ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は1期13話の『μ'sミュージックスタート!』の回です。
サブタイ通り、ことりちゃん視点です。

それではどうぞ。



第31話 『ことちゃん』

僕は今日、ある事を

する為に準備をしています。

 

「・・・よし!」

 

準備ができたので

僕は、ある場所へと向かった・・・

 

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

 

 

 

「穂乃果ちゃんと海未ちゃん。どうしてるかな・・・」

 

みんなに留学する事を打ち明けて以来、

私は学校に行ってない。

今日も1人で留学の準備をしていた・・・。

 

(でも本当は・・・)

 

私は、ずっと迷っていた・・・

 

 

 

 

ーーピンポーンーー

 

 

 

 

突然、玄関のチャイムが鳴った。

お母さんはいないし、ことりが出るしかなかった。

時計を見ると、時刻は午前10時だった・・・

 

(こんな時間に誰なんだろう・・・)

 

疑問に思いながらもドアを開けると・・・

 

「・・・おはよう?」

「え!?」

「・・・ことりちゃーん?」

 

そこには私服姿の

ゆーくんがいました。

 

「ゆ、ゆーくん!?。が、学校は!?」

 

この時間は、ゆーくん達は学校で授業中のはずなのに。

 

「その質問には、ちゃんと答えるから。今から2人で出かけよ?」

「で、でも・・・」

「ちなみに、()()()()()に拒否権はありません♪」

「えええぇぇぇ!?」

 

ゆーくんが今日は強引な気がします。

それに私の事を()()()()()って・・・

聞きたい事もあるので私は・・・

 

「準備してくるから待ってて?」

「・・・分かったー。」

 

準備が終わり玄関に戻ると・・・

 

「お、お待たせ///」

「わー。私服似合っているよ。」

「!?///。あ、ありがと///」

 

すると、ゆーくんは

ことりの手を繋ぎ・・・

 

「じゃあ行こっか。()()()()()!」

「ふえぇぇ~!?///」

 

 

 

 

 

歩いている途中

私は、ゆーくんに・・・

 

「ゆーくん、さっきの事なんだけど・・・」

「・・・学校の事?」

「うん。」

「サボった。」

「・・・えっ!?」

 

・・・今、ゆーくんサボったって言ったよね!?

ことりの聞き間違いじゃないよね!?

 

「・・・ちなみに南先生の公認だよー。」

「お、お母さんの!?」

「ことちゃんが留学の事をみんなに言った日、覚えてる?」

「うん・・・」

「実は、あの後許可を貰いに行ったんだ。」

 

でもどうして?

 

「・・・ことちゃんが迷ってたから。」

「え?」

「しんみり空気終わり。今日は楽しもう!」

 

何だろう・・・

いつもと違う・・・

 

「ところで何処に行くの?」

「・・・僕のお気に入りの場所かな?」

 

ゆーくんは嬉しそうに微笑んでいました。

でもこれって・・・

 

(よく考えたらデ、デートだよね・・・///)

 

「ことちゃん?」

「な、何でもないよ///」

「・・・ならいいけど。」

 

目的地に着くまで

ゆーくんの顔が見れませんでした・・・///。

 

「着いたー、着いたー♪。」

「遊園地・・・?」

 

着いた場所は遊園地だった。

でも平日な為、あまり人がいない・・・。

 

「思い出の場所なんだよー。」

「そうなの?」

「うん♪。ことちゃん行こっ♪」

「う、うん。」

 

ゆーくんの口調が変わった・・・

今まで見たことないくらいの明るさだった。

 

 

 

 

 

ーー遊園地、園内ーー

 

 

 

 

 

 

 

「最初、どこに行きたい?」

「えっと・・・」

 

入って思った事があるのですが

ここの遊園地は普通の遊園地と違う所がありました。

遊園地なのにデパートがあったり、お花畑があったり

よく見ると、リスがいました・・・

もう1つ思った事が・・・

 

(ことり、この遊園地に来るの初めてじゃない・・・)

 

「じゃ、じゃあ。あそこの洋服屋さん行きたい・・・」

「じゃあ、ことちゃん行こっ!」

「ゆ、ゆーくん!?///」

 

本当に、ゆーくん。どうしたんだろ・・・

 

『ことちゃんー。』

『ゆーくん~。まってよ~』

 

(・・・今の光景は何?)

 

突然、幼いころの私が出てきて

ことりは戸惑ってしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ~・・・」

 

店内に入ってみると、たくさんの洋服がありました。

しかも普通の店とは違い季節ごとの服が並んでいました。

 

「と言う訳で・・・」

「ゆーくん?」

「ことちゃんの服を選ぼう♪」

「えええぇぇぇ~!?」

「・・・どうしたの?」

「ゆーくん、どうしたの!?。なんか今日変だよ!?」

「・・・そう?」

 

いくら何でも今日の

ゆーくんは変と言うより積極的というか・・・

 

「うーん。ことちゃんに似合いそうな服は・・・」

 

ことりが考えている間にも

ゆーくんは服を選んでいました。

 

 

 

ーー数時間後ーー

 

 

 

 

 

「ゆーくん洋服ありがと///」

「気にしないで♪。ことちゃんが喜んでくれたならそれで良いよ♪」

 

あの後、ゆーくんに何着か洋服を買ってもらいました。

選ぶ時、すごく楽しそうだったのが印象的だった。

 

(()()()()()()()()()()()()()()()()()()()())

 

・・・あれ?

