ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回で番外編は最後です。
解説してくれるのは、
この子です。

それではどうぞ。



第55話 3人の少女の想い

こんにちは、神無月未柚(かんなづきみゆ)です。

未柚は喫茶店を営業しています。

普段は学校が終わってからなんですが

今日は休日なので、朝の10時からの

営業です。

 

「まぁ。暇になりますね・・・」

 

暇になってしまう理由は、

この喫茶店がある場所が

ゲームセンターの路地裏にあるからです。

まあ。隠れ家的な感じですね。

 

「新メニューでも考えましょうか・・・」

 

さて、どんなのにしましょうかね?

そろそろ季節も秋になりますし・・・

未柚が考えていると、お客が来店する

ベルが鳴った・・・

 

 

ーーカランカランーー

 

 

 

「いらっしゃいませ。」

「未柚ちゃん、こんにちは。」

 

いらしたのは海未先輩と

2人のご友人でした。

 

「そちらの2人は初めてですね。神無月未柚です」

「こ、高坂穂乃果です・・・」

「み、南ことりです・・・」

「どうしたんですか?」

「「い、いえ・・・」」

「未柚ちゃん、気にしないでください」

「そうですか・・・」

 

まぁ。気にはしてませんが・・・

 

「海未先輩、カウンターでよろしいですか?」

「あ、お願いします。」

「では、こちらにどうぞ。」

 

未柚は海未先輩達3人を

カウンター席に案内した。

 

「あの・・・」

「何でしょう?」

「み、未柚ちゃんは何歳なの・・・?」

 

ことり先輩が遠慮がちに聞いてきた。

別に隠す事でもないので・・・

 

「未柚は13歳ですが・・・」

「「「ええっ!?」」」

「海未先輩まで驚く必要あります?」

「い、いえ。その・・・」

「ほ、穂乃果より年下・・・」

「こ、ことり自信ないよ・・・」

 

一体3人は何に落ち込んでいるのでしょう・・・

まぁ、詮索しない方がいいみたいですね。

 

「ご注文が決まりましたら、お呼びください。」

「分かりました」

「「は、はい・・・」」

 

さて海未先輩達がメニューを決めている間に、

未柚は『ヒグラシのナク頃に解。第9章』でも

読んでましょうかね。

ちょうど、真の最終章なんですよね・・・

おぉ!!。こ、これは・・・!!

 

「未柚ちゃん、注文いいですか?」

「お決まりですか?」

 

注文が決まったようなので

未柚はメモを持ちながら向かう・・・

 

「では、ご注文をどうぞ」

「私はクリームあんみつ1つで・・・」

 

海未先輩は、クリームあんみつ・・・

 

「穂乃果はZなんとかさん1つとカプチーノで!」

 

穂乃果先輩は、Zなんとかさんとカプチーノ・・・

 

「ことりは紅茶とプリンアラモード1つで♪」

 

ことり先輩は、紅茶とプリンアラモード・・・

 

「かしこまいりました。少々お待ちください」

 

未柚は厨房に向かい

頼まれた品を作る事にした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side海未

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり未柚ちゃんは凄いですね・・・

本当に中学2年生なんでしょうか?

 

「ねぇ、海未ちゃん。」

「はい?」

「ここの喫茶店って誰から聞いたの?」

「あ、ことりも気になる」

 

穂乃果とことりには言ってませんでしたね・・・

 

「そ、その。悠里君と2人で・・・///」

「「へっ・・・?」」

「あっ・・・」

 

ど、どうしましょう・・・

自分から墓穴を掘ってしまった気が・・・

 

「海未ちゃんズルイよ!!」

「こ、ことり!?」

「ことりなんて、アーンしかやって貰ってないんだよ!?」

「「はっ・・・?」」

 

ことり。あなた今、何て言いました?

悠里君にアーンして貰ったですって・・・?

 

「ことりちゃんだってズルイじゃん!!」

「そうですよ!!」

 

私と穂乃果で抗議すると

当の本人は・・・

 

「こ、ことりの役得だもん!!///」

 

頬を赤くしながら反論してきた。

わ、私だって悠里君に・・・///

 

「海未ちゃんとことりちゃんもズルイよ!!」

 

穂乃果は頬を膨らませながら

私とことりに・・・

 

「穂乃果なんて、穂乃果なんて・・・」

 

半分涙目になってますね・・・

な、なんて言えば・・・

私がことりに目線を配ろうとした時・・・

 

「昨日、ゆうちゃんと2人でプリクラしか撮った事ないんだよ!?」

「「はっ・・・?」」

 

今、穂乃果から聞き捨てならない内容を

聞きました・・・

悠里君と2人でプリクラ・・・?

