ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
執筆しようと思ったら
お気に入りが100になってて
最初、どう反応していいか分かりませんでした。
こんな作品を読んでいただき
ありがとうございます。
前回の予告通り、今回は暗い内容になりそうです。

それではどうぞ。




第42話 惨劇は刻々と近づく・・・

異常な天気の中でティアちゃんから聞いた

現在の弓道部の状況・・・

少し状況を考える為に

僕は水族館に来ていた。

 

「こんにちは・・・」

「やぁ。悠里くん!今日も来てくれたんだね」

「僕にとっては思い出の場所ですから」

「そう言ってくれると運営側としても嬉しいよ!」

 

今、僕と会話している人は

ここの水族館を運営している館長さん。

母さん達が亡くなってしまってからは

館長さんの計らいで僕は無料で入れる。

 

「・・・最近、種類が減っていませんか?」

「流石に悠里くんは気づくか。」

「ティアちゃんと気になってて・・・」

「実はな・・・」

 

館長さん曰く

ある日、珍しい熱帯魚などを買い取りたいと言う

金持ちの客が来たらしい。

それで館長さんが断ったら「いつか潰してやる」と

言い残し去って行ったそうだ。

 

「・・・その話と何の関係があるんですか?」

 

確かに、ここの水族館は珍しい魚やマイナーな生き物まで

管理している事で有名なのだが、今の話とまったく結びつかない

 

「その次の日の事なんだが・・・」

 

次の日、館長さんが来てみると

謎の怪死事件があったそうだ。

 

「まさか、その死体って・・・」

「ああ・・・」

 

生き物達が急激に減った理由。

その真実は僕でも理解できた・・・

 

「その例の客って家族連れですか?」

「いや、男子中学生だったぞ。」

「・・・他に特徴は?」

「音ノ木坂中学の制服を着ていたな。」

 

 

 

()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

該当するのはアイツしかいない・・・

 

「このままだと水族館を潰されるかもしれんな・・・」

「被害届とかは出さなかったんですか?」

 

館長さんの事だから被害届を出して

対策とかをしてんじゃないかなと

僕は期待してたのだが予想もしなかった答えが

返ってきた・・・

 

「拒否されたよ・・・」

「な、なんで・・・」

「推測なんだが圧力をかけられたんだと思う」

「だからって・・・」

「私は無力だ、黙って潰されるのを待つしかできない」

「そんな・・・」

 

いくら何でも横暴だ・・・

その日、僕は聞きたくもなかった事実を

知ってしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

ーーその日の夜ーー

 

 

 

 

 

 

「いくら何でもそれは酷過ぎよ!」

「・・・全くだよ。」

 

現在、ティアちゃんに水族館での出来事を話した。

そしたら案の定、ティアちゃんは激怒していた。

そうだよね、思い出の場所が勝手な理由だけで

潰されてしまうのだから・・・

 

「しかも今は7月だから、余計に悪意を感じるよ」

()()()という期間を利用してるわね」

「確か弓道部は、この時期は大会練習の筈だけど・・・」

「ユーリ、それがね・・・」

 

ティアちゃんが言いにくそうに口を開いた。

 

「今の弓道部。アイツが牛耳ってるのよ・・・」

「顧問の先生は?」

「解雇されたわ・・・」

「じゃあ今の部員は?」

「アイツとウミだけよ・・・」

「その情報。誰から聞いたの?」

「昨日、退部させられた後輩の女子から」

 

なんだ?。この計算されたような展開は・・・

 

「ティアちゃん。それって・・・」

 

すると家の電話が鳴ったので出ることにした。

 

「はい。水無月です・・・」

『夜分遅くにごめんなさい。園田です』

「え?。みーちゃんママ?」

 

誰かなと思いきや

みーちゃんママだった。

何でこんな時間に・・・

 

『今から来てもらってもよろしいですか?』

「僕は構いませんが、ティアちゃんも一緒ですけどいいですか?」

『ええ。むしろ2人に聞いてもらいたいのです。』

「分かりました。今から行きます。」

『ではお待ちしていますね?』

 

電話を切るとティアちゃんが・・・

 

「ウミのママから?」

「うん。今から家に来てほしいって」

「こんな夜遅くに・・・?」

「なんか不自然だよね。」

 

現在は、夜の21時。

みーちゃんが寝ている時間だ。

この時間に僕達を呼んだのは

娘には聞かせられないような内容なのだろう・・・

 

「とりあえず行こうか」

「そうね」

 

 

 

 

 

ーー園田家ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「悠里くん、夜遅くにすまないな」

「いいえ。気にしないでください」

「ティアちゃんもごめんなさいね?」

「気にしてませんよ」

 

園田家の大広間で

みーちゃんパパとみーちゃんママに

申し訳なさそうに言われた。

 

「内容は、みーちゃんには言えない内容なんですか?」

「どうして分かったんだい?」

「だって、みーちゃんが寝ている時間に電話がきたので」

「それだけで?」

「決定的なのは、みーちゃんママが深刻そうな声をしてたので」

 

僕の答えに2人は驚いていた。

 

「ああ。海未には聞かせられない内容なんだ」

「それは何ですか?」

「実はな・・・」

 

みーちゃんパパは重い口を開いた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()と言われたんだ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「えっ・・・」」

 

 

 

 

僕とティアちゃんは何を言ってるのか分からなかった。

一体どういう・・・

 

「そんな事。誰が・・・」

「弓道部に所属している男子だ。」

「ユーリ、もしかして・・・」

「なんて返答したんですか?」

 

僕が聞くと、

みーちゃんパパは悔しそうに・・・

 

「断れば社会的に潰すと・・・」

「なによそれ・・・」

「しかも明日から3日間の猶予を言われた・・・」

「そんなの一方的じゃない!」

「・・・初めから拒否権なんてやらない算段だね」

 

悪質にも程がある。

この話を、みーちゃんにしなかった判断は正しいと思う。

 

「みーちゃん責任感が強いから話さなかったんですね」

「ああ。娘の自由を奪うなど・・・」

「・・・話は分かりました」

 

僕は自分の手を見る。

今からする行動は後戻りができない行為だ・・・

 

「明日。今日と同じ時間に来てもいいですか?」

「それは構わないが・・・」

「アイツが言っていた猶予は明日から3日なんですよね?」

「ああ。そうだが・・・」

「それが聞ければ十分です」

「ユーリ。まさか・・・」

「・・・ティアちゃん。それは明日に話すよ」

 

 

ティアちゃんは恐らく気づきかけていると思う。

そんな事を考えながら僕達2人は園田家をあとにした。

 

 

 

 

 




今回は人の理不尽さを執筆してみました。
次回の内容は悠里が人として
やってはいけない事をします。
次回も暗い内容ですが
よろしくお願いします。

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