ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はタイトル通りです。はい。
視点はこの作品、初かな……? 真姫ちゃんになります。
拙い内容ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


第149話 みんなで悠里をストーキング

「ゆうちゃんを尾行しよう!!」

 

放課後。

部室でみんなが揃った時、

穂乃果が意味の分からない事を発した……

 

「なんでそうなるのよ……」

「だって、ゆうちゃんが変だったんだよ!?」

 

私が言うと穂乃果は深刻な表情でテーブルを叩いた。

お兄ちゃんが変って……意味わかんないわよ……

 

「悠里さんが変ってどういう事にゃ?」

「朝のHR(ホームルーム)から放課後まで、ずーっと上機嫌だったんだよ!!」

「ええ。あれは悠里君に何かあったとしか思えません」

 

勘繰り過ぎでしょ……

 

「ことりがゆーくんに結婚しよ?って言ったら、うんいいよって言ってくれたんだよ!? それくらい上機嫌だったんだよ!?」

 

ことりの話を聞いた私は確かにおかしいと思った。

っていうか何さり気にプロポーズなんてしてんのよ……

穂乃果と海未が睨んでるし……

 

「と・に・か・く! ゆうちゃんを尾行するの~!!」

 

こう言い始めた穂乃果は、

何を言っても聞かないし、嫌々だけど付き合う事になった。

凛に至ってはノリノリだったけど……

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「あっ! 悠里さんを見つけたにゃ!」

「けっこう遠くまで来ちゃったけど……」

「ゆーくん……どこに行くんだろ?」

 

後をつけて行くと、

お兄ちゃんはファストフード店に入って行った。

 

「ファストフード店に入ってどうするんでしょうか?」

「お腹が減ってる……とか?」

「とにかく入ろうよ!」

「そうですね。悠里君の食事管理をするのも私の務めですし」

「海未ちゃん? 何言ってるのかな? それはことりの役目だよ?」

 

海未とことりは放っておきましょ……

そう思った私は穂乃果の後に続いて店内に入った。

あの2人は凛と花陽に任せておけば問題ないでしょ……多分。

 

 

 

 

店内に入ると、

放課後という事もあってか学生が多く賑わっていた。

ファストフード店に入ったの……去年の夏休みに、お兄ちゃんと一緒に行った時以来ね。その後はショッピングモールに行ったけど……

 

「まさかと思うけど、ここでもお兄ちゃんの事を観察するの?」

「当たり前だよ!」

「私達は悠里君にバレないように観察しつつ、席を確保しますので、真姫達は注文をお願いします!」

「ことりはアイスミルクティーがいいな~♪」

 

これって軽いパシリよね?

高校2年にもなってパシられるとは思わなかったわ……

それ以前にこれってパシリで合ってるわよね?

 

「と、とにかく真姫ちゃんも怒ってないで買いに行こ? ね?」

「花陽? 私は別に怒ってないわ。苛立ってるだけよ」

「どう見ても怒ってるにゃ……」

 

もうこの際だからヤケ食いでもしようかしら?

そう思いつつレジに向かうと……

 

「いらっしゃいませ~ あれ? 真姫ちゃん?」

「か、花音さん!? ど、どうも……」

 

松原花音(まつばらかのん)さんがいた。

花音さんとは、去年の夏休みにお兄ちゃんと水族館に行った時に会い、その時に仲良くなったのがきっかけ。

 

「もしかしてバイトですか?」

「あっ、言ってなかったよね? 私ここでバイトしてるの」

「そうなんですか…… あの……お兄ちゃんは何を頼んだんですか?」

「悠里くん? えっとね……期間限定の"デスソースポテト"を頼んでたよ?」

 

デスソースって辛いやつよね……

なんでそれを頼んだのよ……

いつぞやの家庭科の授業の時を思い出してしまった。

 

「じゃあハンバーガーセット2つ、お願いします……」

「は~い♪ かしこまりました♪」

 

自分の分と海未の分を頼んだ。

凛と花陽には、穂乃果とことりの分を頼んでもらってる。

べ、別に纏めて頼むのが嫌だった訳じゃないんだから!!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

フライドポテトを食べながら、

お兄ちゃんを見張っていると食べ終わった空箱をゴミ箱に入れ、

トレイを上に置くとファストフード店を後にした。

 

「あっ!! ゆうちゃんが外に出たよ!!」

「追いかけましょう!!」

 

ちょうど私達も食べ終わったので、

外に出て追いかける事にした……

 

 

 

 

side悠里

 

 

 

 

…いやー、久しぶりに食べるフライドポテトは美味しかったなぁ。

それにしても……

 

(やけに視線を感じるんだよなぁ……)

 

学校を出てから感じる視線。

それも1人ではなく複数の視線……

まぁでも殺気とかそういう系ではないので、今もこうやって放っておいているのである……

 

(ストーカー……そんな訳ないか……)

 

 

※いいえ。ストーキングされています。

 

 

 

…ま、仮にストーカーだとしたらどんな人か見てみたいね。

 

 

 

※穂乃果達です。

 

 

 

(あ。そろそろ待ち合わせ場所に着くってメールしとこうかな?)

 

携帯のメール画面を開き、

友人2人にメッセージを送った後、僕は目的地に向かう事にした……

 

 

sideout

 

 

 

 

「ゆうちゃん携帯いじってたけど……」

「誰かに連絡かにゃ?」

「見た感じ連絡というよりは……メッセージを送ってますね」

 

私は正直に言うと、もう帰りたいわ……

だって犯罪まがい的な事をしてんのよ!?

 

「あっ! ゆーくんが動いたよ!!」

「追いかけるよ!!」

 

ああもうっ!!

なんでこうなるのよっ!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「「「「「「えっ……?」」」」」」

 

 

私達がなんで驚いているのかというと、

お兄ちゃんが入ったと思われる店に驚いていたから。

そのお店の名前は……

 

 

 

『ネットカフェ』

 

 

 

 

そう。ネットカフェだった。

 

「ゆうちゃんがネットカフェ?」

「どうして悠里君が?」

「全然イメージが浮かばない……いや、浮かばなくはないんだけど……」

「そもそも何しに来たのにゃ?」

「調べ物……とか?」

 

それだったら学校のパソコンを使ってもいいと思うけど……

すると、看板に貼られてるチラシに何か書かれていた。

気になったので近くに行くと……

 

 

 

『大人気のオンラインゲーム、Neo Fantasy Onlineで今、レア素材のドロップ率アップ!! 更に各ネットカフェにて"秘密のコード"交換を受付中です!!』

 

 

と書かれていた。

もしかして……

 

(ネットゲームをやりに来たって事!?)

 

 

お兄ちゃんの目的が分かったので、

私はみんなを説得(主に穂乃果と海未とことり)しながら近くにあったカフェで時間を過ごすことにした。

 

 

 

 

 

ーーカフェでのやり取り……ーー

 

 

 

「ねぇ真姫ちゃん!! なんで中に入らないの!?」

「ここで待っても別にいいでしょ!?」

「そうですよ!! こうしてる間にも悠里君が誰かとナニをしてるかもしれないんですよ!?」

「どんな妄想よ!? ネットカフェでできるわけないでしょ!?」

「ネットカフェだからこそだよ!! ゆーくんが○○○(ピー)したり、ことりに隠れて×××(ピー)したりしてるかもしれないんだよ!?」

「ことりが一番危ない発言してんじゃない!!」

 

 

必死に止めてる真姫の姿がそこにあったという……

その姿は悠里の趣味?を守る妹に視えたと凛と花陽は思ったそうだ。

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
真姫ちゃんの視点難しかった……
次回もよろしくお願いします。

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