ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

57 / 187
ゆるポメラです。
前回の続きの流れで
お分かりの方もいるかもしれませんが
今回は、サブタイ通り
穂乃果ちゃん視点が多いです。

それではどうぞ。

可愛く書けてるといいな・・・

「ファイトだよ!」

・・・あれ?
誰かに応援された気が・・・


第54話 穂乃果と悠里

やっほー、高坂穂乃果だよ。

昨日は海未ちゃん達と出かける筈

だったのに急にお店の手伝いをする事に

なっちゃったよー・・・

今日は休みだからいいけどね?

 

「ゆうちゃん、どうしてるかな・・・」

 

不意に浮かんだのは、

今まで穂乃果達の事を支えてくれた

ゆうちゃんの笑顔だった・・・

 

「ま、まただ・・・///」

 

ここ最近の穂乃果は

ゆうちゃんの事しか考えてない気がする。

ボーっとしながらも考えていると・・・

 

「お姉ちゃ~ん」

「雪穂?」

 

妹の雪穂が受話器を持ちながら

部屋に入って来た・・・

 

「お姉ちゃんに電話だよ~」

「え?、誰から?」

 

海未ちゃん達かな?

だとしたら携帯でかけてくる筈だし・・・

すると雪穂は・・・

 

「ゆうり兄から電話だよ」

「ゆうちゃんから?」

 

少し驚きながらも雪穂から

受話器を受け取った・・・

 

「もしもし、ゆうちゃん?」

『・・・こんにちは』

 

えっ・・・!?

ゆうちゃん喋れないんじゃ・・・!?

穂乃果が驚いていると・・・

 

『・・・今日は暇かな?』

「う、うん・・・///」

『・・・今から出かけない?』

「行くっ!!」

『・・・即答だね』

「じゃあ穂乃果、待ってるね?」

『・・・ん。それじゃね』

 

えへへ~///

ゆうちゃんと2人で・・・///

 

「お姉ちゃん・・・」

「な、なに?。雪穂?」

「顔。ゆうり兄が来る前に直した方がいいよ・・・」

 

そう言い残すと

雪穂は部屋から出て行った・・・

疑問に思い、鏡を見てみると

雪穂が言っていた意味が分かった・・・

 

「穂乃果、すごいニヤけてる・・・///」

 

これは流石に直さないといけないと思い

ゆうちゃんが来る前に準備を済ませてた・・・

余談だけど服を選ぶのに30分くらい時間が

かかった・・・

 

「ま、まだかな・・・」

 

ゆうちゃんを待っていると

お母さんが・・・

 

「穂乃果どうしたの?」

「ゆうり兄とデートなんだって~♪」

「ゆ、雪穂!?///」

「あら♪、今夜は赤飯かしら?」

「お母さんまで~!?///」

 

穂乃果が抗議をしていると・・・

 

「・・・こんにちは」

「悠里くん、いらしゃい♪」

「ゆうり兄、久しぶりー」

「あ、ゆうちゃん・・・///」

 

ゆうちゃんの私服姿

カッコイイなぁ・・・///

穂乃果が見惚れていると・・・

 

「・・・ほのちゃん?」

「・・・///」

「お姉ちゃん、ショートしちゃったよ」

「あらあら♪」

「・・・ほーのーちゃん?」

「な、何かな。ゆうちゃん?」

「・・・大丈夫?」

 

ゆうちゃんが心配そうに聞くけど

そ、その。顔が近いよぅ・・・///

 

「だ、大丈夫だよ。ゆうちゃん行こっ!///」

「・・・うん」

「いってらっしゃーい」

「楽しんできてね♪」

 

お母さんと雪穂がニヤニヤしていたような気が

したのは穂乃果の気のせい・・・、だよね?

 

 

 

 

 

ーー2人で移動中にてーー

 

 

 

 

 

 

「ねぇ。ゆうちゃん・・・」

「・・・どしたの?」

「声、大丈夫なの・・・?」

「・・・喋り過ぎない程度なら大丈夫だよ」

「えっ、じゃあ・・・」

「・・・声が出せないのは変わりないけどね」

「そ、そんな・・・」

 

要するに過度な喋り過ぎは

ゆうちゃんにとって危ないって事・・・?

そんなのって・・・

 

「・・・こればかりはしょうがないよ」

「ゆうちゃんはいいの・・・?」

「・・・どういう意味で?」

「だって喋れないんだよ・・・?」

 

穂乃果だったら

そんなの耐えられない・・・

なのに、どうして笑ってられるの?

