今回は『センターは誰だ』の回です。
至らない点もありますが、よろしくお願いします。
それではどうぞ。
「リーダーには誰が相応しいか。だいたい、私が部長についた時点で考え直すべきだったのよ」
にこ先輩が言う。
なんでこんな事になったんだっけ?
確か・・・
あ、思い出した。学校紹介の取材で希先輩が
『ところでリーダーって誰なん?』
って言ってたのが切っ掛けで今の状況に
なったんだっけ・・・
そんな事を考えていると、ことちゃんが
「私は穂乃果ちゃんでいいと思うけど~」
「だめよ!今回の取材ではっきりしたでしょ?この子はリーダーにまるで向いてない」
・・・僕は正直、今のままでも問題ないんじゃ?
「この際、はっきり決めましょ、PVの撮影だってあるし」
「あぁ・・・」
なんか、カメラを貸してくれるみたいなので撮影しておこう
って話になったんだっけ?
「リーダーが変われば、必然的にセンターも変わるでしょ?次のPVは新リーダーがセンター」
するとホワイトボードに手をかけ『リーダーとは?』について
にこ先輩は語り出した。
「リーダーとは!まず第一に、誰よりも熱い情熱をもってみんなを引っ張っていけること!。次に!。精神的支柱になるだけの懐の大きさをもった人間であること!そしてなにより!メンバーに尊敬される存在であること!この全ての条件を兼ね備えたメンバーとなると!。」
なんか私しかいない風に聞こえるけど・・・
さて、みんなの反応は・・・
「海未先輩かにゃ?」
「なんでやねーん!」
凛ちゃんが自信満々に、みーちゃんを推す。
それにつっこむ、にこ先輩。
「私ですか?」
「そうだよ海未ちゃん!向いてるかも、リーダー。」
「それでいいのですか?」
「なんで?」
「リーダーの座を奪われようとしているのですよ?」
「ふぇ?。それが?」
ほのちゃん分かってない・・・
僕は、みーちゃんに
「・・・うみちゃん。ほのかちゃんの事だから、みんなで歌えれば
いいって思ってるんじゃない?」
「ゆうちゃんエスパー!?」
思った事を言っただけなんだけど・・・
「でも!センターじゃなくなるかもですよ!?」
花陽ちゃんは言うが、ほのちゃんは・・・
「あ、そうか。ま、いっか!」
「「「「「「えええぇぇぇ!!」」」」」」
「・・・ほのかちゃんらしいねぇ」
「だってみんなで歌うことには変わりないでしょ?だから、リーダーは海未ちゃんということで」
「ま、待ってください!」
みーちゃん、どうしたんだろ?
「私は、無理です・・・///」
・・・あらら。
「面倒な人」
「じゃあ、ことり先輩?」
「ん?。私~?」
「なんか、緩くなるイメージが・・・」
いや、ことちゃんがリーダーになったら力が抜けそうなイメージ
がある。僕の推測だけど・・・
「でも~、1年生がリーダーってわけにもいかないし」
「仕方ないわね~」
「・・・やっぱり、ほのかちゃんがいいんじゃない?」
「仕方ないわね~」
「私は海未先輩を説得した方がいいと思いますけど?」
「仕方ないわね~」
「と、投票がいいんじゃないかな?」
「し~か~た~な~い~わ~ね~!」
・・・みんなわざとかな?
「で、どうするにゃ?」
「どうしよう?」
放課後に秋葉でリーダーを決めようって事になりました。
ーー放課後ーー
「・・・なんでカラオケ?」
えー。今僕達は、秋葉のカラオケ店に来ております。
何故かと言うと・・・
「歌とダンスで決着をつけようじゃない!」
「決着・・・?」
「みんなで点数を競うってことかにゃ?」
僕と凛ちゃんの疑問に、にこ先輩は・・・
「そうよ!歌とダンスがうまい者がセンター。どう?これなら文句ないでしょ?」
・・・にこ先輩はマイクを手にし、歌う気満々である。
一方、僕、みーちゃん、真姫ちゃんは
「でも私、カラオケは・・・」
「私も歌う気しないわ。」
「僕もあまり・・・」
すると、にこ先輩は・・・
「こんなこともあろうかと、高得点が出やすい曲は既にピックアップ済み。これでリーダーの座は確実に・・・」
「・・・聞こえてますよ?」
「さ、始めるわよ」
「・・・はぁ」
みんなは、カラオケに来るのは久しぶりだよね~とか、なに歌おうかな~とか話していた。
「あんたら緊張感無さ過ぎ!!」
にこ先輩は歌う曲を決めて予約する。程なくイントロが流れ始めた。
みんなは次々に歌う曲を予約し始めた。
結局、みーちゃんと真姫ちゃんも説得され歌う事になりました。
・・・みんな、なんで90点ラインいくんだろう。
正直、僕いらなくない?
