ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きです。
少し不安なところがありますが
何とか執筆できました・・・

それではどうぞ。


第63話 A-RISEと宣戦布告

えー・・・

僕達は今、屋上にいるのですが・・・

 

「・・・鼓膜が破れるかと思った」

 

さっきの放送室での件で

マイクのボリュームを上げた状態で

ほのちゃんが放送した為、爆発的な騒音が

鳴ったんだ・・・

 

「まぁ、少しは練習になったんじゃない?」

「うん、もうむやみに大声は出さない!」

「・・・こんなんで大丈夫かなぁ?」

「前途多難や・・・」

 

希さんのおっしゃる通り

前途多難だよ・・・

 

「あとは場所ね」

「カメラで中継できるところなら場所は自由だから・・・」

 

場所、ねぇ・・・

 

「・・・屋上は使えないよね」

「前にネットで配信しちゃってるもんね・・・」

 

僕の呟きに

ほのちゃんが答えた。

しかも学校内で使ってない場所はなかった・・・

 

「・・・同じ場所だとやっぱり」

「どうしても目新しさがないよね・・・」

 

僕の意見に

ことちゃんが言う。

どうしたものか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・で、学校を出て

秋葉に来たのはいいけど

 

「でも・・・」

「人がたくさん・・・」

 

夕方なのに賑わいをみせる

流石、都会・・・

 

「秋葉はA-RISEのお膝元やん」

「下手に使うと喧嘩を売ってるように思われるわよ」

 

じゃあ何処でやれと・・・

ここまでくると、お手上げに近い・・・

僕が考えていたら、気づけば

僕達は、UTX高校に来ていた・・・

 

「・・・僕、初めて見たかも」

「ゆうちゃん、そうなの?」

「・・・休日は、あまり出かけないし」

「そ、うなんだ・・・」

 

僕と、ほのちゃんが何気なく

モニターを見ていると・・・

 

「高坂さん、水無月さん。」

「「えっ・・・?」」

 

名前を呼ばれたと思ったら

A-RISEご本人の綺羅ツバサさんらしき人だった。

あれ?、もしかして本人・・・?

ほのちゃんが気づいたらしく声を上げようと

した時・・・

 

「シッ!、来て・・・!」

「「ちょ、えっ!?」」

 

僕と、ほのちゃんの手を引き

UTXの建物の中に連れられた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side穂乃果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果とゆうちゃんが連れてこられたのは

UTXの校舎内と思われる場所だった・・・

 

「初めまして」

「は、初めまして」

「・・・ど、どうも」

 

さらに奥からA-RISEの2人

優木あんじゅさん、統堂英怜奈さんが現れた。

 

「・・・3人揃うとオーラが凄いね」

 

ゆうちゃんが言うと

追いついた、にこちゃんと花陽ちゃんが・・・

 

「A-RISE!」

「あ、あの。よ、よろしければサイン下さい!」

「あ、ズルイわよ!」

 

なんかいつも通りだね・・・

 

「いいわよ」

「本当ですか!?」

「ありがとうございます!」

「・・・でも何で?」

 

ゆうちゃんの疑問は

穂乃果も思った・・・

 

「それは前から知ってるからよ、μ'sの皆さん」

 

他のみんなが揃うと

穂乃果達は、別の場所へ案内されました。

ひ、広いよ・・・

 

「ここは、ここの学校のカフェスペースになってるから、ゆっくりくつろいで?」

「は、はぁ・・・」

 

みんな落ち着かないみたい。

穂乃果だって落ち着かないよ・・・

 

「・・・騒がしくてすみません」

「良いのよ、気にしないで」

「・・・ありがと」

 

ゆうちゃんだけは落ち着いていた。

でもなんだろう・・・

ゆうちゃんがA-RISEと

対等に喋っている気が

するのは穂乃果の気のせい?