 

「・・・辛くないって言えば嘘になるけど」

「なら何で・・・」

「・・・自分で決めたからかな?」

「それって・・・?」

「・・・それは秘密」

 

えっ!?

あれだけ、もったいぶって秘密なの!?

なんか、ゆうちゃんに話をはぐらかされた気が・・・

 

「・・・ほのちゃんは何処か行きたい場所ある?」

「じゃ、じゃあ・・・」

 

ゆうちゃんと2人で行きたい場所は

たくさんあるけど最初は・・・

 

「穂乃果、ゲームセンター行きたい!」

「・・・じゃあ行こうか」

「うんっ!///」

 

あ、そうだ・・・

 

「ねぇ。ゆうちゃん・・・///」

「・・・?」

「そ、その・・・///」

「・・・手でも繋ぐ?」

「うん!!///」

 

な、なんで穂乃果の言いたい事が

分かったんだろ・・・///

ゆうちゃんってエスパー!?

 

「・・・これでいい?」

「えへへ///」

「・・・ほのちゃん?」

「えへへ///、なんでもないよ!///」

 

穂乃果達は手を繋ぎながら

ゲームセンターに向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーゲームセンター、内部ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここのゲーセン広いね」

「よく海未ちゃんとことりちゃんと来るんだよ♪」

「・・・常連なんだ?」

 

ここのゲームセンターは様々なゲーム機があり

新しいのが入荷するのが早くて有名なんだ。

穂乃果もよく海未ちゃん、ことりちゃんと

3人で来るけど久しぶりに来たから新しいゲーム機が

あった。

 

「・・・これUFOキャッチャーだよね?」

「たぶん。でもこの景品のぬいぐるみ何だろうね?」

 

穂乃果とゆうちゃんが気になったのは

ツチノコ?なのかヘビ?みたいな形をした

変なぬいぐるみだった・・・

 

「ゆうちゃん、何ていう生き物なんだろうね?」

「・・・『のこっち』って書いてある」

「ゆうちゃん、こっちは?」

「・・・『ぬけにん』だね。」

「この緑の恐竜みたいのは?」

「・・・『でっていう』だね。」

「ゆうちゃん、あれ見て!」

 

穂乃果がゲーム機を指差すと

このUFOキャッチャーの隠し景品が

書いてあった・・・

 

「・・・3種類あるみたいだね」

「変わった景品だよね」

「・・・でも結構レア物だよ?」

「穂乃果、あの2種類は分かるんだけど・・・」

 

穂乃果が知ってるのは、

その3種類の内の2種類の特徴を説明すると

1つは肌色1頭身に大きい鼻と頭のリボンが特徴で

鳴き声が確か『ぷー。ぽえーん。ぐんまけん!』だったかな。

もう1種類の特徴は空に浮かぶ王国の王子様で、

よく星に間違えられるけど実はヒトデ。

身長は確か、標準体型で36cm。

年齢は、7歳だっけ?

趣味がサングラス集めで・・・

口癖が『~フィ』だったのが印象的だったのは今でも覚えてる。

でも・・・

 

「あの黒い人?みたいなのが穂乃果、知らない・・・」

 

だって見た感じ平面で真っ黒なんだよ?

幸い人の形はしてるけど・・・

すると、ゆうちゃんが・・・

 

「・・・『げむを先輩』だね。」

「それって?」

「・・・通称『黒い人』、『ありんこ人間』だったかな」

「なんか、そのまんまだね・・・」

「・・・僕は愛着あるんだけどな」

「そうなの?」

「・・・うん。何せ『ゲームの立役者』だもの」

「じゃあ偉いの?」

「・・・うん。ある意味、偉い。」

「知っている人っているのかな?」

「・・・『マイコン内蔵』って言えば分かる人はいると思う」

 

うーん、とりあえず凄いっていうのは

穂乃果でも分かった。

 

「・・・どれか欲しいの?」

「えっ///」

「・・・欲しそうな目してたから」

「い、いいよ!。たぶん取れないし・・・」

 

ゆうちゃんは何も言わずに

お金を入れた・・・

 

「・・・ほのちゃん、どれがいいの?」

「じゃ、じゃあ『でっていう』が欲しい・・・///」

「・・・ん。分かった」

 

ゆうちゃんはアームの距離を計算し

景品の近くにアームを移動させ

ギリギリの場所を狙ってボタンを押した・・・

 

 

ーーウィーンーー

 

 

 

「・・・なんかダブルゲットしちゃった」

「ゆうちゃん凄い!」

「・・・しかも僕が欲しかったのも取れた」

「なんかラッキーだね!」

「・・・そだね」

 

