ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回の内容は
前回の話で悠里が情緒不安定に
なった理由と、第23話の最後で悠里が発言した
意味が判明します。
暗い内容ですがよろしくお願いします。

それではどうぞ。



第38話 悠里の揺るぎない決意

「これは派手にやられたな・・・」

 

現在、僕は病院で治療を受けている。

ここの病院は昔、ことちゃんが小さい頃に

入院していた所で今でも通院してるらしい。

理由は、今月の8月の上旬ちょっと過ぎに

手術をするって、今、僕の治療をしてくれている

先生に聞いた。

 

「・・・治療代、近い内に払います。」

「いや。治療代は要らないよ。」

「・・・え?」

「君の両親には昔お世話になってね。これぐらいはさせてくれ」

「あ、ありがとうございます。」

「それと君の精神状態の結果なんだが・・・」

 

 

 

 

 

ーーバンッ!!ーー

 

 

 

 

 

「ゆうくん!!」

「ユーリ!!」

「ゆうり君!!」

「・・・えっ?」

 

診査室のドアが開いた瞬間

ルーちゃん、ティアちゃん、花怜ちゃんに

抱きつかれた。

3人が泣いてたのは気のせい?

すると先生が・・・

 

「3人共、昨日から交代制で君に付きっきりだったんだよ。」

「・・・昨日からって。僕倒れたんですか?」

「ああ。治療をしようとしたら突然倒れたんだよ・・・」

「・・・末期だな。感覚ですら危なくなってるのか。」

 

先生が突然、重い口を開いた・・・

 

「悠里くん。さっきの話の続きなのだが・・・」

「・・・僕の精神状態ですか?」

「ゆうり君、どこか悪いんですか!?」

「ああ。悪いと言えば悪いが・・・」

「それどうゆう意味ですか!?」

「カレン!!。ルナ!!」

 

ティアちゃんが2人を落ち着かせ

先生に向かい・・・

 

「ユーリは()()()()()()?」

「「・・・っ!?」」

「・・・流れ的にそうなるよね。で。僕は何の精神病なんですか?」

「『サイコパス症候群』に陥っている。」

 

・・・やっぱりね。

あの時、周りの生徒が雑音にしか聞こえなかったのは

これが原因か。

じゃあ僕は、その状態になるまで気づいてなかったって事?

 

「それでだ。今から入院して・・・」

「いや結構です。」

「「「!?」」」

 

僕がバッサリと言い切ると

ルーちゃん達は驚愕の表情をしていた。

先生も驚いていたが冷静な顔になり・・・

 

「理由を聞いてもいいかい?」

「先生。ことちゃんの手術の日は今月の8月の上旬ちょっと過ぎですよね?」

「ああ。そうだが・・・」

「治療費って高額のはずですよね?」

「彼女も中学生だから、それなりにはするぞ?」

「・・・治療費って前払いとかできます?」

「できない事はないが・・・」

「ゆうくん、まさか・・・」

 

ルーちゃんは僕が今から言う事が分かったみたい・・・

僕は先生に向かって伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side瑠菜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうくんは今何て言った?

ことりちゃんの治療費を全額払う?

冗談だと思いたい・・・

でも、わたし達は冗談を言うような事をしない

ゆうくんを知ってるから、正気なんだと思った。

現にティアちゃん、花怜ちゃんも同じ表情をしていた。

 

「悠里くん!。正気なのかい!?」

「僕は冗談が嫌いですよ」

「だが!!」

「遺産のお金と小さい頃に貰ったお年玉で払うので」

「何故そこまでして・・・」

()()()()()()()()()。それに・・・」

 

そして、ゆうくんは更に

この場にいる人達を絶句させる発言をした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()1()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

()()()()?。

まるで自分の存在意義について考える時間が欲しいって聞こえる

すると、ティアちゃんが・・・

 

「高校を卒業すると18歳よね?」

 

まだ、わたしも分からない。

すると花怜ちゃんが何かに気づいたみたいに

ゆうくんに聞き始めた。

 

「・・・ゆうり君。()()が見つからなかったら?」

 

花怜ちゃんの表情は、自分の予想と外れて欲しいと願う

ばかりの顔だった・・・

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

ゆうくんの口から・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無情な言葉が放たれた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終止符・・・

これを悪い意味に捉えると・・・

ゆうくんは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『死』を選ぶって事!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆうくん!!。冗談やめてよ!!」

「・・・。」

「ゆうり君・・・。本気なんだね」

「・・・もう決めた事だから」

「ユーリ・・・。」

 

もう、生きるのに疲れたんだ。

だから、せめて高校を卒業するまで

という制限を付けたんだ。

 

「・・・悠里くん」

「何でしょう?」

「治療費の件、引き受けよう・・・」

「ありがとうございます。」

「それでいつ、渡しに来るんだい?」

 

 

 

 

 

治療費のお金を渡しに行く日は

もう前々から決めていた・・・

それは・・・

 

 

 

 

 




悠里が自分のこれからを考えた回でした。
次回で、ことり編は最終回です。
頑張って執筆しますので
よろしくお願いします。

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