ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

35 / 187
ゆるポメラです。
前回の予告通り
今回は海未ちゃん視点です。

それではどうぞ。


第32話 『みーちゃん』

初の学校をサボってからの翌日。

 

(やっぱり、ほのちゃん避けてるな・・・)

 

スクールアイドルを辞めると宣言した

その日から、ほのちゃんは

みーちゃんを避けるようになった。

現在、μ'sは活動を休止しています。

 

「初めて、本気で怒鳴ってたしなぁ・・・」

 

みーちゃんの性格上、手をあげる事までは

絶対にしないからなぁ。

・・・余程の事がない限り。

 

(ことちゃんが仲裁してたから・・・)

 

・・・そう。

毎回、ほのちゃん、みーちゃんが

喧嘩みたいな事すると決まって、

ことちゃんが仲裁役をやっていた。

 

(放課後、弓道部に寄ろう・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

side海未

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、これからどうすれば・・・」

 

あの時、穂乃果を叩いてしまった事を

謝りたい・・・

でもどうやって・・・

 

(ことりが留学・・・)

 

ことりが元気がないと悠里君に言われて、

理由を聞かされた時はショックでした。

悩みに気づかないなんて親友失格です。

 

「・・・また外してしまいました。」

 

μ'sの活動を休止してから

私は弓道部の方にも出てみましたが

調子がでません。

 

「・・・うみちゃん?」

 

私を呼ぶ声がしたので

振り返ると・・・

 

「・・・悠里君?」

「顔色悪いよ。大丈夫?」

 

どうやら顔に出てしまったみたいですね・・・

 

()()()()()の事、気にしてるんでしょ?」

「・・・え?」

「やっぱり」

 

すると悠里君は・・・

 

「・・・自主練?」

「はい。今日は部活ないですから・・・」

()()()()()

 

・・・え?

 

「今から2人で出かけよ?」

「は、はい!?///」

「ちなみに拒否権ないから♪」

 

ゆ、悠里君、

私の事、()()()()()って・・・

せっかくの誘いなので

 

「帰り支度するので待っててください」

「・・・じゃあ外で待ってるね?」

「わ、分かりました。」

 

 

 

 

悠里君、一体どうしたんでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました」

 

すると悠里君は私の手を繋ぎはじめ・・・

 

「ゆ、悠里君!?///」

()()()()()行こっ!」

 

・・・うぅ///。

は、恥ずかしいです///

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで今から何処に向かうのですか?」

「・・・僕が落ち込んだ時、毎回行ってる場所かな。」

 

(悠里君、楽しそう・・・)

 

「あ、着いた着いた♪」

「水族館・・・?」

 

悠里君に案内されて来たのは

水族館でした。

それにしては人が、あまりいない気が・・・

 

「みーちゃん♪。早く行こう♪」

「は、はい///」

 

悠里君の口調が・・・

それに雰囲気が明るくなった?

 

 

 

 

 

ーー水族館、館内ーー

 

 

 

 

 

 

 

「・・・綺麗。」

 

入ってみて思った事が

普通の水族館と違う所がありました。

天井はプラネタリウムになっており

ペンギンの子供が私達をお出迎えしてくれました。

もう1つ思った事が・・・

 

(私、ここに来た事あるような気が・・・)

 

「やっほー♪、遊びに来たよ♪」

「悠里君、ペンギンの言葉が分かるんですか!?」

「長い事ここに来てるから、なんとなくだけどね?」

 

「みんなには内緒ね?」と笑いながら

私に言いました。

 

「えっと。みーちゃんと来たら、まずあそこだな♪」

「あ、あの悠里君?」

「どしたの?」

「あ、あの・・・///」

 

すると悠里君は私の言いたい事が分かったのか・・・

 

「・・・えっと、嫌だった?」

「い、嫌じゃないです///。」

「みーちゃん♪、早く行こっ♪」

 

 

 

 

『みーちゃんー。こっちこっちー!』

『悠里君~。まってくださ~い。』

 

 

(どうして小さい頃の私が・・・)

 

突然、小さい頃の私が出てきて

戸惑ってしまった・・・

 

 