 

「あなた達もスクールアイドルでしょ?、しかも同じ地区」

「一度、挨拶したいと思ってたの。高坂穂乃果さん!」

「は、はい」

 

ツバサさんに急に呼ばれたので驚いた。

 

「映像で見るより遥かに魅力的ね」

「人を惹き付ける魅力。カリスマ性とでも言えばいいのだろうか。9人でいてもなお輝いている」

「ど、どうも・・・」

「私達ね、あなた達の事ずっと注目してたの」

 

まさかA-RISEから私達を注目されていた事に

びっくり・・・

他のみんなも同じ反応だった・・・

 

「実は前回のラブライブでも1番のライバルになるんじゃないかって」

「そ、そんな」

 

絵里ちゃんが否定しようとしたら話を遮られた。

 

「あなたもよ」

「絢瀬絵里。ロシアでは常にバレエコンクールの上位だったと聞いている」

「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の素直な詞ととてもマッチしている。」

「星空凛のバネと運動神経は、スクールアイドルとしては全国レベルだし、小泉花陽の歌声は、個性が強いメンバーの中に見事な調和を与えてる・・・」

「牽引する穂乃果の対となる存在として9人を包み込む包容力を持った東條希・・・」

「それに秋葉の"元"カリスマメイドさんもいるしね?」

 

どこで穂乃果達の事を調べたんだろう・・・

ことりちゃんの事まで・・・

 

「そして矢澤にこ・・・」

 

あれ?。にこちゃんの事まで?

 

「いつもお花ありがとう。昔から応援してくれてるよね。凄く嬉しいよ」

「「「「「「「「はあ・・・!?」」」」」」」」

「・・・やっぱり」

 

・・・あれ?

何で、ゆうちゃんは驚かないんだろ?

 

「ゆうちゃんは知ってたの?」

「・・・いや、にこさんがアイドル好きなら予想つくけど」

「そ、そうなのよ!、μ'sを始める前からファンで・・・、って私の良いところは!?」

「グループにはなくてはならない小悪魔ってところかしら?」

「はわわ、小悪魔~」

「・・・現金な人だなぁ」

「悠里、アンタ今何か言った?」

「・・・いえ、何も」

 

穂乃果も、ゆうちゃんの意見に賛成かな~

アハハ・・・

 

「水無月悠里さん・・・」

「・・・はい?」

 

ツバサさんが

ゆうちゃんを見ながら・・・

 

「『ソプラノ二重奏(ソプラノデュオ)』と呼ばれた、あなたに会えるとは思いませんでした・・・」

「嘘っ!?、悠里が!?」

「ま、幻のアイドルだったんですかあぁ!?」

 

にこちゃんと花陽ちゃんの一言に・・・

 

「「「「「「「えええー!?」」」」」」」

 

穂乃果達7人は驚いた・・・

ゆ、ゆうちゃんが!?

 

「悠里君、本当なんですか!?」

「ゆーくん、そうなの!?」

 

海未ちゃんとことりちゃんの問いかけに

ゆうちゃんは・・・

 

「・・・花陽ちゃん、にこさん説明お願いしても?」

「わ、わかりました」

 

花陽ちゃんが説明を始めた。

 

「花陽も噂程度しか知らなかったんですが、その昔

綺麗なソプラノボイスで人々を魅了するアイドルがいたんです」

「しかもピアノを使うアイドルだったのよ!」

 

それならどこにでもいるんじゃ・・・

あれ?、でも・・・

 

二重奏(デュオ)って呼ばれてる意味って?」

 

真姫ちゃんの疑問に

花陽ちゃんが答える・・・

 

「1人で演奏しながら歌ってる筈なのに本人とは別に綺麗な

ソプラノボイスが聴こえてくる事から、ソプラノ二重奏(ソプラノデュオ)って

呼ばれてるの・・・」

「ですが幻って言われてる理由は・・・?」

 

海未ちゃんの疑問に答えたのは

意外にも、あんじゅさんだった・・・

 

「あぁ。それはね、アイドル活動期間が1週間だけだったの」

「そ、そうなのですか?」

「何で辞めたのかは分からないけどね」

 

すると、ゆうちゃんが・・・

 

「・・・何で僕だって分かったんです?」

「ライブをする時の演奏開始時間が真夜中だって事かしら」

「・・・他には?」

 

今度はツバサさんが・・・

 

「確証を得たのは、あなたがライブをする時は綺麗な三日月と満月、

更に言うなら曲のほとんどが悲しい曲や切ない曲ばかり・・」

「しかも曲の名前や歌詞には必ず『月』という単語・・・」

「・・・凄いですね、そこまで調べるなんて」

 

ゆうちゃんは苦笑いしていた・・・

でもなんで・・・

 

(あんなに寂しそうな顔するんだろう・・・)

 

「これだけのメンバーが揃っているチームはそうはいない。だから注目もしていたし、応援もしていた。そして何より負けたくないと思っている!」

 

スクールアイドルのトップから宣戦布告をされた。

和やかな空気が緊迫した空気に変わった。

だけど、ゆうちゃんは違った・・・

 