ことり今何て・・・

 

「ことちゃん。お腹すいてない?」

 

時計を見ると、12時30分だった。

 

「でも、どこで食べるの?」

「・・・えへへ♪。こっちこっち♪。」

 

ゆーくんに連れられて来た場所は

お花畑の近くにあったレストランだった・・・

 

「ことちゃんの大好きなチーズケーキもあるよー♪」

「えっ///。何で知ってるの!?///」

「・・・昔自分で言ってたじゃない。」

「えっ・・・」

 

 

『ことちゃん。チーズケーキ好きだよねー。』

『うん♪。ことり、ここの遊園地来るときの楽しみだもん♪』

 

(ま、また・・・)

 

「じゃあ入ろう。僕もお腹すいたし」

「う、うん・・・」

 

メニューを見てみると

洋食、ケーキ、デザート、季節限定メニューなど

種類が豊富でした。

 

「どれにしようかなー♪」

 

ゆーくんは目をキラキラさせながらメニューを

見てました。

ことりも迷うな・・・

 

「ことちゃん決まった?」

「え、えっと。じゃあ季節限定メニューで」

「ちなみにデザートのチーズケーキ1ホールに変更も可能なんだよー」

「そ、そうなの?」

「ことちゃんがやりたかった事ができるけど、どうする?」

「や、やる・・・///。」

「あ、南先生には内緒ね?」

「え、なんで?」

「昔から南先生に「ことり、それはダメよ!」って言ってたし・・・」

 

ゆーくんは苦笑いしながら

「まあ僕も母さんに言われてたけどね?」と言いました。

やっぱり私・・・

 

 

『ふええん~。チーズケーキ1ホール~。』

『ことちゃん泣かないで?。僕達が大きくなったら2人で来よう?』

『・・・ぐすん。ゆーくんと2人で?』

『うん!。あれ?。・・・嫌だった?』

『ううん///。ゆーくんと一緒に行きたい!///』

『じゃあ。約束だね。』

『うん!///。』

 

 

 

 

(・・・あ。)

 

 

 

 

 

 

その後、ゆーくんと色々な所に回りました。

夕方になり最後に観覧車でも乗って帰ろうと

言い、今は2人で観覧車に乗っています。

 

「やっぱりここの観覧車は景色がいいなー♪」

「・・・どうして」

「ことちゃん?」

「どうして学校をサボってまで、ことりを誘ってくれたの?」

 

すると、ゆーくんは真面目な顔になり・・・

 

「ことちゃん本当は留学行きたくないんでしょ?」

「そ、それは・・・」

「昨日さ。みーちゃんが、ほのちゃんを平手打ちしたんだ。」

「ど、どうして・・・」

「ほのちゃんがスクールアイドル辞めるなんて言ったから。」

「う、嘘・・・」

「僕は多分、自分の気持ちに嘘をついてたから、みーちゃんも叩いたんだと思う」

 

(やっぱり、ゆーくんは・・・)

 

「3人共、頑固な所あるしね・・・」

「あ、あの・・・」

「迷ってるんでしょ?。僕だって留学なんか行って欲しくないよ・・・」

「えっ・・・」

「ことちゃんの性格だから心配かけたくないと思ったんでしょ?」

 

ゆーくんは優しく問いかけるように聞いてきました。

 

「こ、ことりは・・・」

「辛いなら、僕が何とかするよ。」

「・・・えっ?」

「僕は、ことちゃんの味方だし何より・・・」

 

ゆーくんは笑顔で・・・

 

3()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

その言葉を聞いた私は嬉しくて泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は僕のワガママに付き合ってくれてありがと。」

「ううん。ことりも楽しかった///」

「それなら良かった。」

 

ことりの家まで送ってくれた

ゆーくんは嬉しそうだった。

まるで「帰るまでが遠足だよ」みたいな

そんな笑顔だった・・・。

 

「じゃあ僕は、帰るね。」

「あ、あの・・・!」

 

言わなきゃ、ゆーくんに・・・

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「えっ///」

「じゃあバイバイ。ことちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆーくんが帰ったあと

ことりは自分の部屋で今日の事を思い返してた・・・

 

 

 

 

 

 

 

「思い・・・。出した・・・。」

 

 

 

 

 

ことりは以前、瑠菜ちゃんが

『ゆうくんの事を思い出してあげて?』

の意味が分かりました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ひっく!!。ゆーくん今までゴメンね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日。ことりは、ゆーくんの事を思い出し

ずっと泣いていた・・・

 

 

 

 




ことりちゃん回、終了です。
次もオリジナルです。
次回は海未ちゃん視点です。
頑張って執筆しますので、
よろしくお願いします。

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