ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は、『やりたいことは』の回です。
少し短いかもしれませんが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第20話 そして9人の女神が集う

期末試験が無事に終わり結果は

全員無事に赤点回避だった。

 

(まさか、ほのちゃんの家で勉強合宿するとは)

 

実は期末試験前の日、みーちゃんが神田明神の件

の翌日、「穂乃果の家で勉強合宿です!」と宣言したのだ。

もちろん僕も連行された。

 

(ことちゃんの監視がきつかったけどね・・・)

 

そんなこんなで僕らは今、理事長室前にいます。

何故かと言うと赤点回避した報告をしなきゃ

いけないからだ。

 

「そんな!説明してください!」

 

絢瀬会長の声?

気になった僕は室内を覗いた・・・

 

「音乃木坂学院は来年度より生徒募集をやめ、廃校とします」

 

・・・え?

南先生、今なんて

 

「今の話、本当ですか!?」

 

ほのちゃんが声をあげながら理事長室に入っていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

「本当よ」

 

 

お母さんの一言に正直驚きを隠せませんでした

嘘であって欲しいと思い、

 

「お母さん、そんな話全然聞いてないよ!?」

「お願いします!もう少しだけ待ってください!あと一週間、いやあと2日でなんとかしますから!」

 

穂乃果ちゃんが、廃校が決まった事に対して抗議の声をあげた・・・

 

「ほのかちゃん!、ことりちゃん!」

 

すると、ゆーくんが私と穂乃果ちゃんを呼んだ。

ゆーくんは、お母さんの前に立ち・・・

 

「南先生、気になる点が1個あるんですが・・・」

「どうぞ」

「廃校にするのは、すぐなんですか?」

「いいえ。廃校にするのはオープンキャンパスの結果が悪かったらの話よ」

 

一般の人に見てもらうってことかな?

 

「それで、見学に来た中学生にアンケートをとって、結果が悪かったら廃校にする。そう絢瀬さんに言っていたの」

 

ゆーくんはそれを聞いて

 

「とりあえず猶予はあるんですね・・・」

「安心するのはまだ早いわよ。オープンキャンパスは2週間後の日曜日。そこで結果が悪かったら本決まりって事よ」

 

生徒会長が言う通り、安心できないのは確かでした・・・

 

「南先生、オープンキャンパスの時にライブをしたいのですが大丈夫ですか?」

「ふふ♪。いいわよ」

 

ゆーくんの言葉に、お母さんは笑顔で許可をくれました。

 

「理事長、オープンキャンパスの時のイベント内容は、生徒会で決めさせてもらいます」

 

お母さんは苦笑いしながら「止めても無駄のようね」と言い許可を出しました。

 

「あの絢瀬会長、いえ()()()()。」

「な、なにかしら?」

「あと、南先生もいいですか?」

 

お母さんも話を聞かれるとは思わなかったのか驚いてました。

 

「生徒手帳に書いてあったんですけど、僕が生徒会の手伝いをする事はできますか?」

 

ゆーくん、何言って・・・

周りのみんなも驚いていました。

すると、お母さんは

 

「悠里くんが何をしようとしてるかは想像つくけど、1人でやるつもり?」

「その件なんですけど知り合いに手伝ってもらおうかなと」

「個人的な知り合いなら許可するわよ」

「・・・個人的な知り合いならいいんですね?」

「ええ♪」

 

すると携帯電話を取り出した、ゆーくんは誰かにかけ始めました。

・・・一体誰なんだろう?

 

『はあ~い。もしもし~』

「ルーちゃん、今どこにいる?」

『今~?。ティアちゃんと音ノ木坂の校舎内にいるよ~』

「・・・言いたい事は色々あるけど、3階にある理事長室に来て貰ってもいい?」

『はあ~い。』

 

ゆーくんが電話を切ると、ドアのノック音がなり・・・

 

「どうぞ」

 

お母さんが言いました。

 

「失礼しま~す。」

「今日も平常運転ね。ルナ・・・」

「「「えええぇぇぇ!?」」」

 

そこには、私、海未ちゃん、穂乃果ちゃんの友達の瑠菜ちゃん、ティアちゃんでした。

すると瑠菜ちゃんは・・・

 

「あ、南先生~。お久しぶりです~」

「・・・南先生、お久しぶりです。」

「2人共、変わってないわねー♪」

 

え、お母さん?

