ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです
今回は、1期第4話の『まきりんぱな』の回です
至らないところもありますが
よろしくお願いします。


第14話 まきりんぱな

ファーストライブから数日後・・・

僕達は今、校舎の裏側に来ています。

なぜかと言うと・・・

 

「うわぁ~。ふぇぇぇ~♪」

「・・・アルパカだよね。」

 

そうなんです。

どうやら音ノ木坂では、2頭のアルパカさん

を飼っているみたいです。

ことちゃんはメロメロだった。

ほのちゃんとみーちゃんは微妙な顔してるけどね・・・

 

「白いアルパカがオスで、茶色のアルパカがメスだね。」

「え!?。ゆうちゃん性別分かるの!?」

「・・・見た感じだけどね。」

「普通、逆じゃないんですか?」

 

まぁ、みーちゃんが言いたいのは分かる。

白いアルパカは、つぶらな瞳が特徴で普通こっちが

メスでしょと思う人が多いと思うが、実際は逆。

その証拠に・・・

 

「・・・茶色のアルパカが僕に懐いているでしょ?」

「「あ、確かに!!」」

 

ところで思ったのだが・・・

 

「ことりちゃんはなんでアルパカに?」

「急にハマったみたいですよ?」

「あ、そうなんだ・・・」

 

みーちゃんと話していると

 

「ことりちゃん~。チラシ配りに行くよ~」

 

ほのちゃんが言うが、ことちゃんは・・・

 

「うぅ~ん♡。あとちょっと~」

「あはは・・・」

 

・・・絶対あとちょっとじゃ済まない気がする。

似たパターン何度も見てるしね。

 

「部員を5人にしないと部活動として活動できないのですよ!!」

 

みーちゃんがジェスチャーしながら言うが・・・

 

「う~ん。そうだよねぇ~。」

「うみちゃん。聞いてないパターンだよこれ・・・」

 

僕と、みーちゃんが溜息をついていると

ほのちゃんが・・・

 

「可愛い・・・かな?「えぇ!。可愛いよ!」」

 

即答するの早いね。ことちゃん・・・

モフモフ系が好きなのかな?

 

「ふぇぇぇ!!」

「ことりちゃん?。どうしたの?」

「ゆーくん、舐められちゃった~」

「・・・大丈夫?」

 

多分、嬉しかったからだと思うけど・・・

 

「うん。嫌われちゃったかな~」

「あ、大丈夫ですよ。楽しくて遊んでただけだと思いますから」

 

そう言ってきたのは花陽ちゃんだった・・・

 

「お~、よしよし、お水変えなきゃね~。」

「・・・あ、花陽ちゃん手伝うよ。」

 

そう言って僕は、茶色のアルパカに水をやる。

 

「あ、毛並みも少し悪いから手入れもしてあげないと」

「「「「・・・・・。」」」」

「・・・これで良し。4人共どうしたの?」

 

手入れなどが終わると、4人が不思議そうに見ていたので

聞いてみる。

すると花陽ちゃんが・・・

 

「い、いえ。水無月先輩、手慣れてるなぁと思いまして」

「あぁ、その事ね。転入する前の高校で動物の世話してたから」

「どんな動物なんですか?」

 

みーちゃんが気になったのか僕に聞いてきた。

 

「羊、兎、イルカの3種類だけど・・・」

「「「「えええぇぇぇ!?」」」」

 

そんなに驚かなくても・・・

 

「と、言っても僕が担当したのは兎で、羊とイルカは

他の子が担当してたんだけどね。」

「そ、そうなんだ・・・」

 

ことちゃんが驚いて言った。

ちなみに羊の飼育担当がルーちゃん、イルカの担当は

ティアちゃんだったりする。

 

「ねぇ!」

「は、はい!」

「アイドルやりませんか?」

「ほのかちゃん直球だね・・・」

 

・・・あぁ。花陽ちゃんが怯えてるよ。

 

「君は光ってる、悪いようにはしないから!」

「穂乃果、無理に勧誘するのはよくありません」

 

とりあえず、ほのちゃんを放す。

 

「いやぁ。これくらい強引に誘わないと・・・」

「あ、あの西木野さんが・・・」

 

すると花陽ちゃんが口を開く。一番近くにいた

ほのちゃんですら聞こえなかったみたい。

 

「ごめんね。もう一回いい?」

「に、西木野さんが、いいと思います。歌、上手なんです。」

「そうなんだよね!穂乃果も大好きなんだ!彼女の歌声!。」

 

ここで僕は思った・・・

 

