ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きです。

それではどうぞ。


第57話 もう一度

僕は今部室にいます。

さっきまで、ほのちゃんと2人で

中庭にいたら、息切れした真姫ちゃん、

花陽ちゃん、にこさん、凛ちゃんはピンピンして

いたけどね?の4人が来て僕達を探していたらしい。

 

(入れ違いになっちゃったのかな・・・)

 

僕が、さっきの事を振りかえっていると・・・

 

「もう一度?」

「もう一度!?」

「もう一度!?」

「ラブライブ!?」

 

みーちゃん、ことちゃん、希さん、絵里さんが

驚いている理由は、花陽ちゃん曰く第2回ラブライブの

開催が決定したみたい・・・

 

「今回は参加する人数が予想より多くなってしまった為

前回とは違う方式になりました!」

 

違う方式ってなると

前回がランキング形式だったから・・・

 

「・・・花陽ちゃん。もしかして各地で予選をやって、

各地の代表が本戦に進む形式?」

「はい、そうなんです。」

「悠里君、それってもしかして・・・」

「・・・人気投票とかによるランキングとかは関係ないって事」

 

ある意味チャンスかも。

それはつまり・・・

 

「それって私達でも大会に出場できるチャンスがあるって事よね!?」

「そうなんです!」

 

にこさんの問いに花陽ちゃんが嬉しそうに答える。

これを聞いた他のみんなも・・・

 

「すごいにゃ~!」

「またとないチャンスです!」

「やらない手はないわね」

「そうこなっくちゃ!」

 

みんなやる気満々だなぁ・・・

 

「よ~し、じゃあラブライブ出場を目指して・・・」

「待って!」

 

絵里さんが何かに気づいたようだ。

 

「地区予選があるって事は私達、A-RISEとぶつかるって事じゃない?」

「「「「「「「あっ・・・」」」」」」」

 

絵里さんの一言に気づいた花陽ちゃんは・・・

 

「お、終わりました・・・」

「・・・あきらめるの早いね」

 

他のみんなもついには・・・

 

「A-RISEに勝たなきゃならないなんて・・・」

「それは、いくらなんでも・・・」

「無理よ!」

「は、はは・・・」

 

というか花陽ちゃん大丈夫かな・・・?

泣きながら笑ってるから、ちょっと心配・・・

 

「いっそのこと、全員で抵抗しよう!」

「出来る訳ないでしょう・・・」

 

・・・凛ちゃん!?

抵抗するって一体何に!?

みーちゃんも言ってる意味が分かったの!?

僕は訳が分からないよ・・・

とりあえず僕は・・・

 

「・・・エントリーなら自由なんだしやってみるのもいいんじゃ?」

「そ、そうだよね。大変だけどやってみようよ!」

「決まりね!」

 

とりあえず決まったらしい。

はぁ・・・

 

「ゆうちゃん、お茶飲む?」

「・・・ん。飲む」

 

ほのちゃんから、お茶を貰い

飲んでいると・・・

 

「穂乃果・・・?」

 

絵里さんが、さっきから会話に入ってない

ほのちゃんに気づいたのか声をかける。

 

「出なくてもいいんじゃない?」

「・・・ほのちゃんなら言うと思った」

 

ほのちゃんの一言に僕が隣で

お茶を飲みながら言うと・・・

 

「「「「「「「「えぇー!?」」」」」」」」

 

一体何に驚いてるんだろ?

 

「ほ、穂乃果ちゃん・・・?」

「今、なんと・・・?」

 

・・・あれ?

ことちゃん、みーちゃん。どうしたんだろ?