 

「ルーちゃん、なんでここに?」

 

ゆーくんが代表して瑠菜ちゃんに聞きました・・・

 

「お母さんが南先生に~、これを届けてって頼まれたの~」

「私はルナの付き添いよ」

「・・・瑠花さん、暇なのか?」

「ルカったら。仕事しなさいよ・・・」

 

お母さんと、ゆーくんは頭を抱えていました。

 

「話がズレてすみません。絵里先輩、μ'sのダンスの指導をお願いします」

 

海未ちゃん以外は驚いた。

一体どういう事なんだろ?

 

「悠里君、もしかして・・・」

「ウミ、言った通りでしょ?」

 

海未ちゃんとティアちゃんが何か話していました。

 

「生徒会の方はどうするつもりなの?」

「僕とルーちゃん、ティアちゃんの3人でやります」

「あ、あなた達3人で!?。でも2人は他校の生徒のはずよね?。」

「絢瀬さん。悠里くん達3人は、私の教え子だから。その辺は安心して?」

 

お母さんの教え子だったんだ・・・

でも、お母さん。なんで今まで言わなかったんだろ?

 

「・・・わかったわ。あなた達の活動は理解できないけど、人気があるのは間違いないようだし、引き受けましょう」

 

そう言って生徒会長は引きうけてくれました。

 

「でも、やるからには私が許せる水準まで頑張ってもらうわよ」

「はい!。ありがとうございます。」

 

穂乃果ちゃんが頭を下げたので、私達も頭を下げた。

 

「星が動きだしたみたいや・・・」

 

今、希先輩が何か言ってた気が・・・

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして僕、ルーちゃん、ティアちゃんの3人で

生徒会の仕事をこなした。

そして数日たった、ある日・・・

 

「結構、音ノ木坂の生徒会の仕事。大変だね~」

「・・・正直、思ってた以上だったよ。」

「私もユーリに同意見ね。」

 

ほのちゃん達大丈夫かなと考えてた時、廊下から

声が聞こえたので、3人で聞いてみると・・・

声の主は希先輩と絵里先輩だった

 

 

 

 

 

 

「学校を存続させようって言うのも、生徒会長としての義務感やろ!?だから、理事長もえりちの事、認めなかったんと違う!?」

 

希先輩、もしかして・・・

 

「えりちの、えりちの本当にやりたいことは?」

「なによ・・・。なんとかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!!」

 

これ。絵里先輩の本音?

思考を巡らせていると・・・

 

「私だって!好きなことだけやって、それだけでなんとかなるならそうしたいわよ

自分が不器用なのはわかってる。でも!私が今更アイドルを始めようなんて、言えると思う?」

 

・・・確信した。

やっぱり絵里先輩は・・・

 

「ルーちゃん、ティアちゃんちょっと行ってくる。」

 

2人は頷き、「いってらっしゃい」だけ言ってくれた。

案の定、絵里先輩は誰もいない廊下で泣いていた。

 

「・・・絵里先輩」

「な、なに?」

「やりたい事、見つかったんですから素直になったらどうですか?」

「みんな、私のこと許してくれると思う?」

「・・・あれを見れば明白だと思いますよ」

「え?」

 

そこには絵里先輩の後ろにいた8人の少女達を僕は指差した。

絵里先輩は振り向くと、数秒たってから言葉を発した。

 

「あの・・・。今までごめんなさい!私も・・・、私もμ'sの仲間にしてください!!」

「絵里先輩、これから宜しくお願いします!」

「これで8人!」

 

ことちゃんが嬉しそうに言うが実は違う。

 

「いや、9人や。ウチを入れて」

「・・・やっぱりね」

「水無月君は気づいてたん?」

「・・・ここまで、お膳立てされると気付きますよ。」

「じ、じゃあ、あの名前付けてくれたのって希先輩だったんですか!?」

「全く、希らしいわね」

 

絵里先輩が横を通りすぎると・・・

笑顔で・・・

 

「さ、練習よ!!」

 

 

 

こうしてμ'sが完成した・・・

オープンキャンパス当日に歌った曲は

 

 

 

『僕らのLIVE君とのLIFE』

 

 

 

 

 

 

 

「大成功だね~。ゆうくん」

「とりあえず揃ったわね。ユーリ?」

「・・・そうだね。」

 

 

僕達3人は、そう思った・・・




やっと9人揃いました・・・
次回は『ワンダーゾーン』の回です。
長くなりそうですが、ことりちゃん視点を
多く取り入れたいと思ってます。
これからもよろしくお願いします。

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