました!」

 

花陽ちゃんの言葉に、みんな一斉に

パソコンの画面に顔を向けた・・・

 

「1チーム目はA-RISE、2チーム目はイーストハート・・・」

「・・・花陽ちゃん3チーム目は?」

「さ、3チーム目は、み・・・」

「「「「み?」」」」

「ミッドナイトキャッツ!」

「あ、あと1つは?」

「4チーム目は、みゅー・・・」

 

あぁ、151番目の?

 

「「「「「「「「みゅー・・・」」」」」」」」

「ミュー・・・、タントガールズ!」

「そ、そんなぁ~!」

 

ほのちゃんの叫びを最後に・・・

 

 

 

 

「「っていう生々しい夢を今朝見たんだ・・・。ってあれ?」」

 

なんか他のみんなの反応が・・・

 

「「「「「「「「夢なんかーい!」」」」」」」」

 

・・・あるぇ~(・3・)

 

「そ、それにしても生々しい夢だよね」

「ホントに・・・」

 

花陽ちゃん、ことちゃん。

とても言いにくいんだけど・・・

その・・・

 

「今、夢と同じ状況だしー!」

 

ほのちゃんが僕の言いたい事を

代弁してくれた。

そう。冗談抜きで今の状況は

夢と同じだった・・・

 

「・・・正夢とかシャレにならないよ」

「来ました!」

「「「「「「「「ええっ!?」」」」」」

 

花陽ちゃんが読み上げたが

案の定、1位から3位までは僕と

ほのちゃんが見た夢と同じだった・・・

 

「もうダメだ、同じだよ・・・」

 

ほのちゃんは完全に弱気になり諦めかけてた。

 

「4チーム目は、みゅー・・・」

「「「「「「「「みゅー・・・」」」」」」」」

「ズ・・・」

 

あ、この画面・・・

 

「・・・音ノ木坂学院高校、スクールアイドルμ'sって表示されてる」

「ゆうちゃん、μ'sって私達だよね、石鹸じゃないよね・・・?」

「・・・それはないから。」

「じゃ、じゃあ・・・!」

「・・・予選突破だよ」

 

僕が言うと・・・

 

「「「「「「「やった~!」」」」」」」

 

ほのちゃん達は喜びながら

部室から飛び出して行った・・・

あれ?、みーちゃんは・・・?

 

「ど、どうなったのですか?」

「・・・みーちゃん」

「えっ?」

 

すると丁度いいタイミングで

校内放送が流れた・・・

 

『お知らせします。たった今、我が校のスクールアイドルμ'sがラブライブの予選に

合格したという連絡がありました。繰り返します・・・』

 

みーちゃんは僕の顔を見て・・・

 

「悠里君・・・」

「みーちゃん。良かったね」

 

僕が笑顔で答えると・・・

 

「や、やりましたあ~!」

「ちょ、みーちゃん!?」

 

みーちゃんが笑顔で僕に

抱きついて来た。

急な事だったのでビックリした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり達は屋上にいます。

部室に戻ってみたら、

海未ちゃんが、ゆーくんに抱きついているのを

見た時は驚きました。

 

(むぅ~、海未ちゃんだけズルイよぉ・・・)

 

あの後、ことりも抵抗して

ゆーくんに抱きつきました。

 

「最終予選は1()2()()。そこでラブライブに出場できる1チームが決定するわ」

「12月、か。はぁ・・・」

 

12月という単語に、ゆーくんが

異常な反応をしていました。

ことりは心配になり・・・

 

「ゆーくん・・・?」

「・・・何でもない」

 

ことりだけじゃない。

穂乃果ちゃんと海未ちゃんも

ゆーくんがいつもと違う表情をしていたのが

分かった・・・

 

「・・・はぁ」

 

ゆーくんの表情が更に暗くなっていました。

まるで自分だけが取り残された・・・

そんな表情・・・

 

「・・・あれ、にこさんは?」

「「「「「「「「あれ、そういえば・・・」」」」」」」」

 