みんな聞こえなかったのか

ほのちゃんは笑顔でリテイクした・・・

 

「ラブライブ、出なくていいと思う!」

 

すると、にこさんが・・・

 

「穂乃果~!」

 

部室の隣の部屋に連行し

ほのちゃんを座らせ、目の前に全身が写る鏡を

持ってきた・・・

 

(さて僕は鏡を直視しないようにしないと・・・)

 

実は鏡が大嫌いなんだよね。

理由は教えないけど・・・

 

「穂乃果、自分の顔が見えますか?」

「見え、ます・・・」

「では鏡のなかの自分は何と言ってますか?」

「何それ・・・」

 

みーちゃんが今やってるのって

心理現象の1つだっけ・・・?

僕も詳しくは知らないけど・・・

 

「だって穂乃果・・・」

「ラブライブに出ないって・・・」

 

流石に絵里さん、希さんも

ほのちゃんの疑問に思ったみたい

 

「ありえないんだけど!スクールアイドルの憧れよ!あんた真っ先に出ようって言いそうなもんじゃない!」

 

にこさんが詰め寄るが・・・

 

「そ、そう?」

「何故、出なくていいと思うんです?」

「私は歌って踊って、みんなが幸せならそれで・・・」

 

みーちゃんの問いかけに

ほのちゃんは、ぎこちなく答える。

 

(・・・やっぱりまだ気にしてるのかな)

 

「今までラブライブを目標にしてきたじゃない!」

「い、いや~・・・」

 

にこさんの問いかけにも目を逸らすだけだし・・・

 

「穂乃果ちゃんらしくないよ!」

「挑戦してみてもいいんじゃないかな?」

「あははは・・・」

 

凛ちゃん、花陽ちゃんの問いかけにも

答えず苦笑いするだけ・・・

・・・全く、しょうがないな。

 

「・・・今日は寄り道して帰らない?」

「え?、ゆうちゃん・・・?」

 

僕の意外な提案に

ほのちゃん以外も驚いていた・・・

 

「たまには息抜きという事で・・・」

 

納得してない人が数人ほどいたが

僕が「明日も練習でしょ?」と言ったら

渋々だが納得してくれた。

 

「ゆうちゃん、ありがと・・・」

 

ほのちゃんに小声で言われたので

僕は・・・

 

「・・・ちゃんと()()()()()()()?」

 

と小声で伝えた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side海未

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後になり

私達は悠里君の提案で秋葉に来ています。

最初は疑問に思いましたが

珍しく悠里君が、みんなで寄り道しようと

言ったので納得してました。

ですが・・・

 

(穂乃果と悠里君、一体どうしたのでしょう?)

 

ラブライブに出場しないと言った時の

穂乃果の理由が分かりません・・・

悠里君は分かってるみたいですが・・・

 

「海未ちゃん」

「ことり?」

 

考えていると

クレープを持ったことりが声をかけてきた。

 

「そのクレープは?」

「これ?、ゆーくんに買ってもらったの♪」

「当の悠里君は?」

「あそこのクレープ屋台にいるよ」

 

ことりが指差した方を見てみると

悠里君が殺気立った目でクレープを見ていました。

どうしたんでしょう?

 

「どれにするか迷ってるのかな~?」

「そうなのですか?」

 

すると悠里君が戻ってきた・・・

 

「ゆーくん、何を頼んだの?」

「・・・アップルシナモン」

「そんなクレープあったんだ~」

「・・・うん。はい、みーちゃん。」

 

悠里君が私にクレープを渡してきました。

 

「いいんですか?」

「元々、みーちゃんのも買う予定だったし・・・」

「あ、ありがとうございます・・・///」

 

こういうところがズルイです・・・///

 

「・・・他のみんなは?」

「遠くには行ってないと思うけど・・・」

「捜しましょうか・・・」

 

私とことり、悠里君の3人で

穂乃果達を捜す事にしました。

 

 

 

 

 

ーーゲームセンター付近ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意外にほのちゃん、この辺にいそうな気が・・・」

「そんなまさか・・・」

「あ!、ゆうちゃん達だ!。おーい!」

 

本当にいました・・・

穂乃果だけでなく凛と絵里も一緒でした。

 

「・・・プリクラ撮ってたの?」

「うん!。絵里ちゃんが知らなかったみたいで記念に!」

「凛もびっくりしたにゃ~」

 

このプリクラ写真、絵里ですよね?

