前回の続きになります。
視点は今回も花陽ちゃんです。
少し短いかもしれませんが楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
こ、こんばんは……
小泉花陽です。
突然なんですが私達はファミレスに来ています。
実をいうとRoseliaの皆さんも一緒なんです……
「認められないわぁ‼」
「「あははははっ‼」」
凜ちゃんが絵里ちゃんの物真似をする。
それを見て大笑いするリサさんとあこさん。
隣では真姫ちゃんが溜息を吐き、燐子さんはニコニコと笑っています。
(どうしてこんな事になったんだっけ…?)
あ、思い出しました。
確かライブハウスを出る時に…
ーー遡る事1時間前…ーー
ライブハウスを出た私達は悠里さんを待ってました。
涼香ちゃんが悠里さんが来るまで待ってると言い出したからです。
「あ、悠里さんだにゃ!」
「燐子さん達も一緒ね…」
凜ちゃんと真姫ちゃんが見つけたようです。よく見ると悠里さんだけじゃなくRoseliaの皆さんも一緒でした。
なんか遠目から見ても雰囲気が凄いです……
「お兄ちゃーん♪」
涼香ちゃんは悠里さんを見つけるなり走っていきました。飛びついてくるのを予想してたのか悠里さんは既に抱きとめる態勢に入っていました。
「にへ~♪」
悠里さんに頭を撫でられてる涼香ちゃんはかなりご機嫌みたいです。なんか小動物みたいで可愛いです♪
「「「「「か、可愛い……///」」」」」
Roseliaの皆さんも涼香ちゃんの可愛さにやられていました。特に友希那さん、リサさん、紗夜さんの顔がこれでもかというくらい崩れてました……
例えるなら最近の穂乃果ちゃん達みたいでした。
お、恐るべしです……
「お兄ちゃん、お腹空いた‼」
「あれ? もしかして待っててくれたの?」
「えと…涼香ちゃんが悠里さんが来るまで待つと言いまして……」
私が簡単に説明すると、
悠里さんは苦笑いしながら……
「涼香? 花陽ちゃん達を困らせちゃダメでしょ?」
「違うもん‼ お兄ちゃんがちゃんと晩ご飯を食べるのか見張る為だもん‼」
頬をぷくっと膨らませながら涼香ちゃんは反論する。
あ、そういえば海未ちゃんが悠里さんの食生活に愚痴っていた気がします。
「「悠里…?」」
すると友希那さんとリサさんがドスの効いた声で悠里さんの肩に手を置きました。
あ…悠里さんの顔が青ざめてます。
「ねぇ悠里? 昨日は何を食べたの?」
「昨日は…た、食べ……」
「私とリサの目を見て白状しなさい」
「お兄ちゃん昨日は何も食べてないよ‼ 私知ってるもん‼」
「ちょっ…涼香!? あっ………」
まさかの身内に暴露された悠里さん。
それを聞いた友希那さん、リサさんは……
「友希那ー、これはね……」
「そうね。少し説教ね。紗夜、悪いけど先にファミレスに行っててもらえないかしら?」
「分かりました、私の分もお願いしますね?」
「えっ!? 紗夜ちゃん助けてくれないの!?」
「今回ばかりは湊さん側です」
「…燐子ちゃーん」
「えっと…ゆうりくん…ごめんね?」
「…あこちゃーん」
「友希那さんとリサ姉が怖いから無理」
紗夜さん、燐子さん、あこさんにも助けを求めた悠里さんでしたがバッサリと断られてしまいました。
そして観念したのか悠里さんは友希那さんとリサさんに連行されてしまいました……
ーーそして現在……ーー
…とまあこんな感じですね。
私達がファミレスに着いた10分くらいに悠里さん、友希那さん、リサさんが戻ってきました。
なんか悠里さん…凄く疲れた顔してましたが……
私達2年生はRoseliaの皆さんに自己紹介をした後、悠里さんとの関係を訊きました。
友希那さんとリサさんとは幼馴染み。
紗夜さんとは悠里さん行きつけの楽器店で知り合い、気の合う友人に。
燐子さんとは小さい頃にピアノコンクールで知り合った仲。真姫ちゃんも同じ理由で燐子さんと知り合ったそうです。
あこさんとはオンラインゲームでのオフ会で知り合ったそうです。しかも燐子さんも一緒だったとか……
以上の事をRoseliaの皆さんから聞いて私が思った事なんですが……
(悠里さんの知り合いが凄すぎです‼)
ひょっとしたら凄い人が他にもいたりするんじゃないかと思った花陽でした。
読んでいただきありがとうございます。
なんか終わらせ方が微妙な感じになってしまいましたが…(苦笑)
次回の更新は穂乃果ちゃんの誕生日の日になります。
その前にサンシャインの小説の千歌ちゃんの誕生日の話も執筆せねば…(焦り)
こんな調子ではありますが次回もよろしくお願いします。