ゆーくんの言った通り

にこちゃんだけがいなかった。

どこ行ったんだろう・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、僕達は、にこさんを尾行している。

校門前で見つけたのはいいんだけど

本人曰く「今日は用事があるから」と言って帰ってしまった。

それで、ほのちゃんが尾行しようという考えになり

今に至ります・・・

 

「・・・スーパー?」

「もしかして、ここでバイトしているとか?」

 

試しに想像してみる・・・

 

 

 

 

 

『にっこにっこにー!今日のお肉は、にこでにこにこ!2525円!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・違和感無いね」

「嵌り過ぎにゃ~」

 

僕の言葉に凛ちゃんが同意する。

すると真姫ちゃんが・・・

 

「待って!。なんか違うみたい・・・」

「普通に買い物をしてるみたいですね」

「・・・夕飯の買い物かな?」

 

みーちゃんは疑問に思った事が

あるらしい・・・

 

「それだけで練習を休むのでしょうか?」

「ラブライブ出場に向けて張り切っている筈なのに・・・」

 

ことちゃんの意見には

僕も思った事がある。

ずっと夢まで見ていたラブライブ出場に

一番張り切っているのは、にこさんだと思う・・・

 

「よほど大事な人が来ているとか?」

「・・・まあ、あるんじゃない?」

「どうしても手料理を食べさせたい人がいる、とか?」

 

ここで僕は、ある結論が・・・

 

「・・・彼氏だったりしてね」

「ダメです!それはアイドルとして、一番ダメなパターンです!」

「・・・花陽ちゃん、声・・・」

「・・・・。」

「「「「「「「あっ・・・」」」」」」」

 

僕達の声に気づいたのか

にこさんが、こっちをジト目で見ていた。

 

(どうしよう・・・)

 

「あ、逃げた!?」

「追いかけるよ!」

「・・・これ何ていう鬼ごっこ?」

 

僕は苦笑いしながら

にこさんを追いかけた・・・

先に先回りをしていた希さんが

にこさんを追いつめたかなと思ったら・・・

 

「・・・車の間を通ってたよ」

「・・・。」

 

すると希さんは

凛ちゃんを凝視していた。

 

「なんか不本意だにゃー!」

「ふふっ」

「・・・希さんが凄い顔してる」

 

凛ちゃんが追いかけたらしいが

完全に見失ってしまったようだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー近くの公園ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あんなに必死なのなんでだろうね?」

「にこちゃん、意地っ張りで相談とかほとんどしないから」

「真姫ちゃんには言われたくないにゃ」

「うるさい!///」

 

真姫ちゃんの一言に

凛ちゃんが笑いながら言い返す。

 

「・・・あれ?」

「悠里君どうしたんですか?」

「あの子供、にこさんに似てない?」

 

橋の向こうから歩いてくる子供が

にこさんに似ているのだ。

目の色とか雰囲気が・・・

 

「にこちゃんは3年生の割に小さ、小さいにゃー!」

「あの、何か?」

 

凛ちゃんの大声に

気づいたのか女の子は、こっちを見た。

 

「あの、もしかしてμ'sのみなさんではありませんか?」

「えっ?、知ってるの?」

「はい!。お姉さまがいつもお世話になっています・・・」

 

あ、この子もしかして・・・

 

「妹の矢澤こころです。」

「「「「「「「「「ええ~!?」」」」」」」

 

ほのちゃん達は驚いていた・・・

 

 

 

 

 

 

「にこっちに妹がいたなんて・・・」

「しかも礼儀正しい」

「正反対にゃ・・・」

 

僕も驚いてるよ。

もしかして面倒見の良さは

この子からきてるのかなぁ・・・

 

「誰もいませんね、そっちはどうですか?」

「人はいませんが・・・」

 

なんでこんなスパイ染みた事

やってるんだろう・・・?

段ボール持ってきた方がいいんじゃ?

あ、伝説の傭兵の話ね?

