前回の予告通り
最後は穂乃果ちゃん視点です。
それではどうぞ。
ことちゃんが留学する日まで
今日を入れて残り2日・・・
(あとは、ほのちゃんだけ・・・)
僕は今日の放課後、
ほのちゃんに声をかけようと思った。
(・・・上手くいけばいいけど。)
side穂乃果
「帰ろうかな・・・」
あの日以来、海未ちゃんとも
話さなくなってしまった。
穂乃果、何がしたいんだろ・・・。
「・・・ほのかちゃん」
「え?」
席を立とうとしたら
ゆうちゃんに声をかけられた。
「今から2人で遊ぼ?」
「う、うん・・・。」
「わーい♪」
ゆうちゃん嬉しそう・・・
すると穂乃果の手を繋ぎ
「
「え?、えっ!?///。ゆうちゃん!?///」
今、穂乃果の事、
ゆうちゃんに連れられるまま学校をあとにした。
(・・・ゆうちゃん一体どうしたんだろう?)
「今から何処に行くの?」
「・・・うーん。思い切り遊べる場所かな」
そう話してる内に目的地に着いたみたい。
「はい。着いたよー♪」
「アミューズメントパーク・・・?」
ゆうちゃんが連れてきてくれたのは
アミューズメントパークだった。
人が、あまりいないな・・・・
「ほのちゃん♪。今日は遊ぶよ♪」
「え?。う、うん。」
ゆうちゃんの口調が変わってる・・・
しかも明るくなった?
ーーアミューズメントパーク、内部ーー
「わあー。凄い!」
入ってみて思ったのが
普通のアミューズメントパークと違い
レーシングカートがあったり、スーパーもあったり
カプセルホテルみたいな物がありました。
もう1つ思った事が・・・
(穂乃果、この場所初めてじゃない気がする・・・)
「最初はどれで遊ぶ?」
「じゃあ穂乃果、あそこのボウリングやりたい!」
「オッケー♪。ほのちゃん行こっ!」
『ほのちゃんー。おいてくよー?』
『ゆうちゃん~。まって~。』
(い、今のは・・・)
突然、ちっちゃい頃の穂乃果が出てきて
戸惑ってしまった・・・
「やったー!。またストライクー!」
「4回連続ストライクって平気で出せるもんなの!?」
「次!。ゆうちゃんね?」
「・・・何だろう、ほのちゃんに勝てる気がしない」
「ファイトだよ!」
「・・・よし!。頑張る!」
ちなみに穂乃果と、ゆうちゃんの結果は・・・
「結局。ほのちゃんの勝ちだったねー」
「でも、ゆうちゃんだって連続でスペア出してたじゃん!」
「あははー。次どこに行く?」
「えっと・・・」
・・・ぐぅ~。
「・・・おやつ食べに行こうか?」
「う、うん・・・///」
ゆうちゃんの前で恥ずかしいよ///
「穂乃果、どれ食べようかな?」
「ほのちゃんが食べたいやつでいいんじゃない?」
「あーん!。迷うよー!」
「・・・どれと迷ってるの?」
ゆうちゃんが穂乃果の近くにきました。
ど、どうしよう///
ゆうちゃんと肩が密着してるよ・・・///
「・・・両方頼む?」
「えっ?///」
「注文してくるから待っててー。」
(
・・・あ、あれ?。
穂乃果、今何て言ったの・・・
「ほのちゃんー。お待たせー♪」
「あ、ありがと///。ゆうちゃん・・・///」
「気にしないでー♪」
ゆうちゃんが買ってきてくれたのは
イチゴのクレープとイチゴパフェだった。
「穂乃果が頼んどいてなんだけど、イチゴの量多いね・・・」
「それ言っちゃう?」
「だって両方食べたかったんだもん・・・。」
「ほのちゃんらしいねー。」
「もぅー///。笑わないでよー///」
「ごめんごめん。」
『ほのちゃんのデザート、イチゴがいっぱいあるー』
『えへへー♪。両方食べたかったんだー♪』
『あはは。ほのちゃんらしいなー』
『ゆうちゃん、笑わないでよー///』
『えへへ。ごめんごめん。』
(な、何でまた・・・)
「ほのちゃん、食べたらゲームコーナーに行こうよ!」
「うん!」
穂乃果達2人はゲームコーナーにやって来た。
急に、ゆうちゃんが・・・
「僕、ほのちゃんとダンスゲームで勝負したい!」
「え?。な、何で?」
「特に理由はないよー♪」
「わ、分かった・・・」
今は、あまりやりたくないけど
ゆうちゃんの頼みで勝負する事になった・・・。
「ま、負けちゃった・・・。流石アイドル・・・。」
「やったー!。穂乃果の勝ちー!」
(やっぱり穂乃果は・・・)
「・・・ねぇ。ほのちゃん。」
ゆうちゃんが真面目な顔になりながら・・・
「本当はスクールアイドル続けたいんでしょ?」
「ち、違っ・・・」
「今回のは、ほのちゃんは悪くないよ。」
「・・・え?」
どうして?
だって穂乃果のせいで
ことりちゃん、海未ちゃんが・・・
「みーちゃん、ほのちゃんに謝りたいって言ってたよ。」
・・・海未ちゃんが?
「ことちゃん、本当は留学したくないって。」
「・・・ことりちゃんが?」
ゆうちゃんは更に続けるように・・・
「僕が気づかないと思った?。3人共、分かりやすいよ。」
「で、でも穂乃果は・・・」
「謝るのが怖い」って言おうとした次の瞬間、
ゆうちゃんに抱きしめられた・・・
「ゆ、ゆうちゃん?」
「ほのちゃんの本当の気持ちはどっち?」
「・・・辞めたくない。」
知らず知らずの内に泣いていた。
「・・・大丈夫」
ゆうちゃんを見ると穂乃果を安心させるような笑顔で・・・
「
「う、うわぁあああん!!」
その言葉を聞いた瞬間、穂乃果は嬉しくて
ゆうちゃんの胸の中で泣いていた。
「ほのちゃん楽しかった?」
「うん!///」
「明日、大丈夫そう?」
ゆうちゃんが言っている意味は、
海未ちゃん、ことりちゃんの事だと思う。
だから穂乃果は・・・
「うん!。やるったらやる!」
「そっか。明日、頑張ってね。」
あ、ゆうちゃんが帰っちゃう・・・
「ゆ、ゆうちゃん!」
伝えなきゃ・・・
「
「えっ・・・///」
「ありがとね。ほのちゃん!」
ゆうちゃんが帰ったあと
穂乃果は自分の部屋で海未ちゃんにメールを
送ったあと、明日の事、そして今日の事を考えていた
次の瞬間・・・
「あ、あぁ・・・。」
花怜ちゃんが以前、
穂乃果に言った事・・・
『ゆうり君の事。思い出してあげて?』
フラッシュバックした穂乃果の小さい頃の記憶。
・・・何で?
・・・どうして?
今頃になって思い出すの・・・!?
「・・・ううっ、うぅ!!。」
・・・穂乃果。最低だっ!!
「・・・ゆ、ゆうちゃん、今まで本当にゴメンね・・・」
この日。穂乃果は、ゆうちゃんの事を
完全に思い出すと同時に
酷い後悔に襲われた・・・
穂乃果の涙は、ずっと止まらなかった・・・
穂乃果ちゃん回、終了です。
次回は1期13話、最終回です。
最後まで頑張りますので
よろしくお願いします。