「スカウトしに行ったら?」

「行ったよ~。そしたら『オコトワリシマスッ』って言われたんだよ!」

 

あ、行ったんだ・・・

 

「ご、ごめんなさい・・・。私余計な事を・・・」

「だ、大丈夫だよ!気にしないで。」

「かーよちーん!。早くしないと授業遅れちゃうよー!」

 

声がしたほうを見ると、凛ちゃんだった・・・

 

「今行くね。し、失礼します。」

 

そう言うと花陽ちゃんは凛ちゃんの元に行った。

 

「僕達も教室に戻ろうか?」

「そうですね。」

 

こうして僕達も午後の授業に向かった・・・

 

 

 

 

ーー放課後ーー

 

 

 

「・・・あれ?」

 

廊下を歩いていたら、花陽ちゃんが困った顔していた

とりあえず声かけてみようかな。

 

「あの、花陽ちゃん?」

「あ、先輩・・・」

「・・・何か困り事?」

 

すると花陽ちゃんは生徒手帳を見せてきた。

 

「・・・これって真姫ちゃんの?」

「はい。これどうしようかなと思ってて」

「・・・届ければいいんじゃないかな」

「そうですよね・・・。」

 

もしかして真姫ちゃんが怖いとか?

僕は見えないけど・・・

 

「あの、水無月先輩?」

「どしたの?」

「よかったら、一緒に、来てくれませんか?一人だと、なんだか不安で」

「僕でよければ・・・」

「あ、ありがとうございます。」

 

そんなこんなで落とし物を届けに行くことになりました。

 

 

ーー少年少女移動中ーー

 

 

 

 

 

「・・・この辺りかな?」

「水無月先輩、あれじゃないですか?」

「え?。・・・あれ本当に真姫ちゃんの家?」

 

そこには、ティアちゃんの家ぐらいの豪邸だった・・・

は、入りづらいな・・・

そう言う訳にもいかないのでインターホンを押す。

するとすぐに若い女の人の声がした。

 

「あの、真姫さんと同じ学校の2年の水無月悠里と」

「同じクラスの小泉花陽です・・・。」

『はーい、ちょっと待っててね。』

 

インターホンが切れると門が開いた・・・

 

「は、入ろうか・・・」

「は、はい。」

 

僕と花陽ちゃんは家に入った。

 

「「お、お邪魔します」」

「いらっしゃい」

 

出迎えてくれたのは、真姫ちゃんのお母さん?

らしき人だった・・・。

真姫ちゃんママ?は「さ、入って入って」と上がらせてくれた。

 

(トロフィーとかがたくさんある・・・)

 

すると真姫ちゃんママ?は

 

「あなた、もしかして藍里(あいり)ちゃんの息子さんよね?」

「え、母さんを知ってるんですか?」

「やっぱり。外見がそっくりだったから・・・」

「あの。母さんってもしかして」

「えぇ。私と同じ音ノ木坂学院の同期なのよ~♪」

 

・・・母さんの交友関係、広すぎでしょ。

そう思っていると

 

「ただいま~」

「あら。真姫おかえり。」

「ママ、誰か来てるの・・・って」

 

真姫ちゃんは驚いてた顔していた。

 

「「こ、こんにちは・・・」」

「真姫の紅茶淹れてくるわね?」

 

真姫ちゃんママは、そう言ってキッチンの奥に消えた。

 

・・・で。

 

 

「何の用?」

「これ、落ちてたから、西木野さんの、だよね?」

 

花陽ちゃんは生徒手帳を渡すと、真姫ちゃんは驚いてた。

 

「な、なんであなたが持ってるの?」

「ご、ごめんなさい・・・」

「なんで謝るのよ。あ、ありがとう・・・」

 

僕もこの空気、苦手なんだよな・・・

 

「μ’sのポスター見てた、よね?」

「・・・そうなの?」

「ひ、人違いなんじゃないの?」

「でも、手帳もそこに落ちてたし」

 

花陽ちゃんは更に追い打ちをかけるように・・・

 

「それμ’sのチラシだよね?」

「ち、違っ、これは!」

 

不意をつかれたのか、真姫ちゃんは

バランスを崩し、後ろへソファごと、倒れこんだ。

 

「・・・真姫ちゃん、大丈夫?」

「だ、大丈夫です。もぅ・・・」

 

そんなこんなで・・・

 

 