 

「ちゃんと見てください、相手はプロですよ!」

「・・・プロ?」

「大丈夫ですね。合図したら走ってください!」

 

そんなこんなで

走るはめになりました・・・

 

 

 

 

 

 

 

ーーとあるマンション入り口ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしてる内にマンションの

入り口に着いた。

多分、ここは・・・

 

「上手くまいたみたいですね・・・」

「もしかして、にこちゃん殺し屋に狙われてるとか?」

「何言っているんですか、マスコミに決まってるじゃないですか!」

「・・・花陽ちゃん、殺し屋だと僕が逆に狙われるけど?」

 

すると、ほのちゃんが・・・

 

「ゆうちゃんもサラッと怖い事言わないでよ・・・」

「・・・だってありえそうな事だし」

「それでも言わないでください・・・」

「次言ったら、ことりのおやつにしちゃうぞ?」

 

みーちゃん、ことちゃんの2人にも言われた・・・

だってなぁ・・・

 

「パパラッチですよ!特にバックダンサーのみなさんは、顔がバレているので危険なんです!来られる時は、先に連絡を下さい・・・」

「・・・は?」

 

今、こころちゃんは何とおっしゃった?

僕の聞き間違いじゃなければ、バックダンサーって

聞こえた気が・・・

 

「バック」

「ダンサー?」

 

やっぱり聞き間違いじゃないみたい・・・

 

「誰がよ?」

 

真姫ちゃんが、こころちゃんに聞くと・・・

 

「スーパーアイドル矢澤にこのバックダンサーμ's!」

「「「「「「「「はあぁ!?」」」」」」」」

「お姉さまから指導を受けてアイドルを目指しているんですよね?」

 

ああ、そういう事ね・・・

 

「・・・僕、根本的な事忘れてたよ」

「なるほど・・・」

「悠里君、私も状況が読めてきました」

「忘れてたわ。相手は、にこちゃんだもんね」

 

僕、絵里さん、みーちゃん、真姫ちゃん

が半分呆れ気味に述べた。

 

「頑張ってくださいね!ダメはダメなりに8人集まれば、何とかデビューくらいはできるんじゃないかってお姉様が言ってましたから」

「何がダメはダメなりよ!」

「・・・真姫ちゃん少し落ち着こうか」

 

僕も人の事言えないけど・・・

 

「そんな顔しないでください!スーパーアイドルのお姉様を見習って、いつもにっこにっこにーですよ?」

 

それは、にこさんにしかできない

芸当だと僕は思う・・・

 

「・・・絵里さん。もう電話しましょう」

「そうね」

 

電話をかけてみたら

案の定やっぱり留守電だった・・・

 

「・・・本人が帰ってくるまで待つしかないですね」

「あ、それでしたら家でお待ちになってください」

 

こころちゃんのご厚意により

家で待たせてもらう事になった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

にこさんの家、というか

部屋に入って思った事があるんだけど・・・

 

「・・・合成の写真、多くない?」

 

そう。例えば、ほのちゃんがセンターの写真が

にこさんになってたり、絵里さんの顔を変えて

あったりと涙ぐましいと感じた・・・

すると玄関が開く音が・・・

 

「あ、あんた達・・・」

「お帰りなさい、お姉さま。バックダンサーの方々が直々にお話しが・・・」

「そ、そう・・・」

 

僕、みーちゃんは声を揃えて・・・

 

「「申し訳ありません、すぐに済みますのでよろしければ・・・」」

「ゆうちゃんまで怒ってる・・・」

「こ、怖いにゃ~・・・」

「あの2人は絶対に怒らせてはならないわね・・・」

 

ほのちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃんが

何か言ってる気がするが、気にしない。気にしない♪

 

「こころ、悪いけど・・・わ、私今日、仕事で向こうのマンションに行かなきゃいけないから、・・・じゃ!」

「「あ、逃げた!」」

 

とりあえず追いかけて

にこさんに訳を聞きました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー少年少女帰宅中ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そういう事か」

 

あの後、にこさんに聞いたら

練習を休んでた理由は、

両親が出張で妹や弟の面倒を見なきゃいけなかった

からみたい・・・

肝心のバックダンサーの件は聞けなかったけど・・・

 

「ゆうちゃん?」

「・・・多分、元からって意味だと思う」

「それって?」

「・・・にこさんは1年の時にアイドルになったんですよね?、希さん?」

「そうやけど・・」

「・・・丁度その時に、こころちゃん達に言ったんでしょ」

 

