久しぶりの投稿になります。
海未ちゃん視点になります。
それではどうぞ。
園田海未です。
私達はとんでもない光景を見てしまいました。
それは……
「
真姫が悠里君の事を"お兄ちゃん"と呼んだんです。
「ま、真姫ちゃんが……」
「ゆうちゃんの事を……」
「お、お兄ちゃんって言ったにゃ……!」
ことりと穂乃果、凛は開いた口が塞がらない状態になっていました。
正直に言うと私も同じでした……
「で、でも。も、もしかしたら私達の聞き間違いかもしれないよ?」
「そ、そうですよ。花陽が言ったように私達の聞き間違いですよ!」
「海未ちゃん……顔が怖いにゃ……」
そうです!!
今のは私の聞き間違いなんです!! 絶対そうなんです!!
私の聞き間違い!! 勘違い!! 空耳!!!
「ねぇ…お兄ちゃん……」
「…ん? どうしたの?」
……天は私を見放しました。
ことりと穂乃果を見ると血涙的なナニカを目から流していました。
おや? おかしいですね……私の涙はこんなに真っ赤だったでしょうか?
そんな事はどうでもいいんです!! 2人の会話を聞かなくては……
「どうして最近キャットフードばかり食べてたの?」
「…えっと、食材が底を尽きたってわけじゃないんだけど……いやでも、尽きたって言っていいのかな? まぁいいや。ざっくり言うと賞味期限が危なかったから食べてただけ」
「それ以前に美味しいの?」
「…僕は美味しいと思ってる」
なんでしょう……
聞いてて凄く悠里君が心配になってきました。
家に帰ったら、お母様とお父様に相談してみましょうか……
「あんまり無理だけはしないで? お兄ちゃんが倒れるなんて嫌だし……」
「…心配してくれてありがと」
「な、撫でないで!! 私だって子供じゃないんだから///」
「ごめん。つい癖で」
「うう~///」
なんですか?
このクソ羨ましい光景は?
見ててあんまりいい気分じゃないですね……
「ゆうちゃんに……頭なでなで……羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい、ウラヤマシイ、ウラヤマシイ、ウラヤマシイ、ウラヤマシイ、ウラヤマシイ、ウラヤマシイ……」
「…真姫ちゃん、ゆーくんに頭なでなでされて……ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい、コロシタイ、コロシタイ、コロシタイ、コロシタイ、コロシタイ、ことりのおやつ確定おやつ確定おやつ確定……」
穂乃果、ことり?
気持ちは分からなくはないですが、少し自重してください。
凛と花陽が怯えてますよ?
ここはもう少し冷静に……
「ねぇ、お兄ちゃん……もう少しだけ隣に寄ってもいい?」
「うん、いい……」
「「「させるかぁぁー!!!」」」
「「えっ!?」」
前言撤回です。
私と穂乃果、ことりはモニタリングしてた事を忘れ、
すぐさま悠里君の元に走り出しました。
ーー数分後ーー
「「「「「ふ、2人だけの秘密!?」」」」」
「うん。一応そんな感じ?」
現在、私達は悠里君と真姫を尋mo……コホン!! 問い詰めています。
そして悠里君から返って来た返答が今の一言です。
「ていうか覗きなんて質が悪いわよ!! 凛と花陽まで!!」
「いや~……凛達なんて声をかけていいか分からなくて」
「ご、ごめんね真姫ちゃん……」
凛と花陽を説教している真姫を見て悠里君は苦笑い。
「それより!! ゆうちゃん!! "お兄ちゃん"って真姫ちゃんは何時から呼んでるの!?」
「そうだよ!! ちゃんと正直に答えないと、ことりがゆーくんをおやつにしちゃうよ!!」
ことり……どさくさに紛れて何言ってるんですか。
貴女の言ってる事は半分欲望ですよ。
「えっと…
「「「はぁ!?」」」
それって私達がスクールアイドルをしてた時期じゃないですか!!
「でもなんで真姫ちゃんは言わなかったんですか?」
「うーん……なんか
「「「ふーん……」」」
今の話を聞いた私と穂乃果とことりは真姫を見る。
なるほど、そういう事ですか……
昼休みの時に悠里君が時々いない日がありましたが真姫と食べてたんですね……
私とした事が迂闊でしたね。フフフフフフフフ……♪
「真姫?」
「な、何よ……」
「ちょっと2人でお話があります♪ あっ! 悠里君もですよ?」
「僕も? ちなみに真姫ちゃんと僕に拒否権は?」
「ありません♡」
まずは何から聞きましょうか♪
やっぱりどういう経緯でそうなったかですかね?
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス♪
読んでいただきありがとうございます。
真姫ちゃんとの関係については、いつになるか分かりませんが、
別の作品で連載しようと思っています。
次回の投稿は海未ちゃんの誕生日になると思います。