今回はサブタイ通り
本編の続きです。
それではどうぞ。
ーー合宿当日ーー
「集合場所の駅に向かう前に花怜ちゃんを迎えに行かないと・・・」
・・・そう。
神田明神に向かい、花怜ちゃんを迎えに行かなくちゃ
ならないんだ。理由は気が向いたら話すけど、思念体である
花怜ちゃんは行動範囲が制限されているんだ・・・
「・・・花怜ちゃん、いるかな?」
だが僕の心配はいらなかったみたい。
『ゆうり君おはよー♪』
「おはよ。準備早いね・・・」
『久しぶりの遠出だもん♪』
「・・・確かにね。そろそろ行こうか?」
『うん♪』
駅に向かう途中、花怜ちゃんが・・・
『瑠菜ちゃんとティアちゃんは?』
「2人なら先に行かせたよ。一応、連絡はしといたしね。」
『瑠菜ちゃん、寝坊したりして?』
「ティアちゃんもいるし大丈夫だと思うよ?。・・・多分。」
『・・・あはは。断言はしないんだね。』
そんな感じで集合場所の駅に着いた。
案の定、みんな揃ってた・・・
「・・・もしかして僕達2人遅刻?」
「ユーリ、私とルナも今着いたばかりだから大丈夫よ」
『あ、そうなの?』
「うん~。そうだよ~。」
そんなやりとりをしていると絵里先輩が・・・
「みんな揃ったみたいだから、これからみんなにやってもらいたい事があるの」
「・・・それは一体?」
「それはね、『先輩禁止』よ!」
これを聞いた僕も含めた3年生以外は驚いていた。
反応は様々だけど・・・
理由を説明するように絵里先輩が。
「前からちょっと気になってたの。先輩後輩はもちろん大事だけど、踊っている時にそういう事気にしちゃダメだと思ったの。」
確かに学校生活とかでは上下関係は大事だけど、踊っている時だと
『上級生とかに合わせてしまう』という気遣いが自然と出てしまうからかな?。
「そうですね、私も3年生に合わせてしまうことがありますし・・・」
・・・みーちゃんも思ってたみたい。
すると、にこ先輩が。
「そんな気遣い全く感じないんだけど」
「それは、にこ先輩は上級生って感じがしないからにゃ!」
凛ちゃんバッサリ言うね・・・
「上級生じゃないなら何よ!」
「後輩?」
「というか子供?」
「マスコットかと思った」
「どういう扱いよ!」
凛ちゃん、ほのちゃん、希先輩が言っていく
そしてそれに突っ込む、にこ先輩・・・
でもなんで絵里先輩、この提案出したんだろう?
さっきの理由だけじゃない気がする・・・
(もしかして花陽ちゃんと真姫ちゃんの為じゃないかな?)
僕が考えてる事が分かったのか花怜ちゃんが小声で
『多分そうだと思うよ』
「・・・やっぱり?」
そんなやりとりをしていると・・・
「じゃ早速始めるわよ穂乃果?」
「は、はい。・・・いいと思います。」
ほのちゃんも一応、上下関係気にするんだっけ・・・
「え、絵里ちゃん!」
「うん!」
笑顔で返されて安心したのか、ほのちゃんは。
「なんか緊張するね~。」
「じゃあ凛も!。えっと、ことりちゃん?」
「よろしくね!凛ちゃん!真姫ちゃんも!」
「えっ?うぅ・・・///」
まぁいきなりは難しいよね・・・
「べ、別にわざわざ呼んだりするもんじゃないでしょ?」
「それで悠里くん達4人なんだけど・・・」
・・・そうだなぁ
「じゃあ、僕は絵里さんで。」
『よろしくねー♪。絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃん♪』
「わたしも花怜ちゃんと同じ呼び方にする~」
「私は先輩禁止に則って普通に呼ぶ事にするわ」
こんな感じになりました・・・
あ、そうだ・・・
「凛ちゃん達も僕達の事、呼びやすいほうでいいからね?」
「わかったにゃ!」
「は、はい。」
「分かりました・・・」
そして絵里先輩が・・・
「それでは今から合宿に行きます。部長の矢澤さんから一言」
「しゅ、しゅっぱーつ!!」
「・・・それだけですか?」
「思いつかなかったのよ!」
ですよねー・・・
こんな感じで電車に乗り込んだ・・・
ーー電車内ーー
「あの、席順はどうするのですか?」
みーちゃんが言ったので花怜ちゃんが・・・
『私にいい案があるよー♪』
「カレンまさかと思うけど・・・」
『・・・ふっふふー♪、じゃーん♪』
「くじ引きだね・・・」
花怜ちゃんが何処から出したのか結局くじ引きで
決める事になった・・・
結果、席順はこうなった・・・
穂乃果 悠里 瑠菜 花陽
海未 ことり にこ 希
ティア 真姫
絵里 凛
こんな感じになった。
花怜ちゃんがいない?
・・・花怜ちゃんはね。
『ゆうり君、景色が綺麗だよー』
僕の頭上で浮遊しながら楽しそうにしていた。
「・・・落ちないように気をつけてね?」
「花怜ちゃん!。あそこ海が見えるよ!」
『え!?。どこどこ!?』
「穂乃果、花怜。あまりはしゃがないでください!」
「まあまあ海未ちゃん・・・」
この光景も久しぶりに見たな・・・
いまだに外の景色に夢中な花怜ちゃん、ほのちゃん。
僕は、みーちゃん、ことちゃんに・・・
「うみちゃん、ことりちゃん。クッキー焼いてきたんだけど食べる?」
「え!?。ゆーくんが作ったの!?」
「・・・昨日、一睡もできなかったから暇だったから作ってた。」
「え!?。悠里君、寝てないのですか?」
「まあね。食べて、食べて。」
「「い、いただきます・・・」」
2人は僕の作ったクッキーを食べると・・・
「「お、おいしい///。」」
「・・・それは良かったよ。」
(ゆーくん、お菓子作るの上手だなぁ///。)
(私も悠里君に作ってあげたいです///。)
すると匂いに誘われたのか
ほのちゃん達も・・・
「ゆうちゃん!。穂乃果も食べていい?」
「どうぞ。花怜ちゃんも食べて。」
『わーい♪』
ちなみに反応は・・・
「ゆうちゃん、おいしい///」
『クッキー作るの相変わらず上手だねー♪』
他のみんなにもクッキーを渡しに行き自分の席に戻った。
ちなみに味の方は好評だったよ。
「思い出・・・。作れるといいな・・・」
「ゆうちゃん?」
「・・・何でもないよ。」
電車の音が一瞬だけ短く感じた
そんな感じが僕には寂しく聴こえた。
まだまだ続きます。
・・・合宿の回は難しいですね。
次回もよろしくお願いします。