希さんが僕の言いたい事に

気づいたようだ・・

 

「それで辞めた時に言うタイミングを逃したって事?」

「・・・そういう事です。純粋な子供なら尚更です」

「もう、にこちゃんどんだけプライドが高いのよ・・・」

 

真姫ちゃんが言いたい事も

分かるけどさ・・・

 

「・・・プライドが高いだけじゃないと思う」

「「「「「「「えっ?」」」」」」」

 

全員が僕の方を見た・・・

 

「・・・本当にアイドルでいたかったんだと思う。

たとえ周りから理想が高いとか思われようが、諦めていた夢

だろうが、自分だけは最後までアイドルでいる事を今日まで

やるのって難しい事なんだよ?」

 

僕が言うと、みんな下に俯いてしまった。

 

「・・・とりあえず僕らができる事は1つ」

 

僕は、みんなに

にこさんに出来る事を話した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー翌日の放課後ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほのちゃんと僕が待っていると

案の定、にこさんが来た・・・

 

「・・・ヘイ!、にこさん」

「に~こちゃん!」

「だから今日も練習は出られない・・・、って!?」

 

にこさんが驚くのは

僕達の後ろから・・・

 

「お姉さま」

「お姉ちゃん」

「学校・・・」

「ちょ!?、何で連れてきてんのよ!?」

 

ほのちゃんが理由を説明する・・・

 

「だって、こころちゃんたち見たことがないって言うから」

「何をよ?」

「・・・まぁ早い話、今から、にこさんのステージです」

「何でそうなるのよ!?」

「・・・異論は認めません。ほのちゃん後はよろしく」

「任せてー!」

 

さて、こころちゃん達3人を

屋上に案内しなきゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

ーー屋上ーー

 

 

 

 

 

 

 

「ここがお姉さまのステージ?」

「何も無い~・・・」

「屋上・・・」

 

こころちゃん達には

今から何をするかはまだ伝えてない・・・

さて僕の出番かな・・・

ステージに立ち・・・

 

「本日はスーパアイドルにこさんのライブに来ていただきありがとうございます」

 

さてと・・・

 

「それでは本日の主役の登場です!」

 

カーテンが開くと、

衣装に身を包んだ、にこさんと

制服姿のμ'sの姿が出てくる・・・

 

「こころ、ここあ、虎太郎。歌う前に話があるの」

「「「えっ?」」」

「実はね・・・スーパーアイドルにこは、今日でおしまいなの」

「「「えぇ!?」」」

「アイドル、辞めちゃうの?」

 

衝撃的発言に

思わず、こころちゃんも標準語に戻る。

 

「ううん、辞めないよ。これからは、ここにいるμ'sのメンバーとアイドルをやっていくの」

「でも、みなさんは、アイドルを目指している・・・」

「バックダンサー・・・」

「そう思ってた・・・けど違ったの。これからは、新しい自分に変わっていきたい。この9人でいる時が一番輝けるの。一人でいる時よりも、ずっと、ずっと・・・」

 

3人は黙って話を聞いていた・・・

 

「今の私の夢は、宇宙No. 1アイドルにこちゃんとして、宇宙No. 1ユニット、μ'sと一緒に、より輝いていくこと!。それが一番大切な夢、私のやりたいことなの!」

 

このタイミングで、ほのちゃん達

他のメンバーは場外に捌ける。

 

「だから、これは私が一人で歌う、最後の曲・・・」

 

ステージにあった

風船が晴天の空へ登っていく・・・

 

「にっこにっこ・・・にー!!!」

 

その表情は、アイドル顔負けの笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




2期第4話、終了です。
なんとか執筆できました。
次回は、2期第5話の話の前に
オリジナルの話を執筆しようと考えています。
内容は、悠里が沖縄の修学旅行での
準備をする話です。
話の構成は、ほぼ決まっているので
完成しだい投稿しますので
よろしくお願いします。

・・・思わぬキャラを出す予定です(意味深)

次回もよろしくお願いします。

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