ふふふ・・・

 

「・・・穂乃果?」

「どういう事か説明してくれないかな~・・・?」

 

これは穂乃果に問い詰める必要がありますね。

ことりと2人で尋mo・・・。コホン!、話を聞かなくては

いけませんね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか盛り上がってますね・・・」

 

話を内容を聞く限り

悠里お兄様の事ですね。

 

「あとは穂乃果先輩が頼んだメニューだけですね」

 

海未先輩、ことり先輩の頼んだ品は

ちゃちゃっと完成しました。

手慣れてるものなので・・・

 

「まさか花怜お姉さまと同じ品を頼むなんて・・・」

 

未柚が今作っている最中のメニューは

あまり注文されない品なんです。

頼んだ事があるのは、未柚が知ってる限り

悠里お兄様と花怜お姉さまだけ・・・

 

「穂乃果先輩、花怜お姉さまに似てるとこありますし・・・」

 

『類は友を呼ぶ』という言葉を聞きますが

この場合は、当てはまるのでしょうか?

さてと次の工程は・・・

 

「無駄なリアル感を出す事っと・・・」

 

Zなんとかさんを作る際に気をつけないと

いけない事は決められた順でパーツを作らないと

最後に組み上げた時に形が歪な物になってしまうんです。

料理は味はもちろん、見た目も大事だと未柚は思うんです。

 

「Zなんとかさんのバリエーション増やすべきですかね?」

 

未柚は今のままでもいいのですが

インパクトに欠けますね・・・

 

「注文する人がいるだけでも幸運ですね・・・」

 

Zなんとかさんの今後を考えながら

作っていたら無事に完成しました。

 

「さて運びますか・・・」

 

未柚は注文の品を

海未先輩達が待つカウンターに

運びました・・・

 

「お待たせしました。」

 

海未先輩の注文の品っと・・・

 

「こちらクリームあんみつです・・・」

「ありがとうございます、未柚ちゃん」

 

次の品はっと・・・

 

「紅茶とプリンアラモードになります・・・」

「わあ~♪、ありがとう♪」

 

そして最後に・・・

 

「まず、カプチーノをどうぞ・・・」

「このカプチーノ凄いよ!、絵が描いてある!」

 

未柚が好きな漫画のキャラクターを

ラテアートしただけなんですけどね?

そしてメインの・・・

 

「こちらがZなんとかさんです・・・」

「凄く大きいねー!、おいしそー!」

「では、ごゆっくり・・・」

 

ふぅ。一仕事を終えました。

未柚も梅干し紅茶でも飲みましょうか・・・

えーと、未柚のマグカップはっと・・・

 

「あの、未柚ちゃん・・・」

「何でしょう?」

「この喫茶店に悠里君が初めて来たのって・・・」

 

海未先輩が疑問に思いながら

未柚に聞いてきた。

ことり先輩と穂乃果先輩も気になったのか・・・

 

「あ、穂乃果も気になる」

「ことりも~」

 

確か未柚が悠里お兄様と

初めて会ったのは・・・

 

「悠里お兄様が12歳の時ですね・・・」

「あれ?、じゃあ未柚ちゃんは?」

「未柚は9歳ですね・・・」

「「「ええっ!?」」」

 

今日はよく驚かれますね・・・

 

「でも、ゆうちゃんが12歳の時って・・・」

 

穂乃果先輩は心当たりがあるみたいです。

 

「悠里お兄様が病んでいた時期ですね・・・」

「ゆーくんが・・・?」

「ですが未柚の前では笑顔でいました・・・」

 

最初は違和感を感じなかったのですが

悠里お兄様が未柚に会いに来てくれるたびに

中学で自分のクラスでの暴力で受けた傷が目立って

いました・・・

 

「そんなに酷かったの・・・?」

「未柚が見た感じ、転んだというレベルではないですね」

「ことり何で気づかなかったんだろう・・・」

 

・・・なるほど。

悠里お兄様が黙っていた理由はコレですか。

今なら当時の瑠菜お姉さまの気持ちも分かります。

 

「そんな顔してると悠里お兄様が心配しますよ?」

「で、でも・・・」

「誰だって言いたくない事の1つや2つはあります」

 

3人の様子を見る限り、悠里お兄様の

中学時代の真実を聞いて間もないみたいです。

ティアお姉さまが昨日言ってましたね・・・

 

(未柚も聞いた時は泣いてましたし・・・)

 

ふと、未柚は気になる事が

あったので・・・

 

「未柚も先輩達3人に質問していいですか?」

「「「えっ?」」」

「悠里お兄様の事、好きなんですか?」

「「「ブフッ・・・///!?」」」

 

あ、聞くタイミング間違えました。

何で飲み物を飲もうとする瞬間を

未柚は狙ったんでしょうね?

