ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は、ことりちゃん視点を
多くしてみました。
以前の海未ちゃん視点みたいに
上手くできるか不安ですが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第22話 白の少女の断片の記憶

あの後、特大パフェを食べ終わった

ルーちゃんは凄かった・・・

何故なら・・・

 

「すみませ~ん。特大パフェ追加お願いしま~す」

「・・・まだ食べるの?」

「たまにはいいかな~って♪」

 

それはルーちゃんにとってでしょ

本当は『たまに』って言うレベルじゃないんだ

けどね・・・

 

「ゆうくんは~?」

 

・・・え?。僕も追加しろと?

 

「じゃあフルーツケーキ追加しようかな・・・」

 

こうして僕も追加した。

・・・味?。おいしかったZE☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆーくんと瑠菜ちゃんが帰ろうとした時、

私もバイトが終わったので声をかけた。

 

「ゆーくん、瑠菜ちゃん。」

「・・・あれ?。ことりちゃん?」

「どうしたの~?」

「一緒に帰ってもいいかな・・・?」

 

ことりが聞くと2人は声を揃えて・・・

 

「「うん。いいよ」」

 

こうして3人で帰る事になりました・・・

帰る途中、私は2人に、

 

「バイトの事みんなには内緒にしてくれない?」

「・・・それは構わないけど」

「わたしも構わないけど~・・・」

 

すると、ゆーくんが

 

「・・・でもいずれバレるよ?」

「実際、わたしと、ゆうくんに見つかった訳だし~」

「今はこのままで・・・」

 

私が言うと、2人はそこまで聞かなかった・・・

 

「ゆうくん~、アイス買って~」

「瑠菜ちゃんまだ食べるの!?」

「むぅ~。ことりちゃん、アイスは別なんだよ~」

「・・・ルーちゃん、知らないよ?」

 

ゆーくんが溜息をつきながら、結局ことりの家の近くの

コンビニに寄る事になりました。

 

「ほぇ~♪」

「・・・相変わらず種類多いね。ここのコンビニ。」

「そうなの?」

 

ことりが聞くと、ゆーくんは「意外と有名なんだよ」と

言いました。

それにしても瑠菜ちゃん、昔からアイスは好きだもんね・・・

 

「ゆうくん~。わたしコレにする~♪」

「・・・ティアちゃんに怒られても知らないよ?」

「そこは、ゆうくんが上手くフォローして~?」

「コンビニに入った時点で僕も共犯だけどさ・・・」

 

ゆーくんは苦笑いしながら、自分の買うアイスを選びました。

すると、ゆーくんは・・・

 

「ことりちゃんは何にする?」

「え?。いいの?」

「・・・僕の奢りという事で」

「わ~い。ゆうくん、太っ腹~♪」

「ルーちゃん、今回だけだからね?」

 

この光景、ことり何処かで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば~、ことりちゃんは何でバイトしてたの~?」

 

瑠菜ちゃんの疑問に私は、ゆーくんと瑠菜ちゃんなら

話してもいいかなと思い、2人に話しました・・・

 

「私は穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って、何もないから・・・」

 

2人は黙って聞いてくれました・・・

 

「私は穂乃果ちゃんみたいにみんなを引っ張っていけないし、海未ちゃんみたいにしっかりしてない」

「・・・それで?」

「自分を変えられると思ったの。でも、どれだけ頑張っても穂乃果ちゃんや海未ちゃんみたいになれなくて・・・」

 

ことりが言い終わった瞬間・・・

 

「そんな事絶対ない」

 

・・・え?

 

「ことりちゃんは、おっとりしてて、積極性に欠けてるけど、衣装作りっていう、μ'sの根本を支える人の1人。それでいいと思う。ことりちゃんの長所であり短所なんだから。」

 

ゆーくんは真剣な表情で私に言ってくれた。

 

「それに、何も無いって言ったけど、本当に『何も無い』っていうのは

()()()()・・・。」

「・・・ゆー、くん?」

 

ことりには、その意味が分からなかった・・・

瑠菜ちゃんを見てみると、悲しそうな表情でした。

 

「じゃあ、僕は帰るから・・・。ことりちゃん。」

「え?」

 

夕日を背景に、ゆーくんは私の目を見て・・・

 

()()()()()は誰にもない物を持っている事・・・

僕は知ってるから。そんな事言わないで。」

 

ゆーくん、今ことりの事・・・

そんな事考えていると、ゆーくんは帰ってしまった。

 

 

ゆーくんが帰ってしまった後、

隣にいた、瑠菜ちゃんに・・・

 

「ねぇ。瑠菜ちゃん」

「ゆうくんの事~?」

「・・・うん」

 

とりあえず場所が場所なので、ことりの家で聞く事にした。

 

 

「ただいまー」

「こんばんは~」

「あら。瑠菜ちゃん。いらっしゃい。」

「南先生~。お邪魔しま~す。」

 

リビングで、お母さんに、さっきの出来事を話した。

あ、もちろんバイトの事は言ってないよ?