「・・・お客さんを楽しませてあげたいからでしょ?」

「流石は幻のアイドル、あなたが言うと説得力があるわね」

「・・・そんな事ないです」

 

ゆうちゃんは、ツバサさんに

向かい・・・

 

「・・・ほのちゃん達μ'sが使うステージを借りたいんですけど」

「え、ゆうちゃん・・・?」

「・・・まぁ、会ったばかりで申し訳ないですけど」

「ええ。いいわよ。そちらが良ければ是非。」

「・・・ありがとうございます」

 

UTX高校を出たあと、

穂乃果は、気になった事があったので・・・

 

「ゆうちゃんってアイドルだったの?」

「・・・小さい頃ね。」

「でもどうして辞めたんですか?」

 

海未ちゃんの疑問に

ゆうちゃんは・・・

 

「・・・世間が認めてくれなかったかな。恥ずかしい話だけど

小さい頃、ピアニストにも憧れてたから。」

「「えっ・・・」」

 

ゆうちゃんの一言に反応したのは

真姫ちゃんと花陽ちゃんだった・・・

 

「私達をμ'sに誘ってくれた理由って・・・」

「・・・真姫ちゃんの考えてる通りだよ」

 

一体どういう事なんだろう・・・

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地区予選当日。

僕と、ほのちゃんはUTX高校の屋上にいる。

 

「うわぁー、人が凄いねー!」

「・・・それだけ人気があるって事だと思うよ」

 

みーちゃん達は控室で準備をしている。

僕は、ほのちゃんに・・・

 

「・・・ほのちゃん、そろそろ控室に行こ?」

「あ、ゆうちゃん・・・」

「・・・どしたの?」

「手、繋いで欲しいな・・・///」

「・・・しょうがないな、はい。」

 

ほのちゃんは嬉しそうに

僕の手を繋いできた・・・

 

「えへへ・・・///」

「・・・じゃあ行こうか?」

「うん!///」

 

控室に着くと、

みんな衣装に着替えており

最終チェックなどを各自していた・・・

 

「穂乃果、どうして悠里君と手を繋いでいるんですか!?」

「穂乃果ちゃんズルイよ!!」

「いいじゃん!!」

「・・・3人共、喧嘩しないで」

 

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃん3人の

喧嘩もどき?が始まった・・・

これからライブなのに・・・

 

「こんにちは」

 

するとA-RISEの人達が控室に入ってきた。

 

「今日は同じ場所でライブが出来て嬉しいわ。お互いに高め合っていけるライブにしましょう。」

 

ほのちゃんに手を差し出す・・・

 

「はい!」

 

そして互いに握手を交わした・・・

 

 

 

 

 

 

最初はA-RISEからの

パフォーマンスだった。

やっぱり優勝候補だけあって凄いの一言に尽きる・・・

 

「直に見るライブ・・・」

「全然違う、やっぱり私達じゃA-RISEには・・・」

「敵わない・・・」

「認めざるを得ません・・・」

 

自信を無くし落ち込む

みーちゃん達・・・

他のみんなも言葉には出さないが空気で分かった・・・

 

「・・・そんな顔してどうするの?」

「悠里君・・・?」

「ゆーくん・・・?」

 

僕から言える事は・・・

 

「・・・A-RISEのライブが凄いのは当たり前、だけど

今日まで頑張ってきたでしょ。それに今日までの成果を

結果とか関係なしに楽しんでやればいいと思う」

「ゆうちゃん・・・」

「・・・僕だったら、そうする」

「うん!、穂乃果達頑張るよ!。ねっ?」

 

ほのちゃんの士気に自信がついたのか

みんなやる気満々だった・・・

 

「・・・僕、近くで見てるから頑張ってね?」

 

僕が観客席に向かおうとした瞬間・・・

 

「ゆうちゃん!」

「悠里君!」

「ゆーくん!」

 

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんに

呼び止められ僕が振りかえると笑顔で・・・

 

「「「ありがとう!」」」

「・・・ライブ、楽しんでね?」

 

こうしてμ'sの地区予選のライブが始まった・・・

 

(・・・いつか、ほのちゃん達に歌を聴かせたいな)

 

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんを

見ながら僕は思った・・・

 

 

 

 

 

 

 




今回で、2期3話は終了です。
上手くA-RISEの3人を表現できたか
不安は残ってます・・・
次回は、2期第4話『宇宙No.1アイドル』の回
を執筆したいと思います。
頑張っていきますので、
よろしくお願いします。

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