サブタイを書くのに1時間くらい悩みました。
今回は、絵里との会話が少しと
後半は海未ちゃん視点を多くしてみました。
原作キャラ1人だけの視点を多く執筆するのは
この話が初めてかもしれません。
・・・多分。
それではどうぞ。
「うぅ~これが毎日続くのかにゃ~」
「当たり前でしょ!」
凛ちゃんの愚痴に真姫ちゃんが言う。
すると、窓を指さして・・・
「あ~!白いご飯にゃ!!」
「ええっ!。どこ、どこ!?」
・・・花陽ちゃん。
「私が、そんな手引っ掛かると思う?」
真姫ちゃんは凛ちゃんに軽く
チョップを入れてた。
花陽ちゃんは、まだ探しているし・・・
一方、ほのちゃんの方を見てみると、数学の教科書と
睨めっこしていた。
「ことりちゃん・・・」
「なあに?。あと1問だよ。頑張って!」
「おやすみ・・・」
寝たふりだね。ほのちゃん・・・
「えぇ!?。穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃ~ん!!」
ことちゃんが起こそうとするが起きる気配はない・・・
すると、みーちゃんが・・・
「・・・全く。ことり、私は弓道部の方に行かなければいけないので
後はお願いします。」
「うん!分かった!。穂乃果ちゃん起きて~」
にこ先輩はというと・・・
「じゃあ、この問題の答えは?」
「えっとぉ~、に、にっこにっこに~?」
「・・・覚悟っ!!」
「や、やめて希・・・。それはだめ~」
この状況に僕は、みーちゃんに
「・・・うみちゃん、これで身につくかな?」
「そうですね・・・」
みーちゃんも同意見らしい・・・
みーちゃんが弓道部に行った後、
僕は、黙々と試験勉強をする。
そして、ある程度したところで今日は
帰ろうと思った・・・
「僕帰るね・・・」
「ゆーくん帰るの?」
「うん。クールダウンがてら今日は先に帰るね。」
そう言い残し、僕は部室を後にした・・・
side海未
弓道部の部活も終わり、
私も帰ろうかなと昇降口に向かうと
そこには・・・
「悠里君?」
「あ、うみちゃん。」
「今から帰りですか?」
「うん。後は家でやるつもり・・・」
ど、どうしましょう。この後何て会話すれば
いいか分かりません・・・
すると悠里君は
「・・・あの、うみちゃん?」
「ひゃ///、ひゃい///。」
「一緒に帰らない?」
ゆ、悠里君に一緒に帰らないかと誘われました///。
いつもは穂乃果達と帰ってるので、私はすぐに・・・
「は、はい///」
「じゃあ、行こっ。」
悠里君と校門前を出た時に、よく耳にする曲が聞こえた。
これはμ'sの『START:DASH!!』でしょうか?
「うみちゃん。あの子見て・・・」
悠里君が指差した方を見ると、金髪の中学生が門に寄りかかって音楽プレイヤーを片手にリズムを取りながらくちずさんでいました。しかも音楽プレイヤーに映っている動画はネットにアップされていないシーンが殆どだった・・・。
すると、私と悠里君に気づいたのか・・・
「あ!貴方達はμ'sの園田海未さんと水無月悠里さんですか!?」
いきなりの事でしたので、私はつい・・・
「ち、違います!」
と答えてしまった。
すると悠里君が「落ち着いて?」と言ってくれました。
落ち着いたあと、先程の中学生に
「は、はい。私が園田海未です・・・」
「やっぱり!私μ'sの大ファンなんです!!握手してもらっていいですか?」
「は、はい。いいですよ」
うぅ。まだ恥ずかしいです・・・
「水無月さんもいいですか?」
「ぼ、僕も!?。い、いいですよ・・・」
悠里君も人見知りなのでしょうか・・・
「あの。君はどうしてここに?。誰か待ってるの?」
「はい!お姉ちゃんを待ってたんです!。」
「お姉ちゃんってもしかして・・・」
悠里君はこの子のお姉ちゃんが誰だかを予想していました
・・・そういえば、誰かに似てますね。
すると・・・
「亜里沙~!」
「あ!。お姉ちゃん!」
「・・・うみちゃん、あの人みたい。予想が当たったよ」
悠里君が言う方を見てみると、その姉の正体は
「あなた達・・・」
「生徒会長・・・」
話がしたいということで生徒会長に連れられ、私と悠里君は近くの公園にやってきた。ベンチに座ると生徒会長は亜里沙ちゃんにお金を渡して自販機に向かわせた。
「お待たせしました!」
4人分の缶を抱えながら走ってくる。亜里沙ちゃんから缶を受け取り礼を言う。
「ありがとう・・・」
「ありがとうございます」
そして缶を見てみると私と悠里君は驚いた
「「おでん?」」
何故これを選んだんでしょう・・・?
