ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
悩んだ末に番外編を執筆してから
2期に入ろうと思います。
『過去の真相編』が終わった後日の話になってます。
今回は、サブタイ通り
ことりちゃん視点が多いです。
可愛く書けているか不安なところですが
楽しんでください。

それではどうぞ。

・・・あれ?
外から鳥の鳴き声が聞こえた気が・・・



第52話 ことりと悠里

こんにちは、南ことりです。

私は今、悩んでいる事があります。

それは・・・

 

「うぅ~///。ど、どうやって誘えば・・・」

 

悩んでいる原因は

ゆーくんの中学時代の

真相を聞いた翌日。

朝起きると・・・

 

「あら。ことり起きたの?」

「おはよう、お母さん。」

「もう少しで朝ご飯できるから待っててね?」

 

そして何気なく朝ご飯を食べていると

お母さんが・・・

 

「ことり、顔色悪いわよ?」

「え?、そ、そんな事・・・」

「・・・悠里くんの事、考えてたんでしょ?」

「うん・・・」

 

ダメだな・・・

ことり、昨日決めたのに・・・

 

「ねぇ。お母さん・・・」

「なあに?」

「ゆーくんはどうして・・・」

「無茶するのかって?」

「うん・・・」

 

お母さんは真面目な顔で

ことりの目を見て言いました。

 

「あなたが大切だからよ・・・」

「えっ・・・」

「あそこまで他人の為にそこまでする子っていないのよ?」

「それって・・・?」

「それは、あなたが見つけなきゃダメよ」

 

お母さんは何を伝えたいんだろう?

そんな事を考えていると・・・

 

「ことり、悠里くんをデートに誘ってみたら?」

「ちゅ、ちゅん!?///」

「あらあら♪」

 

ゆ、ゆーくんとデート!?///

 

「で、でもどうやって!?///」

「そこは頑張ってね?♪」

「お、お母さんー!?」

 

お母さんは笑顔で

リビングから出て行ってしまいました・・・

 

「ふぇ~ん、どうすればいいの~!?」

 

そして今に至る訳です・・・

 

「でも、ゆーくん大丈夫かな・・・?」

 

声が出せないんじゃ

電話も出来ないんじゃ・・・

で、でも・・・

 

「かけてみようかな・・・」

 

試しに電話をかけてみると・・・

 

『・・・もしもし?』

「ゆ、ゆーくん!?」

 

う、嘘・・・。

だって喋れない筈じゃ・・・

 

『・・・どしたの?』

「え、えっとね?///、今日空いているかな?///」

『・・・予定はないけど?』

 

や、やったぁー///

 

「ゆ、ゆーくんが良ければ、その、今から一緒に・・・」

『・・・お出かけ?』

「な、なんで分かったの!?///」

『・・・話の流れでかな?』

 

うぅ・・・///

ことりって分かりやすいのかな?

すると・・・

 

『・・・ことちゃんの家に今から行けばいいの?』

「う、うん///」

『・・・分かった。準備してから行くね?』

「うん///。待ってるね?」

 

はっ・・・!

こうしちゃいられないよ!

着ていく服、選ばなきゃ・・・

ことりは慌てて準備をした・・・

 

 

 

 

 

ーー1時間後ーー

 

 

 

 

 

 

「へ、変じゃないよね・・・」

 

慌てて選んだ服だけど

正直、自信がなかった・・・

すると・・・

 

 

 

 

 

 

ーーピンポーンーー

 

 

 

 

 

「はーい」

 

 

 

玄関のチャイムが鳴り

お母さんが出ると・・・

 

「あら♪、悠里くん。いらしゃい♪」

「・・・こんにちは」

「ことり~?、悠里くん来たわよ~」

 

慌てて玄関に向かうと

ゆーくんが待っていた・・・

 

「お、お待たせ///」

「・・・慌てなくてもよかったのに」

「あらあら♪。悠里くん、ことりをお願いね?」

「・・・はい。」

「い、行ってきます・・・///」

 

きっと帰ってきたら

お母さんにからかわれるんだろうな・・・

そう思いながらも2人で家を出た。

 

 

 

 

 

ーー少年少女移動中ーー

 

 

 

 

 

 

 

「「・・・・。」」

 

 

 

き、気まずいよ・・・

ゆーくん何も喋らないし・・・

 

