ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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こんばんは、ゆるポメラです。
今回の話は何故、転入になったかの話です。
それでは、どうぞ。


第1話 転入する理由と決断

「て、転入!?」

 

え?、理事長さん何て言った?

 

「えっと、悠里くんは私が音ノ木坂学院出身なのは知ってる?」

「そういえば・・・昔そんな事言ってましたよね。」

 

確か僕達3人が中学に入ったばかりの時に言ってたなぁ

当時、まだ先生だった瑠花さんが僕がもう一人慕っていた

先生と『私達、同級生なのよ~♪』って言っていたのは

今でも鮮明に覚えてる。

・・・そういえば先生、今頃どこで何してるんだろう。

 

「それでね~。私、音ノ木坂の理事長と知り合いなんだけど

そこで一昨日くらいかしら?電話で相談されたの。

『音ノ木坂を共学させる事になったから男子生徒を1人試験生として入学

させたいの』ってね。」

 

なるほどなー。

と、僕が少し疑問に思いながら考えてると

ルーちゃんが、

 

「あれ~、でも確か音ノ木坂学院って()()()じゃなかったけ~?」

「・・・え?。そうなの?」

「私もルナに昔、音ノ木坂学院のパンフレット見せてもらった事あるけど

昔からの伝統高校みたいよ。」

 

と、ティアちゃんが簡単な補足説明をしてくれた。

 

「話の内容はだいたい分かりました。でもなんで()なんです?」

 

そう、これが疑問だった。

僕達が通っている高校は僕以外にも男子はいる。

最悪ルーちゃんやティアちゃんでもいいのでは?

・・・でもそれだと瑠花さんと音ノ木坂の理事長が言っていた『共学』という

内容が噛み合わない。

そうなると、僕達の高校から1人だけ男子が選ばれたという事になる。

 

「悠里くんの言いたいことは分かるわ。でもね私があなたを選んだのは

私だけじゃないの。」

「・・・え?」

 

瑠花さんだけじゃない?。

「音ノ木坂の理事長が『どうしても悠里くんにお願いしたいの』って言ってたわ。

だから私達2人からのお願いなの。

私としては悠里くんの意見に尊重したいんだけどねぇ・・・。」

 

・・・でも()()()()()()()()()()僕なんて

 

「ゆうくん」

「・・・え?」

「そんな事ないからね!!」

「・・・まだ何も言ってないんだけど」

「ユーリ、隠しているつもりかもしれないけど私達には隠せないわよ。

表情をみれば分かるわよ。・・・ユーリが何を言いたいのかもね」

「・・・ティアちゃんまで」

 

ほんと、()()3()()には隠せても

ルーちゃんとティアちゃんには敵わないよ・・・

 

改めて瑠花さんの表情をみると()()()()いた。

・・・お見通しか。

 

「理事長・・・、いや瑠花さん!!」

「何かしら?」

「・・・こんな僕なんかでいいなら『音ノ木坂学院の共学の転入』の件、

受けさせてください。」

「・・・悠里くん本当にいいの?。」

「もう決めましたから。・・・それに」

「それに?」

「たしかに辛い時もあったけど、この言葉で頑張れます。

あの子の言葉を借りて言うなら

僕は一度決めたら()()()()()()()()!()!()()()()()()()()()です。」

 

・・・この言葉に何度助けられたか。僕にとって、おまじないだから

 

「ゆうくんらしいねぇ~」

「そうね。辛くてもめげないところがユーリらしいわ。」

 

人前で、このセリフ言うの久しぶりだったから恥ずかしいなぁ・・・

 

「じゃあ転入の件、よろしくね。悠里くん」

「はい!!」

 

・・・こうして今日は音ノ木坂学院の転入が決まった日だった。

 




なんとか無事に終えました。
最後、悠里が言ったセリフに
あの子のセリフを言わせてみました。
次回は、いよいよ本編に入る予定です。

本日は、ありがとうございました。

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