悠里君も苦笑いしていました。
「ごめんなさい、向こうの暮らしが長かったから、まだ日本に慣れてない部分があって」
「向こう?」
「えぇ、祖母がロシア人なの。亜里沙、それは飲み物じゃないの」
「ハラショー」
これまで見せた事のないような顔つきで、自分の妹を諭していた。それは、普段の生徒会長ではなく、1人の姉としての優しさに溢れた顔だった。
しばらくしてから生徒会長から口を開いた。
「それにしても、あなた達に見つかってしまうなんてね」
私も疑問に思ったことがあったので尋ねる。
「前から穂乃果達と話していたんです。誰が撮影して、ネットにアップしてくれたんだろうって。でも、生徒会長だったなんて・・・
あれがなければ、今こうしていなかったと思います。あの動画があったから、見てくれた人も増えたし、だから・・・」
感謝しようと思った瞬間・・・
「やめて」
「・・・え?」
「別にあなた達の為にやった訳じゃないから。むしろ逆。あなた達のダンスや歌が、いかに人を惹きつけられないか、活動を続けても意味がないか、知ってもらおうと思って。だから、今のこの状況は想定外。なくなるどころか、人数が増えるなんて」
生徒会長の容赦のない言葉に、私は胸が削り取られるような感覚に陥った・・・。
それでも、生徒会長は話を続けた。
「とても人に見せられるようなものになっているとは思えない。そんな状態で学校の名前を背負って欲しくないの。だからこれ以上邪魔しないで。話はそれだけ」
私は何も言う事ができなかった。
何故そこまで言われなきゃならないのだと・・・
そんな事も気にせず、鞄を手にかけ、ベンチから立ち上がり、生徒会長が去ろうとした次の瞬間・・・
「・・・ふざけんなよ」
・・・えっ。
「さっきから、好き放題言ってるけどさ、何も行動を起こしてない人に言われる筋合いはないんですけど。」
「・・・ゆ、悠里君?」
悠里君の表情は、いつもの落ち着いた感じではなく、目の色も変わっており
更に目のハイライトも無く、相手を呼び止めるには十分の声で生徒会長の背に
向けて声を発していました。
「・・・なんですって?」
悠里君の言葉に苛ついたのか生徒会長は悠里君を睨みつけていた
「事実でしょ。最初は僕だってハイリスクな考えだと思ったよ。
ダンスとかも完全に初心者だったし、何も無い状況だったよ。それでも僅かな可能性を賭けて今までやってきたんだよ。それなのにあなたは実際何をしたの?」
「・・・っ!」
冷たい口調で生徒会長に反論する悠里君。
図星なのか何も言い返さないでいる生徒会長
そして続けるように・・・
「
悠里君、い、今。なんて・・・。
私がそんな事を考えてる間にも
「だから何?。努力?努力したからって結果が伴わなければ意味が無いの。だからそれを認めろって無理な話よ」
「ふざけんなよ!。結局は自分の意見ばっか言ってるだけじゃない。挙句の果てには生徒会の権限を使って、みーちゃん達の行動を制限してさ!。見てて胸糞悪いんだよ!。生徒会長って立場なら応援してあげるのが普通なんじゃないの!?」
「っ!」
「悠里君!。それ以上はやめてください」
悠里君を止めますが、私の声が届いてない・・・
それくらい怒っていると私は理解した。
「しかも聞いていれば『挫折した事ない癖に』みたいな言い方してさ、
たかが1回挫折したあなたなんかよりーー」
パンッッッ!!!
公園で破裂音が鳴り響いた・・・
「あなたにそんなことを言われたくない!私がどんな気持ちでやってきたのか何も知らないくせに!!」
それだけ言うと生徒会長は立ち去って行った。
すると亜里沙ちゃんは私と悠里君の元へ来て
『おしるこ』を渡してきた。
「水無月さん大丈夫ですか?」
「・・・平気だよ。気にしないで」
・・・嘘です。
「あの、亜里沙、μ’s、海未さん達のこと、応援してます!」
そう言い残し生徒会長を追いかけていった。
こうして私と悠里君だけが残った・・・
「あの、悠里君・・・」
私は悠里君になんて声をかけていいか分からなかった。
「・・・大丈夫だよ」
「でも・・・」
「それより、神田明神に行こう・・・」
どうして今から?