表情が有名なケーキ屋にいる看板キャラに

似ているのですが・・・

 

「穂乃果達、真姫ちゃん達のところに行ってるね?」

「・・・わかった」

「じゃあ先に行ってるねー」

 

全く穂乃果は・・・

 

「・・・みーちゃん、ことちゃん」

「ゆーくん?」

 

悠里君は穂乃果達が撮ってた

プリクラ機を見ながら・・・

 

「・・・2人が良ければ一緒にプリクラ撮る?」

「「えっ!?///」」

 

ゆ、悠里君とプリクラ・・・///

 

「と、撮りたいです!///」

「海未ちゃんズルイ!。ことりも撮りたい!///」

「・・・じゃあ撮ろう?」

 

悠里君からの嬉しい誘いに

私とことりは悠里君とプリクラを撮る事になった。

 

 

 

 

 

ーープリクラ機内ーー

 

 

 

 

 

 

 

「・・・3回撮れるみたいだね」

「じゃあ最初は3人で撮ろっ♪」

「・・・それがいいね」

「海未ちゃんもそれでいい?」

「は、はい・・・///」

 

ことりの提案により

最初は私達3人で撮って

その後は悠里君と2人で撮る事になりました。

 

「えへへ~///」

 

ことり。悠里君に

密着しすぎじゃないですか!?

な、なら私も・・・///

 

「・・・みーちゃん?」

「こ、このままで///」

「・・・ん。」

 

 

ーーカシャッ!!ーー

 

 

 

 

「・・・みーちゃん、デコるのお願いしてもいい?」

「私こうゆうの上手くないですよ?」

「・・・そんな事ないと思うけどなぁ」

 

うぅ・・・///

悠里君がそこまで言うなら・・・

 

「あまり期待しないでくださいね?」

「海未ちゃん頑張ってね?」

「ことりまで・・・」

 

私なりに頑張ってみましょうか・・・

 

 

 

 

 

ーー数分後ーー

 

 

 

 

 

 

「で、できました・・・」

「・・・みーちゃん凄い」

 

悠里君と初めてのプリクラなので

考えるの苦労したんですよ?

 

「・・・みーちゃん、一緒に撮ろ?」

「えっ!?///」

「ことちゃんとは先に撮ったから・・・」

「海未ちゃん行っておいでよ!」

 

あの、いつの間にか撮る事前提になって

ませんか・・・?

 

 

 

 

 

 

ーー再びプリクラ機内ーー

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの///。悠里君・・・///」

「・・・どしたの?」

「もう少し近くに行ってもいいですか?///」

「・・・うん。いいよ」

 

や、やりましたぁ///

私は悠里君の肩に密着しました。

少し恥ずかしいですけど・・・///

 

 

 

 

ーーカシャッ!!ーー

 

 

 

 

「・・・2人の写真、僕がデコってくるね」

「うん♪///」

「は、はい///」

 

数分後に悠里君が戻ってきました。

 

「・・・はい。ことちゃん」

「ゆーくん、ありがとう///」

「・・・これが、みーちゃん」

「あ、ありがとうございます///」

 

悠里君は私とことりに

先程、撮った写真を渡してくれた。

 

「・・・みんなのところに行こっか」

「そうですね」

 

穂乃果達が待っている場所に

向かう最中、ことりが顔を真っ赤にし

俯いていました。

どうしたのでしょうか・・・?