 

 

「あ、熱帯魚の種類が増えてる!」

「そうなんですか?」

「うん。前は3種類しかいなかったから。」

「ここにはいつも1人で?」

「1人での時もあるけど何より・・・」

 

悠里君が何か言いづらそうな・・・

 

()()()()()()2()()()()()()()()()()♪」

「・・・えっ///」

 

ど、どうしましょう・・・///

私また・・・。

 

「みーちゃん、この近くにカフェがあるんだけど行かない?」

「ここ水族館ですよね?」

「実はあるんだなー♪。これが♪」

 

悠里君に手を引かれ

やって来たのは広いカフェだった。

 

「みーちゃんは座って待ってて?」

「はい。あの・・・」

「炭酸飲料以外でしょ?」

「ど、どうしてそれを!?///」

「あの時の、みーちゃん凄かったから・・・」

 

 

 

『みーちゃん、コーラとか苦手なのー?』

『シュワシュワ感がキライです・・・』

『お顔、すごいことになってるよー?』

『そ、そんなことないです///』

 

 

(ま、またです・・・)

 

「さっきの光景は一体・・・」

 

すると悠里君が帰ってきました。

 

「はい♪。みーちゃん♪」

「この飲み物は何ですか?」

「オレンジジュースだよ。」

「その割には色が赤いですね?」

「あぁ。それは、カシスオレンジっていうんだよ」

「カシスオレンジですか?」

「うん♪。みーちゃんが好きなやつだったから♪」

 

飲んでみると、変わった味でした。

柑橘系の味もちゃんとしてます。

 

(()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()())

 

・・・え?

私、今・・・。

 

「ねぇ。みーちゃん!」

「何ですか?。悠里君?」

「この後、おもしろい物見れるよ?」

「おもしろい物?」

「ちょっと移動するけど大丈夫?」

「は、はい。」

 

移動したのは水族館の屋上でした。

 

「着いたー♪」

「風が気持ちいいです・・・」

「・・・あ、そろそろかな?」

「何がですか?」

 

悠里君は私に時計を見せてきました。

時刻は、午後16時45分でした。

 

「みーちゃん。あれ見てみて!」

 

悠里君が指をさした方を見てみるとそこには・・・

 

「・・・すごく綺麗です///」

 

壮大な夕日が辺りの海を照らしていました。

幻想的な光景でした。

 

「この景色を、みーちゃんに見せたかったんだー♪」

「・・・私にですか?」

「うん!。昔みーちゃん、門限とかあったからさ。この時間帯でないと見れないんだ」

 

(この景色を見せる為に、わざわざ・・・)

 

すると悠里君が真面目な顔になり

 

「本当は、みーちゃんが一番辛いんでしょ?」

「え?」

「ほのちゃん、ことちゃんと離れ離れになるのが怖い?」

「・・・怖いです。だって2人は」

「初めて誘ってくれた友達だからでしょ?」

 

悠里君は優しく聞いてきました。

 

「ほんとにもう。世話のかかる()()()()・・・。」

 

悠里君、今私達の事・・・

 

「・・・安心して。」

「悠里君・・・?」

 

悠里君は、これまでにない笑顔で・・・

 

 

3()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

私は、その言葉が嬉しくて泣いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの///。家まで送ってくれてありがとうございます///」

「僕が誘ったんだし気にしないで?」

「あ、あの///。悠里君・・・///」

 

言わなきゃいけません・・・

 

 

()()2()()()()()()()。」

「あっ///」

「また明日ね。みーちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠里君が帰ったあと

私は自分の部屋で水族館での出来事を考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ、私・・・。」

 

 

 

 

 

 

急激に思い出した幼い頃の記憶・・・

そしてティアが以前、私に言った事。

 

『ユーリの事思い出してあげて?』

 

その意味を完全に理解した・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・っ!!。悠里君、い、今まで・・・、ゴメンなさい・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日。私は悠里君の事を完全に思い出し

ずっと泣き崩れていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




海未ちゃん回、終了です。
次もオリジナルです。
最後は穂乃果ちゃん視点です。
上手くできるか不安ですが
次回も、よろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。