ゆうちゃんは景品を取り出し

穂乃果に・・・

 

「・・・はい。ほのちゃん」

「ゆうちゃん、ありがとう!」

「・・・どういたしまして」

「えへへ///」

 

ゆうちゃんが穂乃果の為に取ってくれた

『でっていう』のぬいぐるみ♪

穂乃果にとっては宝物だよ・・・///

 

「ゆうちゃんが欲しかったのってそれ?」

「・・・うん。」

「あれ?、でも景品に書いてないよ?」

「・・・あれ。」

「ゆうちゃん?」

「・・・隠し景品の下に小さく書いてある」

「あ、ホントだ!」

 

そこに書かれていたのは

隠し景品は3種類では無く、4種類だった。

何ていう名前なんだろう・・・

穂乃果がゆうちゃんが欲しかったという

ぬいぐるみのタグを見てみると、

こう書かれていた・・・

 

 

 

『じゅぺった』

 

 

 

 

 

「・・・可愛い」

「ある意味、隠し景品だね・・・」

 

穂乃果達はUFOキャッチャーをあとにした。

 

「あ!」

「・・・ほのちゃん?」

「プリクラ撮ろうよ!、ゆうちゃん!」

 

ゲームセンターを散策していると

プリクラ機を発見したので

ゆうちゃんと撮りたいなぁと思い

提案してみた。

 

「・・・僕、プリクラ初めて」

「そうなの?」

「・・・うん」

「じゃあ穂乃果が最初って事?///」

「・・・嫌だった?」

「そんな事ない!///」

「・・・じゃあ一緒に撮ろう?」

「うん!///」

 

えへへ・・・///

ゆうちゃんと一緒に・・・///

 

「・・・中って、こんな風になってるんだ」

「あ、ゆうちゃん。このカメラを見てね?」

「・・・うん。分かった」

 

 

モニターの声が鳴り『はい!!。ポーズ!!』と言う

声がなった・・・

せ、せっかくだから、もうちょっと近づいちゃおうかな///

 

 

ーーカシャッ!!ーー

 

 

 

フラッシュが鳴り終わると

写真が出てきた・・・

 

「・・・この写真をどうするの?」

「デコったりする事が出来るんだ!」

「・・・デコる?」

「ちょっと待っててね?」

 

えっと、どうしようかな・・・?

あ、そうだ!

 

『ゆうちゃんと初プリ♡』

 

じ、自分でデコってなんだけど

なんか恥ずかしいよ・・・///

 

「はい。ゆうちゃん///」

「・・・ありがと」

 

出来た物を

ゆうちゃんに渡した。

すると・・・

 

「・・・ほのちゃん。もう1回撮ってもらってもいい?」

「えっ!?///。う、うん・・・///」

「・・・じゃあ撮ろう」

 

 

ーーカシャッーー

 

 

 

「・・・今度は僕がデコってくるね?」

「う、うん・・・」

 

5分くらいした後に

ゆうちゃんが戻ってきた・・・

 

「・・・はい。」

「あ、ありがとう・・・///」

「・・・家に着いてから見てね?」

「う、うん・・・///」

 

何だろう・・・

き、気になるよ・・・

この後も、ゆうちゃんと一緒に

楽しんだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「家まで送ってくれてありがとう///」

「・・・僕から誘ったんだし気にしないで?」

「えへへ・・・///」

 

ゆうちゃんに言わなきゃ・・・

 

「また穂乃果と遊んでくれる?」

 

ゆうちゃんは笑顔で・・・

 

「・・・ほのちゃんが誘ってくれるなら」

 

すごく嬉しかった・・・///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えへへ///、今日は楽しかったなー///」

 

ゆうちゃんが帰った後、

穂乃果は部屋に戻り

ぬいぐるみを抱きしめながら

今日の事を思い返していた。

 

「あ、そういえば・・・」

 

穂乃果が思い出したのは

ゆうちゃんがデコってくれた

プリクラだった。

中身は一体・・・・

 

「あっ・・・///」

 

 

そこに書かれていたのは・・・

 

 

 

 

 

 

『ほのちゃん、大好きだよ』

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、ゆうちゃん。ズルイよ・・・///」

 

 

 

穂乃果も、ゆうちゃんの事が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

(大好きだよ・・・///。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうちゃんの事が好きだという事を

自覚した1日だった・・・///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回で番外編は最後の予定です。
誰の視点になるのかは、次回のお楽しみです。
これからもよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。