「私がスクールアイドルに?」

「うん、私、いつも放課後、音楽室に行ってたんだ。西木野さんの歌、聞きたくて。」

「私の?」

「うん、ずっと聞いていたいくらい、好きで、だから・・・」

「私ね、大学は医学部って決まってるの」

「・・・後を継ぐため?」

「私の音楽はもう終わってるってわけ・・・」

 

・・・なるほどね。

 

「真姫ちゃん。」

「なんですか?」

「もしかして本当はやりたい事・・・。あるんじゃないの?」

「・・・え?」

「今の真姫ちゃん、昔の僕と同じ顔してたから。」

「・・・昔の、水無月先輩?」

「うん。僕はやりたくても世間が認めてくれなかったから・・・」

「「え?」」

 

真姫ちゃんだけでなく花陽ちゃんも驚いてた。

 

「これは花陽ちゃんにも言える事だけど、やりたいと思ったら

やればいいと思う。何もない僕が言うのも説得力ないかも

しれないけれど、2人は選べるんだから素直になっても

いいと思うよ・・・」

 

僕が言ってあげれるのはこれぐらいだけだから・・・

 

「じゃあお邪魔しました。」

「わ、私も。お邪魔しました。」

 

僕と花陽ちゃんは家を後にした・・・

 

 

 

 

 

「あ、花陽ちゃん。僕これから和菓子屋に行くんだけど

一緒に来る?」

「は、はい!。お餅ってありますかね?」

「種類豊富だから、あると思うよ?」

 

そう言ってる間に、『穂むら』に着いた。

 

「・・・こんばんは。」

「いらっしゃいませ~。あ、ゆうちゃん、花陽ちゃん。」

「ほのかちゃん、今日店番なの?」

 

割烹着姿のほのちゃんは、看板娘って感じが出ていた。

・・・似合ってるなぁ。

 

「うん。もう少しで終わるから穂乃果の部屋で待ってて?」

「分かった。お邪魔します。」

「お、お邪魔します。」

 

という訳で、ほのちゃんの部屋に2人で向かう事にした。

 

「穂乃果先輩の部屋ってどこなんですか?」

「奥の部屋だよ。ちなみに手前の部屋が妹さんの部屋だよ。」

「詳しいんですね?」

「・・・まぁ、ね。」

 

そうそう、手前の部屋は、ほのちゃんの妹の雪穂ちゃんの部屋なんだ。

中学3年生で、とてもしっかりしている。

・・・雪穂ちゃんが実は姉なんじゃないかと昔、噂になってたけ。

 

「着いた・・・」

「なんか声がしますね。」

「・・・とりあえず入ろうか。」

 

ーーガラッーー

 

 

 

 

 

「ちゃーんちゃーんちゃらららら~ん。じゃーん!みんな~ありがとう♡」

 

 

みーちゃんが練習していたっぽいので、とりあえず花陽ちゃんに

小声で・・・

 

「・・・座ろうか?」

「え!?。は、はい・・・」

 

・・・花陽ちゃん何驚いてるんだろ?

 

 

 

 

side花陽

 

 

水無月先輩は、どうして普通にしてられるのでしょう。

私だったら、見なかったことにしてしまいそうです・・・

海未先輩、気づいてないよ・・・

 

(なんか水無月先輩、宿題始めちゃったよ~!?)

 

「・・・え!?」

 

あ、う、海未先輩が気づいた!!

 

「み、水無月先輩・・・」

「花陽ちゃん、どうしたの?」

「あ、あれ・・・」

 

花陽が、海未先輩のほうを指差しますが

海未先輩の顔が、真っ赤でした・・・

 

「ゆ、悠里君・・・」

「あ、うみちゃん。こんばんは。」

「あの///、さっきの・・・///」

 

多分、『見ました?』って聞こうとしたんだと

思います。なんて答えるんだろう・・・

 

「可愛かったよ?」

「っ!?///」

 

キョトンとした表情で海未先輩に言い切りました・・・

水無月先輩って一体・・・

 

 

 

sideout

 

 

 

あの後、ほのちゃんが来て、

 

「海未ちゃん顔赤いけどどうしたの?」

「穂乃果が店番でいなくなるからです!!」

「えぇー。なんで!?」

 

僕が、なんとか落ち着かせました。

 

「あ、あの~・・・」

「おじゃましま~す。」

 

ことちゃんが入ってきた。

すると花陽ちゃんを見て・・・

 

「え!?。もしかして本当にアイドルに!?」

「ゆうちゃんと来たからご馳走しようと思って。穂むら名物、穂むら饅頭、略してほむまん!おいしいよ~。」

「・・・絶品だよ。」

 

ほのちゃんが花陽ちゃんに勧める・・・

 

