ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回から主人公の『過去の真相編』になります。
暗い話が続くかもしれませんが
よろしくお願いします。
最初は悠里の家族がどうなったのかの話です。

それではどうぞ。


第35話 月の少年の真実

こんにちは。園田海未です。

私達μ'sは無事に講堂での復活ライブを終えました。

すると・・・

 

『おーい。海未ちゃんー♪』

「花怜?。ティア、それに瑠菜まで。」

「ナチュラルに手を振るのね。カレンは・・・」

 

ティアが呆れ気味に言いますが

私としては、ティア達3人がいるのに

驚きました。

私が言いたい事が顔に出ていたのか・・・

 

 

「ユーリとライブ観ていたのよ。」

「わたしは、お母さんと一緒に来たの~」

『私は3人と一緒についてきました♪』

 

すると穂乃果が

ある事に気がついたのか・・・

 

「あれ?。ゆうちゃんは一緒じゃないの?」

「瑠菜ちゃん。ゆーくんは?」

 

ティア達が一緒に来ていたと言う

肝心の悠里君が見当たりません・・・

ことりが瑠菜に理由を聞くと。

 

「ゆうくんなら先に帰ったよ~」

「明日から3日休みだから、()()()()じゃないかしら?」

『穂乃果ちゃん達の復活ライブが成功したから恐らくね。』

 

()()()()とは一体・・・

 

「ティア・・・」

「なにかしら?」

 

恐らくティアは私が今から言う事は

お見通しのはずです。

ですが聞かなければなりません!

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

私の問いに、穂乃果だけではなく

ことりも反応しました。

2人も何か心当たりがあるようです。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

それは私も思ってました。

だって本当の悠里君は・・・

 

「その様子だと3人共、思い出したようね。」

『確認するけど、知りたいの?』

「わたしも場合によっては一切教えないよ。」

 

ティア達の表情が変わりました。

しかも瑠菜にいたっては口調が変わっていました。

私達を試しているんだと思います。

 

「知りたい!。穂乃果はどうしても!!」

『・・・分かった。』

「「「えっ」」」

 

花怜が溜息をつきながらも

私達の目を真っ直ぐ見て言いました。

 

『合格だよ。知る権利はあるみたいだね』

「カレン、()()()()()の間違いでしょ?」

「まあまあ。ティアちゃん。」

 

すると瑠菜が・・・

 

「じゃあ南先生のところに今から行こう」

「「「どうして?」」」

「ま、行けば分かるわ。」

 

ティアに言われ私達9人は

理事長室に向かいました・・・

 

 

 

 

 

 

ーー理事長室ーー

 

 

 

 

 

 

「・・・そう。3人共、思い出したのね。」

「なんか嬉しそうな顔してるわよ」

「あら。ルカも人の事言えるのかしら?」

「否定できないわね~♪」

 

理事長と瑠菜のお母様は

笑いながら、私と穂乃果、ことり

を見て言いました。

 

『じゃあ何処で話す?』

「南先生や瑠花さんもいるし・・・」

 

花怜とティアが何処で話すか相談して

いると・・・

 

「ことりちゃんの家は~?」

 

瑠菜が爆弾発言をしました。

い、いきなり9人で押し掛けるのは

理事長に、ご迷惑なのでは・・・?

 

「それの方が早いわね♪」

「「「えええ!?」」」

 

そして急遽、ことりの家に

行く事になりました。

 

 

 

 

 

 

ーーことりの家ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、まずは・・・」

 

ティアが私達9人を見ながら

ある事を聞いてきました・・・

 

「まずはμ'sのみんなに聞くけど、覚悟はあるのかしら?」

 

一体、何の覚悟でしょう・・・

 

『この話を聞いた後、ゆうり君を見る目が変わるから』

 

花怜が声を低いトーンで言いました。

すると真姫が・・・

 

「それって合宿の時に言っていた事と関係あるんですか?」

「そうね。察しの通り関係あるわよ。マキ。」

 

ティアが真姫に言いました。

次に瑠菜が・・・

 

「ことりちゃん達に質問ね。」

 

瑠菜の目つきが変わりました。

まるで「真実を聞いても逃げるな」という目でした。

 

「わたし達が今から話す事は全部。真実だから」

「内容はウミ達3人にとっては残酷な話よ。」

『それでも聞く覚悟はある?』

 

