ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は悠里、瑠菜、ティアの3人の
オリキャラの視点を中心にしてみました。
サブタイとあまり合ってないかもしれませんが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第48話 真夜中の決闘

花怜ちゃんからの手紙を読んだ

その日の夜の午前0時・・・

僕達3人は神田明神にいた。

 

「・・・2人共いいの?」

「今更でしょ、ユーリ?」

「そうだよ~」

 

本当は僕が1人でやろうとしたが

2人が「1人じゃ無理でしょ」と

理由をつけられ今に至る。

 

「・・・終わったら神田明神に集合ね」

「わかったわ」

「わたしも異論はないよ」

 

花怜ちゃんの手紙の言い方だと

相手は恐らく夜中に狙ってくるという事になる。

だったら今日に叩く。

 

「・・・じゃあ僕は行ってくるね」

「私も行動するわ」

「わたしも・・・」

 

僕達は、それぞれ目的地に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side瑠菜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは今、ことりちゃんの家に向かっている。

理由は花怜ちゃんの手紙の内容を3人で読んでしまったから。

大切な、お友達の親を殺されて黙ってられない・・・

 

「ことりちゃん達まで殺すなんて、わたしを怒らせたいのかな?」

 

それ以前に怒っているのは

高校受験が終わった2月に『安息』という空気を壊された事かな。

ゆうくんだけじゃなく、花怜ちゃんにまで理不尽な人生を

味わえとか・・・

 

「わたしは容赦しないから・・・」

 

一番気がかりなのは、ゆうくんだ。

ただでさえ中学1年生から酷い目に遭っていたのに

わたしとティアちゃん、花怜ちゃんの前では笑っていた事。

多分、精神的にも限界が近いのかもしれない・・・

 

「ゆうくん、高校どうするつもりなんだろ・・・」

 

わたしとティアちゃんと花怜ちゃんは

お母さんが理事長をしている高校に入学するつもり。

一応お母さんには、ゆうくんが同じ高校に入学できるように

お願いはしてある。

お母さん、ゆうくんの事すごく気にかけてたし・・・

 

「あの人達かな・・・」

 

ことりちゃんの家の周辺にある公園に

花怜ちゃんが言っていた黒い服を着た人が2人いた。

わたしは近くの茂みに隠れて話の内容を聞く。

 

「裏口から侵入し、対象を抹殺するぞ」

「それで三日月家の娘を誘き出すんですかい?」

「あの娘に逃げ場などないからな」

「流石!。先輩抜かりない作戦ですね。」

「権力を使い『自分の親を殺した』というデマを流せば造作もない」

「これで逃げ場はなしという事ですね!」

「中学3年の小娘如き殺す事も容易いしな!」

 

聞いてた内容は、わたしを怒らせる理由としては充分だった。

クラスのみんなが疑心暗鬼になってた原因が分かった。

 

「ねえねえ~・・・」

「「誰だ貴様!!」」

「誰でもいいでしょ~・・・」

「今の話、聞いたのか!?」

「それはもうバッチリと~・・・」

「先輩、この娘どうします?」

「知られたからには殺すしかないな」

「嬢ちゃん!、悪く思うなよ!」

 

そう言いながら突進してくる。

わたしが見たところ武装は、バタフライナイフだった。

もう1人の武装は釘バットだった。

 

(もうこれ以上、ゆうくんに辛い事はさせない!)

 

相手の攻撃を後ろに回り込んで回避し

わたしは懐から手作りチャクラムを素早く取り出し

相手の首を・・・

 

 

 

 

 

 

ーーボキッ!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ゴフッ!?」」

 

ありえない方向に粉々に圧し折った・・・

 

「わたしの大切な物に手をかけた事を恨むんだね・・・」

 

わたしは、その場をあとにし

神田明神に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideティア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、ウミの家に向かっている。

理由はカレンの手紙を読んだから・・・

 

「反吐が出るわね・・・」

 

私自身がこんなに怒ったのはいつ以来だろう?

 

「ユーリが大怪我した時以来ね・・・」

 

中学1年の時に頭から夥しい血を流していた時を

私とルナ、カレンの3人で見てしまった時は

言葉を失った・・・

特にカレンが怒ったのを見たのも、あの時が初めてだった。

 

「ユーリ、大丈夫かしら・・・」

 

いや、大丈夫じゃないと思う・・・

何せ一番辛いのはユーリだと思うから。

私だって辛い。

でもユーリの場合は、その比じゃない・・・

自分の親を失い、全校生徒から理不尽な事を受け、

それでも私達3人の前では笑っていた・・・

正直、見ているこっちが痛々しいくらい・・・

 

「カレンも辛いのかしらね・・・」

 

実はユーリが大怪我した時、

泣き叫んでいたのがカレンだった。

あの時は落ち着かせるのが大変だった・・・

今回の手紙だってそう・・・

あの手紙は私達3人へという事もあるかもしれないが

どちらかと言うとユーリへの気持ちが強かった。

 