瑠菜ちゃんも上手く合わせてくれたし。

 

「そう。悠里くんが・・・」

 

お母さんは瑠菜ちゃんに気になった事があるのか

真剣な表情で尋ねてきた。

 

「瑠菜ちゃん、藍里(あいり)・・・。いいえ悠里くんの家族は今どこ?」

「ゆーくんの家族?」

 

そう言えば、あまり聞かないな・・・

 

「全部は今は言えませんけどいいですか?」

「・・・構わないわ」

 

瑠菜ちゃんはいつもの口調から一変して

真剣な表情でした。

まるで『生半可な覚悟で聞くな』とばかりの表情。

お母さんは、それを分かった上で問いました。

 

瑠菜ちゃんは深呼吸をし、そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・えっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・藍里はいつ?」

 

お母さんは顔を片手で塞ぎながら瑠菜ちゃんに聞きました。

・・・声も低くなってました。

瑠菜ちゃんは俯きながら・・・

 

「・・・()()()()()1()2()()()()()()の時です。」

「その次の日からなのね。悠里くんが変わってしまったのは・・・」

「はい・・・」

 

ことりは正直、言葉がでませんでした・・・

 

「それから瑠菜ちゃん。もうひとつ気になる事があるのだけれど・・・」

「なんでしょう?」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

私もずっと気になってました。

ことりは小さい頃、病院に入院していた事があって膝の治療を

受けた事があります。

手術が終わった後、すでに治療費が払われていて、

お母さんが先生に一体誰がと聞いたことを耳にした事があります。

 

 

「それは言えません。でもヒントならあげます。」

「それは何かしら?」

「ことりちゃんの病室にあった『手紙』がヒントです。」

 

・・・手紙。

そう。手術当日に置いてあった謎の手紙。

中身は励ましの言葉と、ことりが今使っているリボンがあった。

今も大切に保管してある。

何故か捨ててはいけない気がしたから・・・

 

「瑠菜ちゃんは、それが誰だかは知っているのね?」

「はい。知ってます。」

「瑠菜ちゃん・・・。それは誰なの?」

 

ことりが聞くと、瑠菜ちゃんは私の目を見て・・・

 

「それは、ことりちゃん自身が思い出すべきだよ。」

「どうして!?」

「わたしも言えるのはここまでだから。」

 

ことりが落ち込むと瑠菜ちゃんは・・・

 

「ゆうくんの事、思い出したら教えてあげる。」

「・・・え?」

 

ゆーくんの事?

すると、お母さんも・・・

 

「・・・そうね。

ことり、あなたと穂乃果ちゃん、海未ちゃんは()()()()を忘れて

いるわ。瑠菜ちゃんが言いたいのは、そう言う事でしょ?」

「そうですね。」

「・・・悠里くんは、どうしてそこまで」

 

お母さんがそう言うと、瑠菜ちゃんは・・・

 

「ゆうくん曰く、お母さんの受け売りみたいです。」

「藍里の?」

「はい。『どんなに辛くても一度決めたら最後までやる。例え自分だけが報われなくても』って今でも、ゆうくんは言ってます。」

「確かに藍里も昔そんな事言って私とルカ達を励ましてくれたわね・・・」

 

お母さんは懐かしむように笑っていました・・・

私は一体何を忘れてしまったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瑠菜ちゃんが帰ったその日の夜・・・

 

 

 

 

 

 

「私は一体誰を・・・」

 

 

 

思い出すのは、ゆーくんの私への言葉・・・

 

 

 

 

『ことちゃんは誰にもない物を持っている事・・・

僕は知ってるから。そんな事言わないで。』

 

 

 

 

 

「あれ?。なんで涙が・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことりは何故か涙を流していました・・・。

 




ことりちゃん視点、難しいです。
次回も続きます。
こんな感じですが
よろしくお願いします。

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