「あ、穂乃果ちゃん。パソコン持ってきたよ~」

「ありがとー。ことりちゃん、いつも肝心な時に限って壊れちゃうんだ~」

 

そう言ってパソコンを広げることちゃん。

 

「それで、ありましたか?」

「まだ、確認してないけど、ここに~」

「・・・これかな?」

「ほんとだー!」

 

そこには、ほのちゃん達のファーストライブの

映像だった・・・

花陽ちゃんは特に真剣に観ていた。

 

「小泉さん!」

「は、はい。」

「スクールアイドル、本気でやってみない?」

 

みーちゃんの呼びかけに、ほのちゃんが誘う。

 

「でも私、向いてないですから・・・」

「・・・そんなの関係ないよ」

「え?」

 

僕が言うと、ほのちゃん達は

 

「私も人前に出るのは苦手です。向いているとは思えません」

「私も、時々歌詞を忘れちゃったりするし、運動も苦手なんだ~」

「私は凄いおっちょこちょいだよ。」

 

それぞれの欠点をあげる。

 

「でも・・・」

「やりたいと思ったらやればいいと思うよ。完璧な人なんて

いないんだから。」

 

僕がそう言うと・・・

 

「それがスクールアイドルだと思います」

「だからやりたいと思っているのなら、やってみようよ。」

「最も、練習は厳しいですが・・・」

「うみちゃん。いい台詞が台無しだよ?」

「あ、すみません。」

「ゆっくり考えて、答え聞かせて?」

「私達はいつでも、待ってるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー次の日の放課後ーー

 

 

綺麗な夕日が差しかかってきた頃、僕達は屋上で練習していた。

・・・と言っても復習だけどね。

すると、屋上のドアが開き、花陽ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃんの

1年生組がやって来た。

 

「つまり、メンバーになるってこと?」

「はい!かよちんはずっとずっと、アイドルになりたいって思っていたんです!」

「そんなことはどうでもいいわ!彼女は結構歌唱力あるんです!」

「どうでもいいってどういうこと!?」

「言葉通りの意味よ」

「・・・凛ちゃん、真姫ちゃん少し落ち着きなさい。」

 

僕が言うと、とりあえず2人は落ち着いた。

 

「わ、私はまだなんていうか・・・」

「頑張って!凛がずっっとついててあげるから!」

「言ったでしょ?私も少しくらいは応援してあげるって。」

「え、えっと、わ、私、小泉・・・」

 

そして・・・

 

「私!小泉花陽と言います!一年生で、背も小さくて、声も小さくて、人見知りで、得意なものもなにもないです。でも!アイドルへの気持ちは誰にも負けないつもりです!だから・・・、だから!μ’sのメンバーにしてください!!」

 

すると、ほのちゃん達も

 

「こちらこそ!よろしく!花陽ちゃん!」

 

良かったね。花陽ちゃん。

僕は凛ちゃん、真姫ちゃんに近づき・・・

 

「・・・2人はどうするの?」

「「えっ!?」」

 

そして、みーちゃんが

 

「まだまだ、メンバーは募集中ですよ!」

「・・・じゃあ、凛もやる」

「わ、私は・・・」

 

・・・フォローするかな。

 

「真姫ちゃん、顔にやりたいって書いてあるよ。」

「・・・え?」

「真姫ちゃんの気持ちは?」

 

すると決心したのか、みーちゃんの手を取った・・・

こうしてメンバーが6人になりました。

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、僕が準備運動をしていると

 

「朝練って毎日こんな時間から始めなきゃいけないの~?凛まだ眠いよ~」

「当然じゃない。しっかりしなさいよ」

「まぁまぁ凛ちゃん・・・」

 

1年生3人が来た・・・

 

「おはよ。凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん。」

「「「悠里先輩おはようございます」」」

 

なんか、()()()()って呼ばれたんだけど・・・

 

「あ、花陽ちゃん。眼鏡、外したの?」

「はい。コンタクトにしてみました。」

「へぇ~。似合ってるわよ。」

 

この後、ほのちゃん達も合流しメンバー6人での

練習が開始した。

 

 

 

 

 

 

 

「あと3人のメンバーって誰だろうね?」

『近いうちに分かるかもよ?』

「それもそうだね。」

 

僕と花怜ちゃんでこんな話をしていた。

 

 

 




すみません。
2話で纏めるつもりが最終的に
1話分になってしまいました。
あと、先ほど完成してないのに間違えて
送ってしまいました。申し訳ありません。

それではまた次回。

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