「・・・服」

「えっ?」

「・・・可愛い。似合ってる。」

「っ!?///」

 

ふ、不意打ちはズルいんじゃないかな///

 

「あ、ありがと///」

「・・・んっ」

 

ことりは気になった事が

あったのを思い出し・・・

 

「ゆーくん、喋れるの?」

「・・・喋り過ぎたり、大声を出さなければ大丈夫」

「そ、うなんだ・・・」

「・・・今日は何処に行くの?」

 

ことりが暗い雰囲気を

出していたのかを気遣い

話題を変えてくれた・・・

 

「スイーツバイキングのお店だよ♪」

「・・・食べ放題なの?」

「うん♪」

「・・・楽しみ」

 

あっ、ゆーくんが

若干だけど笑った・・・

そんな感じで目的地に向かいました。

 

「あ、着いた♪」

「・・・ここ?」

「うん♪、最近出来たばっかりのお店なんだよ」

「・・・すご」

「ゆーくん。早く、早く♪」

 

ことりは、ゆーくんの手を引っぱり

お店の中に入った・・・

 

 

 

 

ーー店内にてーー

 

 

 

 

 

 

「いらしゃいませー。2名様ですか?」

「あ、はい。」

「では、こちらの席にどうぞー。」

 

店員さんに案内された席は

窓際の席だった。

私と、ゆーくんは座るとメニューを見ました。

 

「・・・バイキングなのにメニュー見るの?」

「最初はそれで注文して、後は自分で取るんだって」

「・・・変わってるね」

「あ、あはは。そうだね~」

 

ゆーくんは何を頼むんだろ?

あ、ことりはもちろんチーズケーキだよ?

決まったので店員さんを呼び・・・

 

「お決まりでしょうか?」

「チーズケーキ1つと・・・」

 

ゆーくんを見ると

キラキラした目で・・・

 

「・・・フルーツケーキ1つ」

「かしこまいりました!」

 

い、意外。

ゆーくんってフルーツケーキが

好きなんだ・・・

 

「ゆーくんってフルーツケーキが好きなの?」

「・・・ケーキの中では一番好き」

「じゃ、じゃあ今度、ことりが作ってあげる///」

 

何気なく言ってみると

ゆーくんは笑顔で・・・

 

「楽しみにしてるね・・・」

「う、うん///」

 

ど、どうしよう・・・

まともに顔が見れないよぅ///

顔が赤くなっているのが分かる・・・

 

「・・・ことちゃん?」

「な、なんでもないよ!?///」

「・・・?」

「お待たせしました。ご注文の品です。」

 

た、助かった・・・

 

「ごゆっくりどうぞ!」

「・・・これ美味しい」

「こっちのチーズケーキも美味しい~♪」

 

はぁ~♪

なんか幸せだな~///

まるで・・・

 

(恋人みたい///)

 

顔がニヤついているのが

自分でも分かった・・・

 

「・・・ことちゃん」

「なあに~?」

「・・・ほっぺにクリームついてる」

「へっ?///」

 

ど、どうしよう!?

ことりが慌てると、ゆーくんは・・・

 

 

ーーヒョイーー

 

 

ことりの頬についていたクリームを

指で取り・・・

 

「・・・甘さ控えめで美味しいね」

「は、はぅ///」

「・・・だ、大丈夫?」

「う、うん///」

 

正直、恥ずかしすぎて死にそうだよぅ///

この後、ゆーくんと2人で好きなケーキを

食べ比べなどをした・・・

 

 

 

 

 

 

 

た、食べさせてくれたりと

ことりにとって嬉しいハプニングもあった///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー帰り道にてーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は、ありがとね///」

「僕も楽しめたから・・・」

「えへへ・・・///」

 

そして家に着いた・・・

 

「・・・じゃあまたね?」

「あ、あの。ゆーくん・・・///」

「・・・ことちゃん?」

 

ことりは思い切って伝えた・・・

 

「また2人で行こうね///」

 

すると・・・

 

 

「こんな僕でいいなら、いつでも」

 

 

 

ことりが大好きだった笑顔で言ってくれた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(大好きだよ///。ゆーくん・・・///)

 

 

 

 

 

 

余談だけど、案の定

お母さんに今日の事を話したら

イジられた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんとか出来ました・・・
やっぱり原作キャラの視点は
難しいです(遠い目)
次回もこんな感じですが
よろしくお願いします。

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