「ねぇー。ゆうちゃんは何歌うの?」
「・・・僕はいいよ」
「え~。ことり聴きたい~」
「凛も聴きたいにゃー。」
「は、花陽も・・・」
・・・どうしよう?
逃げ場を無くすように、真姫ちゃんが
「悠里先輩の曲・・・聴きたいです。」
と言われ、みーちゃんにも・・・
「私も悠里君の歌、聴きたいです///。」
「・・・うぅ。分かったよ。」
最後に歌ったのって、ルーちゃんとティアちゃんで
行った時以来かな・・・
とりあえず曲、予約しよう。
「ゆうちゃん何歌うんだろう?」
「悠里君の歌、楽しみです。」
「ゆーくんが歌うの初めて見るかも♪」
・・・ハードル上げないで。
まぁ今日はこの曲歌いたい気分だし・・・
そして曲が始まる。
『そしてこの空~、赤く染~めて♪』
こんな感じで僕も歌う事になりました。
・・・引かれなきゃいいけど
「・・・ゆうちゃん凄い///」
「・・・素敵です///」
「・・・カッコイイ///」
なんか、ほのちゃん達が言ってた気がするんだけど。
曲が終わり点数を見てみると・・・
100点・・・
「・・・あれ?」
「す、すごいです。」
「悠里先輩、凄すぎ・・・」
「この中で1位だにゃー。」
「こいつらバケモノか!?」
・・・で
ゲームセンターに来ました。
「次はダンスよ!歌の時みたいに甘くはないわ!使用するのはこのマシーン!」
(よりによってこのマシーンか・・・)
「・・・僕もやらなきゃダメ?」
「悠里君?」
「どうかしたんですか?」
みーちゃんと花陽ちゃんが終わったらしいので
聞いてきた。
「実は・・・」
「水無月!!。あんたで最後よ!」
「あ、はい・・・」
結局やる羽目になるんだね・・・
「ゆうちゃん、どうしたんだろ?」
「・・・分かんない。」
ほのちゃんとことちゃんが心配するが
実は、このマシーン昔やった事あるんだ・・・
しかも・・・
「水無月なんなの?。その難しさは・・・」
「にこ先輩、知らないんですか?」
「見た事ないわ・・・」
・・・にこ先輩ですら見た事ないのか。
この『裏の難易度ランク』
「「「「「「・・・・えっ!?」」」」」」
僕は難なくフルコンボ出す・・・
実は、このマシーン中学1年の時、花怜ちゃんと
2人でやりまくった経験があるからだ。
「終わった・・・」
・・・まぁ結果はご想像にお任せします。
この後、チラシ配りで勝負したりなど
結局、勝負がつかなかったので今日は解散となった。
ーー翌日ーー
「で、どうするの?このままじゃいつまで経っても決まらわないわよ?」
「そ、そうだよね。で、でもやっぱりリーダーは上級生の方が・・・」
「仕方ないわね~」
・・・このままだと無限ループになりそう
すると、ほのちゃんが衝撃的な事を言った。
「いいんじゃないかな?なくても。」
「「「「「ええっ?」」」」」
「・・・。」
ほのちゃん、もしかして・・・
「家で、アイドルの動画とかみて、思ったの。なんかね、みんなで順番に歌えたら、素敵だなって思ったんだ!そんな曲、作れないかなって。無理かな?」
「・・・つまり、みんながセンターって事?」
「うん!!。ゆうちゃんそうだよ!!」
ほのちゃんらしいよ・・・
こうして屋上への階段を勢いよく駆け上って行く、ほのちゃんの
後ろをついて行きながら・・・
「やっぱりリーダーは・・・」
「不本意だけど」
「何事にも囚われないで、1番やりたいこと、1番面白そうなものに、怯まず真っ直ぐに突き進んでいく。それは、穂乃果にしかないものなのかもしれませんね!」
「そうだね・・・」
こうして新曲が完成した・・・
その曲名は
『これからのSomeday』
その後。部室で、ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃん
と喋っていたら・・・
「た、たすけて・・・」
「ど、どうしたの?」
「じゃなくて!。大変です!」
そこには真剣な表情をした花陽ちゃんだった。
・・・どうしたんだろ?
区切りがつかなかったので
結局、1話で纏めてしまいました。
次回からは、7話ですね・・・。
難しいですが自分なりに
頑張りますのでよろしくお願いします。