ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
最近、自分の所の気温が暑くてヤバいです。
みなさんの所はどうですか?
前回の予告通り今回から
暗くなっていきます。

それではどうぞ。


第47話 血塗られる運命の2月

ほのちゃんと花怜ちゃんに数学の勉強を

教えてから3日後・・・

 

「・・・これは一体?」

 

現在、僕が疑問に思っている事は

教室の空気がピリピリしていた事だった。

僕は自分の席に座った。

 

「・・・何、この視線?」

 

ただの変な物を見る視線じゃない。

殺意のような・・・

それに近い感じだった。

 

(とりあえず今日は静かにしていよう・・・)

 

僕は放課後になるまで待った・・・

 

 

 

 

 

ーー放課後ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・静かすぎにも程がある」

 

今日は違和感が、いくつかあった。

昼休みは教室がガラ空きになってたり

帰る時は、周りは誰とも一緒になって帰ろうとは

誰1人共いなかった・・・

 

「ゆうくん・・・」

「ユーリ・・・」

 

考えていると

ルーちゃん、ティアちゃんがやって来た。

 

「・・・2人共、どう思う?」

「気味が悪かったよ」

「周りが疑心暗鬼の目をしていたわ」

 

ティアちゃんの言う通り

クラス全員が疑心暗鬼になっていた・・・

それだけじゃない・・・

 

「花怜ちゃん。どうしたんだろう・・・」

「そうね・・・」

 

・・・そう。

花怜ちゃんが来ていないのだ。

朝の出席でも先生が花怜ちゃんの名前を言った途端、

周りが完全に怯えていた。

 

「・・・花怜ちゃんの名前を出した途端が気になるね」

「何があったのかしら・・・」

「今まで無かったよね」

 

ルーちゃんが言う通り

今日まで全く無かったのは紛れもない事実だ。

つまり、3日前に花怜ちゃんに何かあったという事になる。

 

「ユーリ、最後にカレンに会ったのは?」

「・・・3日前。ほのちゃんと3人で数学の勉強してたよ」

「ゆうくん、花怜ちゃんの様子は?」

「・・・いつも通り。悩みがあったとしても僕でも気づくよ」

 

花怜ちゃんは昔から喜怒哀楽がハッキリしているから

僕達3人でも分かる。

だから異変に気付いた・・・

 

「・・・今から花怜ちゃんの家に行こう」

「うん・・・」

「そうね・・・」

 

嫌な胸騒ぎがしながらも

僕達は花怜ちゃんの家に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「・・・え?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達は今、衝撃的な光景に口が塞がらなかった・・・

 

「ど、どうして・・・」

「カレンの家が・・・」

「無くなっているの・・・?」

 

・・・そう。

跡形もなく消失していた。

一体何で・・・?

 

「とにかく探そう!!」

 

僕達は必死に捜した・・・

だが人だけではなく物すらも無い・・・

僕は2人に・・・

 

「ルーちゃん何か見つかった!?」

「ううん!!、見つからない!!」

「ティアちゃんは!?」

「カレンの家の破片すら見つからないわ!!」

「・・・くそっ!!」

 

花怜ちゃんの家の周辺を捜したが

結局、何も見つからなかった・・・

 

「ユーリ・・・」

「人為的だよね・・・」

「ゆうくん、絶対そうだよ・・・」

 

花怜ちゃんの家系は

かなり有名だから、僕の両親と同じ目に

遭ってしまったのかもしれない・・・

 

「・・・ん?」

 

何か光る物が見えたので

近くに行くと・・・

 

「・・・空き瓶?」

 

インテリアでも使える

蓋がコルク栓で閉じてある物だった。

 

「!?。ユーリ、これ見て!?」

「ゆうくん、手紙みたいのが入っているよ!?」

「えっ!?」

 

2人に言われ空き瓶の中を見てみると

空き瓶と同じ色をした手紙が入っていた・・・

急いで開けて手紙を読む。

そこに書かれていたのは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゆうり君、瑠菜ちゃん、ティアちゃんへ。

 

この手紙を読んでいるという事は花怜の家の惨状を見たんだよね?

 

ゆうり君と穂乃果ちゃんが帰った後の夜に、黒い服を着た人達が来て

 

花怜のママとパパを殺したの・・・。

 

多分、ゆうり君の両親と同じ世間には公表されないと思う・・・

 

ここからが本題ね?

 

次は花怜が関わった人達が殺されると思う。

 

ターゲットは恐らく高確率で穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん

 

の3人になるって()()()()()()()()()()()()()に聞いたよ。

 

その人達の特徴は、黒い服に何の変哲もない腕章を装備していたよ。

 

花怜はもう助からないかもしれない・・・

 

もし次に会うとしたら知らない花怜になってるかもしれない。

 

瑠菜ちゃん、いつも花怜を庇ってくれてありがとね。

 

ティアちゃん、いつも花怜のワガママに付き合わせてゴメンね?

 

それから、ゆうり君・・・

どんな決断をしても花怜は、ゆうり君の味方だからね?

 

 

 

 

大好きだよ・・・

 

                  三日月花怜(みかづきカレン)より』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「・・・。」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・よく分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユーリ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全に一人称が変わって綴られた

花怜ちゃんの気持ちは心が追いつめられた証拠・・・

僕もティアちゃんと同じ感情をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆうくん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーちゃんも低い声をしていた・・・

花怜ちゃんの手紙の内容が正しいなら今度は

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんを殺すだと・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ふざけんなよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・これが世間のやり方か。

花怜ちゃんの家族を殺した挙句、

これから僕達3人の友達を殺すだと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルーちゃん、ティアちゃん・・・」

「上等だよ・・・」

「私達への宣戦布告ね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校進学?

そんなのどうでもいい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「跡形も無く殺してやる!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達の感情が爆発し

殺意が芽生えた瞬間だった。

 

 

 




上手く表現できたかは分かりませんが
今回は悠里、瑠菜、ティアの3人の黒い感情を
爆発させてみました。
次回も暗い内容になりますが
よろしくお願いします。

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