「あれね・・・」

 

ウミの家の近くに例の黒い服を着た人がいた。

 

(人数は2人ね・・・)

 

私は話の内容が聞けるように

気配を消して近くに隠れた。

 

「ちっ!。不味い事になったな・・・」

「アニキ、どうかしましたか?」

「南家の方を任せた奴らが何者かにやられた」

「はあっ!?。そんなバカな!?」

「俺も冗談だと思いたいが事実だ・・・」

 

(ルナね・・・)

 

とりあえずコトリの方は大丈夫みたい。

私の方も終わらせないと・・・

 

「だ、だれだ!?」

「あら。見つかってしまったわ・・・」

「おい。俺らの話、聞いたのか?」

「えぇ。バッチリとね・・・」

「アニキどうします?」

「女だろうが関係ねえ!。殺す!」

「てな訳だ!!。死ねや!!」

 

私が見たところ所持していた武装は

サーベル二刀流だった。

もう1人も同じ武装だった・・・

 

(これ以上、ユーリに辛い事はさせないわ!)

 

私は仕込み傘を取り出し

相手が振りかぶった瞬間、肺の部分に狙い・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーードシュ!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

風穴をあけた・・・

 

「女だからって甘く見すぎよ・・・」

 

私は合流する為

神田明神に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は今、ほのちゃんの家に向かっている。

 

「・・・あれかな」

 

すると、ほのちゃんの家の近くに黒い服を着た人がいたので

僕は電柱に隠れて話の内容を聞いた・・・

 

「どういう事だ!?」

「さっきからイレギュラーな事が続くなんて!!」

「計画は完璧だった筈だ!!」

「リーダーに任せるしか・・・」

 

(首謀者はアイツらじゃない・・・?)

 

イレギュラーな事とは恐らく

ルーちゃんとティアちゃんの事だろう・・・

だけど気になる言葉があった。

 

「・・・そういう事ね」

「だ、誰だ貴様!?」

「・・・。」

「こ、答えろ!」

「落ち着け。このガキを殺せば済む話だ!」

「そうだな!。とっとと死ね!!」

 

・・・どの口がそれを言う訳?

僕が溜息をつきながら思っていると

相手が鉄パイプを振り上げた瞬間を狙い・・・

 

 

 

 

ーーザシュ!!ーー

 

 

 

「「グフッ!?」」

 

模造刀で首の頸動脈を切り裂いた・・・

 

「花怜ちゃんだけでなく、ほのちゃん達まで殺すとか・・・」

 

僕は倒れた相手に向かって・・・

 

「僕は絶対に許さないから・・・」

 

模造刀を鞘にしまい

合流場所である神田明神に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー神田明神ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆうくん大丈夫?」

「・・・なんとかね」

「ユーリ、顔色が悪いわよ?」

「実は・・・」

 

ほのちゃんの家で黒い服を着た人が

会話していた内容を2人に話した・・・

 

「ユーリ。どういう事・・・?」

「全員じゃなかったの?」

「・・・うん。あと1人残っているみたい」

 

これからどうするか考えていると

突如、後ろから殺気がしたので

僕達は反射的に構えた・・・

 

「この殺気に気づくとは君ら本当に中学3年生かい?」

「・・・誰ですか?」

「今回の首謀者と言えば分かるかな?」

 

相手は僕達3人が殺した黒い服を着た人達と

同じ格好だが少し違うところがあった。

それは蝶の刺繍が入った腕章をしていた事だった。

 

「私達に何か用かしら・・・?」

 

ティアちゃんが警戒しながらも尋ねると・・・

 

「何!、君達に絶望するようなプレゼントを持ってきただけさ」

 

何言ってんだ。この人は・・・

するとローブを纏った女の子が現れ

刀を取り出し僕に襲いかかってきた・・・

 

「・・・ぐっ!?」

 

一瞬何が起きたか分からなかった・・・

瞬きしたら刀を振り下ろされる直前だった為

ギリギリで受け止めた・・・

 

「い、一体、お前は誰なんだ!!」

「・・・。」

 

刀を受け流し僅かな隙ができたので

僕が切りかかると纏っていたローブだけが切れた。

 

「・・・えっ」

 

その女の子の正体は・・・

 

「う、うそ・・・」

「じょ、冗談でしょ・・・」

 

ルーちゃん、ティアちゃんも

かなり動揺しながら驚いている・・・

だって・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「か、花怜ちゃん・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紛れもない、花怜ちゃん本人だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達は最悪の形で

再会してしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 




行方不明になっていた
花怜と最悪な形で再会させました。
穂乃果編もいよいよクライマックスです。
次回は暗い感じを大幅に出そうと思います。
これからもよろしくお願いします。

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