 

「ことり?」

「海未ちゃん、これ・・・」

「ことりと悠里君の写真ですよね?」

「左下に書いてある文字、見て・・・///」

 

ことりに言われ写真の左下を

見てみると・・・

 

 

 

『ことちゃん、大好きだよ』

 

 

 

 

 

「こ、これは・・・///」

「ねぇ。海未ちゃんのは?」

 

ことりに言われたので

私も悠里君と撮った写真を見ると

そこには・・・

 

 

 

 

『みーちゃん、大好きだよ』

 

 

 

 

 

 

「えっ・・・///」

「ゆーくん、ズルイよね・・・///」

「そうですね・・・///」

 

 

 

 

悠里君は本当にズルイです///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー翌日の放課後・神田明神ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の放課後、

僕達は神田明神に来ていた。

ほのちゃんは生徒会の仕事がある為

遅れて来るって言ってた。

心配になったのか、花怜ちゃんが・・・

 

『穂乃果ちゃん来るかな?』

「・・・来るよ。」

『ゆうり君、穂乃果ちゃんが出場しない理由って・・・』

「・・・前回の事、引きづっているんだと思う」

「じゃあ悠里君が昨日、寄り道しようと言いだしたのは・・・」

「・・・ほのちゃんに心の整理をつけさせたかったから」

 

すると丁度いいタイミングで

ほのちゃんが来た・・・

 

「遅れてゴメンね、みんなどうしたの?」

 

さて、聞いてみるかな・・・

 

「・・・ほのちゃん。本当にラブライブに出場しなくていいの?」

「そ、それは・・・」

「・・・その様子だと雪穂ちゃんにも言われたっぽいね」

「う、うん」

 

すると絵里さんが・・・

 

「私と希とにこは3月になったら卒業する。だから皆と一緒にいられるのは後、半年なの。それに私たちがスクールアイドルでいられるのは在学中だけ・・・」

『穂乃果ちゃん、絵里ちゃん達にとってはラストチャンスなんだよ?』

 

花怜ちゃんが理由を付け足した・・・

そう。絵里さん達3年生にとってはラブライブに出場できるのは

本当に最後だから・・・

 

「ことりちゃんは・・・?」

「私は穂乃果ちゃんが選んだ道ならどこへでも」

 

ことちゃんが笑顔で答えると

続いて、みーちゃんが・・・

 

「自分のせいで迷惑を掛けてしまうのではと心配しているのでしょう?。ラブライブに夢中になって周りが見えなくなって、生徒会長として迷惑を掛けるような事があってはいけないって・・・」

 

みーちゃん、お見通しみたい・・・

 

「ゆうちゃんは・・・?」

「・・・僕?」

「うん・・・」

『ゆうり君、ワガママくらい言ってもいいんじゃないの?』

「・・・僕は別にそんなんじゃ」

『顔に出てるよ?』

「・・・花怜ちゃん、僕の負けだよ」

 

僕も人の事、言えないな・・・

 

「ほのちゃん・・・」

「えっ・・・?」

「僕ね、見てみたいんだ・・・」

「何を・・・?」

「ラブライブで、ほのちゃん達が優勝するところ・・・」

 

そう。これは僕のワガママ・・・

無理難題な事を言ってるかも

しれないけれど、ほのちゃん達なら

できそうな気がするから・・・

 

「これが僕の気持ちかな・・・」

「ゆうちゃん・・・」

 

すると、ほのちゃんは・・・

 

「うん!。やっぱり穂乃果、ラブライブに出たい!」

「・・・それって」

「うん!。この際だから優勝を目指して頑張ろう!」

 

ほのちゃんの宣言に

みーちゃん達は驚いているが

やる気が満ち溢れていた・・・

気づけば曇りだった天気は

いつの間にか晴れていた・・・

 

「・・・花怜ちゃん」

『なあに?』

「・・・ありがとね」

『どういたしまして♪』

 

僕と花怜ちゃんは笑っていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




2期1話、終了です。
海未ちゃん、ことりちゃんの
会話を少し出してみました。
次回は、2期第2話『優勝をめざして』の回
を執筆したいと思います。
不安なところもありますが
完結目指して頑張りますので
次回もよろしくお願いします。

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