「・・・希先輩に絢瀬会長がなんであそこまで拒絶するのかを聞く」
「悠里君が言うなら私も一緒に行きます・・・」
私達は公園を出た。
すると・・・
「あ、ティアちゃん」
「・・・え!?。ティア!?」
そこには、私のかつての友人のティアがいました。
「・・・ユーリ。頬、大丈夫?」
「
「・・・そう。」
ティアは悠里君が言いたい事が分かったみたいです・・・
2人は一体・・・
「ティアちゃん、これから帰り?」
「神田明神に寄ってからね」
「僕達も神田明神に行くんだけど一緒に行く?」
「ウミがいいのなら」
私も断る理由がないので
「私は大丈夫ですよ?」
悠里君に言った。
「・・・じゃあ3人で行こうか」
そして私はティアに小声で・・・
「ティア。」
「なにかしら?」
「後で聞きたい事があります。」
「・・・分かったわ。」
ーー神田明神ーー
「そんなことがあったんやね。」
私達は希先輩に公園での出来事を話した。
「それに答える前に、そちらの子は?」
「如月ティアです。ユーリの転入前の高校の同級生です。」
「ウチは東條希。よろしゅうな~」
どうやらティアは悠里君が音ノ木坂に転入する前の同級生
みたいです。それなら前に聞いた電話でのやり取りも納得です。
「それでさっきの質問やけど、えりちにはなーー」
私とティアは今本殿にいます。
悠里君は「ちょっと飲み物買ってくるから2人で待ってて」と
言っていたので、今はここにいません。
「・・・ティア」
「なにかしら?」
私はティアに公園での生徒会長との出来事を話しました
ティアは昔から私の相談に親身になってくれます。
話し終えると、ティアは溜息をつき・・・
「ユーリの逆鱗に触れたからそうなったのね。」
「・・・悠里君の?」
「今は話せないけどね・・・」
そう言ったティアの表情は私でもあまり見た事ない
悲しそうな顔でした。
「そういえばティアはどうして神田明神に?」
「私とユーリと、あと1人の友達にとって大切な子に
会いに来たのよ」
悠里君とティアにとって?
するとティアは・・・
「ちなみにウミも知ってる子よ」
「その子は一体・・・」
すると私とティアの目の前に光が出てきました。
「久しぶりね。カレン」
『ティアちゃん、久しぶりー♪』
「・・・花、怜なのですか?」
私は今、目の前の状況に驚きを隠せませんでした。
それを理解させるかのように・・・
『海未ちゃんー♪、改めて久しぶりー♪』
「カレン、ウミが困ってるわよ・・・」
とりあえず私は落ち着き・・・
「本当に花怜なのですか?」
『うん♪。ゆうり君と一緒にファーストライブの時からの朝練を見てたよ♪』
「え!?。あの時からですか!?」
『そうだよー♪』
この穂乃果みたいな明るさ、間違いなく私達が知っている
花怜だと確信しました・・・
「あの。悠里君について聞きたいのですが・・・」
私が2人に問うと予想にしなかった答えが返ってきました。
「『今は話す時期じゃない』」
「ど、どうしてですか!?」
するとティアが・・・
「ウミ。それは、
「・・・私達3人って?」
『海未ちゃん、穂乃果ちゃん、ことりちゃんの事だよ』
花怜が真面目な表情で告げました。
「あなた達3人がユーリの事を思い出した時に教えてあげる」
『だから今は、ゆうり君の傍にいてあげて?』
分からない。2人が何を言ってるのか・・・
でも私は大切な何かを忘れてる気がしてならない。
私は花怜に・・・
「どうして花怜は、その姿なのですか?」
・・・そう。私が花怜の姿を見て一番疑問に思ったこと
それは
『これは思念体なんだけど、今日は海未ちゃんがティアちゃん、
ゆうり君の3人で来たから、私の意思で海未ちゃんにも視えるようにしたの』
「簡単に言えば幽霊みたいなものって言えば分かるかしら?」
花怜の説明にティアが補足してくれました。
でもそれって・・・
「じゃあ、花怜は・・・」
「ウミ、それも時がきたら話すわ」
『真相を知ってる私と、ゆうり君に聞いても無駄だと思うよ』
確かに神田明神で朝練をしている時の悠里君は、誰かと話している感じは
あった。その正体が花怜だとしたら辻褄が合う。
『ライブ凄かったよ♪』
「・・・え?」
「そうね。ユーリが言ってた通り、周りを魅了する素敵なダンスだったわよ」
「あ、ありがとうございます///」
『海未ちゃんはどうしたいの?』
花怜が言ってるのは、生徒会長の件でしょう・・・
私は・・・
「・・・明日まで考えてみればいいんじゃない?」
「え?」
そこには悠里君がいました。
いつの間に・・・
「・・・僕は絢瀬会長に思った事を言っただけだよ」
「全く。ユーリらしいわ。正論だけど」
『くすくす♪』
「花怜ちゃん、何笑ってるの・・・」
『なんでもなーい♪』
私は、この光景をどこかで・・・
「・・・そろそろ遅いし帰ろうか。」
「そうね。」
「うみちゃん、帰ろう?」
「あ、はい・・・」
確かにもう遅い時間なので私達は帰ることにしました。
『ゆうり君、ティアちゃん、海未ちゃん期末試験頑張ってねー♪。』
自宅に着いてからも悠里君が生徒会長に言った
あの言葉が離れませんでした。
『みーちゃん達の努力も知らないくせに上から目線やめろよ!!』
「あっ・・・。」
私は気づけば、涙を流していました・・・
海未ちゃん視点だけで
終わらせるの難しいです・・・
こんな感じですが次回も頑張りたいと
思います。
最後のオリキャラの花怜は、悠里の過去の
穂乃果編での重要キャラです。
次回は、1期8話の『やりたいことは』の回です。
隠しオリキャラの
誕生日:9月9日、おとめ座
血液型:O型
身長:159cm
スリーサイズ:B78W55H80cm
容姿イメージ:『無彩限のファントム・ワールド』の和泉玲奈
一人称:私、花怜
こんな感じですがよろしくお願いします。