 

「海未先輩は聞きましたし・・・」

「は、はい・・・///」

 

さて、まずは・・・

 

「ことり先輩。どうなんですか・・・?」

「こ、ことりは・・・///」

 

まぁ、未柚は分かってますけどね?

 

「ゆ、ゆーくんの事、す、好きです・・・///」

 

純粋な答えですね。

さて残りは・・・

 

「穂乃果先輩。どうなんですか・・・?」

「そ、その、穂乃果は・・・///」

 

この流れだと・・・

 

「ほ、穂乃果も、ゆうちゃんの事好き・・・///」

 

大丈夫ですよ。

未柚は初めから見抜いてましたから。

ドヤァ・・・!!

 

「想いを伝えたいなら、それなりの覚悟をしなきゃダメですよ?」

「「「えっ・・・」」」

「悠里お兄様の場合は少し変わってるんです」

「それってどういう・・・」

「海未先輩は学校での悠里お兄様、どう思います?」

「優しくて、頑張り屋で、私達の事を考えてくれる事・・・」

「じゃあ悠里お兄様の欠点は?」

「分かりません・・・」

 

まぁ、そうですよね。

悠里お兄様の欠点を強いて上げるなら・・・

 

「自分嫌い、落ち込み症、自己犠牲ですかね。今のところ」

「未柚ちゃん、ゆーくんが自分嫌いって・・・?」

 

ことり先輩達は知らないですよね・・・

 

「悠里お兄様が鏡を見る時って見た事あります?」

「そういえば見た事ない・・・」

「身だしなみをする程度なら平気なんです・・・」

「それ以外で鏡を見たら・・・?」

「・・・精神不安定になって発狂します」

「そ、そんな・・」

 

あの時は大変でした。

悠里お兄様が鏡を見た瞬間、精神不安定になり

花怜お姉さま、瑠菜お姉さま、ティアお姉さまと

未柚の4人で暴れてしまった悠里お兄様を

止めたのも覚えてます。

 

「花怜お姉さまが文化祭の時になったって聞きましたね」

「文化祭って・・・」

「穂乃果先輩が倒れた当日らしいです」

「じゃあ、ゆーくんが壁を殴りつけていたのって・・・」

 

まだマシな方ですね・・・

その状態だとLv3くらいでしょうか・・・

 

「あの時は私とことりで止めたのですが・・・」

「悠里お兄様、その後は何しました?」

「ゆーくん、壊れたテープレコーダーみたいに謝ってた・・・」

 

Lv4の前兆ですね・・・

この状態だと恐らく・・・

 

「・・・Lv5になるのも近いですね。」

「それって・・・」

「テープレコーダーみたいになったら危険な状態です」

「ゆうちゃん、どうなっちゃうの・・・?」

 

穂乃果先輩が不安な声をしながら

聞いてきた・・・

海未先輩、ことり先輩も未柚を見る・・・

 

()()()()()()()()()

「「「そ、そんな・・・」」」

「海未先輩、ことり先輩が未然に止めたからいいですが」

 

もう未柚は不安でしかないです。

高校を卒業するまで頑張ると言ってましたが

時間がない事に変わりないですね・・・

 

「12月になったら悠里お兄様を見てあげて下さいね?」

「「「えっ・・・?」」」

「悠里お兄様の気持ちが見えますから・・・」

 

未柚が言えることは・・・

 

「本当に好きなら自分が傷つく覚悟でないとダメですよ」

 

最悪の結末になっても

悠里お兄様が決めたなら

未柚は受け入れます。

 

「だから頑張ってくださいね?」

 

未柚が穂乃果先輩達に伝えると

言いたい事が伝わったのか・・・

 

 

 

 

 

 

「「「・・・はい!!///」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふふ・・・♪

悠里お兄様。

近いうち、覚悟した方が

いいですよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな感じですが番外編は終了です。
次回から2期に入ります。
不安なところもありますが
頑張って執筆いたしますので
これからもよろしくお願いします。

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