すれ違っていた私達3人を

仲直りさせてくれた大切な人・・・。

大好きな彼・・・。

そして思い出した幼い頃の記憶。

覚悟は決まっています・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「はい。あります。」」」

 

 

 

 

 

 

私達3人は声を揃えて言った。

思いが伝わったのかティアは・・・

 

 

 

 

 

「まずはユーリの家族について話すわ」

藍里(あいり)の?」

「はい。南先生は何処まで知ってます?」

 

ティアは理事長に聞きました。

 

「瑠菜ちゃんから聞いたのは、悠里くんが12歳の誕生日に

亡くなったくらいね。原因は一体何なの?」

 

すると花怜が・・・

 

『ゆうり君を前からよくないと思ってた人達に家ごと焼かれました』

 

そ、そんな・・・

どうして・・・

 

『「あいつ生意気だ。気に入らない」という理由だけです・・・』

 

その時の花怜達3人の表情は沈んでいました。

同時に「思い出だすだけでも腹が立つ」という感じも

出ていました・・・

 

「・・・どうして悠里くんは言わなかったのかしら」

「そうゆう意味だったのね・・・」

 

理事長と瑠花さんが顔を片手で塞いで呟きました。

「話す内容が残酷」とティアが言ってましたが

あまりにも酷過ぎます。

 

「・・・瑠菜。」

「なに?。お母さん」

「藍里ちゃんの事だから、悠里くんに何か言い残したと思うんだけど?」

「次の日に、ゆうくんに聞いたら言ってたよ」

「・・・何て言ってたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『悠里。あなた自身が一度決めた事は最後まで貫き通しなさい。自分の命をどう使うかは悠里が決めて?。母さん達は、あなたが決めたのなら責めはしないわ・・・。だって悠里は、私と父さんの自慢の子だもの』って聞いたよ。わたしは・・・。」

 

それを聞いた理事長と瑠花さんは・・・

 

「藍里のバカ・・・。自分の子供の気持ちくらい考えなさいよ・・・」

「藍里ちゃんに言いたい事はあるけど・・・」

 

じゃあ悠里君は、その次の日・・・

私達が中学1年生の時から、ずっと1人で・・・

でもどうして・・・

 

「・・・私達に言ってくれなかったんですか」

「ユーリの性格考えて言うと思う?」

『言わないよね』

「ゆうくん絶対言わないもの・・・」

 

穂乃果に至っては呆然としており

ことりは今にも泣きそうでした・・・

 

「じゃあここから本題ね。ことりちゃん」

「・・・え?」

「前に聞いた、治療費についての答え教えてあげるね?」

「う、うん・・・」

 

瑠菜は、ことりの目を見て

衝撃の事実を言いました・・・

 

 

 

 

 

 

 

「ことりちゃんの治療費。()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

「・・・えっ」

「瑠菜ちゃん、それどういう事なの!?」

 

私と穂乃果も驚くしかなかった・・・

ことりは衝撃の事実に呆然としていた。

理事長が瑠菜に理由を問い詰める。

 

「今から話します。わたしが一番知ってるので・・・」

「・・・ルナ。その話って確か中学1年生の時よね?」

「音ノ木坂中学に入学して、8月くらいの出来事かな。」

『私とティアちゃんは、関与してなかったけど?』

「ゆうくんが関わらせないようにしてたんだよ・・・」

「・・・ユーリがウミをお願いって言ってた理由はそれね」

『穂乃果ちゃんをお願いって言ってた理由も分かったよ』

 

・・・8月

確かにティアと花怜と穂乃果の4人で

過ごした日が多かったのは覚えてる・・・

ことりは瑠菜と一緒にいたのは聞いた事がある。

 

 

「じゃあ話すね。中学1年生の時、ゆうくんが・・・」

 

 

 

 

 

 

 

瑠菜は深呼吸をして話始めた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことりちゃんの為に自分を犠牲にした惨劇の話・・・」

 

 

 

 

 

 




新章のプロローグ終了です。
海未ちゃん視点で書いてみました。
海未ちゃんを視点にした理由は
何となくですが執筆しやすかったからです。
次回は連載開始から順番的に決めてたのですが
『南ことり編』を本格的に開始します。
サブタイと話数も変わりますので
よろしくお願いします。

・・・過去編をやりながら章管理もしないと(遠い目)

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